平岩弓枝のレビュー一覧

  • セイロン亭の謎
    地元神戸なのと紅茶派やから思わず手に取ったミステリ。平岩作品読んだけどなかなか面白かった。
    須磨寺も異人館も元町商店街周辺も地元圏内やから背景思い浮かんだの容易やったわ(笑)
    今から30年以上前の時代背景の設定やから携帯とかなくて今時モーニングコールなんてないよな、多分
    現代はアラーム設定できるしス...続きを読む
  • セイロン亭の謎
    紅茶好きとしてはホイホイすぎるタイトルだったので。
    あくまで紅茶輸入業を営む一族に起きた殺人ミステリなので、紅茶の蘊蓄を楽しむ話ではないのですが。
    狐っ葉事件など、時代を感じる話は興味深かったです。

    今からするともう30年近く前の作品。
    無論携帯電話は登場しないので、作中で本人に連絡を取るのも苦労...続きを読む
  • 老いること暮らすこと
     平岩弓枝さんのお母さんはとても元気な方でしたが、88歳の時、ぶつけても転んでもいないのに右大腿骨の骨折を。最初の病院で、先生から「このまま痛いのを我慢して治しても寝たきり、手術しても寝たきり」と。次の病院では、「大丈夫、手術すれば歩けるようになる」と。結果、手術・リハビリで回復! ラッキーでしたね...続きを読む
  • 御宿かわせみ8 白萩屋敷の月
    連続短編集。

    日常はたくさん、ですが、どの時代にも
    甘やかされた娘はいるものだな、と。
    こうならないよう諫めておかねばならないのに
    どうしてこうも自分のいいようになる、と
    思えるのか、非常に謎です。
  • 御宿かわせみ20 お吉の茶碗
    ずっと昔に読んだシリーズを再読。
    懐かしい親戚に会えたようなほのかな喜びと安心感。
    平岩弓枝さんの紡ぐ江戸の市井の人々の暮らしが体感できて、心地よい。
    切なさの残るストーリーもありつつ、生きる尊さを実感。
  • 新装版 はやぶさ新八御用帳(十) 幽霊屋敷の女
    自分勝手な悪い武士達がよく出てきて、哀しい話も増えてきました。
    新八の周りはいい人ばかりで、こんなことはなかなかないかもだけど、やはり類共なんでしょうね。
  • 御宿かわせみ11 二十六夜待(にじゅうろくやまち)の殺人
    8話短編。

    日常のこまごました話は色々あるのだな、と。
    一番問題あり、なのは、当然(?)表題でしたが。
    目の前でしていないのなら、それはそれで
    チャラになりそうな気もしますが。
    そこはきちんと決めていた、という事でしょうか?

    後ろから2番目の話は、結局犬は
    飼い主がいないまま、なのでしょうか…。
  • 御宿かわせみ24 春の高瀬舟
    8話分シリーズ短編集。

    江戸っ子は見栄っ張りだな、が
    しみじみ分かる2話目。
    不運というより、自分で逃がしているのでは、と
    最後まで読むと思わせる4話目。
    自業自得な8話目は、人間だらけていては
    仕方ない、という教訓ももらえます。
  • 御宿かわせみ
    メロディアスライブラリーで紹介されて読み始めた本。ようやく読み終わった。
    私もどちらかというと昔のNHKドラマの印象が強い。小野寺明さんと真野響子さん。今となっては、自分よりずっと年下だし、その時のエピソードもほぼ覚えてないから、自分なりに読み進めていった。
    あさのあつこさんの時代物は何冊か読んだけ...続きを読む
  • ちっちゃなかみさん 新装版
    「ちっちゃなかみさん」は胸がしめつけられるような切ないお話なのですが、
    いくつかのお話はとても嫌な人間が出て来ます。

    自分の浅ましさ身勝手さにに苦悩して必死に向き合おうとしたり
    自分がどんな嫌な人間か理解出来ず、自分が陰口を言われているのを耳にして自分のどこがどう悪いのか知ってしまってさえそれを恥...続きを読む
  • 御宿かわせみ7 酸漿(ほおずき)は殺しの口笛
    これまでとちょっと手法変えてきた
    捕り逃がしたり、捕物よりストーリーメインだったり
    「冬の月」が悲しい話だけどこういう話のが好きだな
    るいの心が強くなってるのと何度目かの正月の描写に二人の過ごした時間の長さを想う
  • 新・御宿かわせみ7 青い服の女
    明治の元武士たちや新興の資産家たちが起こすいろいろな事件、巻き込まれた麻太郎と一条結子はいずれ一緒になるのだろうが?かわせみのお春と正吉は?このあとは5年近いのにまだ書かれていない!終わりかな?
  • 御宿かわせみ5 幽霊殺し
    「奥女中の死」の中の"永代橋からみる大川は、男が二人で歩くには惜しいような朧月夜であった。"この一文がすごい好き
  • 千姫様
    坂崎出羽守のいわゆる千姫事件による悪いイメージを払拭した平岩弓枝ならではの千姫となっている。
    豊臣の滅亡、本多忠刻、息子の死など波瀾万丈の人生であり、なかなかに読み応えある。
  • 御宿かわせみ29 初春弁才船
    何度も読み返しているのだが、かわせみの人々が本当に好きなのだ。それぞれが粋で優しさとかっこよさがあり、思いやりもあって幸せになって欲しいなと見守りたくなる。
  • 花影の花 大石内蔵助の妻
    男は意地を通して名を残すが、残された者はどうなるのか?そんな問いに答えてくれた力作。
    心の強さを維持することの難しさを感じた小説だった。
  • 御宿かわせみ
    かわせみのるいと東吾、東吾の親友源三郎が、宿に泊まる人たちの謎を解いてゆく。謎解きは面白いけれど、るいは何事も東吾次第。昔の男性が女性に求める可愛らしさ愚かさの部分に時代を感じる。
  • ちっちゃなかみさん 新装版
    もらった本。
    江戸の人情話の短編集。文章が格調高い、で、読みやすい。
    どうする??どうなる??と読み進めると全部読んじゃう。温かい目線。人間が根っこしっかり張って、生きてる!!!
    結末、すっきり!ではなくて、うっすらと物悲しいのが多い。
  • 千姫様
    一気読み。
    秀頼が生きて外国へ出ていったという説をとる事と千姫の侍女で複雑な立場·心情を持つ三帆を登場させる事で、千姫のその後の生涯を情熱的·積極的なものとして描いている。

    浅井三姉妹の娘で嫁で、「東福門院和子の涙」の和子の姉なんだもんねぇ。。。あの頃の姫たちのむちゃくちゃな使われ方よ。。。

    ...続きを読む
  • 「御宿かわせみ」ミステリ傑作選
    有名なシリーズ。おそらく読むのは初めてだがミステリ傑作選という事でトライ。ミステリとしては期待外れだったが、そういう分類を別にすれば読んで損は無い面白さ。