きっと誰でも学校の歴史や国語の授業で一度や二度は聞いたことがあるはずの歴史上の人物、在原業平と菅原道真。
かたや「伊勢物語はこのヒトが主人公だ!」と思われるほどモテた上に六歌仙にも選ばれたほどの歌人、かたや神童だったけれど晩年は左遷されて崇りで天変地異を引き起こしたと言われる学問の神様ですが、この作品はなんと、二回り近く歳の離れたこの二人が平安時代の京でさまざまな怪事件を解決していくクライムサスペンスコミックなのです。
業平の行動力と道真の頭脳で問題に挑む姿は、サスペンスとしても十分楽しめるのですが、非常に美しい画がまた素晴らしく、史実とフィクションの絶妙な混ざり具合も先が気になる気持ちを盛り上げてくれます。歴史好きの方にもそうでない方にもオススメです。
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Posted by ブクログ 2024年03月23日
能有が言う20年後の発想は確かにそのとおりで
もしその時が来た時の為に準備をしておくのは
賢い考え方だとも思う。
自分のあり方にまだ迷いの見える道真だが
どうなってもよいよう準備をしておくのは
悪いことではなかろう。
白梅が疑われて可哀想過ぎるが、すぐ疑いが晴れて良かった。
Posted by ブクログ 2019年08月04日
業平、普段はああだが(それもまたよし)、散々辛酸をなめてきた大人として道真にしっかり釘をさしつつ道を示してくれるの素敵すぎる。
ひとの色恋にも寛容だし。
そんな道真も、窮地に追いやる罪問われ。
それに比べて前半の白梅のかわいらしさと、番外編のくだらなさ…!!!!
次回難しい局面をどう乗り切るか見ものですか、この巻は割とまったりしていたので星3つ。