支倉凍砂のレビュー一覧

  • ビリオネアガール(1)
    主人公は大学生の男性。ふとした事から、16歳で既に自立している女の子と出会います。その子は凄腕のデイトレーダー。かなりの金額を稼いでいるという物語。なんというか、お金が沢山あっても幸せになれるとは言い切れないなと感じる作品です。
  • 狼と香辛料X
    海を渡った先の雪の王国ウィンフィールでの物語。
    ケルーベ編に比べれば手に汗握るような場面もなく、終止穏やかな展開。
    「故郷」というものにひとつの答えを提示している。それは、「新しく故郷をつくる」ということ。
    「故郷」がなくなったとしても、新しく「故郷」を作ればいい。
    この物語のひとつ終わり方。その伏...続きを読む
  • 狼と香辛料IX 対立の町<下>
    対立の町の後半。
    ロレンスはどちらにつき、何を得て、何を失うのか?ということを考えながら読み進めていた。
    結果として丸く収まったようで何より。
    今回は、ホロよりもエーブがヒロインだったかな?
    終幕は明確に書かずに、雰囲気を醸し出している描写が憎い表現の仕方だなぁ。
    でも、それだけでもエーブのファンに...続きを読む
  • 狼と香辛料XVII Epilogue
    狼と香辛料ラストエピソード
    幕間のかしまし娘がいいね~
    できれば、終幕をホントの最後のストーリーにしていただきたかった・・・。
    終わった後の短編はテンション下がる・・・。
  • マグダラで眠れIII
    マグダラどんな本? と聞かれたら「ツンデレ主人公のベタ甘ラブコメ」としか答えようがないですはい←
    何故か今までの二冊と比べると格段に軽くなったというか読みやすくなったと言うか……。良い悪いはともかくとして色々と変化のある3巻でした
  • 狼と香辛料XIII Side Colors III
    前回からあまり間を空けずのサイドストーリー
    ホロとロレンスの短編3篇と羊飼いのノーラのその後を描く中編。
    ノーラのその後は作者も書きたがっていた内容なので面白かった。
  • 狼と香辛料XII
    ウィンフィールの騒動も終結し、ハスキンズからの情報を得て、ケル―ベの街を再訪する。そこでハスキンズの仲間だという絵画商ユーグに北の地の地図が書けるという銀細工師のフランを紹介してもらう。
    地図を書いてくれるように頼むロレンスだがフランは金貨50枚かある村の天使が舞い降りたという伝説の真偽を証明できた...続きを読む
  • マグダラで眠れIII
    ウェランドを助ける話と黄金の羊を追う流浪民の話。
    一応話は繋がってはいたものの、トピックが二つある感じ。狼と香辛料だったら、二巻に分かれててもおかしくない。
    ウェランドを引きとめようとしてた貴族のお嬢様の描写とかもあっても良かったんじゃないかと思う。

    ストーリーは少しあっさりしすぎてた感じ。オチも...続きを読む
  • 狼と香辛料XI Side Colors II
    ロレンスとホロの旅の短編2編とエーブが商人になった時を描いた中編。
    初々しいエーブが可愛い。お目付役のオーラーとベルトラがいいキャラでエーブを見守っている。物語後半の事件がなければ今日のエーブはいなかったかもしれない。
  • 狼と香辛料X
    狼の骨を追い求めてウィンフィール王国へ
    修道院に秘蔵されている狼の骨を手に入れるため、月と縦の紋章のルウィック同盟と協力することになる
    一対一の行商から多対多の商売となって商売の規模がでかすぎてよく分からなくなってきた…。
  • 狼と香辛料IX 対立の町<下>
    神獣イッカクをめぐる商戦に巻き込まれたロレンス。1対1の商売には長けていても多対多の商売には不慣れなロレンスはどう立ち回るのか・・・。
    ホロの狼の力で解決する展開にならなくてよかった。
  • 狼と香辛料VIII 対立の町<上>
    本編に戻り、相変わらずの知的な表現に酔いしれる。
    会話のやりとりの直接的ならぬ間接的な比喩な表現などは他の小説では味わえないかもしれない。

    コルを含めての3人旅となり、どうなることかと思ったけど、予想以上にコルには好印象を得た。
    命のやり取りをしたエーブとの再開も、旧知の仲のような振る舞い。商人は...続きを読む
  • 狼と香辛料XI Side Colors II
    再読。短編2つに中編1つの構成。
    短編の方は、どちらも申し訳程度にストーリーこそあるものの、基本的にはホロとロレンスの甘すぎる掛け合いが主。
    これを読んでいると、緩衝材的な役割としてコルを旅の仲間に入れたのは正解だったと実感する。たまに読む程度には良いが、何度も読むにはちょっと重い。

    中編はエーブ...続きを読む
  • 狼と香辛料(8)
    ひさしぶりに続刊を読みましたが、絵がとてもきれいですね
    新しい町に新しい連れコル、ロレンスとホロの旅はまだまだ続きます
  • マグダラで眠れ
    狼と香辛料の作者、支倉凍砂さんの新シリーズ。
    香辛料にはずいぶんと楽しませてもらったので購入。

    1巻(の前半)は世界観の説明に重きを置いたプロローグ巻、という感じでした。
    退屈に思う人もいるかもしれませんが、個人的には続きが気になりました。

    キャラの心理描写が丁寧だから感情移入できる。 ...続きを読む
  • マグダラで眠れII
    1巻では単純な救出劇(?)に終始していた感もあったけど、今回は主人公とヒロインの内面についてかなり掘り下げられている感じ。個人的にとても面白かった。内容としてストーリーのエンタメ性よりも人物の心情にフォーカスをあてていたのでそういうのを求めていた人には物足りないかも。しかしボーイミーツガールとしては...続きを読む
  • 狼と香辛料XVI 太陽の金貨<下>
    上巻から引き続いて読まなければならないような気持ちにさせられました。今までの駆け引きを大量に読んでいるとただのバカップルが…というようなところが多くて思わず笑ってしまうけれど、ロレンスがホロと生きていくことによって出て来た責任という言葉、そしてホロが長年生きているという真の意味に気がつかされたのは、...続きを読む
  • 狼と香辛料XV 太陽の金貨<上>
    ラノベというには軽すぎる、重質な商人の物語最終巻。始まりから思うに相変わらず商人特有の建前関係のままかと思えば、徐々に垣根がなきなっていく様が描かれていた。ロレンスがひたすらに憧れていた店を持てるかもしれない、という場面は感慨深い気持ちにすらなる。下巻への持って行き方はまだまだ物語が続くかのようで、...続きを読む
  • マグダラで眠れII
    中世の錬金術師をイメージしたライトノベル第二巻。

    やっぱり、狼と香辛料に比べると、どこか物足りなさを感じる。
    が、コンセプトにずれがなく、面白い。


    以降、雑感。

    時に、他人を蹴落とし、脅し、嵌めてでも、
    自分の目的(マグダラ)を追い求める姿というのは、
    憧れ半分、呆れ半分。

    けれども、成功...続きを読む
  • マグダラで眠れII
    簡単にまとめると、現在の街が異教徒討伐の最前線であるがゆえに特権的な立場であったのに、その前線が別の街に移るためになんとかして主人公たちが騎士団に取り入る策を探る話である。

    前巻では「錬金術が思ったよりも地味だな」と感じたが、今巻ではそもそも錬金術があまり登場しなかった。
    それよりも街の人間とのや...続きを読む