「マグダラ」という地名、ご存知でしょうか。あるいは、「マグダラのマリア」という人物。
新約聖書において、イエス・キリストの復活を目の当たりにした女性の名です。
この作品において、「マグダラ」とは「錬金術師の夢の先」を指す言葉。
新約聖書のそれとは異なる意味で使われていますが、尊い概念であることは変わりありません。
主人公・クースラは髪の冒涜をも恐れぬ錬金術師。
教会の教えに背いた罪で、馴染みのウェランドと共に物語の舞台・グルベッティに送られてくる。
その町でクースラたちを監視する修道女・フェネシスと出会うが、彼女は何やら秘密を抱えていて……?
表紙を見ていただければ分かるように、フェネシスはめちゃくちゃ可愛いです。
物語の面白さもさることながら、女の子の可愛さも大事なこと。
読んでいただければ分かりますが、フェネシスは中身も魅力的。
皆さんも、「マグダラ」を目指す男女の物語、追いかけてみませんか?
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Posted by ブクログ
良くも悪くも、狼と香辛料と似ている。狼と香辛料ではヒロイン(ホロ)が主人公(ロレンス)と比べて頭が良かったが、その頭脳の部分を主人公(フェネシス)に移したようなもん。あとは、主題が経済学から冶金に変わっている。 序盤だからか話はあまり進まなかったが、最後にかけての展開は引き込まれるものがあり、さすがの一言。 残念な点は、1、恋愛的な駆け引きがなくなった(ロレンスとホロの恋愛駆け引き的なものが無い)、2、冶金のネタが経済学のネタに比べて残念(作者の専門性があるのだろうが)。
Posted by ブクログ
タイトルが印象的に山場の決め台詞になっていて、ぐっときた。
主人公たちの一筋縄でいかないところや、作り込まれた世界観が魅力的。
今後も期待。
Posted by ブクログ
三分の二くらいのところで挫折しそうになったのだが、その先が面白かった。やっぱり、途中で投げ出さないで読むことで面白い本に出会えることもあるな。
Posted by ブクログ
前作は好きな作品だったけど、買ってから、読もうと思うまでに
敷居が高いところがあった。昨今のありがちなラノベに比べて
少しだけ、読むのに労力がいるタイプだったからだと思う。
今作もそんな感じ。
前作と比較すると…
ほんわか度:Down
世知辛さ:Up
獣属性:Down(Zeroになったわけではないw)
ちょいワル度:Up
旅度:Down
前作は商売上のちょっとした成功が
カタルシスにつながったりもしたものだが
今作はそれもない。(亜鉛の精錬に成功してもねえ…)
一冊一冊のクライマックスをどう仕立てるかで
シリーズが成功するか、決まるのではないか?
というかヒロインが前作を超えれば、
ストーリーはどうでもいいのかもしれないがw
(今のところ賢狼を超えているとは言いがたく…)
Posted by ブクログ
「狼と香辛料」の支倉先生の新作。
時代的には前作と似たような中世の趣なんだけど、今回は金勘定ではなくで冶金に着眼してはぐれの錬金術師というのが主人公。
それに修道士の女の子と仲間?の錬金術師が絡むという感じ。
全体の話の流れは前作っぽく、街の勢力争いに巻き込まれた主人公が知識を生かして難局を凌ぐというもの。
前作では神の化身たる彼女が陰に陽に主人公を助けておりましたが今作はまだただのお荷物という感じ。次回作以降で本領発揮か?
主人公がはぐれを気取っている割にはどこから見てもいい人にしか見えないのが残念。(友人も含めて)
修道士の生い立ちも含めて、おなじ食材で違う料理を食べさせられた気分というとちょっと厳しいか?