「マグダラ」という地名、ご存知でしょうか。あるいは、「マグダラのマリア」という人物。
新約聖書において、イエス・キリストの復活を目の当たりにした女性の名です。
この作品において、「マグダラ」とは「錬金術師の夢の先」を指す言葉。
新約聖書のそれとは異なる意味で使われていますが、尊い概念であることは変わりありません。
主人公・クースラは髪の冒涜をも恐れぬ錬金術師。
教会の教えに背いた罪で、馴染みのウェランドと共に物語の舞台・グルベッティに送られてくる。
その町でクースラたちを監視する修道女・フェネシスと出会うが、彼女は何やら秘密を抱えていて……?
表紙を見ていただければ分かるように、フェネシスはめちゃくちゃ可愛いです。
物語の面白さもさることながら、女の子の可愛さも大事なこと。
読んでいただければ分かりますが、フェネシスは中身も魅力的。
皆さんも、「マグダラ」を目指す男女の物語、追いかけてみませんか?
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Posted by ブクログ 2013年02月04日
第1巻を読破。
この方の前シリーズ「狼と香辛料」は読んだことはなくて。
今回は新作ということで手に取り、冒頭数ページとあらすじを読んで買ってみました。
イラストも私好みでしたし。
で、おもしろかったですー(*´▽`)
途中までは「おいおい、なんだこのイカレた連中」とか思っていたのですが、読...続きを読むみ進めていくうちに夢中になってしまいました。
〈眠らない錬金術師〉と呼ばれるクースラと、真っ白い修道女フェネシス。
利用しようとする者と監視する者。
最初は錬金術師に対して偏見と恐怖心を持っていたフェネシスだけれど、なぜか冶金の手伝いをさせられるようになって。
というか、本当によくだまされる女の子だww
そしてウェランドの術中にハマっていきそうで、クースラもさぞかしおもしろくないだろうなあ。
なんかそういう子どもっぽいところとか、ついほだされそうになりますね。
けれど彼ら錬金術師の素行がね(;^-^)
毒殺やら暗殺やら不穏すぎる。
苦笑
実際に殺っちゃったのかは不明ですけれど。
恋人だったはずの女性を目の前で殺されたクースラ。
けれど彼は恋人を失って悲しいと思うよりも、解体されていくかつての人であったモノを見て、鉄の精錬方法を考えていて。
自分の目的(夢、もしくはマグダラ)のためには、神への冒涜もモラルもひょいっと飛び越えてしまう人間。
それが錬金術師。
読んでいて、そして読み終わったあとこう思いました。
「こいつら、本当にばかだなあ……」と。
決して馬鹿にしているわけではなくて。
うらやましいとか、そういうプラスな意味。
ああ、うん、これだな。
頭のいいバカ。
そんな感じです。
素行不良はちと困るけれど、正直うらやましいと思ったりもしました。
笑
そういえば、クースラは〈眠らない錬金術師〉と言われているけれど、本当なのかしらん?
確かに寝ているシーンとか、睡魔に襲われているシーンはなかったけれども。
ただの二つ名なんだろうでしょうけれど。
苦笑
さて、おもしろかったので第2巻も買おうと思います。
次はどんな事件が起きるのか楽しみです。
Posted by ブクログ 2013年01月07日
「狼と香辛料」と同様に中世な世界観での、錬金術師のお話。
ファンタジー要素はほとんどなし。剣も魔法も無しに、言葉の駆け引きだけで緊張感を演出する作風は相変わらず見事だと思う。化学な蘊蓄も好し。
Posted by ブクログ 2012年11月01日
支倉さんの新シリーズ。
やはりまったりゆったり安心して読めますね。好き。
錬金術師とか協会とか騎士団とか…たまらん。
まだまだ始まったばかりなので、これからに期待!
Posted by ブクログ 2012年07月19日
相変わらずの中世ライクな雰囲気がよい感じです。
固有名詞をいまいちちゃんと覚えないので前作と繋がりがあるのかは分からないけど。
うん、一言で言うと「またかよ!」って感じ。面白かった。
Posted by ブクログ 2021年11月22日
良くも悪くも、狼と香辛料と似ている。狼と香辛料ではヒロイン(ホロ)が主人公(ロレンス)と比べて頭が良かったが、その頭脳の部分を主人公(フェネシス)に移したようなもん。あとは、主題が経済学から冶金に変わっている。 序盤だからか話はあまり進まなかったが、最後にかけての展開は引き込まれるものがあり、さすが...続きを読むの一言。 残念な点は、1、恋愛的な駆け引きがなくなった(ロレンスとホロの恋愛駆け引き的なものが無い)、2、冶金のネタが経済学のネタに比べて残念(作者の専門性があるのだろうが)。
Posted by ブクログ 2015年10月09日
錬金術士は実際には研究者であるという視点が、現実感を感じさせて面白かった。最初の登場で感じたよりもクースラの凄腕さがあまり感じられない展開も、現実的な泥臭さが感じられて、悪く言えば頼りない、よく言えば日々の努力の積み重ねの上に築き上げられた実力といったところか。ウェランドの要領よい立ち回りと、クース...続きを読むラの真面目さというか要領の悪さの対比が面白いというか、クースラ視点で読んでいる時のストレスの元(?)にもなっていて、それが話の展開を余計に気にさせている気がする。
Posted by ブクログ 2013年11月14日
タイトルが印象的に山場の決め台詞になっていて、ぐっときた。
主人公たちの一筋縄でいかないところや、作り込まれた世界観が魅力的。
今後も期待。
Posted by ブクログ 2013年08月21日
錬金術師クースラと白い修道女フェネシスが紡ぐお話です。
狼と香辛料の作者ということで、何気なく手にとって読んでみました。
やはり下調べがきっちりされているので、読んでいて面白いです。
前作は経済の話が入ってきてたけど、今作は錬金術のお話が入ってます。
調べ方がきっちりしていて、世界感に違和感なく...続きを読む馴染んでます。
下調べがきちんとされていると、
物語が濃くなるし読んでいて引き込まれるなーと改めて思った作品です。
続きがきになりますね。
Posted by ブクログ 2012年11月18日
狼と香辛料の作者、支倉凍砂さんの新シリーズ。
香辛料にはずいぶんと楽しませてもらったので購入。
1巻(の前半)は世界観の説明に重きを置いたプロローグ巻、という感じでした。
退屈に思う人もいるかもしれませんが、個人的には続きが気になりました。
キャラの心理描写が丁寧だから感情移入できる。 ...続きを読む
相変わらずの台詞の応酬が小気味良い。
これからクースラとフェネシスが仲良くなっていくのかと思うと楽しみでしょうがないw
小難しいところもあって一回読んだだけではいまいち分からないところもあったりするけど、教会やら異端やらの話は香辛料の世界と被っているので割とすんなり入ってきたかな。
とりあえず続刊に期待( ̄∀ ̄)
Posted by ブクログ 2012年10月18日
『狼と香辛料』と同じく「剣も魔法も無いファンタジー」ノベル。鉱物のプロフェッショナルである「錬金術師」の主人公•クースラと同僚•ウェランドが、知識と技術をもって自分の夢を追いかける物語。
…が、さっぱり爽やかな話ではありません。毒殺、暗殺、権力組織の内部抗争、騙し合い。少々綺麗事で済まない世界が広が...続きを読むっています。
ただ…それらをかい潜り、ひたすらに夢を追いかける姿には眩しさを感じてしまいます。
物語の途中で明かされるヒロイン•フェネシスの秘密、著者の変わらぬ「嗜好」にはついつい笑ってしまいました…自分も大好きですが。(2巻表紙ではバレバレですけどね。)
Posted by ブクログ 2012年10月15日
三分の二くらいのところで挫折しそうになったのだが、その先が面白かった。やっぱり、途中で投げ出さないで読むことで面白い本に出会えることもあるな。
Posted by ブクログ 2012年10月13日
支倉凍砂先生の新刊!
今更ながらワクワクしながら、手に取りました
数ページ読み、やっぱり丁寧に作り込まれてるな、と。
キャラに関して作り込まれてる作品は数多くあろうとも、ここまで丁寧に世界観を作り込まれてる作品はなかなかないんじゃないのかな、と思う。
特に、ライトノベルというジャンルにおいては
...続きを読む
今回は錬金術(注・ハガレン的なものではない)が主人公の物語
錬金術について、下調べというかその時代に合わせて丁寧にかかれているなぁと
狼と香辛料のときもそうだったけど、世界観がしっかりしてるから、読み手としても安心して読める
次の巻を早く読みたいなぁと思った
Posted by ブクログ 2012年09月03日
ラノベなり漫画なりサブカルチャーの錬金術といえば手でも合わされば地面からニョキニョキと剣でも生えそうなところだが、そこは『狼と香辛料』の支倉凍砂、製鉄と換言して差し支えない地味さがある。しかし地味ではあっても退屈であるということはなく、またクースラたち錬金術師たちにとってそれが至高の業であり何よりの...続きを読む享楽であり作中で云うマグダラであることがうかがえる。
Posted by ブクログ 2012年08月21日
狼と香辛料の支倉さんの新シリーズなので読んでみた。錬金術関連の部分は面白いが、ヒロインの設定が正直なところ芸がない感がひどい。嫌いじゃないけど…2巻出たら読むだろうけど…。
Posted by ブクログ 2012年08月08日
実は少し読んでから、馴染めない感じがして、少し放置してたんですが、仕切り直しして読み始めたら、結局面白かったです。
しかし、耳有りヒロインが再登場するとは思わなかった。
ひょっとすると、どこかでホロさんも出てきたりして
Posted by ブクログ 2012年09月19日
相変わらずこの作者の作品は、とっつきづらいんだけど読み始めると面白い。
前作狼と香辛料同様中世ベースの世界観で、やはり前作同様登場人物同士の意図の読み合いや裏のかき合いは面白い。
狼と香辛料が好きな人には楽しめるかと。
Posted by ブクログ 2012年07月26日
「狼と香辛料」の作者、支倉凍砂の新シリーズ。錬金術師を主人公に中世を舞台にしたファンタジー。
今後イリーネさんはどうなっていくのかが、一番気になってたりする
Posted by ブクログ 2012年07月18日
前作は好きな作品だったけど、買ってから、読もうと思うまでに
敷居が高いところがあった。昨今のありがちなラノベに比べて
少しだけ、読むのに労力がいるタイプだったからだと思う。
今作もそんな感じ。
前作と比較すると…
ほんわか度:Down
世知辛さ:Up
獣属性:Down(Zeroになったわけではない...続きを読むw)
ちょいワル度:Up
旅度:Down
前作は商売上のちょっとした成功が
カタルシスにつながったりもしたものだが
今作はそれもない。(亜鉛の精錬に成功してもねえ…)
一冊一冊のクライマックスをどう仕立てるかで
シリーズが成功するか、決まるのではないか?
というかヒロインが前作を超えれば、
ストーリーはどうでもいいのかもしれないがw
(今のところ賢狼を超えているとは言いがたく…)
Posted by ブクログ 2014年02月15日
火薬でも発見したかと。
中世風の世界を強調するかのように、史実の出来事の名前置き換えをやってる作品。少しだけファンタジー。
その少しだけファンタジーの部分がラストの大きなネタになってはいるが。
うむ。ちょっと2巻以降も読んでみようと思った。
Posted by ブクログ 2013年06月24日
設定が気になってなんとなく購入。
狼と香辛料は一巻だけ読んでいます。
『異端』と疎まれ、蔑まれながら、自分の夢『マグダラ』の為に命を掛ける錬金術師たちのお話。
世界観はとても好きなのですが、状況がわかりにくいところも多々あります。
一から十まで説明しない、というのが魅力の一つだとは思うのですが、登...続きを読む場人物たちと、自分の立場や価値観が違いすぎて理解が追いつかない、のだと思います。
主人公も好き嫌いが分かれそうな雰囲気。個人的にはクースラもウェランドも近くにはいて欲しくないタイプだなとは思いますが好きですし(笑)ヒロインのフェネシスも嫌味がなくて可愛いと思います。
ただ、一人も『善人』がいないのがリアルですが、荒みます(笑)
しかし、硬派で埃っぽい、『綺麗じゃない』世界観は読み応えがあります。
冶金の工程や工房の描写はわくわくします。
人を選びそうな気がしますが、地味だけど骨太の物語を読みたい、という時には最適かと。
挿絵のライトさがむしろ浮いている気がするほど、硬いです(笑)
続きも読んでみようと思います。
Posted by ブクログ 2013年01月02日
ライトノベルと言うほどライトな話ではないです。途中までキャラの性格も内容も殺伐としすぎていて、まったく感情移入出来なかったのですが、後半の話の流れは楽しめました。続きがあると思うので徐々に良くなっていくとは思うのですが、今のところ登場人物の誰も幸せな境遇に無いのが読んでて辛い所です。全体的な感想とし...続きを読むてはそこそこ楽しめました。
Posted by ブクログ 2012年10月28日
錬金術師、それは忌み嫌われる異端者たち。「眠らない錬金術師」と呼ばれる青年・クースラとウェランドは、戦争前線の工房に送られることとなった。前線なら好きなだけ実験ができると喜んでいた2人だが、工房では「監視役」だという修道女フェネシスが待っていた――。
1巻ということで登場人物紹介&小手調べ編という印...続きを読む象。
この作品での錬金術はファンタジーではなく、科学的なリアル錬金術です。錬金術師が嫌われる理由や権力者に利用される立場も、宗教や戦争・経済などと絡めて説明されており、現実的な感じでした。
登場人物はクセが強く、夢を叶えるためなら手段を選ばなさすぎる主人公と、純粋だけど生きる希望を持てないヒロインと、読んでいてそんな2人の対比にヒリヒリしました。どう頑張っても一般人の枠からはみ出ようもない私にはヒリヒリが強すぎました(笑)
Posted by ブクログ 2012年10月12日
「狼と香辛料」の支倉先生の新作。
時代的には前作と似たような中世の趣なんだけど、今回は金勘定ではなくで冶金に着眼してはぐれの錬金術師というのが主人公。
それに修道士の女の子と仲間?の錬金術師が絡むという感じ。
全体の話の流れは前作っぽく、街の勢力争いに巻き込まれた主人公が知識を生かして難局を凌ぐ...続きを読むというもの。
前作では神の化身たる彼女が陰に陽に主人公を助けておりましたが今作はまだただのお荷物という感じ。次回作以降で本領発揮か?
主人公がはぐれを気取っている割にはどこから見てもいい人にしか見えないのが残念。(友人も含めて)
修道士の生い立ちも含めて、おなじ食材で違う料理を食べさせられた気分というとちょっと厳しいか?
Posted by ブクログ 2012年07月28日
錬金術師の話。といっても、錬成バトルはなく、延々と練金作業の描写や説明なのには驚いた。ものすごく地味なんだけど、それでもちゃんと読ませるのはさすが。
さすが……なんだけど、ホロに次ぐヒロインを、とまではいわないけれども、もうちょっと華がほしいなあとは思った。
Posted by ブクログ 2012年07月27日
インなんとかさん、本編で出番がないからってレーベル内出張しちゃダメですよ?(笑)と思ってたら獣耳再び。流石は支倉さんやでぇ…。フェネシスの無垢なのに見栄っ張りなところが可愛らしかったですね。切り札で追い詰めたと思いきややっぱり詰めの甘い感じとかも。またしれっとイチャラブファンタジーへ邁進してくれると...続きを読む嬉しく思います。前作読んでたからかもしれないけど、街の雰囲気とか時代的な要素(騎士・教会等)とかの描写がすごく想像しやすかったのも好感。