陳舜臣のレビュー一覧

  • 諸葛孔明(上)
    諸葛孔明の少年期から五丈原で死に至るまでを描いた伝記。作者が様々な資料を参考にし、当時の様子を慎重に読みとった。作者は、長い時をかけて歴史を知ることで、当時の孔明の心理状態を想像した。小説「三国志」を読んで、ストーリーを把握してあると読みやすい。
  • 秘本三国志(一)
    全6巻。
    三国志。

    一般的に知られてる三国志は
    「三国志演義」っていう講談とかで広まった
    正義の蜀vs悪の魏って構図のお話。

    これは真逆。
    というか必要以上に演出されてる部分をなくして、
    個人的解釈ではあるものの
    本当の歴史を小説にしていこうとしてる感じ。

    なんで劉備はじめ関羽なんてボロクソめ...続きを読む
  • 小説十八史略(四)
     後漢から、三国時代、そして隋の統一まで。
     吉川英治の三国志に慣れ親しんでいる身としては、諸葛孔明の書きっぷりは物足りないかもしれないが、史実により近い形だろうな。
     三国時代後の晋から、またバラバラになって隋として統一されるまで、あまりにも多くの国や人物が出ては消えでちょっと大変。それにしても、...続きを読む
  • 小説十八史略(二)
    秦滅亡から、漢の武帝初期まで。

    項羽と劉邦は、司馬遼太郎の本で読んだけど、違った人が書いたものもいいな。
  • 小説十八史略(一)
    古代から13世紀くらいまでの中国の歴史を語った小説。

    中国古典は結構好きで読むが、なかなか時代順に1つの小説として取り扱っているものはあんまり読んだことがなかったので、時代背景が整理される気がしていい感じだ。

    1巻は秦の中国統一まで。
  • 諸葛孔明(上)
    既読本だったことに表紙を見るまで気付かなかった。

    しかし、よいのです。
    中学時代、三国志に出会った当時に
    ダントツで好きだった孔明さんの話は
    今でも何回読んでも面白いのです。

    杞憂、四面楚歌、脾肉の嘆、白眉、三顧の礼、存亡危急、etc...。
    現代日本で日常的に使われている言い回しが
    実は、中国...続きを読む
  • インド三国志
    アウラングゼーブ、シヴァーシー、東インド会社を取り上げた物語。

    アウラングゼーブは敬虔なスンニ派すぎて、自分の帝国を滅ぼしてしまう。
    ムガル帝国の王の継承は長兄相続でもなく、統治してる王の指名でもなく、子供どうしの戦いによってきまった。
    シャージャハーンは生きてるときから幽閉されちゃったんだよーー...続きを読む
  • 諸葛孔明(上)
    孔明さんの生い立ちから亡くなるまでの物語です。

    できるだけ史実に即した等身大の孔明さんを描こうとした感じで、赤壁の戦いでもほとんど活躍せず「十万本の矢」も「東南風」もなし、という地味〜な展開ですが、それだけに「本当はこうだったのかもしれないなー」と思わせるところがあります。

    徐庶との友情がいい感...続きを読む
  • 小説十八史略(一)
    長い長い中国の歴史を、要点をおさえつつ、かつ読みやすい物語仕立てで紹介してくれる。三千年を超える(年数は解釈いろいろだろうけど)だけあって登場人物はめまぐるしく入れ替わり、正直、追って行くのは大変だけれど、有名人が多いのでなんとかついていけている。時折、日本語のルーツになっている中国史上のエピソード...続きを読む
  • 小説十八史略(一)
    歴史物は、どれも興味深いのですが、
    特に中国の歴史物って、
    かなり面白いです。

    さすが4千年(5千年?)の歴史!

    これの1巻が見当たらないんですよね〜。
    買いなおしちゃおうかな〜。
  • 小説十八史略(一)
    小説だから脚色もあるだろうけれど、中国史好きにはおもしろいシリーズ。

    どれも厚めだけど、読みやすい。

    1巻は、春秋戦国時代中心。
  • 小説十八史略(四)
    マイナーな時代の描写を読みたい自分としては、三国志以後〜隋までの間の五胡十六国時代、南北朝時代がおもしろかった。
  • 小説十八史略(六)
    唐の記述は長い。
    この小説は元の誕生まで扱うから、唐滅亡〜五大十国〜宋の記述は急ぎ足の感があった。
  • 小説十八史略(一)
    歴史書というより、小話のような感があった。まるで古い友人のように語られ情緒溢れる話もあれば、親の仇のようにばっさり切られている話もあった。一貫している部分は、“歴史上の人物”という仰々しさがない点だろうか。ともすれば空想の人物ではなく、身近に感じるのだ。それほど思考や行動が如実に語られてる。
  • 小説十八史略(一)
    高校だったか中学だったか忘れたが、布団の中に入って読んだ人生の教科書。読んじゃうともったいないな〜と思って読み控えたこともあったっけな〜♪

    もちろん当時はこんな表紙ではなかった!
  • 秘本三国志(一)
    吉川英治の三国志を読んだ後にこれを読んでみた。高校2年生の頃。人物がリアリティあります。偏頭痛の曹操、臆病でちょっとずるいところのある劉備。本の匂いにまで魅力を..というと変態ですね。
  • 秘本三国志(一)
    変なところから始まる。淡々と進んでいくので、三国志を知らない人は読みにくいかも。ちょっと宗教色が強いかもです。
  • 中国五千年(下)
    聖徳太子は隋の煬帝に「日出処の天子、日の没する処の天子に書をいたす。」と書を送ったというのは有名な話ですが、煬帝は遊蕩の限りをつくし派手な工事をどんどん実行し、隋を建てた父の遺産を食い潰して、滅亡させてしまうのだから、聖徳太子のこの言は意図するとことはともかくとして、正しい表現だよなあ、と知る。歴史...続きを読む
  • 秘本三国志(一)
    ◆これはどちらかというと正史まで踏み込んだ方向けです。派手な部分はありません。むしろ淡々としているほうが好きな方にはオススメです。
  • 小説十八史略(一)
    こういう歴史モノ、好きな人とそうでない人があると思いますが、私は最初全巻も読めないだろうなと思っていたのに、以外にわーっと読めました。この巻は春秋時代について。