あらすじ
多美子入内から日が経ち、内裏でも帝の世継ぎをのぞむ声が囁かれていた。ある日、藤原高子の屋敷に白い蛇が現れたことから、高子入内の話が進展し――!? 権謀術数入り乱れる、第17巻。
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きっと誰でも学校の歴史や国語の授業で一度や二度は聞いたことがあるはずの歴史上の人物、在原業平と菅原道真。
かたや「伊勢物語はこのヒトが主人公だ!」と思われるほどモテた上に六歌仙にも選ばれたほどの歌人、かたや神童だったけれど晩年は左遷されて崇りで天変地異を引き起こしたと言われる学問の神様ですが、この作品はなんと、二回り近く歳の離れたこの二人が平安時代の京でさまざまな怪事件を解決していくクライムサスペンスコミックなのです。
業平の行動力と道真の頭脳で問題に挑む姿は、サスペンスとしても十分楽しめるのですが、非常に美しい画がまた素晴らしく、史実とフィクションの絶妙な混ざり具合も先が気になる気持ちを盛り上げてくれます。歴史好きの方にもそうでない方にもオススメです。
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Posted by ブクログ
親の心子知らずな感じがハラハラする。
嫁が狐かもしれないと思って真っ先に相談しよう
と思う相手が道真とは。
道真からしたらたしかにとばっちりでしか無いのだが、
奥さんは単に狐好きの可愛い純粋な人で良かった。
吉兆とこじつけて入内を申し出るというのが
現代の感覚だとなにか違う感じもするが
そういう感性の時代だったのだから当り前である。
刀子で相手ではなく自分に向けることで脅そうとするのが
高子様らしい。