陳舜臣のレビュー一覧

  • 小説十八史略(六)

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    宋の衰退、金の興隆を経てついに中国全土はモンゴルの馬蹄に蹂躙される。チンギスハンのお話も一緒に読みましょう。

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    2009年10月04日
  • 秘本三国志(三)

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    読んだ本 秘本三国志(三) 陳舜臣 20251115

     これまで日本人目線の三国志から読んでなかったから、なんとも違和感を覚えつつの三巻ですが、脇役的な登場人物の軽重も結構違うんだな。
     五斗米道がかなりクローズアップされてるけど、実際に玄徳の入蜀なんかには横山光輝も少し描いてたもんな。複雑になるから中心には持ってきてないけど、きっと三国志演義とかでももう少し書かれてるんだろうな。

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    2026年06月23日
  • 小説十八史略(二)

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    燕雀、いずくんぞ鴻鵠の志を知らんや

    秦の中華統一も束の間。始皇帝が亡くなり、農民による反乱が起きると項羽や劉邦が挙兵。秦は滅亡し、漢が建国される。外戚による混乱を経ながらも武帝が即位するまで。

    中国の歴史をダイジェストで楽しめる。
    人名、地名が難しいのでページを戻って思い出す必要がある。
    巻末の地図はうれしい。

    次から次へと現れる歴史上の人物たちは、富と権力を手にするため、手にした力を維持するためにあらゆる手を尽くす。

    戦国時代を扱った漫画やドラマだと、「争いをなくすために天下を統一する」なんてセリフがよく出てくるけど、フィクションだよなあ。

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    2026年06月22日
  • 小説十八史略(一)

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    中国では、王朝が変わると歴史書が編纂されてきた。前王朝の悪逆非道を並べ立てて新しい王朝を正当化するのだ。

    「十八史略」は、宋の時代(日本だと鎌倉時代末期)に、それまでに作られてきた「史記」や「漢書」「三国志」といった18の歴史書をかんたんにまとめたもの。本書は十八史略を読みやすくした小説版。

    第1巻は、殷が周に滅ぼされる紀元前1000年ごろから、春秋戦国時代を経て秦が統一する紀元前200年ごろまで。「封神演義」とか「キングダム」の世界。

    登場する人物名や地名が難しいんだけど、「酒池肉林」とか「臥薪嘗胆」「鶏口牛後」、みんなこのころにできた言葉。おもしろい。

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    2026年06月04日
  • 秘本三国志(六)

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    読んだ本 秘本三国志(六) 陳舜臣 20251127

     いよいよ最終巻。曹丕って人に焦点が当たってる部分があって、この人を少し掘り下げてみたいなって思いました。あと、晋と五胡十六国時代、結構知らない時代があるな。
     それにしても、これまで曹操と玄徳が八百長やってたって新説立ててましたが、蜀の北伐まで孔明と司馬懿の八百長だったって、少しやり過ぎ感はあるかな。
     張飛はホントに残酷でひどい奴って描かれてるし。
     三国志って玄徳、曹操、孫権の波乱万丈の試行錯誤の面白さが、ついに誰も中華統一を成し遂げられない虚しさ。孔明と司馬懿も決着つかず。結末は劉禅の愚鈍さ、司馬家の乗っ取り。始まりと終わりがつな

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    2025年11月30日
  • 秘本三国志(五)

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    読んだ本 秘本三国志(五) 陳舜臣 20251121

     赤壁の戦いもさらりとすませ。どうもほかの人が描いてる部分はそれなりにして、新しい視点で掘り起こしてるって感じですね。最初から思ってたことですが。確かにほかの作品でさんざん読んでるから、描き込まなくても勝手にイメージが湧いてくる。
     そして玄徳の入蜀。横山三国志では義を貴ぶ玄徳は蜀を乗っ取ることをよしとしなかったんだけど、ここでの玄徳はよく知る曹操なんかと変わらない野心家で、義の心なんかこれっぽっちも持っていない。そりゃそうだよな。
     で、数多いた英雄たちが曹操、玄徳、孫権に絞られるまで散々枚数を割いていながら、もう関羽の死。しかもこちら

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    2025年11月22日
  • 秘本三国志(四)

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    読んだ本 秘本三国志(四) 陳舜臣 20251119

     ついに呂布が討たれ、袁紹が滅ぶ。そんな中、関羽が顔良を討つシーンはだまし討ちみたいになってるし、玄徳は実は曹操と結託していて、諸家を放浪しつつ早々に便宜を図っていた。この陳舜臣は素直にこういう解釈をしているのか、ひねり出してるのか。なかなか慣れないけど先が読める三国志よりは確かに新鮮味を感じてます。
     いよいよ孔明が登場して、物語は赤壁の戦いに。
     この小狡い玄徳がどう活躍していくのか。結局はまってます。

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    2025年11月20日
  • 秘本三国志(二)

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    読んだ本 秘本三国志(二) 陳舜臣 20251110

     曹操も玄徳も主役じゃない。三国志の時代を道教の一員を中心になんだけど、登場人物も中心となる場所も多すぎて視点が定まらぬままに語られていく。横山光輝から始まっていくつもの三国志読んでるからついていけるけど、これで三国志デビューした人は面白いと思うのだろうか。まぁ、三国志経験者が読んでる前提で語ってる気配はあるんだけど。
     演義じゃなくて正史なんかからの解釈なんかも入ってるから同じ出来事も少し捻って書かれてるのが、三国志のベテランにとってはたまんないですね。
     いつも三国志読んでて序盤で、こんなペースで最後まで書けるのかなって心配になっちゃ

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    2025年11月11日
  • 中国の歴史(三)

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    第3巻は、後漢の始まりから南北朝の終わり頃まで。
    前漢が王莽の簒奪により滅んだ後、王莽の政権が長続きせず、後漢の時代に。
    その後漢も外戚と宦官の対立により、次第に屋台骨が弱くなり、三国志の時代に移る。魏の勝利により動乱は終わるも、魏の皇帝曹一族を有力者である司馬一族が上回り、政権が交代。晋の時代へ。
    晋も北方の圧力から南北に分裂し、南北朝時代に。北朝は五胡十六国の時代に入り、南朝は東晋、宗、陳、と主要な国が移り変わっていく。
    血で血を争う同族の殺し合いが、数十年に一回行われる時代で、国力が落ちざるを得ない時代だと思う。

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    2023年08月27日
  • 中国の歴史(二)

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    春秋戦国時代の末期、戦国七雄が生き残り覇権を争う。その中で、一際強国となった秦がとうとう、中華統一を果たす。完全な法治国家を目指し、それを実行する秦は、法執行の苛烈さから国民の反感を買い、始皇帝と二世皇帝の2代で崩壊。
    また、戦乱の世となるかと思われたときに覇権を争うのが、項羽と劉邦であった。秦の制度ではエリート家系の項羽と、小役人にすぎない劉邦の争いは、劉邦に軍配があがり、漢の建国となる。
    数代の間、平和は訪れるが、やがて外戚が権力を持つようになり、王莽の出現により、漢は倒れる。その後、王莽を排斥し、後漢が新たに建てられる。

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    2022年11月20日
  • 小説十八史略(六)

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    南宋の滅亡で、十八史略は終わる。
    この著者の陳舜臣氏は元の十八史略を
    読んでこの本を書かれたんだろうが、
    その労力に感嘆する。
    中国4千年の歴史を宗の時代まで
    読んでみた感想は、これからの自分にとって
    世界の情勢を見た時に
    読む前と後では感じ方が変わったと思う。

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    2022年11月16日
  • 中国五千年(下)

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    下巻では、隋の滅亡につづく唐の興隆からはじまって、中華人民共和国の成立までの歴史をたどっています。

    著者は、「中国が一つであるという観念をつくったのは、秦の始皇帝の偉業でありました」と述べつつも、「中国を一つの宇宙世界であるという考えには達していなかった」としています。その後、北魏の孝文帝によって「すべての人は人種民族を問わず、最高の文明のレベルで統一さるべきだという考え方」が打ち出され、世界帝国としての唐の理念につながっていったという見かたを提出しています。

    比較的なじみのある王朝と皇帝の名前が多く登場するようになって、上巻であつかわれている時代よりも読みやすいように感じました。

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    2022年10月13日
  • 中国五千年(上)

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    中国を舞台にした歴史小説を数多く執筆している著者が、古代から現代にいたるまでの中国史を解説している本です。上巻では、隋による天下の統一までがあつかわれています。

    北魏の孝文帝について触れている箇所では、「権勢の争奪に明け暮れている歴史を読み、まれに理想主義の躍動を発見したときは、こちらの胸も躍るおもいがします」と述べており、良くも悪くも人間のなしうることをかき集めたようなエピソードが満載の中国史ですが、このような一幕に触れると気持ちのやすらぎをおぼえるような気分になります。

    著者は本シリーズ以外に、おなじく講談社文庫から「中国の歴史」シリーズおよび「中国の歴史 近・現代編」シリーズを刊行し

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    2022年10月13日
  • インド三国志

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    インドといえば
    カレー、ガンジー、ヒンドゥー教
    知っているようで知らない国。
    植民地であったのは知っていたが
    どうしてそうなったのか。
    それを紐解く内容が知ることができた。
    この歴史を知らなければ、
    今現在の複雑な世界状況を
    理解できないかも。

    その昔宗教というものは
    国を統治する上で必要だったろう。
    うちの宗教が正しいと思い入れが深くなると
    他の宗教が許されなくなるものなのか?
    ムガル帝国のアウラングゼーブ帝が
    寛容な人物だったら・・・

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    2022年09月17日
  • 中国の歴史(一)

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    以前に購入し、読破した本を再読。当時の記憶がほぼ無いため、初めて読んだような感想。
    中国の神話から説き起こし、字が発明されるまでの中国の人々の生活を推察している。それには考古学の成果も役に立っている。
    考古学の知識から、甲骨文字が発見され、今までは本当にあったか不明な殷という国家の存在が確認された。殷は商ともいい、商人や商業という言葉もこれが語源らしい。
    殷から周に政権交代が起こるが、その際、中国の人々は神を絶対視しない文化を手に入れたようである。ただ、その周も統一王朝というよりは、やや強い地方国家、という存在のようで、やがて同じような地方国家が乱立する春秋戦国時代が始まる。
    春秋戦国は、地方

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    2022年05月22日
  • 天空の詩人 李白

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     漢詩の世界に少し浸ろうと手にした陳舜臣氏の本。詩仙と謳われる李白の、詩を取り上げ解説をしつつ、その李白の人物像に迫ろうとしている。
     そこに司馬遷「太史公自序」の一節をあげている。
     「西伯(周文王)は羐久にとらわれて『周易』を演べ、孔子は陳・さいに厄して『春秋』を作り、屈原は放逐されて『離騒』を著わし、左丘明は失明して『国語』を残した。孫子は脚切りの刑をうけて兵法を論じ、呂不韋は蜀に遷されて世に『呂覧(呂氏春秋)』を伝えた。韓非は秦に囚われて『説難』『孤憤』あり。詩三百篇は大抵賢聖の発憤為作するところなり。これ人皆意に鬱結するところありて、その道を通ずるを得ず、故に往時を述べて、来者を思う

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    2021年05月23日
  • 太平天国(二)

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    二巻に入り冗長な感じがする。このダラダラ感であと2巻続けてもらっては困る。三巻目は大きな展開を期待する。勿論史実から大きく離れずに。虫が良いかな。

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    2018年10月09日
  • レジェンド歴史時代小説 琉球の風 上

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    明にもう少し国力があれば、琉球(&日本)の歴史が変わっていたかもしれない…と考えると複雑な気持ちになる。

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    2018年10月28日
  • レジェンド歴史時代小説 琉球の風 下

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    薩摩藩の侵攻に降伏した琉球王国が目指す先は、琉球の誇りを秘めた南海王国の建設。それは経済によって、屹立すること。

    その目論見・野望は、物語の時代では成し遂げられず、その後の歴史でも成し遂げられたとはいえない。
    ただ、形は違えど音曲の世界で成し遂げることができたのではないのかな、と思いました。
    時代に左右されず、過去・現在・未来を繋ぎ紡いでいくものとして。

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    2018年05月22日
  • レジェンド歴史時代小説 琉球の風 上

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    17世紀初頭の琉球王国。中国・明との朝貢貿易による平和な暮らしは、南蛮貿易の利権を得るための江戸幕府・薩摩藩に侵されつつあった。
    というところから、物語は始まります。
    感想は下巻で。

    親方と書いて「うえーかた」と読ませる、琉球言葉(でいいのかな?)にどうしてなじみあるのかな?と思っていたら、花の慶次でしたね。

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    2018年05月22日