灰原薬のレビュー一覧
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良い
平安時代の貴族を舞台にした、推理ものといった趣の作品。
私の好きな「薬屋のひとりごと〜猫猫の後宮謎解き手帳〜」(倉田三ノ路版)の舞台を日本に移し、男性中心としたような雰囲気の作品。
要は、よくある推理ものの1つではあるが、舞台設定と、在原業平・菅原道真というこの時代きっての有名キャラを出している点が新しい。
両者とも、現代でも名の知られた人物であり、なかなかクセがあり、エピソードに事欠かない存在。
宮廷闘争も絡めればいくらでも話を膨らませることも可能であり、なかなか良いところに目を付けたなと思う。
(もっとも、業平の死は道真の父の死と同年であり、道真が権力の中枢に入るのはその10年後。この -
Posted by ブクログ
2021/09/16
改めて読み直したら、以前よりハマった気がする。
色男業平が良い!38歳って、意外と歳だったけども。
で、若い、堅い、潔癖?な道真とのバディ感も良い。互いに欠点を補いあってる感じ...いや、ちょっと違うか。
業平は総合力充分高い。
それで、突出した能力がある分、道真自身が感じる欠けている部分を補ってくれる役割。
主人公は道真なのね。18歳。これも意外と歳。
昭姫とか、長谷雄とか、役割はっきりしてて良いキャラだよね。敵だけど、良房の悪役も。
1巻は、藤原親嗣の事件と玉虫姫の事件。
白梅も初登場!
解説が本郷和人だった。
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道真が成長している。
道真の絵が、段々成長している。
ゆっくり成長していく様を絵で表現するのは、スゴい!
内容はいつも通り、トラブルを道真が解決するお話し。
業平が自分でなんとかしようとしても、結局道真が解決する。
安定の内容だけど、意外なあの人が道真と敵対する?
どうなるの? -
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道真の推理が冴えてます。
今回も道真、大活躍でしたね。
魑魅魍魎、呪いなどが信じられている時代に、冷静で緻密な推理はさすがです。
平安時代講や、言葉の説明もあって、この時代の事がわかりやすいです。 -
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平安、探偵小説
菅原道真といえば、怨霊か神様。
彼がこんな面白い少年とは。
そして、稀代のプレイボーイの在原業平と、同時代人とは、知りませんでした。
二人の活躍が楽しみです。
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藤原多美子の入内
藤原良相の娘 多美子の入内 と阻もうとする 藤原基経。 絡もうとする伴善男。
好むと好まざるに関らず 巻き込まれていく 道真と 白梅
やがては 応天門の変 につながっていくであろうことを予感させる 見どころ満載の 7巻 -
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都の外もいい
教養はないかもしれないけど知恵のある村人の話が良かった。基経のちょっと意外な一面も見られて良かった(心の内を見せない分かりにくさがじれったい)。
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色々な事件を経て、少しずつ本人の意思とは別に藤原基経や伴善男に近づいていく菅原道真。
道真はまだ若く、より良き人足らんとして学問の「世界」に邁進する。在原業平は清濁併せ呑む老獪さで「世間」の有り様を道真にそれとなく伝えている。道真の成長が楽しみです。 -
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道真が伴善男にハメられ、先の帝・文徳帝の息子、源能有と出会う。権力と距離を置きたい道真だが、この能有の柔軟な考え方に感じるところもある。まだまだ若い道真に生きるとはどういうことか諭す業平。久しぶりの活躍。