平岩弓枝のレビュー一覧

  • 御宿かわせみ34 浮かれ黄蝶

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    御宿かわせみ34巻。今回で江戸時代最終巻。時代はすすみ麻太郎、花世、源太郎が活躍する巻が多くなる。まだ大人になりきっていないのでこれからまだいろいろあるのか。楽しみ。るいの昔の話「公孫樹の葉の黄ばむ頃」もよかった。昔も杓子定規ではなく人情味あふれる采配があったということにほのぼのした。

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    2009年11月12日
  • 御宿かわせみ8 白萩屋敷の月

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    御宿かわせみシリーズ「美男の医者」「恋娘」「絵馬の文字」「水戸の梅」「持参嫁」「幽霊亭の女」「藤屋の火事」「白萩屋敷の月」8編。
    今まで読んだシリーズ単行本の中で一番いい。常連メンバーが脇役になって、事件の人物に焦点を当てていた。好きなのは、「美男の医者」「恋娘」「白萩屋敷の月」だな。「絵馬の文字」「藤屋の火事」は内容的にやや落ちる。それにしても、このシリーズが、これから一段と乗ってくるんじゃないかと予感させる。まぁ、どうせ先は長いが(^^;

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    2009年10月24日
  • 御宿かわせみ5 幽霊殺し

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    「恋ふたたび」「奥女中の死」「川のほとり」「幽霊殺し」「源三郎の恋」「秋色佃島」「三つ橋渡った」収録。
    「恋ふたたび」の母子が周辺に加わる。「源三郎の恋」はタイトルで期待したんだけど、進展なし。それぞれの話はシリーズらしく可もなく不可もなく一定レベルを保っている。相変わらず、極楽蜻蛉の東吾がもてて面白くない(笑)

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    2009年10月07日
  • 御宿かわせみ32 十三歳の仲人

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    【8作収録】
    ・老舗の菓子屋・丸屋の地下から見つかった白骨は、18年前に丸屋の息子と共に行方知れずになった娘ではないかと訴え出た男。果たして娘は駆落ちしたのか、殺されたのか
    ・ご禁制の絵が世に出回り始める中、絵を懐中にした男の水死体があがる。人間関係をさらい、たどり着いた女も情夫と共に石見銀山入りの酒を飲んで死亡する
    ・茶道の師の共で遠出したるい。同行した大店の主人と女番頭の雰囲気の良さを一行が心地よく思っていたところ、女番頭を追ってきた男が突然求婚をする。焦った主人は翌日、女番頭と祝言を挙げるが・・・
    ・かわせみの女中・お石に大店の跡継ぎとの縁談話が持ち上がる。周囲の気遣いで何度か対面を果た

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    2009年10月04日
  • 御宿かわせみ29 初春弁才船

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    【7作収録】
    ・湯文字一枚だけの女の絞殺死体が見つかり、身元の調査が始まる中、奥女中が賭博部屋へとやってきて堂々と金を奪う事件が発生する。同僚の名前が出たことで東吾も調査に乗り出す
    ・大坂からの新酒番船のうちの一艘が行方不明になり、船頭の息子がかわせみの東吾を訪れる。東吾は西洋の船の知識を惜しみなく与え、一人前の船乗りへと育て上げる
    ・素人くささで人気の水茶屋の女。幼い弟が川に突き落とされて命を落とすが、金で解決され、口惜しいながらも我慢していたところ、今度は妹が首を絞められた遺体で発見され・・・
    ・若い女の丑の刻まいりが目撃され、嫁が自分を呪っていると言いふらす女隠居。姑の嫁いびりに耐え切れ

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    2009年10月04日
  • 御宿かわせみ27 横浜慕情

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    【8作収録】
    ・小太りで気の強いおよね、品が良く気弱なおつる、小ずるく飄々としているおかめの3人の老女の姉妹。富くじの当たり券をめぐって世間を騒がす騒動を起こす
    ・両親が夫婦別れをした際、父親のもとに残った娘。父の死を機に22年ぶりに母親を訪ねるが、冷たく追い返される。22年前に別れる際に娘が母に向けて言った言葉が鍵を握る
    ・1年前に遠島になった罪人3人が島抜けをした。訴人した元仲間の男は報復を恐れ、源三郎に庇護を求めていたが、その甲斐もなく遺体で見つかった。しかし、東吾は島抜けの3人の仕業ではないと感じる
    ・花世や源太郎を連れて横浜まで出かけた東吾ら。途中、浦島太郎伝説の残る村へ立ち寄り、か

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    2009年10月04日
  • 御宿かわせみ26 長助の女房

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    【8作収録】
    ・隠居したものの、町内を歩き回って金を受け取り、時には事件を解決しようとすらする元同心。現役の同心にとって面白くないばかりか、下手をすれば恐喝になるということで周囲は心配するが・・・
    ・舟に風呂を設置した湯舟の船頭が殺された。最後の客である男女が取調べを受けた後日、今度はその女のほうが別の船頭と殺されているのが発見された。二つの事件は同じ犯人によるものなのか
    ・神林家代々の千手観音を落としてしまった香苗。取れた腕の修理は職人の留守で叶わず、仕方なくそっくりな別の観音像を借りたところ、その背中から大麻が入った袋が発見された
    ・岡っ引としての功績に対してお上から褒賞を受けた長助。周囲

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    2009年10月04日
  • 御宿かわせみ24 春の高瀬舟

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    【8作収録】
    ・定廻り同心の最古参・吉井。職務に忠実で評判は良いが、跡継ぎ息子は同心に向かぬから勘当してほしいと家にも帰らず、岡場所に入り浸っている。道場の元生徒というよしみで東吾が乗り出す
    ・米屋の主人が間もなく娘婿となる男と出かけた先で遺体で発見された。内儀も娘も婿となる男を嫌っており、主人を殺したのは旅に同行した婿となる男に違いないと主張する
    ・かわせみに滞在中の客が殺される。物盗りの犯行ではなさそうだが、大層な世話焼きで恨まれるような人間でもない。すると、後日、遺族として遺骨を引き取りに来た男も行方不明となり・・・
    ・妹分に男を取られると勘違いし、熱湯をかぶせようとして自分がかぶってし

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    2009年10月04日
  • 御宿かわせみ23 源太郎の初恋

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    【8作収録】
    ・出勤途中に蝉取りに苦戦する少年を助けた東吾。後にそれが一夜の過ちの末にできた自分の息子だと判明する
    ・東吾が隠し子の発覚で悩んでいると、今度はるいの妊娠が判明。そんな中、長助が記憶を失った女をかわせみに連れてきて・・・
    ・かわせみに鶏が迷い込んで住み着き始めた中、世間では寺の釣鐘泥棒が続出していた。夜中の犯行とはいえ、大きく重い釣鐘をどのように盗み、どこに隠しているのか
    ・東吾と兄嫁が寄った墨問屋で女中が主人から言いつけられた内儀の薬をひっくり返す。後日、墨問屋の主人が毒殺され、内儀は主人が自分を殺そうとして入れた毒に誤って当たったのではないかと言うが・・・
    ・麻布で大火があり

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    2009年10月04日
  • 御宿かわせみ22 清姫おりょう

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    【8作収録】
    ・両親の死をきっかけに幼い頃姉と生き別れになった男。本家の腹違いの兄のもとを訪ねると思いの外親切にされ、姉を見つけたと引き合わされるが、たびたび金を要求され・・・
    ・親の代からの尾州浪人で、生活のために蝦蟇の油売りをする男。大店の一人娘に惚れられ、婿に入ることが決まったが、尾州家ではそのような者はいないと否定する
    ・産みの母と育ての母の二人の面倒を見ていることで親孝行の褒美を貰った芸者。しかし、その実は金遣いが荒い上に双方仲の悪い母親二人に手を焼き、嫁入り話も立ち消えになる
    ・宗太郎の知り合いが寄り合って阿蘭陀正月を祝っていた最中、鍋を食べた直後に二人の男が苦しみだし、一人は命を

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    2009年10月04日
  • 御宿かわせみ20 お吉の茶碗

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    【8作収録】
    ・かわせみに宿泊する母子。周囲の止めるのも聞かず、評判の悪い仲人の紹介で博徒の親分の倅と祝言をあげることを承知する
    ・店主の死を機に大売出しをした骨董屋で食器を大量に購入したお吉。その後、その店に盗賊が入った上、古道具屋の番頭と名乗る男が店の品物を手をつけずにそっくり譲ってほしいと訪れる
    ・煎餅屋の老婆が孫娘に怒鳴られ自殺未遂をする。心配した周囲の人間の連絡で田舎の甥が渋々引き取りに来てかわせみに滞在するが、孫娘が怒鳴り込んで来て跳ね除ける
    ・かわせみに滞在する行徳の内儀。連れを待って数日を過ごし、旦那と合流した夜、夫婦揃って何者かに襲われ、旦那は助かったが内儀は命を落とす。その

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    2009年10月04日
  • 御宿かわせみ5 幽霊殺し

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    【7作収録】
    ・薬種問屋の跡取り息子が殺された。異母弟にあたる後妻の連れ子・正吉と母親・おとせに疑いがかかるが・・・
    ・水戸家大奥から暇を取り実家に戻った奥女中。周囲に存在が浮かび上がる謎の男とは?
    ・道場近くの紙問屋の息子が婚礼の夜に遺体で発見された。第一発見者はおとせと花嫁。犯人とその目的は?!
    ・死んだ女房の幽霊が出現し、小袖や珊瑚のかんざしを要求する料理屋。盗賊のしわざと思って刺し殺したところ、その正体はなんと女中だった
    ・健康を害した乳母の見舞い先で尼僧に恋をした源三郎。そんな折、近所に住職が殺されて・・・
    ・菓子屋の名前をかたり、毒入りの饅頭を配る事件が起こる。かわせみのお吉も被害

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    2009年10月04日
  • 御宿かわせみ26 長助の女房

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    今回、長助がお上に表彰されて祝いの飲み会で飲んだくれてる間に、長助の女房が活躍する表題作や、東吾の隠し子・麻太郎がますます東吾に似てきてドキリとする話、香苗のまだ続いている初々しい恋心など結構濃い話が多くて読み応え抜群。たいして状況は変わっていないのに、なかなかだったな、と思わせてくれた。

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    2009年10月07日
  • 御宿かわせみ25 宝船まつり

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    江戸時代が終わろうとしている。東吾が長崎に行ったり、阿片の輸入とか出てきたり。千春はそれなりに成長しているし、少しずつ状況が変わっていく巻。

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    2009年10月07日
  • 御宿かわせみ19 かくれんぼ

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    宗太郎の長女、花世の大冒険!
    弟が生まれて、麻生家の中心が替わり・・・寂しさがつのる花世
    大好きな東吾(とうたま)に会いに、一人「かわせみ」に!
    この大冒険を目に留めた深川の侠客(親分)文吾兵衛(髭もじゃもじゃ)
    と知り合い、女親分への道まっしぐら
    子供好きの東吾と愛らしい花世が読める良作です!
    表題作「かくれんぼ」でも花世は大活躍します!

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    2009年10月07日
  • 御宿かわせみ23 源太郎の初恋

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    やっと生まれた。東吾とるいの初めての子。千春という名前もかわいらしい。女の子だったので次は男の子になるのかしらん。るいがずっとずっと、子供ができないのを気にしていたので、よかったなあって思った。これから東吾の親ばかぶりが見もの。

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    2009年10月07日
  • 千姫様

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    さすがベテラン小説家。楽しく読めます。

    面白いと思ったのは、豊臣の残党がアジアの国々で商人として生きていこうとするところ。
    この小説では、秀頼生存説を取っていて、秀頼もまた南の国で生きていく。

    いつの時代でも、異国での生活は、新たな自分、新たな生きる道を与えてくれるもの。

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    2009年10月07日
  • 御宿かわせみ18 秘曲

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    ここんとこあまりに落ち着きすぎていた「御宿かわせみ」シリーズだったけれど、ここにきて東吾の隠し子が!!真偽のほどは不明だけれど、るいは泣いちゃうよ〜。でも東吾も子どもほしいんだろうしねえ。隠し子騒動の話、表題にもなってる「秘曲」はなかなか面白かった。

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    2009年10月07日
  • 御宿かわせみ14 神かくし

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    うーん、目が離せなくなってきた!ここに来て新たな展開が!続々と次の巻を読みたくなる。七重は幸せそうで、赤ちゃんできちゃうし、東吾は出仕の話がでてきて、次の年の六月以降に祝言だと明確になって、縦糸がどんどんつむがれていく。もちろん「横糸」の捕物帖もなかなかなもの。さあ、次の巻ではやっと祝言だ。

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    2009年10月07日
  • 御宿かわせみ13 鬼の面

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    例によって、御宿「かわせみ」の女主人・るいと、与力の家の次男坊・東吾のお江戸人情捕物帖。この巻、結構進展!東吾のことを好きな兄嫁の妹・七重がついに結婚したり(相手は内緒。結構ビビる)、東吾とるいの結婚を与力の兄が認める発言したり。なかなか面白かった。

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    2009年10月07日