俵万智のレビュー一覧
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Posted by ブクログ
歌だからこそ、大胆な本音や心の奥の想いを雅な言葉や曖昧な表現に包んで詠むことができる、という見解に感銘を受けた。日本語の表現が持つ不確かさゆえの美しさを改めて知った。
また、当時の歌のやり取りと現代のメールのやり取りを重ね合わせている部分で、日本人の心性の不変性を読み取っているようで面白いと思った。
ただ、俵万智の解釈は痛快で面白い反面、その俗っぽさや本人の独自の価値観が濃く出すぎていると思うようなところもあった。そこが面白いところでもあるのだが、「ボキャ貧」という表現や「BC」の話など、やや品性にかけるように私には思えた。もう少しだけ、源氏物語のオブラートに包まれたような優美さや色っぽさを失 -
Posted by ブクログ
言葉というのは誰しもが使えるコミュニケーションツールだ。しかし、その言葉を鵜呑みにせず、適切に解釈する力も必要になる。
「言葉というのは、持たざる者が生きるための最後の武器なのだ。」作中のこの言葉にすごくうなづいた。
生きることに必死で、どうにか心を言語化しようともがいて残った奇妙な瘡蓋のような文章たちを、肯定されたような気持ちになった。
最近は自由気ままに文章をかくこともあまりしなくなっていて、俵さんの言葉に共感しづらい場面も多かったけれど、そのかわりに、良いことばをつかって、人に気持ちを伝えたいなと思った。
AIが当たり前になった時代に、創作するすべての人へ、勇気を与えてくれるような言葉が -
Posted by ブクログ
俵万智さんが源氏物語の和歌部分を口語短歌に訳し解説をしている本。登場人物の和歌の上手い下手や、紫式部がなぜそういう設定にしたのか、などの考察もあり面白い。
これまで源氏物語を訳してきた与謝野晶子、谷崎潤一郎、瀬戸内寂聴などがどのように訳したのかも記されており、和歌については注釈をつけたり散文に読み替えるに留め、訳すことはあまりされていなかったとのこと。谷崎潤一郎の『和歌は散文ではなく、意味にとらわれて調べを感じられないよりは、わけも分からず調に酔いしれたほうがずっといい』という言葉が印象的。
そんな中でも短歌を現代語版に詠み代えることは、俵万智さん本人も『やんちゃと思われるだろう』と書いてい