支倉凍砂のレビュー一覧
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ネタバレこの第四巻では物語も序盤の導入を終え、いよいよ王国側と教会側の対立が本格的に描かれ始めている。内容も「ここから話が一気に動きそうだな」と感じさせる展開で、先の展開が気になってくるところだ。とは言っても、全体の雰囲気はライトノベルらしく明るさが保たれているので、重くなりすぎず、安心して読み進められるのがこのシリーズの良さでもある。
スピンオフの元となった『狼と香辛料』シリーズは、行商人のロレンスと相棒のホロが旅をしながら、行く先々で事件に巻き込まれていく物語だった。一方で、この『狼と羊皮紙』シリーズは、最初から「教会改革を成し遂げたい」という大きな目標が置かれている。そのため、物語を読み進めて -
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さて3巻目に突入したこの狼と香辛料シリーズだが、前巻でスタートした宗教改革がいよいよ本格化する兆しを見せ始める。といっても、どうやら本作は主役であるコルとミューリの周囲で起こっていることを描くために、同時多発的に各地で起こっているであろう改革の有様が描かれることはないようだ。劇中でもコルがたどり着いた街のデザレフで、自分の活躍(?)が広まり自らが「薄明の枢機卿」と呼ばれていることに驚くというシーンがあるように、彼らは彼らでとにかく目の前のことを必死に乗り切っていくというスタイルで冒険を続けていくようだ。
本作ではその2人は漂流して流れ着いたデザレフという町で、イレニアと名乗る商人と出会う。こ -
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すでに Spring Log シリーズでも触れられているように、このシリーズではロレンスとホロの娘であるミューリと、彼らとはもはや家族同然であるコルの旅と活躍が描かれることになる。 いずれは世界的な大騒動を引き起こすとされている二人だが、前作ではこのシリーズの主人公となるコルとミューリの新たな旅立ちの一歩目が記されていた。そしていよいよ本作では、彼らが引っ張ることになる宗教改革の活動が本格的に描かれるようになるようだ。
あらすじ:港町アティフでの聖書騒動を乗り越えたコルとミューリは、ハイランドからの次の依頼を受けて北の地に向かうことになる。これから予想される教会勢力との戦いでは、ウィンフィー -
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「狼と香辛料」は、昔のアニメシリーズが気に入って当時観ていた。最近(昨年?)、リメイク版のアニメが2ターン連続で放映されて、懐かしさもあって全話を見て楽しませてもらった。
基本的には昔のシリーズの話のままで、絵は全て作り直しの感じではあるが、一部登場人物が違ったり、ストーリーにアレンジが入っていたりして面白かった。
その新アニメの冒頭と最後に、主人公であるホロとロレンスの娘と思われる女の子が、ホロらしい母親から昔の冒険談(お話)を聴くシーンが挿入されていた。
私自身、「狼と香辛料」の小説は興味は、あったものの未読のままなのだ。ただ昔のアニメシリーズが途中で終わっており、小説の完結まで行ってい -
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南北で争う街の権力者同士の商戦に巻き込まれたロレンス。
行商人としてはそれなりの経験を積んできた一人前の商人であっても、街ひとつを取り仕切る商会の上役たちのまえには単なる歯車、手先の一人にしかなれません。
ですが、大きな流れに巻き込まれつつもホロとコルの支えを頼りに今回も無事に難局を乗り切ることができました。コルの「素直さ」が、ひねくれているホロとロレンスの心情を照らし出す場面も多く、二人の関係性もさらに親密になっているように感じます。
ホロの心中は穏やかではないと思いますが、エーブ・ボランと培った絆はこの後も何かしらの形でロレンスたちの旅路の力になってくれるのではないでしょうか。
奮闘の -
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狼の化身であるホロと旅の行商人ロレンスの冒険を描く『狼と香辛料』シリーズが17巻で完結した後の後日談を描くSpring Logシリーズも、順調に物語が進み、あっという間に5冊目となった。前巻で二人が新たな冒険の旅に出ることが決まり、今回はいよいよ旅を始める二人が描かれる。
ただしSpring Log Vの感想にも書いたように、今回は二人には明確な目的があるわけではなく、「二人が幸せでい続けるため」の旅なので、旅の進み方もかなりゆっくりしている。最近ではホロもだいぶ受け入れているように見えるが、ほぼ悠久の命を持つホロと違い、ロレンスは人としての命の長さしか持っていない。そのためホロはいつかロレ