あらすじ
曹操、劉備、それに劉備が義兄弟の盃をかわした関羽、張飛とおなじみの英雄豪傑たちは死んだ──動乱の世は、魏、呉、蜀の三国鼎立で、小康を保ってはいる。蜀の智将・諸葛孔明は、まず南方を平定し、後ろをかためたうえで、出師の表をたてまつって魏を討つ。しかし、参謀・馬謖のせいで敗れ、“泣いて馬謖を斬った”。孔明はついに仲秋の五丈原で陣没し、“死せる孔明、生ける仲達を走らす”と後世の語り草を生む。陳史観によるこの異色の『三国志』も本巻をもって完結。
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三国演技をベースとした物語が多い中、この小説は『正史三国志』をもとに書かれた名作である。蜀の劉備陣営ではなく、魏の曹操陣営を中心に描かれている点も面白い。
第6巻にて、諸葛孔明は五丈原に没し、物語は終わる。
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三国志モノで、目から鱗、陳 舜臣氏にはまるキッカケとなったシリーズ。
曹操のファンになり始めたのも、これがキッカケ。
でも、孔明一番は変わらず〜
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読んだ本 秘本三国志(六) 陳舜臣 20251127
いよいよ最終巻。曹丕って人に焦点が当たってる部分があって、この人を少し掘り下げてみたいなって思いました。あと、晋と五胡十六国時代、結構知らない時代があるな。
それにしても、これまで曹操と玄徳が八百長やってたって新説立ててましたが、蜀の北伐まで孔明と司馬懿の八百長だったって、少しやり過ぎ感はあるかな。
張飛はホントに残酷でひどい奴って描かれてるし。
三国志って玄徳、曹操、孫権の波乱万丈の試行錯誤の面白さが、ついに誰も中華統一を成し遂げられない虚しさ。孔明と司馬懿も決着つかず。結末は劉禅の愚鈍さ、司馬家の乗っ取り。始まりと終わりがつながらないのが壮大な歴史なんだろうけど、読後感がさっぱりしないんですよね。
ちょっと違う時代を読んでみます。
Posted by ブクログ
一般的にはこう言われてるけど、実はこうだったんじゃないか」という視点で描かれた三国志です。メジャーな三国志を知らないまま、これを読んでて良いのかなぁと途中で気付きましたが、楽しめたのでこれはこれで良かったのかなと◎ 今まで「劉備は良い人で、曹操は悪者」と勝手に思い込んでましたが、むしろこの本のお陰で曹操が好きになれました! 徹底的な現実主義の曹操が、自分の人間味に気付いて葛藤するところとか。
一番面白かったのは、まだ劉備が弱小だった頃に曹操と戦うところ。実は二人は裏でつながっていて、曹操が外から、劉備が内から共通の敵を追いつめていく過程が楽しめました〜
読むの時間かかったけど、読んでみて良かったです。