陳舜臣のレビュー一覧

  • 小説十八史略(一)
    この本で中国史が断然好きになりました。全6巻の長丁場ですが、読んでる間は登場人物になりきることが出来る数少ない作品だと思います(私の中では・・・)。
  • 太平天国(一)
     歴史小説の主人公と聞いて、あなたは誰を思い浮かべますか?坂本龍馬、土方歳三、劉備玄徳 等 数多の英雄、偉人が挙げられますが、この「太平天国」の主人公は”歴史の流れ”です。
     乱の首謀者 洪秀全はそれほど目立たず、むしろその側近や、一歩引いた地点からの観察者とも言うべき人物が主になります。このため、...続きを読む
  • 諸葛孔明(下)
    全体的に、感動しました。
    下巻では、孔明の属する蜀漢の英雄達が次々と命を落としていくのですが、孔明は最後まで天下万民の平和を思っていたのだ、と思い感動しました。
    また、最後に「死せる孔明、生ける仲達を走らす」という言葉の元となったエピソードが書かれていて、その際の司馬仲達の言葉も書かれているので勉強...続きを読む
  • 諸葛孔明(上)
    最近三国志にハマってきたので読んでみました。
    諸葛孔明の生まれたときから書き起こしていて、とても読みやすかったです。
    また、孔明の頭の良さ、聡明さが描かれている前半は読んでいて感動しましたし、後半で出てくる、曹丕の判断の鋭さを知って畏怖の念を持つ曹操などが面白かった(という表現はあわないかもしれませ...続きを読む
  • 諸葛孔明(下)
    「諸葛孔明の生涯が人びとに感動を与えるのは、
    乱世に真正面から立ち向かった彼の誠実さと、
    志を遂げずに死んだ悲劇性によってであろう。」
    (著者あとがきより)

    正にその通りの展開が
    繰り広げられていく下巻でした。

    北伐開始のあたりでは、
    高校時代に教育実習生が中国語で
    出師の表を音読してくれて
    ...続きを読む
  • 秘本三国志(一)
    『蒼天航路』が出るまで、魏ファンを支えた一冊ではないでしょうか。
    そしてこの本のすごいところは、どの陣営も格好いいというところ。
    大好きです。
  • 小説十八史略(一)
    巻数の多い小説ですが、陳瞬臣ファンの私としては、何回読み返しても、飽きません。
    通読するのに時間がかかりますが、いにしえの中国の歴史に登場する有名・無名の人物の、政治・思想・賢者・愚者・教え・悟りなど、現代でも通用しますね。
    例えば、「酒池肉林」など、人の弱みにつけ込んで、弱体化をはかる政治手法は、...続きを読む
  • 秘本三国志(四)
    三国演技をベースとした物語が多い中、この小説は『正史三国志』をもとに書かれた名作である。蜀の劉備陣営ではなく、魏の曹操陣営を中心に描かれている点も面白い。
    第4巻にて劉備は軍師・諸葛孔明を陣営に迎える。そして、その直後に曹操が荊州を攻め、劉備が荊州を去るところまで。
  • 秘本三国志(三)
    三国演技をベースとした物語が多い中、この小説は『正史三国志』をもとに書かれた名作である。蜀の劉備陣営ではなく、魏の曹操陣営を中心に描かれている点も面白い。
    第3巻は、曹操が張繍に敗れ、長男の曹昂が死に、丁夫人を離縁するところまで。
  • 秘本三国志(一)
    三国演技をベースとした物語が多い中、この小説は『正史三国志』をもとに書かれた名作である。蜀の劉備陣営ではなく、魏の曹操陣営を中心に描かれている点も面白い。
    第1巻は、黄巾の乱から、董卓が洛陽を灰にするところまで。
  • 秘本三国志(二)
    三国演技をベースとした物語が多い中、この小説は『正史三国志』をもとに書かれた名作である。蜀の劉備陣営ではなく、魏の曹操陣営を中心に描かれている点も面白い。
    第2巻は、曹操が青州黄巾軍を支配下におくあたりまで。
  • 秘本三国志(六)
    三国演技をベースとした物語が多い中、この小説は『正史三国志』をもとに書かれた名作である。蜀の劉備陣営ではなく、魏の曹操陣営を中心に描かれている点も面白い。
    第6巻にて、諸葛孔明は五丈原に没し、物語は終わる。
  • 秘本三国志(五)
    三国演技をベースとした物語が多い中、この小説は『正史三国志』をもとに書かれた名作である。蜀の劉備陣営ではなく、魏の曹操陣営を中心に描かれている点も面白い。
    第5巻は関羽の死まで。
  • 秘本三国志(一)
    「三国志演義」ではなく、歴史書の「三国志」よりの小説。
    主人公は、五斗米道の教主の妻という少し異質な作品です。
    「三国志演義」をある程度理解してからのほうが、面白く読める作品だと思います。
  • 小説十八史略(一)
    中国好きになった原点。高校時代、中国史はこの本を読むだけで十分だった。
    なにより、時代と共に変わっていく登場人物がみんな魅力的だった。
  • 小説十八史略 傑作短篇集
    陳舜臣先生の偉大さを改めて思い知った一冊である。

    フィクションとして、陳先生の歴史小説ははっきり言って、直感的におもしろい!とか大興奮!とか生き様に感動!とかいう成分は皆無である。
    漢の生き様をこれでももかと書く北方謙三とか、つらいときにはいつもお世話になってます、宮城谷昌光先生の「よく生きるとは...続きを読む
  • 中国の歴史 近・現代篇(一)
    甲午の役(日清戦争)での敗戦からの近・現代史。
    朝廷では変法を望む光緒帝(帝派)と、そうはさせじと実権をにぎる西太后(后派)が牽制しあう。
    外では康有為と孫文、それぞれのカリスマが革新に向けて奔走する。前者は上書を繰り返しあくまで上から変法を目指す保皇派、対して後者は士大夫以上の者とは繋がらず秘密結...続きを読む
  • 小説十八史略(一)
    中国の歴史を分かりやすく説明してくれる小説。
    代表的な漢文故事も網羅されとります。
    ってもう、これだけ長いと小説じゃないよ。
    とりあえず項羽と劉邦がアツい。よんでるとつい主人公に感情移入してしまう。なぜ素性の良い項羽でなくて劉邦が漢王になれたかというのが、必然性をもって理解できた。


    ほんとは読ん...続きを読む
  • 小説十八史略(一)
    入手して、一冊の分厚さと巻数に、ちょっと読むのを躊躇していた。
    けれど、読み始めると面白い。

    昔の伝説の中でしかわからないような人物が、
    生き生きと伝わる。

    時代の雰囲気も、よく分かるように思える。

  • 秘本三国志(一)
    三国志モノで、目から鱗、陳 舜臣氏にはまるキッカケとなったシリーズ。
    曹操のファンになり始めたのも、これがキッカケ。
    でも、孔明一番は変わらず〜