可愛がってもらってる方に、
4巻揃いでもらったので読んでみる。
が。
読み終わったら34巻まであることが判明。
うそん。
全34巻の時代もの。
実に32年も続いてた大シリーズ。
今まで読んだ中で最長。
こち亀みたい。
タイトルも場所の名前だし。
主人公はかわせみって宿の女将の恋人。
で、
主人公が親友(定廻り同心)を手伝って
事件を解決していく一話完結の人情捕り物。
が、
親友が刑事で主人公が探偵みたいな立ち位置。
なんで、
捕り物ってより探偵もの。
いぶし銀な人情味溢れる鬼平な感じじゃなくて、
若くてちょっとスマートな謎解きな感じ。
34巻もあるけど、
1話1話は短かめ。
1話30分くらいで読み終わる。
なんで、ちょっと説明駆け足だったり、
切り替わったシーンについていけなかったり、
最初は少しとまどった。
特に序盤は、
主人公が女将といちゃつきながら事件解決って図式が多く、
けっこう胸焼けしてくる。
が、
10冊くらい読んでると、
主人公を取り巻く登場人物達に情が移ってきて
どんどん離れられなくなる。
みんながたまらなく好ましく、
ニヤニヤが止まらない。
特に登場人物達の子供が生まれてくると、
チビ達の冒険が可愛すぎる。
さらにそのチビ達が年頃になってきたりすると
時の流れに感慨深いものが出てくる。
もう親の気分。
池波正太郎先生と同じく、
長谷川伸氏に師事していたからなのか、
鬼平よろしく料理も美味そうで良い。
最終回が特に最終回らしいことなかったり、
チビ達の弟・妹世代にはスポット当たらなかったり、
主要人物以外の宿の人々がいつまでたっても名前もらえなかったり、
多々気になる部分はあるものの、
こんだけ長く読んできたら好きになるしか無いじゃない。
......が、
大人になったチビ達を主人公に
「新・かわせみ御宿」として続いてるらしい。
まだ3巻。
こら著者死ぬまで続くなあとか
最後まで読める頃には自分もいい年だろうなあとか
少し苦笑な気分で続編を楽しみに待っています。