支倉凍砂のレビュー一覧
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なんと言うか本好きには胸に来る内容だなあ。
「マグダラで眠れ」と同じ世界観の中で描かれるのは、本がまだ写本しかない時代、無類の本好きで書籍商人を目指す少年の物語。
本が売り物ではない時代と言うのは現代にいる自分たちからするとなんだか想像つかないけれど、それだけに読んでて幾つも気づかされるところがあった。
昔は全ての本が写本だったのだよなあ。
その苦労と情熱の膨大さはいかばかりか。
逆に、そんな本を役に立たないものと言われることの寂しさ。
中でもクレアの言葉はただの一般論ではなく、どうしようも無い状況での実感のこもった言葉だけに、主人公ともどもこちらにも突き刺さってくる。
ただ普段実用書など -
Posted by ブクログ
ネタバレ評価:☆4.5
眠らない本格ファンタジー、神に見放された町を舞台にした第5弾。
カザンの町を脱出し、港町ニーベルクで各地の騎士団と合流して起死回生を図るが、その町の鐘は壊れており、神に見放されていて・・・そんなところに敵の襲撃がというところ。
鐘作るのってそんなに難しいのね。知らなかった。
奇跡を見せてしまったがために追い詰められるというのは緊張感あって良かった。
まぁオチとしてはよくあるものだったんで意外性には欠けたけど、クースラとフェネシスのやり取りが見れただけで十分というものですよw
しかしあれだね、あとがきにも書かれてるけどもう完全にクースラ()って感じになってるねwいや別にそ -
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Posted by ブクログ
ネタバレ15巻、旅の終わりもそろそろです。
コルと別れ、ロレンスとホロ2人の旅に戻った。
しかし、始まりのころ、ロレンスがホロに追いすがっていたころとは違い二人はお互いを必要とするようになっていた。
過去の痕跡は、ある傭兵団の名前に残っていた。
ミューリ傭兵団、かつてのホロの仲間の狼の名前を持つ騎士団に会うために、二人はレスコの町へ訪れた。
傭兵が必要とされるのはただ一つ、その周辺で戦争が始まるという理由だ。
それを覚悟していた二人だが、訪れた町は活気にあふれる町だった。戦争の気配すらない。
そこで出会ったミューリ傭兵団団長から、ホロはかつての仲間の痕跡を受け取る。
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Posted by ブクログ
ネタバレ新章、ガザンでの町民生活編のスタートかと思いきや案の定流浪の話へw
中身のストーリーはすごく面白くて、本編でも言ってたすごく錬金術師らしい展開で、中盤以降はほんとにページをめくる手が止まらなかった。特に最後のシーンが、画面がホワイトアウトしてくイメージで結構好み。
それと物語が展開してワクワクする時や、フェネちゃんとクースラのニヤニヤするようなやり取りが、時々見え隠れする物語の暗い部分と一緒に描かれてて、ワクワクしきれないしニヤニヤしきれない。でも嫌じゃない。
あとはクースラが自分自身を知った事で、予想以上に丸くなったのが驚き。徐々に角が取れていくと思ってたので。
これがのちの布石となるかどう -
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二回目の短編集はロレンスとホロの旅の途中と、エーブ•ボランが没落貴族から商人になるまでの二本でお送りします。
他の誰をも陥れてでも自分の利益を追及する女商人、エーブ•ボラン。
没落寸前の貴族は娘のフルールを商人に嫁がせ、商人は貴族の名を金で買った。
その婚約は、ボラン家の完全な没落を引き起こしただけだった。
フルールは邸宅を引き払ったのち、昔商人だった使用人から商いを学ぶ。
貴族の感覚が抜けず、損ばかりしていたフルールだったが、貴族の末席のミルトンの商売の話にフルールは乗った。
彼を信用したフルールだったが、裏切りは違うところから始まった。
フルールがエーブを名乗る -
Posted by ブクログ
ネタバレいや~、小説って一気に読まないと内容忘れちゃうね。8巻読み終わって9巻読み始めて、少しずつ進めてたら思ったより時間かかって何がなんだか忘れてっちゃうんだよなぁ。
さて、8巻の続きの9巻、キーマンとエーブの二人からの取引に板挟みになったロレンスは慌てふためいて港町ケルーベから逃げ出そうとする。
頭に血が上ったロレンスをホロがなだめる。
「ぬしよ、少しは落ち着いたらどうじゃ?」
再び取引のテーブルに戻るロレンスだったが、事態はひっ迫する。
キーマンとエーブのパワーバランスが崩れ、エーブがローエン商会に連れて行かれた。
ロレンスはどう動く。
上下巻なが~い。そして物語は