桑田健のレビュー一覧
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ネタバレ上巻と同じく、銃撃戦やトラップに引っかかるなどのアクション場面はさほど緊迫感が感じられませんでしたが、事件の真相に関わる謎が解き明かされていく場面はかなり興味をそそります。
そして歴史的史実の真実、特にケルト神話のフォモール族と黒い聖母の正体については、現実にそのような説があることを知らなかったので、かなり驚きました。
前作で惹き込まれかけた人間関係部分については、下巻ではセイチャンの切ない気持ちが痛々しい。辛い過去を背負った彼女に感情移入してしまったのですが、彼女が望む幸せを手に入れるのは期待できない模様で残念。
あと、ある人物の裏切りはまったく予想していなかったので、これもビックリ。 -
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シグマフォースシリーズ第三弾
現代の南太平洋で発生したなぞの疫病をヴェネチアへの帰途でマルコポーロ船団を襲った悲劇を検証することで明らかにしていく。ユダの菌株を利用し世界を支配しようと目論む闇の集団ギルドvsシグマの構図。今回はギルドの工作員セイチャンがグレイに手を貸し、歴史的側面からマルコポーロの秘密を探る。またもう一方でクリスマス島での疫病調査に派遣されたリサとモンクはギルドの科学チームに船を乗っ取られてしまう。疫病のメカニズムに迫ったリサとマルコポーロの謎を追跡したグレイはアンコールトムのバイヨン寺院に辿り着くが…。グレイの両親がギルドに拉致されたことで動きがとれなくなったグレイと患者や -
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ネタバレシグマフォースシリーズ第0弾。なぜ「0」かというと、邦訳第1弾『マギの聖骨』より前に書かれた作品だから。グレイやモンクなど現在のメンバーは登場せず、まだ司令官になる前のペインター・クロウが主人公として活躍し、敵対組織「ギルド」と戦う。舞台や設定は共通であるものの、「マギ」以降のシリーズとは関連が薄く、今までずっと未訳のままだった。
現在刊行されているシグマフォースシリーズ(1~4)は本作を読まなくても特に困らないと思うが、来年(2014年春)に刊行予定の "The Doomsday Key"(仮題『ケルトの封印』)はいよいよギルドとの全面対決になるようで、その準備としてこ -
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ちょっと進行がじっくりしすぎかな?
舞台を三つに分けて同時進行的に複線的な話が展開されるものの、話は遅々として進まない印象。
確信に迫る話をもうちょっと小出しにしてくれる方が楽しめたように思う。
インテリジェント・デザイン説の話やトゥーレ協会など、もうちょっと早めに出してくれると良かった。
何はともあれ、やっと物語の全容が見えてきて、下巻が非常に楽しみ。
ところで、グレイソン氏が褐色小娘に翻弄されているのは実に結構なんだけど、レイチェル氏が不遇すぎて。
ヒロイン交代制のシリーズなのかな。
そういうところはジェームズ氏に倣わなくてもいいんだけどな。
ある意味リアリティはあるけど。