陳舜臣のレビュー一覧

  • 新・黄色い部屋 犯人当て小説傑作選

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    2つ目の話終了時点で全体の半分のページだったので、ちゃんと終わるんだよね?と思ったが、長めなのは最初の2話で、後は短めの小説が続く感じ。

    それぞれの話のできは中々良かった。でも最初の「妖婦の宿」は、当てるの難しすぎないか!?

    個人的に面白いと思ったのはタイトルの「新・黄色い部屋」クスッときた。

    江戸川乱歩のは、小説じゃなくてクイズだったのが残念。良問だとは思うけど。

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    2026年05月23日
  • P+D BOOKS 青玉獅子香炉

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    40年振りに陳さんの小説を堪能した
    この頃の直木賞作品は面白く確かな価値がある
    最近の受賞作はひどい物も多い

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    2026年02月19日
  • 秘本三国志(一)

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    読んだ本 秘本三国志(一) 陳舜臣 20251104

     久しぶりの三国志。陳舜臣は曹操、孔明なんか読んだかな。あと西遊記。それぞれ先入観を裏切る描き方で、なんか独特なんですよね。
     で、三国志は一巻でまだ董卓が都を支配してる初期段階なんだけど、主人公が道教の間者ってなんだかよくわかんない人。しかも、ちらっと出てきた玄徳は関羽・張飛とともにならず者。しかも桃園の誓いなんかなくて、居酒屋で意気投合してた。確かに玄徳の周りには市井のならず者が集まってきてるわけで、これがリアルかも。
     ということで、結構面白く二巻に突入です。

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    2025年11月04日
  • 小説十八史略(一)

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    ネタバレ

    夏の時代、殷の滅亡から秦の中国統一まで。
    中国の歴史はあまり得意では無いけど、この辺りの話は面白い。梟雄、豪傑、策士、美姫の織りなす人間関係が良い。

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    2025年09月20日
  • 新・黄色い部屋 犯人当て小説傑作選

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    ネタバレ

    推理小説のなかでも「読者への挑戦」に特化した犯人当てアンソロジー。今後シリーズ化されるようなので楽しみが増えた。

    【◯看破 △引き分け ×お手上げ】

    ×高木彬光「妖婦の宿」
    名作とは聞いていたが自分にはピンとこなかった
    気づかない伏線があったのかな

    〇坂口安吾「投手(ピッチャー)殺人事件」
    イージー

    △土屋隆夫「民主主義殺人事件」
    冒頭の横読みは気づいたが犯人を間違えた

    ×江戸川乱歩「文学クイズ「探偵小説」」
    穴埋め問題。昔に流行ったらしいが目新しさがあった

    〇飛鳥高「車中の人」
    イージー

    ×佐野洋「土曜日に死んだ女」
    部屋に、足が引っかかるほどのガス管が?

    ×菊村到「追悼パーティー」
    動機の弱さも仕込みもしっくりこなかった
    思惑通りに行っていたら、すぐに犯人は特定されそうだけど

    ×山村正夫「高原荘事件」
    脚本仕立てのミステリーは面白いが内容が頭に入ってこなかった

    〇陳舜臣「新・黄色い部屋」
    ベリーイージー

    ×笹沢左保「愚かなる殺人者」
    まずまず

    著者名を見ても分かる通り、全体的に時代を感じさせるものが多かったので内容的には星3つ。
    令和時代に犯人当てアンソロジーという趣旨には星4つ。

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    2025年09月13日
  • 対談 中国を考える

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    1970年代の対談。文革とか共産党の暗部の情報が当時はなかったのだと思うが、ちょっと牧歌的にすぎる気はしなくともない。
    が、価値ある洞察が多く、勉強になる。

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    2025年02月16日
  • 日本人と中国人――“同文同種”と思いこむ危険

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    アジアの経済大国と敗戦から経済成長を遂げた極東の島国。言葉は違えど同じ表意文字を用いる、似ているが全く異なる文化や価値観を備えている、中国と日本は近代史からの遺恨や偏見が交錯する。互いに牽制と親睦を重ねていく中で何を得るのか。利権に終始するのではなく相互に尊重する器量の深さが次世代に引き継ぐべき課題であろう。対話の場に平和への布石がある。有事を喧伝して武力を振りかざすのは愚か過ぎる。結果を急ぐ勇ましさよりも過程に勤しむ紆余曲折が良い。平和とは結果ではなく継続する過程にあるのだから。

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    2024年12月08日
  • 中国の歴史(六)

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    明~清。
    明王朝は、その末期に満州族が攻め込んで挙国一致で事に当たらなければならないところを、皇帝がリーダーシップを発揮せず、臣下は足の引っ張り合いで、亡国の憂き目をみることになる。
    そして現在――歴史的円安だって言うのに、政治資金パーティーをどうするこうするで揉めている日本の政治家どもが、それと被って見えてしまうのは、妄想の域なのでしょうか?

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    2024年04月27日
  • 諸葛孔明(上)

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    これだけの小説を執筆するにあたって、作者はどれだけの資料を蒐集したのだろうかと思わせるほどに、事細かに主人公とその時代の人々のことが描写されている。
    上巻は赤壁の戦いまで。三国志によく知られている赤壁の戦いの詳細は語らず、そこに至るまでの孔明と呉の賢臣たちとのやり取りを中心に描かれていることも新鮮である。

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    2024年01月19日
  • 対談 中国を考える

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    あとがきを見ると1978年の書籍、半世紀近く前
    山内昌之さんの解説が2012年、胡錦濤の最後の年
    変わったこと、変わらないこと
    テレビなどの報道よりよほど今の中国がわかる!
    40年前『項羽と劉邦』が面白く、次に『中国五千年』を読んだ、二人の作家の対談ならと手に取った
    今より情報が少ない時代に今よりはるかに真っ当に中国をとらえている!

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    2023年12月26日
  • 対談 中国を考える

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    陳舜臣さんの言う処の 談天半天 であります。学生時代からの友人 司馬遼太郎と語る、中国のあれやこれや、1978年頃の対談ですが、色々な気づきを与えてくれる対談です。曰く、中国の方々は、ほとんど日本の歴史を知らない、魏志倭人伝ぐらいか。おそらく明治維新以降の歴史を少し知っている程度では、という指摘もあり、なんとも味わい深いものがあります。★四つです。

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    2023年11月04日
  • 小説十八史略(四)

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    この巻の前半は三国志から始まるのだが、
    巷で語られてるような内容と、少し違う。
    面白く脚色してあるんだということが分かった。

    この時代はまだ、強くなければならない。
    強い者が良き心の持ち主で善政を
    行ってくれれば良いが、そういう人物は
    生き残れない。
    どの派閥に属するか、どの権力者を担ぐか
    それで将来が決まる。
    権力を持つ側についても、
    謀反やら謀略で叩き落とされ
    奈落の底に落とされる。

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    2022年10月07日
  • 小説十八史略(六)

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    元が興り宋が滅ぶところまで。
    このようにざっと見渡すとずっと権力への闘争が続く。今でもそれは続いているのだが、民はそれに翻弄され続けている。
    なんだかため息が出てしまう。

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    2022年05月12日
  • 沖縄の歴史と旅

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    2022年の今年は沖縄県復帰50年を迎えるわけですが、この本は沖縄県復帰20年の時にNHK大河ドラマ「琉球の風」を書いた作者の陳舜臣氏が書かれた作品です。沖縄の歴史と風土と人々の様子が詳細に描かれ大変参考になりますよ。

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    2024年09月06日
  • 小説十八史略(五)

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    隋から唐へ。なかなか波瀾万丈なのだが、いつも兄弟、皇后、皇太后、その親族の争いになるパターン。
    なかなかそれを脱するのは難しいのかもしれない。いつの時代のどこの世界でもこんなパターンが多そう。
    玄宗は思っていたよりも若い頃は、有能だった感じを受けた。それでも唐の傾きが始まっていたのだ。それ以前に則天武后がいたのだったと気づく。

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    2022年04月26日
  • 小説十八史略(四)

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    漢の後、三国志の時期を経てから、なかなか世の中が定まらなかったとは記憶していたが、思わず世界史資料集を見返す。
    こんなにも乱れた時期が長かったとは思わなかった。隋、唐に至るまでの歴史は骨肉合い争い、家臣が(ほとんどが丞相)が皇帝に取って代わるの繰り返し。
    なるほど、だからこんなにも姓の入れ替わりが激しかったのか、と改めて知る。

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    2022年04月01日
  • 中国の歴史 近・現代篇(二)

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    中国の歴史を追いかけて、著者の小説をかなり読んだけども、今作に出てくる登場人物の多いことについていけなかった。ただ、大まかにこの大きな国を王朝から民主かするには時期が悪いように感じるし、時間ももっとかけないといけなかったと思う。
    主義と思想による対立、外国の干渉、利権と権力を欲する者達の争い。もう収拾がつかない。国を一つにするのが無理があるように思った。
    暗殺、裏切りもうなんでもありの世界。
    当時、革命とはこういう痛みを伴うものなのは理解するがあまりにも混沌としていて、どういう風に事が進むのが良かったのか歴史を振り返って見たとしてもわからない。
    結局軍事力がないと国を統治できないのだろうか。
    この当時生きた人たちは今の中国はどう思うのだろうか?
    この後にワイルドスワンの話が続くんだというのが感慨深い。

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    2022年01月11日
  • 法顕 ~シルクロード人物物語 高僧のインド求法の旅

    購入済み

    玄奘より二百年前の天竺への長旅

    「法顕」という僧侶は、西遊記のモデルになった、玄奘三蔵より200年前に長安から天竺にわたって帰ってきた僧侶です。
    60歳を超えて、長旅に挑み、十四年かけてインドへ旅して、帰ってきたのは、見事としか言いようがない。

    「法顕伝」を調べていても背景がよくわからなかったのですが、中国の歴史に詳しい作者の手によって、よくわかるように書いてあります。
    小説の形をとっているので、生きた人物として読むことができました。
    鳩摩羅什が破壊僧である、という事は書いてないが、呂光と言う将軍が鳩摩羅什の存在を隠した、という事はわかりました。

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    2021年03月13日
  • 対談 中国を考える

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    近代史において、特に日清戦争を象徴的に、なぜ、日本は近代化に成功したのか?清を凌駕することができたのか?中国の当時の状況と比較しつつ、考えてみることは興味深い。
    当然のことながら、これは長い歴史の中の一過性の状況にあり、そこから両国がどのように変わっていったのかを知ることも重要。

    以下抜粋
    ・日本的なものだろうとわれわれが思っているもので、実は中国がもとだというものがいっぱいあるわけですよ。
    政治思想として、よく国粋主義的なことを言う人がいますけど、だいたい朱子学みたいなことでしょう。それ以前にはさかのぼらない。本居宣長を政治思想にしようとしてもなかなかなりにくい。朱子学だったら、南宋の思想ってことになってしまう。

    ・日本の近代化はうまくいったが、ただ日本の転換が早くできたのは、国の小ささだけではないでしょうね。儒教の影響を薄くしか受けなかった。社会体制として受け入れていなかったということがなんといっても大きいでしょう。
    要するに儒教は社会体制だから、近代化するにはそれをはずさなきゃいけない。しかし中国ではそのワクがはずれていない。
    つまり、漢民族にとって儒教は自分が編み出した思想でしょう。人民を教えていくだめの思想でしょう。二千年かかって論語ひとつ読んできた。そう簡単にははずすわけにはいかんでしょうな。
    日本の場合は儒学的思考を学んできただけですから、上衣と同じで簡単に脱げるわけだ。要するに、儒教よりも漢学的思考法を学んできただけだから、洋学的思考法に変えましょうといったら簡単でね。
    この程度ですむから明治維新ができた。ここが日本の歴史と中国の歴史のまったく違うところでもあるといえるでしょうね。

    ・日本の幕末の進歩主義者というのは蘭医、つまり蘭学をやっていた人ですよ。中国では、西洋の学問をやる医者はなかったですわ。漢方でも効くんだから、よそのことをやる必要はない。
    日本で西洋学をやった人はほとんど医者で患者と接して、非常に世俗的なんですね。そこが違うと思うんですよ。

    ・日本はアジアの一員としてやるか、それとも白人帝国主義の番犬になっていくのか、いまは分かれ道だ。孫文という人は非常に気の優しい人ですから、日本に対して恫喝しているんじゃなく、好意をもって日本の運命はこれで決まるぞといってるんですね。

    ・中国人の場合はその技術の向こうに西洋的普遍性というものがあると考えた。そして普遍性ならオレとこの方があるぞ、と思ったために百年かかったわけです。日本は蒸気船を見てからたった二年間で作ってしまった。普遍性じゃなくて、道具そのものをね。面じゃなくて点を素早く作ってしまった。いつまでたっても面がわからない。これが日本と中国の違いで、中国は自分の普遍性を持っていたために、近代化に時間がかかった。アラビア人はあと何年かかるかわからない。

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    2020年12月27日
  • インド三国志

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    日本では貴重な、近世のインドを舞台にした歴史小説。
    インド亜大陸の大半を支配するムガル帝国の6代皇帝アウラングゼーブ、後にムガル帝国を脅かすインドの土着勢力マラーター同盟の創始者シヴァージー、そしてフランスやイギリスといった西洋帝国主義の尖兵、東インド会社を興亡を描いている。

    上記3勢力を中心に諸勢力が権謀術数や戦争を繰り広げる描写はまさに三国志といったところ。
    この時代のインドに興味がある方や、群雄割拠ものが好きな方は楽しめる一冊だと思います。

    また、上記の三勢力以外にも、ムガル帝国とは持ちつ持たれつ、時には帝国に反旗を翻すラージプートやアフガニスタン諸族なども登場するが、マラーター同盟も含めこういった諸勢力の描写が、イギリス支配という形で統一される以前のインドのバラバラぶりが垣間見え興味深かった。
    (現代のインドはある種、EUより先んじて複数国家の統合を果たしたという考え方もあるようだが、統一前の多国家感を感じた。)

    惜しむらくは本作の最終章を「最終章兼序章」と題しながら、続きが描かれなかったことか、、、
    (続き読みたかった!)

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    2020年11月03日