あらすじ
クラジウス騎士団の追っ手が迫る中、クースラたちは、フェネシスの一族“白き者”たちが起こした大爆発により、一夜で滅んだという旧アッバスに向かうことに。 空からやってきたという白き者の真相を明らかにすることで、クースラたちは彼らの行方を探ろうとする。空を飛ぶ方法、なぜ町が滅んだのか――全ての謎を解き、真理のさらに奥へ。そしてその先にある、理想の世界「マグダラの地」を目指して。 仲間たちとの実験と研鑽の日々に、心地よさを覚えるクースラ。だが、クースラたちの持つ新たな技術を狙ってアイルゼンが現れたのだった――。
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「マグダラ」という地名、ご存知でしょうか。あるいは、「マグダラのマリア」という人物。
新約聖書において、イエス・キリストの復活を目の当たりにした女性の名です。
この作品において、「マグダラ」とは「錬金術師の夢の先」を指す言葉。
新約聖書のそれとは異なる意味で使われていますが、尊い概念であることは変わりありません。
主人公・クースラは髪の冒涜をも恐れぬ錬金術師。
教会の教えに背いた罪で、馴染みのウェランドと共に物語の舞台・グルベッティに送られてくる。
その町でクースラたちを監視する修道女・フェネシスと出会うが、彼女は何やら秘密を抱えていて……?
表紙を見ていただければ分かるように、フェネシスはめちゃくちゃ可愛いです。
物語の面白さもさることながら、女の子の可愛さも大事なこと。
読んでいただければ分かりますが、フェネシスは中身も魅力的。
皆さんも、「マグダラ」を目指す男女の物語、追いかけてみませんか?
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Posted by ブクログ
1回話の区切りがつく本巻。
色々なプロットの集大成だけあって、今までの作品以上に何回も盤面をひっくり返してくる息を付かせぬ展開を見せてくれる。最後の最後の結論は頭に疑問符が浮かんだこともないのだけれども、想像の枠外の決着を見せてくれたという点ではスゴイと思った。
それにしても、主人公がフェネシスにデレデレなのは、もうしょうがないのかな。最初は全然違う作品だったのに。
Posted by ブクログ
私もクースラと同じく、そちらばかり気を取られていた・・・。そして、中世風ファンタジーという概念にとらわれ、「この世界も同じ構成の世界」とまでは考えていなかった。読んでいて、「あああっ!!」となりました。と、いうことは・・・北から南・・・ってことはあれですよね、はい。続き待っています。
Posted by ブクログ
「覚めてはいけない夢から覚めてしまった」場面では、ここまで書くのかとちょっと驚いた。ラノベでは、ここまで「大人になる」ことは触れないものだよね……。
このお話って、女の子ではなく、クースラの成長物語だったのだな~と、もはや親戚のおばさんのよーな温かい目で見守ってしまう。
最後のオチはなかなか予想外で、自然科学史みたいでおもしろかった!
巨人のカーテンの壮麗さと、クースラが次の目標を見つけられたワクワク感が、いいクライマックスだった。
それにしても、このシリーズはもうすぐ終了ですね。
Posted by ブクログ
白き天使の伝説を追う3話目。
もうクースラがデレデレなのがなんともはや(笑)いや、愉しいけど。
前巻同様、中盤まで伝説を再現した高揚にクースラとフェネシスのいちゃいちゃでなんともハッピィな雰囲気が満ちていて、きっとこういう時はそのあとに落とし穴があるんだと思っていた(意地悪)
その予想は当たったけれど、前巻ほどの苦境には陥らなかったので、ちょっと不満だ(もっと意地悪)
ハイライトはフェネシスが泡を集めて風船を飛ばす所。
その高揚感は理系人間の至福の時だ。
ただし、フェネシスがクースラに「あなたがいればどこでも構いません」と告げる場面も捨てがたいなあ。
そして町を吹き飛ばした大爆発の真相のどんでん返し。
個人的にはあれは水素爆発ではないかと思っていてので、ちょっと意外。
クースラのあまりの勢いにその場では納得しちゃったけど(笑)、よく考えたらちょっとどうなの?
だって隕石落下なら、空に火球が飛ぶのが見えたはずだし、地震も起こったんじゃないのかな?
逆に地上はそんなに激しく燃えただろうか?
いやまあ、そんな検証はとりあえずいいのだけど。
ラストはこれで最終回でもいいような終わり方だった。
でもまだ続くのは嬉しいところ。
この先、さらに白き天使たちの足跡を追っていくのだろう。
そして、いつかフェネシスの同族に出会う時が来るのかどうか?
某ホロは間に合わなかったので、フェネシスにはそんな未来があってほしいと思う。
Posted by ブクログ
一部完。的な展開。
北に北にと向かった一行だけど、最後に方向転換。
第2部は砂漠かなぁ?
とするとヒロインがかつていた場所でもあるし、色々とありそう。
とはいえ、人物関係が落ち着いたせいでそこらがちょっとな。
結局主人公がツンデレしたわけで。