灰原薬のレビュー一覧
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ネタバレ大師にいつもこんないたずらを、と言われる道真。
獣の出る山道を行くのに一番強い武器を置いていくのは馬鹿のすることというのは確かにその通りなのだ。
業平の言う、自らの道を選べぬ者の方が多いのいうのも悲しいかなその通りで、だからと選べる者が遠慮したところで何の役にも立たない。
才あるものに力がなければ何もできない。
大師に貢ぐのを嫌悪する人が御仏に寄付をしようと青海尼に寄付するのがなかなかいいオチ。
常行が、業平が小雪姫を見たら「減る」と言うのが面白いし
溺愛ぶりが微笑ましい。
知は知らぬものから奪うために振るうものではない
は良い言葉だった。 -
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ネタバレ無実の罪で疑われているのに、訴え人を恨まない道真が偉い。
自力で解決したのに根回しが良いなどと言われるのもどうにも不愉快だ。自分たちが間違えたのに道真の話を聞かず、偉そうな坊っちゃんとはご挨拶である。
基経は吉祥丸との思い出が分かってからちょっと印象が変わってきた。
隠り世の話の中でそんなに京都に憧れるのかという道真に
道真が唐を夢見るのと同じと言う業平の言葉が中々厳しい。
お前はそうすればいい、お前の番になったらなというのも痛い。
祠とはなるほど、流石道真である。
是則の忠誠心も見上げたものだ。
タマちゃんが元気そうで嬉しいが、災難なことだ。 -
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ネタバレ多美子様がとても可愛らしい。
世の中の嫌なことを知らないまま真っ直ぐ育っていて
このままでいて欲しいと思う。
白梅が一生懸命になるところも、その理由にもほろっときた。
長谷雄がなんでもすると言質を取られているの
ちょっと笑ってしまったが怖い目にあって気の毒でもある。
しかし道真と業平の機転と行動力は本当に凄いし、長谷雄のお蔭で多美子が無事で良かった。
私が女なら喜んで入内すると言われて
私が男なら兄上の首を掻き切ると言い返す高子様が恰好良い。
主上と多美子の純粋なのほほんとした会話と現世の落差がすごい。
娘が道具として使われているという点では同じで
多美子が父だったと安心するがそれは実は鬼でもあり
しかし多美子がそうは思っておらず
主上と睦まじくお喋りしている日々なのはまだしも救われるところだが
一方の高子を思うと辛くなる。 -
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ネタバレ寧さんと唐の言葉で話せて嬉しそうな道真は
いつになく年相応に可愛らしく見える。
その才を正しく使えと言う寧。
正面突破の策を考えるだけでなく、見届けると
自分も出張るところが道真の偉いところ。
業平もなんだかんだで協力して一芝居打ってくれるのは見物だった。
ひとつ得をすれば損がついて回るのは仕方ない、
一人を罰しても別の者に妬まれるだけ。
忠臣の言葉が暗く響く。
後からでも、父親にだけでも自分ではなく阿呼だと
言うだけでは気がすまなかったろうか。
阿呼のお蔭で一応は解決して空気も少しは良くなって
あのまま廊下に居たほうがきっと良かったろうに。
忠臣もまた真面目過ぎるのだろう。
山桜の話も面白かった。
きっちり芝居をする業平も好きだし、騙されてる融様が純粋。
小川を引くという発想が本当に雅だった。
道真のことを子飼いの小僧、という辺り、融もただ純粋なお貴族様では無いという描写も良い。
業平が
「恐れなどいつか克服してしまう。長く人を縛るのは情だ」
「良いことをした、これが正しかったと納得させること
己の判断で決めたと思わせることが処世の術」
と言うのも納得である。
そしてまた、一芝居打たされそうな業平様。
次も面白そうだ。 -
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ネタバレ呪いなどないというのが、だから気の所為ではなく
誰か人間の仕業だと答えを出すのが道真らしい。
文句を言いながらも業平に付きあい、いざ事が起こると
宣来子に車の奥へ入るように言い守ってくれるところも良い。
結局身から出た錆オチでちょっと笑ってしまった。
力について考え始めた道真を塩焼きに招く業平。
クラゲに刺された時の対処を知らなくても、人が痛がって倒れていたら何かあって介抱しているのかと思わないだろうか。
本当に民など畜生以下でなんの興味も無いのだろう。
正直道真の啖呵は少しすっきりした。
物の怪の行列の証拠を取ろうと水を撒くのが流石。
話が切り替わったようでいて、結局これも『力』の話である。
相手が物の怪ではなく人間だから安全かと言えば
逆に却って恐ろしいということもある。
泣いてしまう白梅も、泣かれたら頼みを聞いてしまう道真も可愛らしい。
笛の音は彼岸からの迎えではなく生き抜く為の人の営みの音。
宮に言った言葉が自分に跳ね返ってきて不貞寝してしまうのも可愛かった。
業平が頭を下げてきたことに対して物分りの良い大人相手に自分が拗ねているのが恥ずかしくなって
もういい、と仲直りできて良かった。
薬湯が効いたのは確かに思い込みかもしれないが
タツの笑顔が見られてよかった。
泥を知らぬ者に政を任せてはいけない。
どうにもならぬ時に心を決めさせるのは神仏よりも己の後悔や思い込み。
辛酸を舐めてきた大人たちならではの言葉だ。 -
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ネタバレ父親から明かされた吉祥丸の亡くなり様はあまりに気の毒過ぎる。
道真が怒るのは尤もなのだが、それはまだ彼が子供だからこそ真っ直ぐに怒れること。
藤原に抗することなど相手があまりに強大で無理だ。だからただ関わるなと言う。
なんとか道真には不幸が降りかからないよう、これはこれでお父さんの戦い方なのだろうが。
疑うことを知らず無邪気な帝もいたわしい。
道真の家出が豪快だ。
僅かな情報から相手の正体を言い当てるところは流石。
船酔いで倒れ、身一つでは何も出来ないと思い知った後の己の知識で村人を救いハツを救う。
知識は知っているだけでは意味が無い。使え。
自らを奮い立たせる道真。
常丸も、口先だけでは人は動かないと娘の命も捧げる覚悟は凄い。
道真をよそ者と罵っていたのにいざ水が出れば神様扱い。調子の良いものだ。
ハツちゃんの笑顔が可愛いし、どうすれば良いのか、力とは何のためにということを道真が考えるきっかけになるのが良い。
業平が次々と災難に見舞われ始めるが、道真がどう解決するのか楽しみだ。 -
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ネタバレ道真が頭が悪いと楽でいいですよねと返すところが好き。
巻物に香が焚き染めてあったというからくりが面白かった。
高子様が美しい上頭が良くて恰好良いのだが
籠の鳥にされているところが気の毒で仕方ない。
そこから逃れる事はできないが、久し振りに笑ってもらえただけでも良かった。
鏡の模様である程度見当がつけられる道真の秀才ぶり。
狂犬病の描写も恐ろしく、水や光などの刺激に敏感になる為
このような異常行動を取るのも理解できる。
時代考証もしっかりしていて合間の平安時代講も面白いし、
道真の兄についての話が徐々に明らかになっていくところも興味深い。 -
Posted by ブクログ
ネタバレ設定が面白く、絵も綺麗で大変読みやすい。
歴史をうまく絡めてあるし、大人が子供を敬い
協力を頼んでくる構図が好きだ。
道真の注意深く博識なのに面倒くさがりなキャラが良い。
「最後には正しい者が勝つと本気で思っているんじゃないだろうな?」
と”大人”である業平が問うシーンが良いし、
「私はまだ何も知らぬ」と道真が思うところも印象的。
若い正義感から怒り、知識をもって妖しを作り出して
懲らしめる手腕が鮮やかだ。
玉虫姫のエピソードはとても悲しいが、
業平が「一度騙したのなら最後まで騙しきるのがいい女というものだ」と手を貸し、
久通の件も合わせて上手く丸く収めるところがすごい。
主上も優しいお方なところが素敵だ。
業平が白梅を口説いているところも笑ってしまうが、文を書いていたのは彼女なのだから、業平にとっての玉虫姫が白梅であることは確かにその通りである。
道真にとっても漢学のわかる女房はありがたいだろうし、良い結末。 -
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平安の世を感じることができる。
貴族の都合で遷都され取り残された人々の救いの尼僧。
またお稚児さんへと望まれる童の話。
どちらも貴族の欲望の深さが凄い。 -
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捕らえた異国人となんとかコミュニケーションをとろうと奮闘する道真。
それまでの唐への思いから一気に世界が広がった。
予告で新章と。どんな展開に?