支倉凍砂のレビュー一覧
-
ネタバレ 購入済み
終わっちゃうの嫌だな
作画の方も気合が見られます。終わっちゃう勿体無い。
でも、綺麗に物語が終わって欲しいのも確か
ホロさんのセクシーな見せ場があって えつ!この流れで裸に??まさかいきなり?
と思ったら事後のシーンではありませんでしたwんーー、もう早く結ばれてくれ。 -
Posted by ブクログ
10周年を機に新しく始まった狼と香辛料の後日談物語の2巻目。
4つの短編が入っている。
そのうち一つはコルとミューリのニョッヒラ時代のお話だけど、後はたっぷりホロとロレンスのお話が読める。
うん、幸せ。
行商時代のお話もいいけれど、やっぱり今のホロとロレンスのお話がいいなあ。
ホロがかわいすぎる!
見栄っ張りで意地っ張りでそのくせ寂しがり屋で、いつの間にか賢狼というより、ただの恋する乙女になっている様が、なんともかわいい。
羊の群れをうまく従わせられなくてべそをかくホロなんて、ロレンスじゃないが抱きしめたくなる。
最後の話はホロ視点。
たぶん、この長いシリーズでホロ視点のお話は初めてなんじゃないかな。
ホロから見たロレンスの優しさ頼もしさがなんともいいね。
そして、その胸の内に拭いがたく存在するホロの怯え。
何百年も生きてきたその辛さがホロを苦しめる。
それはまだ失ったことのないミューリの天真爛漫さとは全く異なる。
この、いつか失われることが分かっているからこその、幸せの大切さに胸が締め付けられる。
でも、そんなホロの救いの神は、やっぱりロレンスなのだ。
100年経っても、1000年経っても色褪せない幸福をホロに届けられるように、そんなロレンスの心配りに、涙が出る。
まだまだ、続きが読みたいね。
あと、ノーラやエーブなど昔の登場人物のその後のお話も読んでみたい。 -
Posted by ブクログ
ホロの娘ミューリとコルの旅2巻目。
狼と香辛料の世界の続きを今回もまた楽しく読んだ。
……のだけど、お話としてはかなりシリアス成分多めで途中苦しかった。
その大きな要因は、確かに貧しい島で奴隷売買せざるをえないというどうしようもない現実の厳しさはあるのだけど、それ以上に、ちょっとコルがボンクラすぎて、情け無くて、もっとしっかりしろよと言いたくなった。
いや、コルってこんなにヘタレだったかなあ。
子供の頃はもうちょっと機転も機知もあったような気がするんだけど。
なので、ホロとロレンスの旅にあった困難をその才覚でどうやって切り抜けていくんだろうと言うワクワク感がなくて、ちょっと苦しかった。
これじゃあ、ミューリに釣り合わないとまで思ってしまった。
でも、この頭を打ち付けられた辛い経験がこれからのコルの覚悟や生き方の糧になっていくと良いなと思う。
少なくとももうちょっとしっかりして欲しい。
なので、ラストの望外の幸福感はちょっと予想外だった。
でも、やっぱり嬉しいな。
ちなみにオータムの正体はミューリが獣の匂いじゃなくて海の匂いがするといった時に大体分かった。
むしろ大海蛇か何かかと。
それにしても、ミューリが思い出す言葉はホロばかり。少しはロレンスの言葉も思い出してやれよ(笑) -
Posted by ブクログ
ラノベのコミカライズ作品って(語れるほどたくさん読んでいるわけではありませんが)なんとなく影が薄い印象があります。でも、この作品は、原作終了後も5年以上孤軍奮闘を続け、頑張っているところに原作の新シリーズという援軍が駆け付けるという、今そんな熱い展開が繰り広げられています。(このまま「狼と羊皮紙」も引き続きコミカライズしてもらえると嬉しいのですが…。)
この巻は大団円の直前、ロレンスが買おうとした店の命名をホロに任せようとしたところから一転、ロレンスとホロの時間の流れの違いをホロが嘆くという泣かせどころがあります。
「末永く幸せに暮らしましたとさ」の後どうするの、というテーマはほぼ一貫してホロとロレンスの間に横たわっていますが、この巻のホロはずっとこのことで悩んでいます。「俺の目が黒いうちは大丈夫だ」と啖呵を切ったつもりが「死んだら もうわっちのことなどどうでもいいのかや?」と返されます。先に逝く者が、自分が死んだ後のことに関して思考停止してしまうのは仕方がないことかもしれませんが、残される、それも長い長い間一人で残される者からはそれは残酷なことなのでしょう。
そんな脳天気(というか、ノーデリカシーというか)なロレンスは、相変わらず厄介ごとに巻き込まれて(というか、わざわざ火中の栗を拾いに行って)います。デバウ商会のやろうとしていることを察したところまではよかったのですが、内紛に巻き込まれてしまいました。
そして、そのせいで中盤からホロがお遣いに出てしまいました。この巻の最大の欠点です。ホロ抜きで後半を読まなければならないのは寂しかったです。 -
Posted by ブクログ
・旅の余白
ロレンスとホロがニョッヒラに湯屋を開いてから10年余りが過ぎ、ニョッヒラになじんて来た頃。
ニョッヒラに何か新しい祭りみたいなものをつくろうと考えたのは、仮初の葬儀?を行い、普段言えないことを言おうというもの。
・黄金色の記憶
ニョッヒラに逗留している気難しい老人の悩み事を解決する。
・狼と泥まみれの送り狼
村の用事を言いつかってロレンスとホロはスヴェルネルへと向かう。そこで亡者の祭りの手伝いをすることに。
そこで出会ったニョッヒラの近くに温泉村を開拓しようとする人ならざる者たち。
・羊皮紙と悪戯書き
ミューリとコルの、ニョッヒラでのひととき。 -
Posted by ブクログ
前作『狼と香辛料』から十数年後の世界を舞台にした、ホロの娘ミューリと聖職者の卵コルの物語。舞台設定としては、教会の税金に対する不満が沸々としていたり、聖書の俗語訳について語られていたりするあたり、教皇の力が強いままに突入した宗教改革期といったところだろうか。
前作とは大きく異なる点としては、やはり主人公の職業(または志すもの)かと思う。ロレンスは行商人であり、対するコルは聖職者を目指している。前作から、これら二つの立場は時として対照的に表現されていた。脱俗と世俗、清貧と強欲、などなど。
どちらがどうというわけではないが、冒険の旅に向いているのは、行商人ではないかと思ってしまう。登場のしかたからして、コルは詐欺に引っかかり文無しで途方に暮れていた。彼自身、「自分には紙の上の知識しかなく、ミューリのような力も、ハイランド(聖書の口語訳を進めるウィンフィール王国のイケメン貴族)のような崇高さも、かつて目の当たりにした大冒険の主役である、ホロやロレンスたちのような才」もない、「ただの一人の、理想的な世界を思い描く夢追い人」(p.284)だと言う。
しかし、聖職者を志す彼には、彼だからこそ持っている武器があるし、彼とは違う強みや弱さを持つパートナーがおり、それが物語を推し進めてゆく原動力になっている。
まだまだ聖職者の卵であり冒険者の卵であるコルがどのように成長し、魑魅魍魎の蠢く宗教界に切り込んでゆくのか、そしてミューリとの関係はどうなってゆくのか。期待に胸膨らむ第1巻だった。 -
Posted by ブクログ
5年振りの新刊。ニョッヒラに住んで十数年後の日常を描く短篇がいくつかと、新シリーズの主人公たちを描いた短編がひとつ。
17巻までにあった「幸せであり続ける物語は可能なのか」という問いのこたえにはなっていないかも知れない。でも、そんなものが存在するのでは?という気持ちにさせてくれるような、暖かなイメージの表紙の期待を決して裏切らない短篇集。
「あそこの湯屋は楽師の歌や踊り子の踊りより、主人夫婦(注:ロレンスとホロを指す)のやり取りを見ていたほうが面白い」(p.99)の台詞は、『狼と香辛料』シリーズの魅力を代弁しているかのよう。あとは、リアルで口にしたら赤面モノかもしれない、小洒落た会話。難しいところは適当にすっ飛ばして読んでたことも思い出し(!)、非常に懐かしい気持ちになった。
ところで、続編である『狼と羊皮紙』では、本作に収録される「羊皮紙と悪戯書き」に同じく、ロレンスたちの娘であるミューリとコルが主人公となる。
新作が楽しみではあるのだが、主人公が交代する以上、上述の魅力は必ずしも望めるものではなく、幾分毛色の違うものになるのだろう。また、ミューリの容姿からすると、ホロと違って寿命も人間に近いものになるのだろうか?もしそうなら、ストーリーにどう絡んでくるのか・・・?なんにせよ、楽しみ。