灰原薬のレビュー一覧
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伏線の巧妙さ
道真の内省的な葛藤や業平の人間味がさらに深まり、藤原高子や是善の感情も丁寧に描かれています。
情報量が多く初読者にはやや難ですが、歴史ファンには濃密なストーリーがたまりません。
伏線の巧妙さと次巻への期待を高める展開は健在ですね。
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歴史ファンにはたまらない
藤原氏の権謀術数が加速し、道真の鋭い洞察と業平の華麗な行動力が事件の核心に迫る。
灰原薬の緻密な画風は、平安の雅と不気味な雰囲気を巧みに融合させ、時代考証の深さが物語を重厚に彩っています。
新たな怪事件は霊的要素と政治的陰謀が絡み、複雑な展開が読者を引き込みます。
道真の内面的葛藤や業平の人間味が増し、脇役の高子や是善の描写も情感豊かですね。
謎解きの緊張感とキャラの心理戦が絶妙に交錯しますが、情報量の多さでやや読みづらい場面もあります。
歴史ファンにはたまらない濃密なストーリーと伏線の巧妙さが光り、次巻への期待を煽ります。
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キャラの心理描写が冴えています
新キャラの登場で人間関係が複雑化し、特に道真と父・是善の確執が情感豊かに描かれています。
事件の謎解きは一層入り組み、霊的要素と政治的駆け引きが絡み合い緊張感が高まります。
しかしながら、やや情報量が多く、初読者にはハードルが高いかもしれません。歴ヲタにはたまらない濃密な内容ですが。
キャラの心理描写が冴え、業平の軽妙さと道真の内省が好バランスですね。次巻への伏線も巧妙です。
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クライマックスへの布石が巧妙
今回は道真の父・是善の視点が加わり、親子間の葛藤と宮廷の暗部が掘り下げられています。
灰原薬の緻密な画風は、平安の雅と怪奇な雰囲気を鮮やかに描き、時代考証の深さが物語に重厚感を与えていますね。
道真の冷徹な知性と業平の華やかな行動力が絡み合い、新たな事件の謎解きは緊張感たっぷりです。
藤原氏の陰謀や霊的な要素が絡み、複雑な展開が読み応えを増す一方、初心者にはやや難解かもしれません。
キャラクターの心理描写が細やかで、特に道真の内面の揺れが魅力的ですね。クライマックスへの布石が巧妙で、次巻への期待が高まります。
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歴ヲタ心をくすぐる
灰原薬の骨太な画風が平安の雰囲気を盛り上げ、歴史ネタが織り交ぜられ奥行きを増しています。
親子関係や宮廷の権力争いなど、歴ヲタ心をくすぐる要素が充実しつつ、ストーリーは複雑さを増し読み応え抜群です。
ただし、凝った展開と絵の重厚感で軽快さは控えめかもしれません。
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重厚感が強い
灰原薬の美麗な筆致と緻密な時代考証が光り、歴史とミステリーが絶妙に融合しています。
道真のひねくれた知性と業平の艶やかな魅力が好対照で、物語に引き込まれますね。
やや凝った展開で読み応えはあるが、気軽に読むには重厚感が強いかもしれません。
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ネタバレ「こんな鬼の真似事などしていては、そのうち自分が鬼になってしまう」
恒貞親王と伴健岑との邂逅の結末。2人とも「一目会いたい」という思いで道真の策に賭けてて切ない。悟ったような…という業平殿の言葉がぴったりでした。
恒貞親王のお話も、その次の小菊さんの事件も、道真が「自分には力が足りない、これからどこを目指すか」を見定め始めるエピソードとして良かったです。
高子さまの、小菊さんの褒め方も良い…!こんな主人、そりゃ慕われます。
道真にあって忠臣さまに無いもの…?わからん、と思ってたらラスト!善男…!!(たぶん応天門の変までいると思うけど) -
Posted by ブクログ
ネタバレ前半の長谷雄大騒動in典薬寮も面白く、1話だけと思いきや後半の話に繋がる融様大暴走も面白く、後半の20年前から続く因縁はハラハラ……15巻も面白かったです。
不老不死の仙薬の話も、政の重要な要素である皇子の生死に翻弄される一介の医師、という点で心苦しい話ではありました。長谷雄のお家はそれで代々医師だったのに辞めてるからなぁ。
融様がお父様(帝)から賜った庭をこっそり手入れしてた恒貞親王と、道真の出会い。
いつも仕方なく巻き込まれる道真だけれど、今回は業平殿に自ら「私にできることはありますか」と、恒寂様を助けたい…と動いててぐっときました。
業平殿と恒寂様の間の因縁、重い……恒貞親王・源信 -
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百鬼夜行
火山の噴火や地震に加えて火事まで、災害が都にも暗い影を落とし。
そんな中でも策謀をめぐらす貴族たちこそ百鬼夜行というべきか。
とはいえ、本当にあやかしというわけでは無さそうで、道真の出番か? -
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次の物語への…
今回は前巻にまつわる話、そして庶民の話が印象的なでした。
相変わらずトラブルが嫌いな道真と、本物のモテ男の業平。女性を性のはけ口としてしか見做さないゲス野郎への毅然とした態度はさすがでした。
なお、合間の時代考証的な説明がいずれも面白かったです。
平安時代だというのに竪穴式住居とは。
人ってそんなキャンプみたいな暮らしを生涯にわたり送ることができたのですね。
また、馬より飛脚が速かったのも驚きです。
そして毛皮の位置付けも。
日本人には不要だったのかもしれません。
気になったひとコマといえば、貴族の男の汚さを後ろで見ていた清貧の息子が何やら怪しげ。
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Posted by ブクログ
ネタバレ伊勢物語第69段「狩の使」なのかこの斎宮のお話。後年に「在原業平ならやってるかも、と思われれば男冥利に尽きる」と…流石は業平殿、思いっきり思われてます!面白かった。
菅三どのはその基経様に目をつけられ。。
忠臣が基経から道真を隠そうとしてるのは、守ろうとしてるのもあるだろうし、汚れ役やってるのを知られたくないというのもあるんだろうな。娘を婚約者にしてるし…
藤原良房がもう狸っぷりを隠そうともしなくなってるのが怖いなぁ。しかし基経、用意してた喪服を着ていくのも相当です。息子と同時に?伴善男も呼び付けてたってことか……もしかしたらここでは、良房の実子である兄2人は呼び付けてないのかも。怖