支倉凍砂のレビュー一覧
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Posted by ブクログ
わーすごく良かった。
読み終わって心が沸き立つ感じ。
このシリーズはやっぱり面白い。
シリーズ前巻はホロとロレンスのお話だったのだけど、そこで作者のもう一つのお話と舞台が地続きであることが分かって喜んでいた。そうしたら、『羊皮紙』の方でも錬金術師が物語に深く関わって来て、そこかしこにフェネシスの痕跡が見え隠れしてとてもワクワクしてしまった。
そして羊皮紙の方は主人公たちが若いせいか、香辛料よりも壮大な冒険になってきた。
おとぎ話だった新大陸に実際に渡ろうとしている者たちが現れて、この先、コルとミューリの冒険はどこまで行くのだろうか? とても楽しみだ。
『香辛料』はいわば商人たちの騙し合いと機転の物語だったのに対して、『羊皮紙』は隠された謎を暴くミステリーなのだなとあらためて気づかされた。
隠された謎が、誰が何のために隠しているのか?
それと共に隠された想いがとても心を揺さぶる。
こういうの大好きだ。
それにしても狼と羊と鷲と白鳥(?)と鼠と猫とか、ますますおとぎ話っぽくなってきたなあ^^ -
ネタバレ
ロレンスとホロの掛け合いが良い
行商人ロレンスと賢狼ホロの物語。
最初アニメを見て面白いと思い小説版も読んだ。
狼と香辛料はシリーズで続刊が出ているが、私はこの第一巻が一番面白いと思っている。 -
ネタバレ 購入済み
読みやすく、わかりやすい。
お金とは何かという話からお金の役割まで、わかりやすく読みやすい文章で書かれている。
狼と香辛料を知っているかどうかに関わらず、お金のことを学ぶキッカケになる良い本。 -
購入済み
買って損は無し
この作品について、私の足りない語彙力では、その良さを説明しきれないと言える。なのでこの本どうなんだ?と思った方は是非読んでください。見所は大きく分けて2つ。あなたの家は農家ですか?あなたの米は誰に売りますか?あなたは売った米代で何を買いますか。などの商売とは、商人とは、という見所が1つ。もうひとつはあなたの隣にいる人は、恋人ですか?相棒ですか?親友ですか?知り合いですか?という主人公ロレンスとホロの関係です。二人の言葉の裏にあるお互いへの言葉はなんでしょうか。ぜひぜひ二人の関係を見てください。
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購入済み
1巻。
行商人・ロレンスと、賢狼・ホロが出会って旅する話。中世西洋の行商人ってこんな感じなのかな~と興味深かったです。麦や胡椒の価値とか金銭だけでないやり取りとか銀貨の銀保有量の話、面白かったです。続巻が沢山あり長く続く物語の様なので、楽しみつつのんびり読み進めたいと思います^^♪
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Posted by ブクログ
・狼とドングリのパン
港町アティフにてホロとロレンスは絵に入れてもらえることになったが、ホロは可愛いだけでは威厳がないとちょっと不満。貨幣の両替のためヴァラン司教領へ。大聖堂には異教の神の話を集めていた父を持つエルサ司祭が留守番をしていた。金策のため呪われた廃鉱山を商人に売れないかという相談で、山の頂に何がいるのかホロとロレンスは確認に。栗鼠の化身ターニャは50年以上前にいた師匠の錬金術師を慕って山にこもっていた。鉄を精製すれば山が荒れるので、伝承にある鉄の精錬の秘密を条件に木材の切り出しと炭焼拠点としてデバウ商会の兎の化身ヒルデとの商談をまとめる。
・狼と尻尾の輪舞
ロレンスからヒルデへの手紙をホロが届けにいく。首尾よくまとまった後、山向こうのサロニアの大市にホロ、ロレンス、エルサの3人で向かう。そこのラウド商会、宿屋組合、その他組合の支払遅延により問題が起きていた。その取引の輪をたどり、デバウ商会の証文を見せることでそれぞれの借金を精算させ解決する。
・狼たちの結婚式
ミューリの抜け毛をごまかすため同じ毛並みの野良犬を探す。ラクズボーンの街で、結婚式のため犬を集めていた屋敷で司祭の代役と介添えの少女役をやることとなった。メルクリオ・チェダーノとアルテ・プリストルの結婚、父親とそれぞれの誤解をといていく。 -
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これは、好きだなあ。とても好き。
シリーズ5巻目。
コルとミューリの物語はシリーズ最初はとても苦しいお話が多かったのだけど、ここに来てぐっと胸に響く、読み終わって心地よい余韻の残るお話になってきて、とても良かった。
相変わらずコルは世事に疎く正しいことに拘るけれど、その愚直さ故に得られるものもあるのだ。
ロレンスとはまったく異なるやり方で、それでも最後まで全てを正しく解決しようとする姿勢はとてもコルらしい。
うん、いいね。
でもミューリにとってはコルは相変わらず危なっかしくてほっとけない母性愛を刺激される感じなのだろうなあ^^
それにしても二人だけのエンブレムの件は胸が熱くなった。
薄明の枢機卿とその騎士だもんなあ。
そして月を狩る熊と教会を巡る謎。
この先どこかで二人はその真実に行き当たるんだろうか?
これからも楽しみ。 -
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ホロたちが再び旅に出ての2巻目。
3つに短編が入っているのだけど、もうね、ほんとよかった。
幸せで想いが溢れて泣きそうになった。
1話目では、ここでまさかのクースラとフェネシスの消息を聞こうとは思わなかった。
実はあっちが出たとき、同じ世界観の後の話かなと思ってたんだけど、むしろあっちの方が時代が先だったとは!
とは言え、どちらにしても繋がっているのは嬉しい。
いつかフェネシスと出会うこともあるんだろうか。
クースラとの子供がいたりして(^ ^)。
そして2話目は、ほんと、泣きそうになった。
ホロがロレンスの商人としての成功を妨げたと思って涙する場面は本巻のハイライトだな。
それに対するロレンスの返しもカッコいい。
いやあ、コルとミューリのお話もいいけど、何年経ってやっぱりホロとロレンスのお話は好きだなあ。
20周年目指してまだまだ描いて欲しい。 -
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行商人ロレンスが出逢った少女は狼の耳と尻尾を持っていた。彼女は自らを豊作の神ホロと名乗るのだった。
21世紀のラノベを読んでいこうと、今更ながらにアレコレと手を出しています。
中世ヨーロッパを模した世界を舞台にしたファンタジー。さて主人公は? 伝説の勇者の血を継ぐものでもなく、戦士でもなく、魔法使いでもない。商人が主人公と知り驚きとともに興味も膨れ上がりました。商人が主人公で如何にして冒険活劇を盛り上げるのか。商人であるという設定は活かされるのか。
読み進めていくと商人だからこそのストーリー展開に、商人だからこその思考と選択、そして商人だからこその危機と回避がありました。まさに商人冒険譚だったのです。
そこに神の化身のホロが話に彩りを加えてくれます。ロレンスよりも長い時間を生き、賢狼と自称するように頭の回転も早いホロはロレンスを翻弄するようなこともあります。でも長い時間を生きてきたホロは、それだけ長い時間の孤独を抱えてきたということ。ロレンスと出逢うことにより、対等に寄り添える相手がいることの安心感を得たのでしょう。その辺りの描写も巧く、これからふたりの関係性がどうなっていくのか楽しみになりました。 -
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ウィンフィール王国の港湾都市ラウズボーンで、王国公認の徴税人と教会の対立を知る。「薄明の枢機卿」コルとミューリは、徴税人、教会、商人らの争いに、ハイランド、エーブらと介入する。
徴税人の副組合長で鷲のシャロンは大司教を父にもち、捨てられたことで教会に恨みを持っていた。エーブは王国と教会の対立の中で商売を一手に引き受け利を得ようとしていた。
王の軍勢がラウズボーンに向かいつつあり、徴税人たちは武器をもって教会に押しかける。
大聖堂から空を飛ぶ鳥にひかれて紋章旗が飛び出し、野良犬や豚や鶏が集まって祝福するという演出の中、大司教ヤギネからクラークは修道院をひらくための特許状を下される。 -
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いやあ、すごく良かった!
シリーズ4作目にしてもっとも胸に来る面白さだった。
コルとミューリの旅の4話目。
本作ではあのエーブが登場する。
前シリーズで何十人と登場した人物たちの中で、主人公たち以外で最も強烈な印象を残した人物。
ロレンスと命を懸けたやり取りをしたある意味ライバルだ。
帯の「神をも畏れぬ守銭奴」はまさに彼女のことを的確に言い表している。
そして、そんなエーブとコルとのやり取りは、毎回ヒリヒリするような緊張感と一瞬先は奈落かもしれない恐れに満ちていて、毎回息が詰まった。
いやこのやり取りこそ、前シリーズ含めこのシリーズの醍醐味だよ。
けれどロレンスさえ手玉に取ったエーブにコルが普通の方法で勝てる訳がないのだ。
金の為なら自分の命さえ掛ける商人の天秤をコルが動かすことなんてできはしない。
そして追い詰められて追い詰められて負ける寸前での大逆転。
コルは商人とは全く違う方法で傾く天秤の脇をすり抜けて見せた。
いやあ、これだよ! うん、実にいい。
ラストの希望に満ちた明るさが心地いいね。
さて、なんだかここで一区切りでもよさそうな展開だけど、次はどんなお話が待っているのか、期待したい。
そしてエーブのさらなる登場も期待したい。
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・狼と湯煙の向こう
ロレンスとホロが娘たちの様子を見に旅に出ることになり、宿を任されることになったセリムは責任感に押し潰されそうで毎日憂鬱だった。ロレンスは村の人から硫黄を大量に預かり、ホロは昔の仲間の情報を集め、どうも長旅っぽいのも気が重い原因だった。しかし、それらの理由がお互いのためを思ってのことであり帰る場所はここであることを知り、気が楽になる。
・狼と秋色の笑顔
川沿いの関所から船ではなく陸の道を行き、道に迷って森の中へ。意図をつけた蜂を見つけ上等な蜂蜜がとれそうな蜂の巣を見つける。徐々に旅のころの勘を取り戻していくロレンス。
・狼と森の色
途中の旅籠で紙とインクを補充しようと立ち寄る。コルの活躍の話を聞き、聖典の俗語翻訳を進めている影響でインクやペンなどが売り切れているという。融通する代わりに領主のビーベリーの頼みを聞く。森を伐採し高騰している木材として売り村の財産にするか、森の恵みを得ている今の状態を維持するかで揉めているという。木のこぶからインクがとれることに気づき、両方をうまく収める。
・狼と旅の卵
港町アティフでは昔から鰊の卵の先物取引所がさかんであった。コルたちの影響をうけた若い司祭が信仰に反するので取引所は閉鎖だと宣言する。投資した金を取り戻すため、もし閉鎖したら娘たちの仕事を奪うことになる、先物取引所には司祭が聖女ミューリとコル坊の絵を飾らんとする絵を飾るからということで騒ぎを収める。
・狼ともうひとつの誕生日
ミューリ10歳の誕生日。コル坊にひそかな憧れを抱いていたミューリは新たな決意をする。 -
Posted by ブクログ
いやあ楽しいなあ。
なんという幸せ、なんという喜び。
全編に幸せが満ちていて最高に楽しい。
ホロとロレンスが再び旅に出かける短編集。
湯屋の話も良かったけど、今巻を読むとやっぱり狼と香辛料には旅の話が一番だなと思う。
そしてすでに幸せを掴んだ二人のその後の話は、まさしく笑いと幸せが溢れる湯屋のような、そんな物語。
旅の途中のちょっとした困難も、さらなる幸せへのアクセントなのだ。
ずっと彼らの旅路を見続けてきた者として、この幸せがとても嬉しい。
特に、第一話の互いを想い遣って旅を続ける理由をお互いに用意する姿には、なんだか幸せで泣きそうになった。
そして第四話でホロの姿を絵画に残す機会を得た瞬間にもグッと来てしまった。
まだまだ続く旅が楽しみ。
二人の物語をいつまでも見ていたいと思う。
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Posted by ブクログ
原作ラノベの1巻刊行から12年、コミカライズ自体の1巻刊行から10年かけての大団円。
この巻の読みどころは、得がたく失うことができないもの…伴侶を得たロレンスが、野心や理想や冒険に背を向け、手にしたものを守ろうとする葛藤と、ロレンスを失いたくないホロの、彼を危険から遠ざけようとしつつ結局は厄介ごとに首を突っ込みたがる彼を応援してしまう葛藤―安定した職について家庭を守って欲しいのにリスクを取って起業しようとする夫と、最終的にそれを応援してしまう妻、というなんだかよくありそうな構図です。
象徴的にその構図が描かれるのはホロの演説シーン。わざわざ厄介ごとに首を突っ込んだロレンスの背中を苦笑いして押し、体調不良の彼と途中で交代して決定的な一言を言い放つシーンは原作小説を凌ぐ名場面で、鳥肌ものでした。
ラストには、『狼と香辛料―文倉十画集』に掲載された『狼と虹色の音楽』のコミカライズのおまけつき。ホロとロレンスの結婚式に集合した登場人物全員による混浴ですw。
ところで、このコミカライズ作品は、2009年のアニメ第二期、2011年の原作小説がそれぞれ終了するという節目を乗り越えて2018年まで連載を続けているうちに何と原作小説の再開という奇跡があり、原作小説の20巻の後書きで原作者に祝福を受けてのハッピーエンドとなりました。作者小梅けいと先生の「狼と香辛料」のイラスト集も昨年発売されており、ラノベのコミカライズ作品としては例外的に恵まれたシリーズだったことは間違いありません。
これは、原作の魅力はもちろんのこと、作者の画力向上と背景や小物の繊細な書き込みによる世界観の醸成など努力(もしかしたらデジタルを活用する技術力)によるところも大です。
ちょっと残念だったのは、下世話な話で申し訳ありませんがホロの露出度がどんどん減っていったこと。ご時勢や連載の掲載誌の方針など大人の事情もあるのでしょうが、人の姿はホロにとってかりそめのもので服を脱ぐことに全く躊躇いがないのは大きな萌えポイントであるのですから、もっとどんどんやって欲しかったところです。この巻のラストや、イラスト集のラストで作者も同じ気持ちを解き放っているように思えます。
再開した原作、人気が再燃してコミカライズも再開するなんて展開になるといいなあ…。