【感想・ネタバレ】新説 狼と香辛料 狼と羊皮紙XIのレビュー

あらすじ

蝕の予言を巡り争ったルウィック同盟を説き伏せ、見事に天文学者アマレットの奪還を成し遂げたコルとミューリ。
しかしそれは、デュラン選帝侯の威信をかけた計画が白紙に戻ることを意味していた。苦難の中、アマレットがもたらした一縷の希望――かつて古代帝国軍の北への行軍を阻んだとされる月を狩る熊が月を落とした地の伝承だった。
もし教皇庁まで通ずる新道の開削が為せば、侯の権威と命脈を保ち、教皇庁の喉元に刃を突きつけることとなる。
ゴブレアとバーリンドの選帝侯も加わり、南北に分断する要衝の調査に乗り出したコルとミューリ。だが、二人の前に月を狩る熊の伝承者が立ちふさがる――!

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Posted by ブクログ

蝕の予言をめぐる騒動が一段落し、南への道の開削計画に、デュラン選帝候、バーリンド選帝候、ゴブレア選帝候代理のジアッドが協力。
トート・コルとミューリは森を探索し、不法に住み着いていたフォーナンの村の住人と遭遇。和解のための方法を模索。
梟の異端審問官ローシェと出会い、裏で手を組むことを提案。
帝国が教会との戦いで力を増すのを防ぎほどほどのところで手を打つ。
月を狩る熊が、精霊と人間との間で争いを止めるために戦っていたという話を聞く。
鼠のヴァダン、狼のミューリ、白鳥のディアナ、黄金羊のハスキンズらの協力を得て解決に向けて動いていく薄明の枢機卿。
異端審問官ローシェにそそのかされコルの暗殺に失敗した選帝候らに、南への道の開削を指示するコル。

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2024年09月22日

Posted by ブクログ

北の国から南の国へ繋ぐ道を開く為に、月を狩る熊が月を落とした場所に向かう冒険で出会う、様々な境遇と思惑が反し合う中で、利益と感情を天秤にかけるところは、自分だったらと考えたけど答えは出せなかった。

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2025年09月21日

Posted by ブクログ

ネタバレ

いやあますますおとぎ話みたいになってきたなあ笑

前巻から続く月を狩る熊が塞いだ南への道を巡るお話。
更なる選帝侯も登場してシリーズで一番権謀術数が繰り広げられた気がする。
二転三転の展開が面白かった。
クライマックスのそう来たか感とおとぎ話感がすごい。

それにしてもコルは成長したよなあ。
初期のオロオロした感じはすっかりなくなり貫禄が出てきた。
薄明の枢機卿と言う地位が人を育てたという所だね。

異教の神々の伝承編と銘打たれた本作では初めて月を狩る熊の実態の一端が語られて、今までとは異なる解釈が出てきたわけだけど、この先、どこかで月熊そのものが姿を現す可能性はあるだろうか?
個人的には半々かなと思う。

さて、コルの冒険譚に北の冷たい海での遊泳、燃え盛る屋敷の中からの生還に、夜空の飛行が加わったわけで、確かにどんな物語の英雄ですか?と言いたくなる^^
次はなにが起こるのかな。楽しみ

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2024年11月19日

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