あらすじ
異端審問官アブレアの足跡を辿るクースラたちは、天使が降臨し、金銀を生み出す灰を授けたという不思議な伝説の残る町ヤーゾンを訪れた。 町の教会でアブレアの署名を見つけたクースラは、町に語り継がれる伝説が真実であると確信を得る。 さらにクースラは、調査のため立ち寄った薬種商の娘ヘレナから、ガラス職人たちが伝説を紐解く手がかりを握っていると聞き出す。だが同時に、町を取り巻くガラス職人たちと町の間の確執を知ることとなるのだった──。 かつて天使に作られた町で、眠らない錬金術師が恋に奔走するシリーズ第6弾。
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「マグダラ」という地名、ご存知でしょうか。あるいは、「マグダラのマリア」という人物。
新約聖書において、イエス・キリストの復活を目の当たりにした女性の名です。
この作品において、「マグダラ」とは「錬金術師の夢の先」を指す言葉。
新約聖書のそれとは異なる意味で使われていますが、尊い概念であることは変わりありません。
主人公・クースラは髪の冒涜をも恐れぬ錬金術師。
教会の教えに背いた罪で、馴染みのウェランドと共に物語の舞台・グルベッティに送られてくる。
その町でクースラたちを監視する修道女・フェネシスと出会うが、彼女は何やら秘密を抱えていて……?
表紙を見ていただければ分かるように、フェネシスはめちゃくちゃ可愛いです。
物語の面白さもさることながら、女の子の可愛さも大事なこと。
読んでいただければ分かりますが、フェネシスは中身も魅力的。
皆さんも、「マグダラ」を目指す男女の物語、追いかけてみませんか?
感情タグBEST3
Posted by ブクログ
初期のクースラとフェネシスはどこへ行ったのか。段々、クースラがフェネシスの尻に敷かれている感が出てきている。
とはいえ、ラブコメ要素はさほど大きくなく、今回はガラスの触媒の話がメイン。作者がここらへんのテーマをどうやって探しているのか、毎回気になる所。
Posted by ブクログ
ヒロインが獣耳である必然性が薄れつつある本作。
魔法とか奇跡とか使わずに実際の化学の範疇で事態を動かしているのが最近の作品にしては珍しいかも。
とはいえ、獣耳もそうだし、眠らない錬金術師もそうだが設定とか謳い文句と離れてきたなぁ、と。
いや、面白いとは思うんだけどね。
Posted by ブクログ
いつの間にかもう6巻。
前巻はかなり盛り上がったところもあったせいか、今回は控えめな展開。クースラとフェネシスも間も安定期に。ガラスと惚れ薬を交えて辺境の村でのやりとり。
安定の★3つで。
Posted by ブクログ
金銀を産み出す灰の伝説を巡る話
クースラがまた更に柔らかくなって行ってる様子。本人にも葛藤はあるようだが
やっぱり現実に則した製法にのっとって話が進むこのシリーズは、前のシリーズのように経済のマジックをつかったトリックは見れないのかも