【感想・ネタバレ】マグダラで眠れVIIのレビュー

あらすじ

錬金術師たちの次なる目的地は、太陽の召喚により一夜で滅んだというアッバスの町。さっそく天使が残した『太陽の欠片』の調査を始めるクースラの前に、書籍商を名乗る男フィルが現れる。フィルもまた異端審問官アブレアが残した伝説の足跡を追っており、アッバスの町に古くから伝わる『白い悪魔の生贄の儀式』こそがその手がかりではないかと語る。 儀式が行われる祭壇を調査するうちに、伝説の真相に近づいていくクースラたち。たがその時、思いもよらない事態が彼らを待ち受けて――?

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「マグダラ」という地名、ご存知でしょうか。あるいは、「マグダラのマリア」という人物。
新約聖書において、イエス・キリストの復活を目の当たりにした女性の名です。

この作品において、「マグダラ」とは「錬金術師の夢の先」を指す言葉。
新約聖書のそれとは異なる意味で使われていますが、尊い概念であることは変わりありません。

主人公・クースラは髪の冒涜をも恐れぬ錬金術師。
教会の教えに背いた罪で、馴染みのウェランドと共に物語の舞台・グルベッティに送られてくる。
その町でクースラたちを監視する修道女・フェネシスと出会うが、彼女は何やら秘密を抱えていて……?

表紙を見ていただければ分かるように、フェネシスはめちゃくちゃ可愛いです。
物語の面白さもさることながら、女の子の可愛さも大事なこと。
読んでいただければ分かりますが、フェネシスは中身も魅力的。

皆さんも、「マグダラ」を目指す男女の物語、追いかけてみませんか?

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感情タグBEST3

Posted by ブクログ

天使の奇跡二つ目。
いやあ、なんか幸せだなあ。

この物語、最初の不幸の底辺のような雰囲気から、シリーズ進むにつれてどんどん明るくなってきたよね。
今巻はもうなんだか幸せな雰囲気まで漂っていて、特に前半は半端なく愉しかった。

でも、こういうときはきっと落とし穴があるんだと、かの「狼と香辛料」の例で知ってたので(笑)用心してたら、うん、やっぱりその通りだった。
こういう期待を裏切らない展開は好きだ。
もちろんその後の展開も期待した通り。
そして最後の解決法も、やっぱりクースラは錬金術師なんだよなあ。
その天使の奇跡の再現がというよりも、8割がたはったりで解決してしまうところが(爆)

そんな本巻のハイライトはクースラが囚われのフェネシスのことを「お前のお姫様だろう」と言われて、その手を再びつかむ決意を取り戻す場面。
古今東西いつでも青年は囚われのお姫様を助け出すために努力するものなのだから。
騎士でない錬金術師であってもそれは変わらないのだ。

そうそう、そう言えば外伝の主人公フィルが登場。
外伝読んだとき本編にも出てこないかなと思ってたら、すぐに登場だったのがいかにもと思った。
それにしてもフィルはいい大人になったなあ。
いや、”大人”にはなってないのか?(笑)
クレアはどうしてるんだろう?
気になる。

幸せなラストと次の謎解きへ向かう展開に、次巻への期待が増すね。
いやあ、楽しかった。

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2015年10月30日

Posted by ブクログ

待ちに待った新刊ー(*´▽`*) いやあ、もう出ないのかな? 出ないのかな? ってやきもきしていました。出てくれてうれしい。しかもスピンオフキャラまで登場するとはwww むしろそのためのスピンオフだったのか? と勘ぐってしまいました。クースラがヘタレになってるって感想をちらっと見かけたけど、私はそうは思ってなくて。むしろ前へ歩き出せたんだねって思ってます。きっとフェネシスと出会う前のクースラだったら、ここまでの発見はなかっただろうなって。錬金術師ってなんだかんだ言って、その場に足踏みしたまま騒いでるって感じだったので。なので、今のクースラは「人間らしい錬金術師」だと思うし、ただの実験バカだと思うwww 次回も楽しみです。

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2015年10月13日

Posted by ブクログ

クースラの心境の変化というか、夢をかなえるための対象としてしか見ていないなかったフェネシスをどんどん好きになっていく様が読んでいて面白い。この間のストーリーだけ見ても起承転結に富んでいてスリルがあった。

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2015年10月04日

Posted by ブクログ

窒素化合物の話。といっても、具体的な反応式は書いてないですが。
今回はひたすら化学合成に勤しんで、新しい反応を発見して一喜一憂する話で、大学の頃の科学実験を思い出させてくれる話だった。大学でも研究では実際に本書にあるように、色々な条件の反応をたくさん試してみてどうなるか実験しているので、今では常識の反応も昔はこんな感じに発掘していったのかなぁ、とか思いながら読んでいた。
しかし、クースラのフェネシスへのデレっぷり、最初の巻はもう見る影もないな。。。

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2022年01月15日

Posted by ブクログ

ネタバレ

ほほう、「少女は書架の海で眠る」のフィルが、後年、こうなると。。。
歳月って。。。

まあ、スピンオフとのリンクもクローズアップする7巻。
ブツは、窒素化合物だそうです。

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2015年09月14日

Posted by ブクログ

火薬の製法に迫れという話。技術に良し悪しがあるのではなくて、使い方に良し悪しがあるだけだというのはそりゃそうだ

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2015年09月12日

Posted by ブクログ

なんか目的地を見つけた感のある主人公。

なんとなく上下巻の上巻みたくもあり、最終巻にむけての加速っぽくもあり。

周囲の情勢が安定を許さないかもしれんが。

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2015年10月11日

Posted by ブクログ

新しい(実際は過去の遺産と言った方がいいのかもしれないが)技術を試行錯誤の末導き出す様子が、いかにも錬金術師という感じが出ており、読んでて楽しかったです。あらゆる新技術・知識もこうやって発見に至ったんですかね。他にはスピンオフからフィルが登場。歳月の流れは酷なもので…(主に挿絵を見ながら)。最後の逆転劇はワクワクして読む手がドンドン進んだ。この巻でケリ付けてくれて何より。当初はそんな素振りもなかった状態からデレはじめてややヘタれ気味だったクースラさんだけど、決めるところはしっかりと、ね。他の人も触れられてるけど挿絵の構図?に誤植ありなのが残念。

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2015年09月22日

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