支倉凍砂のレビュー一覧
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無事スヴェルネルへ入城できると安堵していたら同業者のまさかの裏切り…の巻。
見所は、まずお遣いに出ていたホロが帰って来たこと。前XIV巻中盤からこのXV巻の中盤まで、結構長いことヒロイン不在で、寂しかったので安心しました。ロレンスと別行動になったのは、そもそも初めてじゃなかったかな?紡いできた信頼関係のたまものですね。
そして、帰って来たときのホロのデレっぷりが何よりもあっぱれです。ロレンスもそうなのですが、それよりもホロ、頼れる・信じられる相手がいることの貴重さを誰よりも身に沁みて知っているからこその、尻尾バッサバサでしょうから、見ている方も「もげろ」では片付けられない微笑ましさが伝わって -
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未来の日本のお話を描いた恩田陸を含む8人の作家による短編集。私が気に入った作品。
恩田陸「逍遥」。意識上で集まった3人がなくなった時計の謎に挑む。それは空間を越えて、情報を他人と認知できる能力。いつの世界も技術が発達しても、ひとがやることは変わらないのですね(笑)
小路幸也「里帰りはUFOで」日本のどこかの、どいなかの街。そこは日本でインフラが整備された街。友達と里帰りすることになった大学生の野宮淳一は、UFOの目撃話を聞いて。。
自動運転が当たり前になった社会。世の中の暮らしがどう変わるのか。
支倉凍砂「AI愛情表現」。AIに恋愛相談をもちかける浩太。AIはひとのパートナーになりうるの -
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ネタバレ行商人ロレンスと賢狼ホロの二人旅を描いた作品です。中世ヨーロッパ的な世界観で繰り広げられる”経済”をテーマにした戦いが特徴で、これまでにない感覚のライトノベル。この作品を読めば商人ってすごいと思うはずです。ドラクエとかで最強の職業は商人なのかも(笑)
老獪な話術と「わっち」口調なホロもヒロインとして魅力的ですね!ロレンスがホロを見捨てなかった時や、それに応えてホロが真の姿を現す場面はかっこよかったです。
最近のラノベ特有の、ゲーム感やハーレム、主人公が異常に強かったりひねくれていたり・・・などは全くない。
読んでいて古き良きラノベだなぁと思える、温かみとワクワク感に満ちた作品でした! -
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前巻がなんとも苦しかっただけに、今巻に流れる前向きな雰囲気がとても嬉しい。
うん、こういう話が読みたかったのだ。
それにしても、当初からの宗教改革に加え、新大陸とさらには月を狩る熊とは。
なんだか一気にスケールが大きくなってきたなあ。
二人が新大陸にわたって月を狩る熊と対峙するなんて展開がもしかしてある?(さすがにないか)
やっぱり若い二人の物語なので、「狼と香辛料」に比べ、冒険の無謀さ加減も大きくなってくるのかな。
しかもコルに二つ名まで付いちゃって!
これはもしかして英雄物語になってしまうのだろうか?(笑)
ちなみに今回のコルはヘタレでは無かったので名誉挽回だ。
こうやって人は成長してい -
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ミューリのここがすごい!
・獣耳と尻尾がある
・変身できる
・「灰に銀粉を混ぜたような不思議な色合い」の毛
・しかも父譲り
・自分から告白する肉食系
・元気いっぱい
・悪知恵も働く
・涙を流すときは必ず計算ずく
・主人公の呼び方が「兄様」
ミューリのここがダメ!
・好きになった相手がダメンズ
2ヶ月前くらいに流行ってたのを使ってみましたw
ということで、新シリーズ2冊目。
相変わらずミューリは「夜寝る前に手に取って、どのページを開いても可愛いもふもふが飛び跳ねている」という作者の意図どおり、元気いっぱい飛び跳ねています。
対「兄様」ではない場面であっても、例えば教会に女性は入れないと遮っ -
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ネタバレ 購入済み
終わっちゃうの嫌だな
作画の方も気合が見られます。終わっちゃう勿体無い。
でも、綺麗に物語が終わって欲しいのも確か
ホロさんのセクシーな見せ場があって えつ!この流れで裸に??まさかいきなり?
と思ったら事後のシーンではありませんでしたwんーー、もう早く結ばれてくれ。 -
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10周年を機に新しく始まった狼と香辛料の後日談物語の2巻目。
4つの短編が入っている。
そのうち一つはコルとミューリのニョッヒラ時代のお話だけど、後はたっぷりホロとロレンスのお話が読める。
うん、幸せ。
行商時代のお話もいいけれど、やっぱり今のホロとロレンスのお話がいいなあ。
ホロがかわいすぎる!
見栄っ張りで意地っ張りでそのくせ寂しがり屋で、いつの間にか賢狼というより、ただの恋する乙女になっている様が、なんともかわいい。
羊の群れをうまく従わせられなくてべそをかくホロなんて、ロレンスじゃないが抱きしめたくなる。
最後の話はホロ視点。
たぶん、この長いシリーズでホロ視点のお話は初めてなんじ -
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ホロの娘ミューリとコルの旅2巻目。
狼と香辛料の世界の続きを今回もまた楽しく読んだ。
……のだけど、お話としてはかなりシリアス成分多めで途中苦しかった。
その大きな要因は、確かに貧しい島で奴隷売買せざるをえないというどうしようもない現実の厳しさはあるのだけど、それ以上に、ちょっとコルがボンクラすぎて、情け無くて、もっとしっかりしろよと言いたくなった。
いや、コルってこんなにヘタレだったかなあ。
子供の頃はもうちょっと機転も機知もあったような気がするんだけど。
なので、ホロとロレンスの旅にあった困難をその才覚でどうやって切り抜けていくんだろうと言うワクワク感がなくて、ちょっと苦しかった。
これ -
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ラノベのコミカライズ作品って(語れるほどたくさん読んでいるわけではありませんが)なんとなく影が薄い印象があります。でも、この作品は、原作終了後も5年以上孤軍奮闘を続け、頑張っているところに原作の新シリーズという援軍が駆け付けるという、今そんな熱い展開が繰り広げられています。(このまま「狼と羊皮紙」も引き続きコミカライズしてもらえると嬉しいのですが…。)
この巻は大団円の直前、ロレンスが買おうとした店の命名をホロに任せようとしたところから一転、ロレンスとホロの時間の流れの違いをホロが嘆くという泣かせどころがあります。
「末永く幸せに暮らしましたとさ」の後どうするの、というテーマはほぼ一貫して -
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・旅の余白
ロレンスとホロがニョッヒラに湯屋を開いてから10年余りが過ぎ、ニョッヒラになじんて来た頃。
ニョッヒラに何か新しい祭りみたいなものをつくろうと考えたのは、仮初の葬儀?を行い、普段言えないことを言おうというもの。
・黄金色の記憶
ニョッヒラに逗留している気難しい老人の悩み事を解決する。
・狼と泥まみれの送り狼
村の用事を言いつかってロレンスとホロはスヴェルネルへと向かう。そこで亡者の祭りの手伝いをすることに。
そこで出会ったニョッヒラの近くに温泉村を開拓しようとする人ならざる者たち。
・羊皮紙と悪戯書き
ミューリとコルの、ニョッヒラでのひととき。 -
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前作『狼と香辛料』から十数年後の世界を舞台にした、ホロの娘ミューリと聖職者の卵コルの物語。舞台設定としては、教会の税金に対する不満が沸々としていたり、聖書の俗語訳について語られていたりするあたり、教皇の力が強いままに突入した宗教改革期といったところだろうか。
前作とは大きく異なる点としては、やはり主人公の職業(または志すもの)かと思う。ロレンスは行商人であり、対するコルは聖職者を目指している。前作から、これら二つの立場は時として対照的に表現されていた。脱俗と世俗、清貧と強欲、などなど。
どちらがどうというわけではないが、冒険の旅に向いているのは、行商人ではないかと思ってしまう。登場のし