桑田健のレビュー一覧
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シグマフォースシリーズ、0作目。若き日のぺインター・クロウが主人公。
これまでちょいちょい話題に出ていた「オマーンでの作戦」の話。邦訳では5作目だが、アメリカでは最初からこれが最初に刊行されていたとのこと。先に4作品を読んでいるためか、ぺインターの恋の行方とか裏切者の正体とか薄々見当ついてしまうのは仕方ないところ。そのうちイイことあるから早く諦めな、と恋に浮かれるぺインターにいちいち釘を刺しながら読むのは意地悪だったか。
考古学的、生物学的、科学的な考察と冒険アクションのバランスは相変わらず良し。ちょっとSF過ぎているところもあるけど、面白く読めた。 -
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今回の舞台はインドとロシア。地理的には世界的なトレンドに乗ってみた感があるが、扱う脅威は核という前世紀から続く最大の懸念事項。
ギリシアのデルポイの巫女がロマの先祖だったという仮説のもと、その血筋を引くサヴァン症候群の子ども達を利用して現状世界の破壊を企む悪者と戦うΣの奮闘。このシリーズは回を追うごとにストーリーの要素が多く、複雑になってる。
もっとも、寄せ集め要素を都合よく繋ぎ合わせてエンターテインメントにしており、それぞれを深く掘り下げずにいるので、辛くはない。ただドタバタの描写はついていけない部分がある。社会問題の提示というのもお約束、自閉症だったりカースト制度だったり。私のような浅学の -
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シグマフォースシリーズの一冊。
シグマフォースシグマフォースとはDARPA(国防高等研究計画局)直属の特殊部隊であり、米軍のエリートより選抜され学術分野において高い水準の専門教育を受けた”殺しの訓練を受けた科学者”と形容される隊員により構成されている。
このチームが世界各地の古代の謎に挑むといった内容である。
ミリタリーアクションを追加したインディ・ジョーンズといったところだろうか。
今回は、シバの女王が統治していたといわれる失われた古代都市ウバールを探し出すのが任務である。
冒頭の大英博物館での謎の大爆発から始まり、スリリングな展開とアクションシーンで読者を捉えて離さないストーリーである。著 -