俵万智のレビュー一覧

  • 短歌の作り方、教えてください

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    往復書簡の形をとっているので、まどろっこしいというか、探り合い、気の使い合いなどにひやひやしながら読むことになって読み進めるのに時間がかかったけれど、一青窈がだんだんに俵万智を信頼し始めて素直に推敲を加え出したらどんどん良い歌が出来た。さすが一青窈も自分の個性や軸を掴みつづけていて、既にアーティストである貫禄があった。短歌についても推敲のプロセスを追体験して、俵万智の言わんとしていることが回を重ねるごとに理解できるようになって勉強になった。

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    2023年08月11日
  • サラダ記念日

    Mmm

    購入済み

    読んでひとこと

    小中学生のとき、国語便覧で俵万智さんのことを知ってずっと読んでみたかった作品。言葉がきらきらしていた。

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    2023年01月16日
  • ホスト万葉集 巻の二 コロナかもだから会わない好きだから コロナ時代の愛なんてクソ

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    純粋にセイシャルワーカー=男娼の大衆化されたもの、とまでは言えないがその周辺。あるい副次的産業。
    コロナ自粛で昼職は途絶えても風俗嬢は来店するらしい(射精産業に協力金は出ない)/歌舞伎町という表のシモの銀座に相当するエリアで女子昼職の社会的地位収入の向上に応じてホストも中卒普通から「早稲田慶応ザラ」に移行/プレバトの俳句は俺が唯一、配偶者と同時視聴する番組で、評価不定のうちにツベコベあげつらう楽しさ(歌の前では平等)は、平安時代からの大和心。17音とちがって31音は因果関係、時代変遷を描写できる/「褒めてもらいたい欲求」男性客はゲイバーにないものを求める/作者写真を見ると顎が弱そうで失望。村上

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    2022年10月10日
  • ホスト万葉集 嘘の夢 嘘の関係 嘘の酒 こんな源氏名サヨナライツカ

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    コロナ禍でいろいろな記事を読んでいる時に、とても興味深いインタビューを読んだ。
    作家・辻 仁成さんと、歌舞伎町ホストの手塚マキさん。
    「夜の街」と「歌舞伎町」はコロナのエピセンターとして、あちこちから叩かれていた場所。
    でも実際のところはどうなんだろうととても気になっていて、
    この記事には、現在の歌舞伎町がやっているさまざまな対策や取り組みのことが語られていた。
    帯ニュースがどれだけイメージで夜の街を語り、
    世間の偏見におもねるような方向で報道しているのかとげんなりする。
    その中で、この本の存在を知って、がぜん興味が。

    コロナの感染が始まるより前から、手塚氏はホストを集めて歌会をやっていたら

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    2022年02月06日
  • チョコレート語訳 みだれ髪

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    与謝野晶子の「みだれ髪」を歌人・俵万智が詠み直すということでつくられた歌集。与謝野晶子の匂いや息遣いをそっくり大事にしながら、感じることができた。

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    2022年01月01日
  • 短歌の作り方、教えてください

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    短歌作品へのアドバイスと推敲・改作結果の繰り返しで、短歌の作り方の大事なところを自然と学べた気がした。
    解釈より具体的シーンを描くこと、表したいポイントを絞ること、視点を明確にすること、まずは定型を重視すること、など。

    あと、言いにくいことをやんわり言い・受け止める勉強にもなった。

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    2021年12月08日
  • ホスト万葉集 嘘の夢 嘘の関係 嘘の酒 こんな源氏名サヨナライツカ

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    ネタバレ

    ホストが作った短歌。

    華やかな夜の宮殿眩しくてどんなリアルも見えないくらい

    この歌は、某舞浜の夢と魔法の王国に似てると思った。
    人を惹きつける、夢の宮殿。
    T●Rもお金が飛んでくけど、ホストクラブはその比ではないぐらいお金が飛んでくんだろうね~(^^;

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    2021年11月06日
  • サラダ記念日

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    友人に連れられて行った俵万智展で、素敵な短歌の数々に心惹かれ、帰りにはこちらを購入し電車の中で読んでいた。
    まずは短歌にちゃんと触れるのはこれが初めてで、こんなにリアリティのあるものだったのかと驚いた。

    「人生はドラマチックなほうがいい」ドラマチックな脇役となる
    ハンバーガーショップの席を立ち上がるように 男を捨ててしまおう

    が特に好き。
    時代を越えても、若い世代の考えることや恋愛には共通する点があるのだろうか、全く古いと感じなかったことがすごいなと思う。

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    2023年09月07日
  • かぜのてのひら

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    「サラダ記念日」のピュアな恋のうたとは少し変わって、教師としての目線や、過去の恋愛を顧みるような目線、本気で相手を想えない葛藤など、時の流れを感じれた



    自転車を漕いで初めて会いにゆきし日のスピードを思いつつ漕ぐ

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    2021年10月03日
  • オレがマリオ

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    それぞれの詩が繋がりあったエッセイのような小説のような詩集。詩ならではの躍動感と自然の描写が想像力を掻き立てる作品に。
    母でありながら1人の女性であることを忘れず恋の描写もあったのが人間らしかった。
    他の作品も読みたい。
    77/100

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    2021年08月28日
  • ありがとうのかんづめ~子育て短歌ダイアリー~

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    俵万智
    1962年 大阪府生まれ
    サラダ記念日

    一人息子のシングルマザー
    東北大震災を機に石垣島へ移住
    子育てエッセー

    前向きで暖かい日常と子どもへの愛情が良く伝わってくる

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    2021年07月21日
  • かぜのてのひら

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    特別でない路傍の石がかくも煌めいてみえるなら、忙殺による暗雲は風に攫われる。思考の整理が追いつかなくて不安でも、まだ目が輝いている。まだ心は鳴る。それがどんなに私を。

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    2021年06月12日
  • ホスト万葉集 嘘の夢 嘘の関係 嘘の酒 こんな源氏名サヨナライツカ

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    古来から、日本人は歌で愛を伝えてきたわけで、
    愛を売る職業のホストに短歌はもってこいなのかもしれない。

    全体的にストレートな歌が多かった。

    ホスト○年目でまとめてるので、
    ガツガツしていた句が、だんだん落ち着いたり、後輩ができたりして、
    ホストたちの生活の移り変わりを感じて面白かった。

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    2021年06月05日
  • ホスト万葉集 巻の二 コロナかもだから会わない好きだから コロナ時代の愛なんてクソ

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    全く前知識なしで読んだけど、めちゃくちゃ面白かった。夜の街ばかりが敵視されていた中で、そこで働くホストが『泣いた赤鬼』というのは、なるほどと思うと同時に切なくなる。

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    2021年05月20日
  • 考える短歌―作る手ほどき、読む技術―

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    俵万智(1962年~)氏は、早大第一文学部卒の歌人。大学卒業後、高校の国語教員として働きながら発表した『野球ゲーム』が1985年の角川短歌賞次席となり、その奔放で斬新な表現で現代口語短歌のホープとして一躍脚光を浴びた。『八月の朝』で1986年の角川短歌賞を受賞。翌年に発行した第一歌集『サラダ記念日』は刊行前から話題を集め、歌集としては異例の大ベストセラーとなり(280万部で1987年度ベストセラーランキング1位)、社会現象を引き起こした。その後も、歌集、エッセイなどを多数執筆。
    私は著者とほぼ同世代で、『サラダ』は発表当時に一読したものの、引越しを繰り返すうちにどこかへ行ってしまったのだが、最

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    2021年03月19日
  • ホスト万葉集 嘘の夢 嘘の関係 嘘の酒 こんな源氏名サヨナライツカ

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    出オチ感があるタイトルだったけど、中身はマジメに短歌だった。ホストならではの心の機微が詰まっていて、妙に生々しくて良い。光源氏は元祖チャラ男という解説は、言い得て妙だと思った。

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    2021年03月06日
  • ホスト万葉集 嘘の夢 嘘の関係 嘘の酒 こんな源氏名サヨナライツカ

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    心に刺さる一句から、あけすけな一句まで。稚拙と思うものも多いけど、誰かが何かを伝えようとする短歌はいずれも等しく尊い!

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    2021年02月28日
  • ホスト万葉集 巻の二 コロナかもだから会わない好きだから コロナ時代の愛なんてクソ

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    詠者名を眺めていると、「あ、この人短歌詠むのにハマってるのかな」みたいなのが伺えて微笑ましかったです。

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    2021年01月05日
  • トリアングル

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    その表現を、言葉を、何度もかみ締めたい1冊。
    題材によるものか主人公によるものか、私個人としては「そうそれ、そうなんだよ」感目白押しだった。
    各人が各人の世界を生きていて知らないことはないと同じという観念、それな過ぎてページの端を小さく折った。

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    2021年01月05日
  • ホスト万葉集 嘘の夢 嘘の関係 嘘の酒 こんな源氏名サヨナライツカ

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    本物のホストによる短歌が300首ずらりと並ぶ。ホストが短歌??と思う人もいるかもしれない。しかし、短い言葉で想いを伝え、微細な所作に敏感に気づく力は通常の人間を凌駕している。光源氏が元祖チャラ男であるように、ホストは歌を詠む素養がある。私が好きな歌「歌舞伎町 東洋一の繁華街 不要不急に殺される街」
    はやくコロナがおさまるといいな。歌舞伎町に溺れたくなる笑

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    2020年12月21日