支倉凍砂のレビュー一覧
-
Posted by ブクログ
白き天使の伝説を追う3話目。
もうクースラがデレデレなのがなんともはや(笑)いや、愉しいけど。
前巻同様、中盤まで伝説を再現した高揚にクースラとフェネシスのいちゃいちゃでなんともハッピィな雰囲気が満ちていて、きっとこういう時はそのあとに落とし穴があるんだと思っていた(意地悪)
その予想は当たったけれど、前巻ほどの苦境には陥らなかったので、ちょっと不満だ(もっと意地悪)
ハイライトはフェネシスが泡を集めて風船を飛ばす所。
その高揚感は理系人間の至福の時だ。
ただし、フェネシスがクースラに「あなたがいればどこでも構いません」と告げる場面も捨てがたいなあ。
そして町を吹き飛ばした大爆発の真相のどんでん返し。
個人的にはあれは水素爆発ではないかと思っていてので、ちょっと意外。
クースラのあまりの勢いにその場では納得しちゃったけど(笑)、よく考えたらちょっとどうなの?
だって隕石落下なら、空に火球が飛ぶのが見えたはずだし、地震も起こったんじゃないのかな?
逆に地上はそんなに激しく燃えただろうか?
いやまあ、そんな検証はとりあえずいいのだけど。
ラストはこれで最終回でもいいような終わり方だった。
でもまだ続くのは嬉しいところ。
この先、さらに白き天使たちの足跡を追っていくのだろう。
そして、いつかフェネシスの同族に出会う時が来るのかどうか?
某ホロは間に合わなかったので、フェネシスにはそんな未来があってほしいと思う。 -
Posted by ブクログ
原作8~9巻「対立の街(上下)」のエピソードの完結編。そして、10巻と12巻のエピソードはほぼ省略し、外伝の11巻と13巻も省略して原作14巻のさわりまで一気に話が進みました。
対立の街編はラストの一番緊迫するあたりが収められています。上下巻二冊をコミックス二冊半で描くのは、原作一冊をコミックス三冊で描いていた初期の頃に比べるとやっぱり辛く、説明的だったり、描いて欲しいシーンが抜けていたりして、残念です。ラノベのコミカライズを読むのは初めてなのですが、やはり刊行ペースが異なる以上仕方のないことなのでしょうか…。
でも、コミックならではと言うところももちろんあって、この巻にはロレンスの立ち回りがあったりします。エーブ・ボラン危機一髪!のあたりは、顔に布を被せているあたりが生々しくてよかったです。あ、あと、「獣と魚のしっぽ亭」のヘレーナさんに顔がついたのもGJです。 -
Posted by ブクログ
教会が異端を追い出そうとしている横で行われていた
そこ独特のお祭り。
それこそが、異端を祭ったもの。
気がついたら荷馬車内に見知らぬ娘。
しかも古風な言葉遣い。
しかも人、ではない。
突如言われたら、当然混乱して疑います。
ここで、はいそうですか、と適当に疑って信じたら
ご都合主義以外の何物でもないですが、そうはならず。
話がすごすぎる…というか、スケールが
でかいような中ぐらいのような…。
人の欲望ぐるんぐるん、という感じです。
このヒントだけで、よくここまで分かるものだ、とも。
それが商人になる、大事な事でしょうか?
すべてが揃って、動きだした時の
スピード感が半端ないです。
しかし娘さん、食べすぎ。 -
Posted by ブクログ
なんと言うか本好きには胸に来る内容だなあ。
「マグダラで眠れ」と同じ世界観の中で描かれるのは、本がまだ写本しかない時代、無類の本好きで書籍商人を目指す少年の物語。
本が売り物ではない時代と言うのは現代にいる自分たちからするとなんだか想像つかないけれど、それだけに読んでて幾つも気づかされるところがあった。
昔は全ての本が写本だったのだよなあ。
その苦労と情熱の膨大さはいかばかりか。
逆に、そんな本を役に立たないものと言われることの寂しさ。
中でもクレアの言葉はただの一般論ではなく、どうしようも無い状況での実感のこもった言葉だけに、主人公ともどもこちらにも突き刺さってくる。
ただ普段実用書などほとんど読まないこちらとしては、本の価値は役に立つかどうかではなく、心を満たすことができるかどうかだと思うのだ。
クレアにとって最終的に本が、そう言う意味で価値があったことにホッとした。
物語的にはこれはいわば少年が囚われの少女を助け出す類いの物語。
ラストの一発逆転が期待通りで、いやあ、よかった。
その展開的は作者のもう一つの作品「狼と香辛料」的とも言える。
どっちも商人だしね(笑)
ちなみに今回には直接的なマグダラの絡みはほとんどないので、この先本編にこちらの人物が登場とかあったらいいな。
うん、面白かった。満足。 -
Posted by ブクログ
ネタバレ評価:☆4.5
眠らない本格ファンタジー、神に見放された町を舞台にした第5弾。
カザンの町を脱出し、港町ニーベルクで各地の騎士団と合流して起死回生を図るが、その町の鐘は壊れており、神に見放されていて・・・そんなところに敵の襲撃がというところ。
鐘作るのってそんなに難しいのね。知らなかった。
奇跡を見せてしまったがために追い詰められるというのは緊張感あって良かった。
まぁオチとしてはよくあるものだったんで意外性には欠けたけど、クースラとフェネシスのやり取りが見れただけで十分というものですよw
しかしあれだね、あとがきにも書かれてるけどもう完全にクースラ()って感じになってるねwいや別にそれはいいんだけど、作者が「当初思ってたのと違う・・・」みたいに書いてたから笑ったww
「奇跡じゃ、ありません。観察と経験からの……推論です」
「あ、あなたは、私のことを――」
「そうだよ」
「欲しいものには手を伸ばすんです。知りませんでしたか?」