灰原薬のレビュー一覧
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ネタバレ 購入済み
次の物語への…
今回は前巻にまつわる話、そして庶民の話が印象的なでした。
相変わらずトラブルが嫌いな道真と、本物のモテ男の業平。女性を性のはけ口としてしか見做さないゲス野郎への毅然とした態度はさすがでした。
なお、合間の時代考証的な説明がいずれも面白かったです。
平安時代だというのに竪穴式住居とは。
人ってそんなキャンプみたいな暮らしを生涯にわたり送ることができたのですね。
また、馬より飛脚が速かったのも驚きです。
そして毛皮の位置付けも。
日本人には不要だったのかもしれません。
気になったひとコマといえば、貴族の男の汚さを後ろで見ていた清貧の息子が何やら怪しげ。
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ネタバレ伊勢物語第69段「狩の使」なのかこの斎宮のお話。後年に「在原業平ならやってるかも、と思われれば男冥利に尽きる」と…流石は業平殿、思いっきり思われてます!面白かった。
菅三どのはその基経様に目をつけられ。。
忠臣が基経から道真を隠そうとしてるのは、守ろうとしてるのもあるだろうし、汚れ役やってるのを知られたくないというのもあるんだろうな。娘を婚約者にしてるし…
藤原良房がもう狸っぷりを隠そうともしなくなってるのが怖いなぁ。しかし基経、用意してた喪服を着ていくのも相当です。息子と同時に?伴善男も呼び付けてたってことか……もしかしたらここでは、良房の実子である兄2人は呼び付けてないのかも。怖 -
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ネタバレ道真が長谷雄に「お前は何してるんです本当に!」と言っているが、
本当に全くその通りである。
棚をひっくり返し貴重なものを台無しにした上に
例えただのお茶だとしても勝手に人のものを飲むなど信じられない。
医薬が万能なわけでもないのに、治らなければ医師のせいで
責め苦に合うのは本当に割に合わないとしか言いようがない。
宣来子もまだ正式に妻なわけでもないのに、道真にとって学校や会社に等しい場所で
妻だと大騒ぎしたりお腹が痛いと迷惑をかけたり困ったものである。
融様は直情型だけれど自分が間違っていたらきちんと謝るし
憎めない方だなと思う。
業平も度々道真似を頼りはするが、ここぞという時はきちん -
購入済み
恨み
全体が伏線かも、と思わせられる巻。怪しい薬までもが繋がるのだろうか。
それにしても善男の豪胆は凄い。
宣来子が実は道真にピッタリかも、と思えるエピソードはほっこりした。 -
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ネタバレ道真が「馬鹿に興味がない」とはっきり言うところに笑ってしまう。
才能があっても使い方を間違えれば無能より悪いと思っているのも彼らしい。
その才能があればもっと、と思ってしまうのが若さなのだろう。
いちいち聞こえるように悪口を言うのは道真でなくとも
軽蔑するのは当たり前だ。
「頭が悪いといらぬ恥をかく」
「陰口しか能のない馬鹿は帰っていいですよ」
とはっきり言うのが正直気分が良い。
角は立つとは思うが。
しかし言われた時はしーんとしていた癖にまたすぐ悪口を言い始める有象無象、本当に不愉快。
「本当に学が必要なときはいつだって急に来る」
は全くそのとおりだ。いざというときの為に常日頃から準備して -
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ネタバレ大師にいつもこんないたずらを、と言われる道真。
獣の出る山道を行くのに一番強い武器を置いていくのは馬鹿のすることというのは確かにその通りなのだ。
業平の言う、自らの道を選べぬ者の方が多いのいうのも悲しいかなその通りで、だからと選べる者が遠慮したところで何の役にも立たない。
才あるものに力がなければ何もできない。
大師に貢ぐのを嫌悪する人が御仏に寄付をしようと青海尼に寄付するのがなかなかいいオチ。
常行が、業平が小雪姫を見たら「減る」と言うのが面白いし
溺愛ぶりが微笑ましい。
知は知らぬものから奪うために振るうものではない
は良い言葉だった。 -
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ネタバレ無実の罪で疑われているのに、訴え人を恨まない道真が偉い。
自力で解決したのに根回しが良いなどと言われるのもどうにも不愉快だ。自分たちが間違えたのに道真の話を聞かず、偉そうな坊っちゃんとはご挨拶である。
基経は吉祥丸との思い出が分かってからちょっと印象が変わってきた。
隠り世の話の中でそんなに京都に憧れるのかという道真に
道真が唐を夢見るのと同じと言う業平の言葉が中々厳しい。
お前はそうすればいい、お前の番になったらなというのも痛い。
祠とはなるほど、流石道真である。
是則の忠誠心も見上げたものだ。
タマちゃんが元気そうで嬉しいが、災難なことだ。 -
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ネタバレ多美子様がとても可愛らしい。
世の中の嫌なことを知らないまま真っ直ぐ育っていて
このままでいて欲しいと思う。
白梅が一生懸命になるところも、その理由にもほろっときた。
長谷雄がなんでもすると言質を取られているの
ちょっと笑ってしまったが怖い目にあって気の毒でもある。
しかし道真と業平の機転と行動力は本当に凄いし、長谷雄のお蔭で多美子が無事で良かった。
私が女なら喜んで入内すると言われて
私が男なら兄上の首を掻き切ると言い返す高子様が恰好良い。
主上と多美子の純粋なのほほんとした会話と現世の落差がすごい。
娘が道具として使われているという点では同じで
多美子が父だったと安心するがそれは実は鬼で