あらすじ
伴善男に頼まれ、椿の精に惑わされているというある貴族の元を訪れることになった道真。そこで出会ったのは――!? 平安の都で起こる怪事件を、菅原道真&在原業平の最強バディが解き明かす! 平安クライム・サスペンス、決断の第11巻!
...続きを読む
きっと誰でも学校の歴史や国語の授業で一度や二度は聞いたことがあるはずの歴史上の人物、在原業平と菅原道真。
かたや「伊勢物語はこのヒトが主人公だ!」と思われるほどモテた上に六歌仙にも選ばれたほどの歌人、かたや神童だったけれど晩年は左遷されて崇りで天変地異を引き起こしたと言われる学問の神様ですが、この作品はなんと、二回り近く歳の離れたこの二人が平安時代の京でさまざまな怪事件を解決していくクライムサスペンスコミックなのです。
業平の行動力と道真の頭脳で問題に挑む姿は、サスペンスとしても十分楽しめるのですが、非常に美しい画がまた素晴らしく、史実とフィクションの絶妙な混ざり具合も先が気になる気持ちを盛り上げてくれます。歴史好きの方にもそうでない方にもオススメです。
感情タグBEST3
反藤原の筆頭、伴大納言に頼まれて椿の精に魅入られた若者を訪れてみればその若者とは帝の異母兄!政治に関わりたくないのに巻き込まれる道真はついに逮捕されてしまいます!次がどうなるかわからないドキドキの展開です!
道真の覚悟
いざとなった時の道真の心の内の描写が見事。
あれも隠しこれも隠し、何に頼り何を頼らないか。一瞬で過去から未来、未来から今へと頭を働かせる様がらしくて素敵。
道真の成長も楽しめる
はじめは冷静な天才として描かれていた道真の、内面の成長や考え方の変化が描かれます。はじめは学問の世界に生きようとし、どこか浮世離れしていた道真も、そうすることが許されないまでに政争に巻き込まれていくことが予感されます。
Posted by ブクログ
政から離れていなければ命も危ないのかもしれない…母親の身分が低いとはいえ、今上帝の異母兄ともなると。しかも実は頭が切れそうな感じ。能有様も面白かった。
善男ちゃんパワフル。鯉も獲れるくらい元気いっぱいだけれど、目の周り真っ黒なの治らないのが気になる。
紀豊城の病気、痛風かぁ。性病みたいなのかと思ったけどこの頃まだ現地にも出現して無さそう、フランス病とか。。
…業平殿から「力に押し流されず生きるなら、自身が力となる方法もある」みたいにとうとう言われてしまいました。業平殿〜!
部下の恋話、笑ってしまった。無機物。愛に貴賎なし
Posted by ブクログ
能有が言う20年後の発想は確かにそのとおりで
もしその時が来た時の為に準備をしておくのは
賢い考え方だとも思う。
自分のあり方にまだ迷いの見える道真だが
どうなってもよいよう準備をしておくのは
悪いことではなかろう。
白梅が疑われて可哀想過ぎるが、すぐ疑いが晴れて良かった。
道真が伴善男にハメられ、先の帝・文徳帝の息子、源能有と出会う。権力と距離を置きたい道真だが、この能有の柔軟な考え方に感じるところもある。まだまだ若い道真に生きるとはどういうことか諭す業平。久しぶりの活躍。
続きが気になる
天神さま、こと菅原道真さまの少年時代の話。当たり前だけど、菅原道真さまにも少年時代があったのね…歴史だと年よりなイメージですが、目から鱗です。
内容が面白いと思います。
Posted by ブクログ
業平、普段はああだが(それもまたよし)、散々辛酸をなめてきた大人として道真にしっかり釘をさしつつ道を示してくれるの素敵すぎる。
ひとの色恋にも寛容だし。
まつりごとに関わりたくない
そんな道真も、窮地に追いやる罪問われ。
それに比べて前半の白梅のかわいらしさと、番外編のくだらなさ…!!!!
次回難しい局面をどう乗り切るか見ものですか、この巻は割とまったりしていたので星3つ。
Posted by ブクログ
NHK紹介で話題沸騰!!
で、読んでみようと思いました。
夢枕獏さんの「陰陽師」が好きです。
安倍晴明が、921年ー1005年
在原業平は、825年ー880年
菅原道真は、845年ー903年
源 能有は、845年ー897年
だから、椿の精霊やら、怪しが闊歩している話しかと思って読んだら、アラ?本気の謎解きだわー!
日本史を勉強してこなかったから、この本でお勉強しようかしら?