支倉凍砂のレビュー一覧
-
Posted by ブクログ
ウーバンでの騒動は前巻で一段落と思ったけど、なかなか余波は収まらない様で。
そりゃあ薄明の枢機卿の名前があれだけデカくなっていた上にあの活躍じゃそうですよね。
そんな中で公会議は着々と開催の日が迫ってきている。
そうなるとそれに関わる人の周りは騒がしくなるのは間違いない。
コルとミューリはもちろんの事、王国も商人も教会も自身の思惑を通したいし、相手の思惑に踊らされる事も…
そんな中でも若い二人は着々と成長します。ただ、その成長度合いはミューリの方が上で。さすがは賢狼の娘と言えるような感じになってきました。
しかし、自身の感情はなかなかそれについていけない。その戸惑いは上手にお姉さん方がフォロ -
Posted by ブクログ
ネタバレいやあますますおとぎ話みたいになってきたなあ笑
前巻から続く月を狩る熊が塞いだ南への道を巡るお話。
更なる選帝侯も登場してシリーズで一番権謀術数が繰り広げられた気がする。
二転三転の展開が面白かった。
クライマックスのそう来たか感とおとぎ話感がすごい。
それにしてもコルは成長したよなあ。
初期のオロオロした感じはすっかりなくなり貫禄が出てきた。
薄明の枢機卿と言う地位が人を育てたという所だね。
異教の神々の伝承編と銘打たれた本作では初めて月を狩る熊の実態の一端が語られて、今までとは異なる解釈が出てきたわけだけど、この先、どこかで月熊そのものが姿を現す可能性はあるだろうか?
個人的には半々 -
Posted by ブクログ
ネタバレシリーズ回を追う毎に段々スケールがデカくなってきたなあ。
いや、面白かった。
今回は月を狩る熊をめぐるミステリーと天文学者の追跡劇と夜の海での海戦と言う、なかなか盛りだくさんで贅沢な内容。
前回、薄明の枢機卿の名前に伴う責任から逃げずに果たす事を決めたコルが益々頼もしくなってきている。
追ってきた商会の船にミューリの背に乗って飛び移るとこなんか、もうヒーローだよね。
そういう意味では段々ミューリとの力関係も変わってきているように感じる。
それはそれで頼もしいのだけど、コルにはいつまでもミューリの我儘に付き合わされてため息を吐く関係でいてほしいなと思ったり笑
それにしても天文学者奪還に集まっ -
Posted by ブクログ
シリーズ8巻に入り初の上下巻。シリーズはそこそこ続いているものの、会話劇と心理的かけひきの面白さが落ちてくるどころか、ますます冴えてきていると感じます。
このあたりまでくるとプロットの巧みさはもちろんのことですが、キャラクターそれぞれの性格と、小説の世界観が完全に噛み合っているからこそ、面白いのだと感じます。
今回はシリーズで初めて表紙にホロがいません。それもあってか、ある意味ではホロ以上に厄介な人物たちが、この巻では存在感を発揮します。
前巻で因縁ができたやり手の女性商人・エーブとの緊張感あふれる心理戦もさることながら、この巻ではロレンスが所属する商会すらも敵になるかもしれない、 -
Posted by ブクログ
★旅の間に感じる寂しさとか、悲しさとか、どうにもならぬ苦しい感情もまた、今は楽しいんじゃ(p.265)
経済(商業)というロジックにより謎を解く一種のミステリかもしれませんね/ぼくにとっては久しぶりのホロとロレンスを愉しみました/ふたたび旅が始まる。
【一行目】鳥になってその町を空から見下ろせば、黄金色と茶色の絨毯にぽこぽこ茸が群生しているように見えるだろう。
【狼と宝石の海】ロレンスたちはいまだサロニアの町にいる/頑固なラーデンをホンマモンの司教にしたがっている村人とそのために村を離れるのをいやがっているラーデン/村の産業である鱒の養殖は最近不調/新たな産業である鹿革の加工はまあまあ好調 -
Posted by ブクログ
ネタバレなんと言うかこれが物語の転換点なのかもしれない。
コルが「薄明の枢機卿」という名を自分には不相応と言う感情を超えて背負うことを決意する巻。
それだけにいつもよりカッコいいと思う。
いやあ彼も大人になったなあ、と言うよりも漢になった、あるいはなることから逃げなくなったんだよなあ。
ちょっといよいよ物語が壮大になってきた感があって、シリーズを香辛料の頃から追っているものとしては感慨深い。
今回の懐かしい顔はミューリ傭兵団。
口絵にあがっていたのでもっと早く出てくるのかと思っていたら登場は終盤だった。
けれどその終盤、解決の策はまさにこのシリーズらしい、彼らにしか出来ないものだった。
ただ若干