陳舜臣のレビュー一覧
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中国の歴史を追いかけて、著者の小説をかなり読んだけども、今作に出てくる登場人物の多いことについていけなかった。ただ、大まかにこの大きな国を王朝から民主かするには時期が悪いように感じるし、時間ももっとかけないといけなかったと思う。
主義と思想による対立、外国の干渉、利権と権力を欲する者達の争い。もう収...続きを読むPosted by ブクログ -
「法顕」という僧侶は、西遊記のモデルになった、玄奘三蔵より200年前に長安から天竺にわたって帰ってきた僧侶です。
60歳を超えて、長旅に挑み、十四年かけてインドへ旅して、帰ってきたのは、見事としか言いようがない。
「法顕伝」を調べていても背景がよくわからなかったのですが、中国の歴史に詳しい作者の手...続きを読む -
「同文同種」
使われる言葉と人種が同じ、という意味だそうです。
ちょっと古い本なので時代の違いなのかもしれませんが、日本人と中国人、人種が同じと思うことが日本人の共通認識なんでしょうか?
中国人と一口に言っても、漢民族、満州族、蒙古民族、女真族等々。
それに対して日本人=大和民族と思われています...続きを読むPosted by ブクログ -
★★★2017年7月レビュー★★★
長い長い物語が終わった。連維材、林則徐、王挙止・・・多くの魅力的な人物によって彩られた物語、史伝だった。もっとも心の残ったのは深刻な政府、官僚組織の腐敗だ。皇帝への報告は虚偽に満ちたものであり、だれもが責任回避しか頭にない。
本当に責任感をもった、誠実な人間は...続きを読むPosted by ブクログ -
★★★2017年7月レビュー★★★
組織が古びてくる、というのは恐ろしい事だ。優秀な人間が排除され、無能な人間が跋扈する。清国の末期もまさにその状態だったようだ。第3巻では、林則徐が左遷され、英国に対して媚びるだけ媚びて、何としても戦争を回避しようとするだけの琦善(チシャン)が赴任。
戦争は回...続きを読むPosted by ブクログ -
一気読みした。スケールの大きさ、時代の激しさに翻弄されながら。「阿片戦争」という歴史の大きな出来事に突き進んでいく。その中心は林則徐。
「阿片を厳禁し、中国人の意気を取り戻す。結果、英国と戦争になろうとも、敗北必至であっても見事に戦うのだ」という信念で行動する林則徐。道光帝(やる気の起伏が激しい皇帝...続きを読むPosted by ブクログ -
アヘン戦争。産業革命によって強力な生産力を持ったイギリスは、自国製品の売り先を探していた、その矛先は清国に向けられた。アヘン戦争はイギリスが仕掛けた非道な戦争といわれている。しかし、その前夜に何があり何が戦争へと導いたのか、詳しくは知らない。そこでこの作品を手に取った。
清国の新興商人・連維材は...続きを読むPosted by ブクログ -
中国の明からの援軍はなく、薩摩藩の圧倒的な兵力の前に琉球軍は降伏し日本・大和の属国に。しかし、琉球の民衆たちは国の再興に動き出す。沖縄の激動を描くレジェンド歴史時代小説!Posted by ブクログ
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歴史的には定まっている事をベースに描いている話なので、物語をどう膨らませるのかという所が難しい題材です。しかし、なかなか上手く話は膨らんています。
それと、なるほどねぇ。ここで鄭成功が出てきますかと!
また、最近、空手が沖縄発祥であるということを知ったのですが、震天風や奇羅波丸が繰り出していた『...続きを読むPosted by ブクログ