きっと誰でも学校の歴史や国語の授業で一度や二度は聞いたことがあるはずの歴史上の人物、在原業平と菅原道真。
かたや「伊勢物語はこのヒトが主人公だ!」と思われるほどモテた上に六歌仙にも選ばれたほどの歌人、かたや神童だったけれど晩年は左遷されて崇りで天変地異を引き起こしたと言われる学問の神様ですが、この作品はなんと、二回り近く歳の離れたこの二人が平安時代の京でさまざまな怪事件を解決していくクライムサスペンスコミックなのです。
業平の行動力と道真の頭脳で問題に挑む姿は、サスペンスとしても十分楽しめるのですが、非常に美しい画がまた素晴らしく、史実とフィクションの絶妙な混ざり具合も先が気になる気持ちを盛り上げてくれます。歴史好きの方にもそうでない方にもオススメです。
感情タグBEST3
ここまで来ると他の女性達で満たされてるであろう業平が思いっきり振り向いてくれればいいのに…そして道真と共に策を弄して会えたらいいのに…と少女漫画的な展開を願ってしまう。
豊城は一体全体なぜ存在するのか?
中庸は本当に優しいいい子。
業平の入れ知恵も完璧で驚く。
もはや存在しないい...続きを読むにしえの人なのに、業平の和歌を読むと心がときめく。後世の女達までをも虜にするモテ男なのだな。
長谷雄がやっとちょっといいところを見せる番外編も面白かった。
全編通して渋い三白眼の道真も可愛くていい。
宮廷の勢力争いに新たな登場人物が現れたかと思えばまさかの良房の妹にして太皇太后!大物過ぎて善男も基経もタジタジに見えます(笑)藤原氏の歴史について書かれた本なども併せて読めば倍楽しめます^^
Posted by ブクログ 2023年04月15日
途中ちょっと離れてしまっていたけど、盛り返してきた感じ。道真くん、ちゃんと大きくなってきてる。そして少しずつ政治も動いている。
女性は天皇を産むための政治の道具なんだけど、とはいえ、頭のキレる女性もいるんだよね。
Posted by ブクログ 2023年09月26日
1巻からまとめて。
この時代を描いていることがとても興味深い。
幼さから成長していく道真と落ち着きつつも枯れてない業平のバディが面白い。
応天門の変へと向かう悲劇が分かっていながら見るハラハラ感が、他愛のない回でも、より話へと引き込んでいく。
Posted by ブクログ 2023年04月11日
狐の話は良い話だったなぁ。
順子様はそんなに危険な人物なんだろうか。
何だか企んでるようにも見えるし、権力を失った優しそうな人にも見える。ああ、でも藤原を煮詰めたような女、か。
政についつい関わってしまうようになった道真。
業平殿の出番も少なめです。
高子様の気位の高さというか、入内して道具にされることへの反感というか、が胸に染みるポイントかな。
白梅の髪は笑ってしまったw