支倉凍砂のレビュー一覧
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なんだと!?
ホロとロレンスがまた旅にでるだと!
と最終話で歓喜してしまった。
とは言え、本編はニョッヒラの温泉町でのロレンスとホロの平穏であいかわらず仲睦まじい穏やかな日々の物語。
もうね、なんというか二人の姿が愛おしくて仕方ない。
不安がるホロはロレンス同様抱きしめたくなるし、上機嫌に酔っ払ったホロには苦笑するしかない(笑)
それに行商時代のようなロレンスのちょっとした機転も観ることが出来たし、いやあ、安定の面白さだね。
で、このままこんな日常話がこれからも続くのだろうなあと思っていたら、そう来たか。
これはまた二人の冒険が観られるのかな。
懐かしい顔にも会えるかもしれない。
うん、とても楽しみ。
期待している。 -
購入済み
いいですね!この本に出逢って続巻が出るのがまちどうしくなったことを思い出しました。
まだ続くのですね。
ホロが何度読んでも色あせない物語、異なる動物の出会い、皆、必至に生きていく様、今後も期待します。 -
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『狼と香辛料』という壮大な絵巻を描き切ったからこそ、この『羊皮紙』でホロとロレンスが歩いてきた軌跡をなぞるようなこの物語は胸にくるものがある。さらにこの3巻では『香辛料』では描かれなかったもう1つの世界が存在することが明かされる。辛い世界からは目を逸らす老獪さを持っているホロとは違い、ミューリはどんな世界だってこの目に納めてやろうというお転婆ぶり。僕はこの物語を、中世ヨーロッパの動向をなぞりつつ宗教改革の中でコル坊とミューリの奮闘を描いていくものだとばかり思っていたため、今回描かれた新たな可能性にはワクワクしないわけない。でもね、もし新大陸編を書くならこの物語が完全にファンタジーになってしまいそうで。『狼と香辛料』の魅力って中世ヨーロッパの商業を舞台に、その裏で存在したかもしれない"人ならざる者"とそれに惚れた青年とが人目を偲びながら育んだ言わば背徳的な恋愛模様だったわけ。それが"人ならざる者"が当たり前に存在している世界のお話になってしまったら、それはなんか違うなぁって。まあ、ファンの勝手な戯言なんだけど。
エーブ、ヒルデと懐かしい面々が登場してきて、『香辛料』をより感じられるようになったこのシリーズ。早く4巻をば。 -
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SpringLogという物語に波乱なんていらない。事件なんて起こらなくていい。ただただ、2人の幸せであり続ける物語を見せてくれたらそれでいい。
書き下ろし中編『狼と香辛料の記憶』のラストには震えた。ホロの視点から見る、幸せであり続ける物語からは悲哀がひしひしと伝わって来て僕の胸も苦しい。起伏なく続く日常に恐れを感じるというホロの焦燥が痛いくらいに伝わって来て。それならばと旦那が示した策は、読者にとっても余りに魅力的。
必ずや、1巻から読み返したくなる。ファンにとっては堪らなくそそる好編だった。
ってかさ、わっち可愛すぎんだろわっち。こんな真面目くさった気障な文章書いてる間も顔が緩んで緩んで仕方がない。ほんともう。。。ホロは俺の嫁!そんな老害みたいな文字列を並べたくなるくらい可愛いんだって!
てっきりこれで『香辛料』の物語は終わりだと思ってたのに、なにやらまだ出るらしい。
蛇足だなんて思わない。ホロとロレンスの物語を死ぬまで書いてください支倉先生。 -
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「主人公とヒロインが結ばれてめでたしめでたし。二人は末永く幸せに暮らしましたとさ。とっぴんぱらりのぷう。」から始まる物語。
主人公とヒロインが結ばれるところまではっきり書き切れない作品がよく見られる中、主人公とヒロインの娘が新ヒロインになる新シリーズが始まるというのはなかなか壮大です。ドラゴンクエストVみたい。
主人公役にはコル坊が抜擢されました。前シリーズは商人ロレンスとの行商の旅という大枠があり、助けた恩、孤独の支えなんて縛りもあった上での結びつきだったので、ホロとロレンスのお互いに対する思いのバランスが取れていたのだと思います。それが、コル坊主人公では互いの思いのバランスが取れない、または、互いの思いが深まらないのではないか(お互いがお互いを、もしくはヒロインが主人公を好きになる理由がないのではないか)と心配していたのですが、杞憂でした。
というか、逆にミューリのコル坊に対する思いの方が大きいうえに、コル坊には聖職者としての縛りがあるので、「うる星やつら」的展開になりそうな予感がします。
そんな事情もあって、とにかくミューリの天衣無縫な振る舞いが際立って好ましいです。後書きで作者が「作中の手紙の向こうに、すでにミューリがいるような気がした」と書いているとおり、舞台設定とキャラクターが決まった瞬間、どんどん一人で動き出してしまうタイプのキャラクターです。
旅立ちの経緯から、ラストの立ち回り、そしてコル坊を嵌め損なったラスト近くまで、とにかく読んでいて楽しいです。手練手管でロレンスを振り回したホロとは違い、元気さとテンションでコル坊を振り回しまくってくれます。
舞台はどうもカトリックからのプロテスタントの分離あたりが背景になっています。あ、コル坊がプロテスタントだったら、聖職者であっても結婚しても大丈夫ですね!いっそのこと、ラストは2人で新大陸に旅立ってはどうでしょう。 -
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ホロとロレンスはお互いの気持ちを察しつつも、ある種のタブーとして本音を交わし合うことを避けてきたのよね。そこに生まれるホロのいじらしさだったり、虚勢張っちゃう姿がべらぼうに可愛くてもう虜だったんだけど。新シリーズ「羊皮紙」のミューリは見てくれ通りの年齢で、酸いも甘いも経験したホロとは違って、いい意味で真っ直ぐな女の子。お利口さんだから、人ならざる者である自分の立場を理解はしている。だからこそ“今が大事”だと言ってコル坊への気持ちを公言することを憚らない。これが「香辛料」とは違う部分で、伝えないことが歪みを生むのではなく、伝えることがいつかきっと哀しみを連れくる。その哀しみの中で“今”の幸せを必死に掴む。きっと「羊皮紙」はそんな物語になっていくんだと思う。
なーんて真面目に書いてみたけど、うん!ミューリ可愛いよ!もう目の中に入れても痛くないくらい!
そんで、文中にホロの描写が少しでも出てきただけでにやけちゃう。「香辛料」好きな人なら垂涎ものだよこのシリーズ。
とにかく3巻早くしてくれい! -
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あの世界が返ってきたよ!
うん、面白かったあ。
本作は『狼と香辛料』のいわば正当な続編。
青年になったコルと、ホロとロレンスの娘ミューリの物語。
なんていうか、こういうの好きなんだよね。
一度終わった物語の、その後。
物語は終わっても、彼らはその後も生きているわけで。
もちろん物語によっては蛇足になってしまうこともあるのだけど、この物語は全然そうじゃない。
それは主人公が次の世代であることもあるのだろう。
(いやまあホロとロレンスの物語でも全然いいのだけど。)
こんなその後の物語が読めるなんて、とても幸せ。
実に嬉しい。
物語的には、イギリス国教会やプロテスタントの事績をモデルに宗教と国家の争いというなかなか壮大なテーマ。
行商人ロレンスを主人公にある意味経済物語でもあった前シリーズとは違って、これはまさしく神学徒コルが主人公の話ならではと言える。
コルは予想通りちょっと真面目すぎる青年に育っていたわけだけど、ホロの娘ミューリの方も、いやもう、予想通りすぎて愉しくなってくる。
明るくてお転婆で、それでいてちょっと寂しがり屋で、そのくせ大人よりも聡く度胸もある。
コルもたじたじだ。
それでも、ホロとロレンスの互いに丁々発止としたやり取りに比べ、コルとミューリのやり取りには兄と妹の家族の絆や思いやりが強く感じられてなんとも優しい気持ちになる。
それにミューリは大人顔負けの聡さだけど、恋する少女の部分のなんという可愛いさ!
自分の恋心を告げる場面とか、そのあとの照れた様とか。
その言葉を聞く前に「たとえ困ったとしても解決してみせます」と誓ったコルは、やっぱり責任を取って結婚するべきでは?(笑)
挙げ句の果てにコルに勘違いさせてキスさせようとするミューリの、いや、もういたずら好きと言うかしたたかというか。
さすがホロの娘だな。
まだ若いミューリにはホロのような影の部分(喪失への怖れ)がないだけに、二人の旅はもっと明るいものになりそうだ。
新たな旅が楽しみ。 -
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実に5年ぶりのホロとロレンスとの再会。
いやあ、愉しいわあ。
雑誌掲載の短編3つと書き下ろしの中編ひとつという構成の短編集。
時間軸的にはシリーズ最終巻から十数年後のお話。
同時刊行で、ホロの娘と青年になったコルを主人公にした一冊が出てるので、それに合わせて文庫未掲載のお話を載せたのだろうと推測。
後書きを読むと事情は少し違ったみたいだけど、まあ、似たようなもんだし、そんなことはどうでもいい(笑)
とにかくまた彼らのお話が読めるだけで幸せ。
最初の短編の冒頭、ホロの葬送の場面にドキッとしたけど、作者のことだからまあ大丈夫だろうとは思っていた。
それにしてもそのイベントは信心深い村人にはちょっとムリがあるんじゃないか?(笑)
5年ぶりに読んで思ったのは、とにかくホロが可愛い!
めちゃ可愛い!
嫉妬したり、心配したり、泣き出したり、甘えたり、ロレンスに対して昔よりも感情を素直に表していて、それがまあ可愛いこと可愛いこと。
うん、やっぱりホロは最高ですな。
ふたりの幸せそうな姿と、ロレンスの機転も久々に観ることが出来て、いや満足。
あと、二人の娘が、あのホロの旧い友であり、誇り高き傭兵団の名にも成ったその名を受け継ぐとは。
そりゃ、手におえないお転婆に育っても仕方ないでしょうとも。
コルも苦労するだろうなあ。
さて、そんなコルの苦労が果たしてどんな具合か、別作品『狼と羊皮紙』もさっそく読んでみたい。 -
Posted by ブクログ
ラノベを買うのは5年ぶり。つまり狼と香辛料の17巻が出て以来。まさか、またこの甘ったるい世界に浸れる日が来るなんて…願ってはいたけど、思ってもみなかった。
一旦閉じた物語を再開すると、付いて回るのが『蛇足』の声。けれど、この本に限ってはそんな声は生まれないんじゃないかな…
まるで桃の蜂蜜漬けのような甘ったるい夫婦生活を覗けただけで、胸が一杯になって、5年前ホロが愛おしくて仕方がなかったあの頃へ、時間が巻き戻ったようだった。ああ、やっぱり僕はホロが好きなんだな。そして、やっぱり僕は気持ち悪いオタクなんだな。そんな再確認をさせてくれた。
なにやら、あと1冊短編集が出るようなので気長に待とうと思う。 -
Posted by ブクログ
原作14巻のエピソード。
原作は最後の山場に向けて小休止みたいな巻なので、原作1冊にコミックス1冊しか使っていない構成ですがあまり不満はありません。ただし、原作ラスト近くに結構重要なシーンがあるのですが、ここは婉曲にではなく、きちんとビジュアルをつけてもらいたかったです。コミックならではの見せ場になったんじゃないかと思うんですけれど。
あ、コミックならではと言えば、湯浴みシーンは充実してサービス満点。さらに、掲載誌の関係からか、パワーダウンしていたホロのディテールについても、久しぶりに「あとがき」でしっかりフォローされていますよ。
さて、コル坊ともお別れをして、原作はラスト2冊+エピローグ。コミックで読めるのも、あと1年…3冊か、4冊か。本編3冊と、エピローグと、全然触れられていない外伝を少しおまけして1冊出して欲しいなあ。