平岩弓枝のレビュー一覧

  • 御宿かわせみ10 閻魔(えんま)まいり
    御宿かわせみシリーズ。8話で、問題は「源三郎祝言」。脇役ながら、真面目同心の源三郎がどういう恋愛をして、どんな相手と結ばれるか興味があった。せめて、出逢い、恋愛、困難を乗り越えて祝言と3話以上は絡むと思ったのに、一話であっさりと(^^;・・まぁ、ほのぼのとしていい感じだから良しとしよう(笑)
    だんだ...続きを読む
  • 御宿かわせみ9 一両二分の女
    御宿かわせみシリーズ「むかし昔の」「黄菊白菊」「猫屋敷の怪」「藍染川」「美人の女中」「白藤検校の娘」「川越から来た女」「一両二分の女」の8編で、どれも不満なし。マンネリを越えて定着し、江戸が生き生きと描かれている。乗ってきた時期なんでしょうね、期待を裏切りませんでした。
  • 御宿かわせみ34 浮かれ黄蝶
    江戸編の最終巻。
    長かった。が、登場人物の物語は、明治編に続くらしい。
    段々時代が進むにつれ、活躍する主人公も世代交代していくのが面白かった。基本的に、主要な登場人物に悪人はおらず、読んでいてストレスも生じない。時にほんわかと、時にほろ苦く、時にやりきれない内容の短編が盛り込まれていて、面白かった。
  • 御宿かわせみ34 浮かれ黄蝶
    御宿かわせみ34巻。今回で江戸時代最終巻。時代はすすみ麻太郎、花世、源太郎が活躍する巻が多くなる。まだ大人になりきっていないのでこれからまだいろいろあるのか。楽しみ。るいの昔の話「公孫樹の葉の黄ばむ頃」もよかった。昔も杓子定規ではなく人情味あふれる采配があったということにほのぼのした。
  • 御宿かわせみ8 白萩屋敷の月
    御宿かわせみシリーズ「美男の医者」「恋娘」「絵馬の文字」「水戸の梅」「持参嫁」「幽霊亭の女」「藤屋の火事」「白萩屋敷の月」8編。
    今まで読んだシリーズ単行本の中で一番いい。常連メンバーが脇役になって、事件の人物に焦点を当てていた。好きなのは、「美男の医者」「恋娘」「白萩屋敷の月」だな。「絵馬の文字」...続きを読む
  • 御宿かわせみ5 幽霊殺し
    「恋ふたたび」「奥女中の死」「川のほとり」「幽霊殺し」「源三郎の恋」「秋色佃島」「三つ橋渡った」収録。
    「恋ふたたび」の母子が周辺に加わる。「源三郎の恋」はタイトルで期待したんだけど、進展なし。それぞれの話はシリーズらしく可もなく不可もなく一定レベルを保っている。相変わらず、極楽蜻蛉の東吾がもてて面...続きを読む
  • 御宿かわせみ
    いつか読みたいと思っていたシリーズですが、順番が分らなくて(^^;
    ともあれ、タイトルのままの単行本を読んでみました。
    上巻・・「初春の客」「花冷え」「卯の花匂う」「秋の蛍」「倉の中」「師走の客」「江戸は雪」「玉屋の紅」「江戸の子守唄」「お役者松」「迷子石」「幼なじみ」「宵節句」「ほととぎす啼く」「...続きを読む
  • 御宿かわせみ32 十三歳の仲人
    【8作収録】
    ・老舗の菓子屋・丸屋の地下から見つかった白骨は、18年前に丸屋の息子と共に行方知れずになった娘ではないかと訴え出た男。果たして娘は駆落ちしたのか、殺されたのか
    ・ご禁制の絵が世に出回り始める中、絵を懐中にした男の水死体があがる。人間関係をさらい、たどり着いた女も情夫と共に石見銀山入りの...続きを読む
  • 御宿かわせみ29 初春弁才船
    【7作収録】
    ・湯文字一枚だけの女の絞殺死体が見つかり、身元の調査が始まる中、奥女中が賭博部屋へとやってきて堂々と金を奪う事件が発生する。同僚の名前が出たことで東吾も調査に乗り出す
    ・大坂からの新酒番船のうちの一艘が行方不明になり、船頭の息子がかわせみの東吾を訪れる。東吾は西洋の船の知識を惜しみなく...続きを読む
  • 御宿かわせみ27 横浜慕情
    【8作収録】
    ・小太りで気の強いおよね、品が良く気弱なおつる、小ずるく飄々としているおかめの3人の老女の姉妹。富くじの当たり券をめぐって世間を騒がす騒動を起こす
    ・両親が夫婦別れをした際、父親のもとに残った娘。父の死を機に22年ぶりに母親を訪ねるが、冷たく追い返される。22年前に別れる際に娘が母に向...続きを読む
  • 御宿かわせみ26 長助の女房
    【8作収録】
    ・隠居したものの、町内を歩き回って金を受け取り、時には事件を解決しようとすらする元同心。現役の同心にとって面白くないばかりか、下手をすれば恐喝になるということで周囲は心配するが・・・
    ・舟に風呂を設置した湯舟の船頭が殺された。最後の客である男女が取調べを受けた後日、今度はその女のほうが...続きを読む
  • 御宿かわせみ24 春の高瀬舟
    【8作収録】
    ・定廻り同心の最古参・吉井。職務に忠実で評判は良いが、跡継ぎ息子は同心に向かぬから勘当してほしいと家にも帰らず、岡場所に入り浸っている。道場の元生徒というよしみで東吾が乗り出す
    ・米屋の主人が間もなく娘婿となる男と出かけた先で遺体で発見された。内儀も娘も婿となる男を嫌っており、主人を殺...続きを読む
  • 御宿かわせみ23 源太郎の初恋
    【8作収録】
    ・出勤途中に蝉取りに苦戦する少年を助けた東吾。後にそれが一夜の過ちの末にできた自分の息子だと判明する
    ・東吾が隠し子の発覚で悩んでいると、今度はるいの妊娠が判明。そんな中、長助が記憶を失った女をかわせみに連れてきて・・・
    ・かわせみに鶏が迷い込んで住み着き始めた中、世間では寺の釣鐘泥棒...続きを読む
  • 御宿かわせみ22 清姫おりょう
    【8作収録】
    ・両親の死をきっかけに幼い頃姉と生き別れになった男。本家の腹違いの兄のもとを訪ねると思いの外親切にされ、姉を見つけたと引き合わされるが、たびたび金を要求され・・・
    ・親の代からの尾州浪人で、生活のために蝦蟇の油売りをする男。大店の一人娘に惚れられ、婿に入ることが決まったが、尾州家ではそ...続きを読む
  • 御宿かわせみ20 お吉の茶碗
    【8作収録】
    ・かわせみに宿泊する母子。周囲の止めるのも聞かず、評判の悪い仲人の紹介で博徒の親分の倅と祝言をあげることを承知する
    ・店主の死を機に大売出しをした骨董屋で食器を大量に購入したお吉。その後、その店に盗賊が入った上、古道具屋の番頭と名乗る男が店の品物を手をつけずにそっくり譲ってほしいと訪れ...続きを読む
  • 御宿かわせみ5 幽霊殺し
    【7作収録】
    ・薬種問屋の跡取り息子が殺された。異母弟にあたる後妻の連れ子・正吉と母親・おとせに疑いがかかるが・・・
    ・水戸家大奥から暇を取り実家に戻った奥女中。周囲に存在が浮かび上がる謎の男とは?
    ・道場近くの紙問屋の息子が婚礼の夜に遺体で発見された。第一発見者はおとせと花嫁。犯人とその目的は?!...続きを読む
  • 御宿かわせみ26 長助の女房
    今回、長助がお上に表彰されて祝いの飲み会で飲んだくれてる間に、長助の女房が活躍する表題作や、東吾の隠し子・麻太郎がますます東吾に似てきてドキリとする話、香苗のまだ続いている初々しい恋心など結構濃い話が多くて読み応え抜群。たいして状況は変わっていないのに、なかなかだったな、と思わせてくれた。
  • 御宿かわせみ25 宝船まつり
    江戸時代が終わろうとしている。東吾が長崎に行ったり、阿片の輸入とか出てきたり。千春はそれなりに成長しているし、少しずつ状況が変わっていく巻。
  • 御宿かわせみ19 かくれんぼ
    宗太郎の長女、花世の大冒険!
    弟が生まれて、麻生家の中心が替わり・・・寂しさがつのる花世
    大好きな東吾(とうたま)に会いに、一人「かわせみ」に!
    この大冒険を目に留めた深川の侠客(親分)文吾兵衛(髭もじゃもじゃ)
    と知り合い、女親分への道まっしぐら
    子供好きの東吾と愛らしい花世が読める良作です!
    ...続きを読む
  • 御宿かわせみ23 源太郎の初恋
    やっと生まれた。東吾とるいの初めての子。千春という名前もかわいらしい。女の子だったので次は男の子になるのかしらん。るいがずっとずっと、子供ができないのを気にしていたので、よかったなあって思った。これから東吾の親ばかぶりが見もの。