俵万智のレビュー一覧
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『生きる言葉』というタイトルの、歌人俵万智氏の新書。この本に何が書かれているのか、何を言いたかったのか、要約は難しい。万智さんが日本語について感じたこと、考えたことを書かれていて、はっ!としたり、そうそう!と思ったりはしたものの、つまるところ何?と言われたら、万智さんご自身も、おわりに に寄せて、「大好きな日本語と息子」の話だったようにも思う とまとめている。ざっくり笑
ただ、読んでいる間、私の心は大いに揺れた。新書に泣かされたことなんてあっただろうか?
「もう本を読むなんて、絶対無理でしょ」どんな背景があって、どんな気持ちで言ったのか。
シャルドネの味を教えてくれたひと今も私はシャルド -
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おもしろくて、楽しくなって、ためになる。もー、最高です!
「言葉」のあれこれ、いっぱい学べます。わたしは、「短歌×虚構×AI」に興味シンシンでした!
発行は一年ほど前です。これほどよい新書なら、「新書大賞」とかでも上位のはず! 調べてみました。「新書大賞2026」で十二位みたいです。残念です。
しかし、ご自身の「好き」を書きまくられての十二位です。考えようによっては「さすが!」であり、実質一位と言えるのではないでしょうか(強引かな?)。
この本は、俵万智先生の「言葉を生かすためには、まず自分が愉しみ・・・」とのお言葉の通り、先生みずからの「言葉」の実践集となっております。
この本 -
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仕事関係でとある教科書を開いたところ、現代短歌にハマりました。現役の頃は全く面白くなかったのに…(というか習った記憶すらない)。「短歌と言えば俵万智」の私は俵さんの短歌をいくつか読み、どんな方なのかが気になったので、この本を手に取りました。
内容としては、タイトル通り「言葉」について俵さんのエピソードとともに述べられており、どれもわかりやすく、かつ考えながら読むことのできる一冊です。個人的には、9(和歌)、10(AI関連)が特に興味深かったです。AIってただただ恐ろしい気がしていたけれど、やるな…と思いました(笑)。
他の歌人のエピソードも多く、木下龍也さんがどうしても気になってしまい、「あ -
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ネタバレ俵万智さん初読みです。知ったきっかけは、あちこちオードリーにゲスト出演された回を見たことです。その番組内で息子さんの子育ての話を生き生きと語られる様子に強く興味が引かれました。それまでSNSや友人からは子育ての大変さについてはよく聞かされていたものの、楽しさについてはあまり聞いたことがなかったので、ポジティブに物事を語ってくれそうな予感を直感的に感じ取ったのだと思います。実際、読んでみるとその直感は的中していました。元来私は前向きすぎる方が苦手ですが、そんな私の心にもスっと入ってきてくれる人柄が滲み出ている本です。
特に印象に残ったのは小倉百人一首の1つの「忘れじの行く末まではかたければ今日 -
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『プーさんの鼻』も大好きだけど、この本も負けないくらい好き。
俵万智視点だから面白いのか、女親から見る息子像というものにものすごく共感できるから面白いのか、息子くん自身が面白いのか…多分全部だな。
短歌ももちろんいいけど、エッセイでも何度も吹き出してしまった。
危ないことしていないかと子を見れば 危ないことしかしておらぬなり
小学生二人とスーパーボール二個 風呂に入ったきり出てこない
前を向けと言われる息子 「今オレが見ている方が前」とつぶやく
特大の絆創膏を購(あがな)えり 男の子かい? 男の子です
ウワバミに呑まれたゾウの絵をほめてやれる 大人になりたい、なろう
ツルの足四 -
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男ではなくて大人の返事する君にチョコレート革命起こす 俵万智
俵万智さん、第3歌集(28才から34才までの作品)再読です。『サラダ記念日』から俵万智さんの短歌が好きで、本書もずいぶん前に購入して読みました。不倫の歌も入っていて、ドキドキでした。それは今でも変わりません。
チョコレートは甘いのも苦いのも色々あって、恋愛を表現するのにピッタリ!今年のバレンタイン、革命起こしたい人、どのくらいいるのかな。
【チョコが入っている短歌】
チョコレートとろけるように抱きあいぬサウナの小部屋に肌を重ねて
チョコを買うように少女ら群がりて原宿コンドマニアの灯り
【好きな短歌】 -
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ネタバレ私の言いたいことは、冒頭の「和歌は心の結晶」に綴られている。私が源氏物語(といっても現代語訳ですが)を手に取るとき、和歌の部分は理解が届かないこともあり、分かったようなふりをして済ませてしまっていた。あの文豪・谷崎ですら“私の技量では覚束ない”という。
しかし、俵さんは短歌の部分に焦点を絞り、「自分流に詠み直し」「万智風の役をつけるという試みしてみたい」と言って、なるほどと納得できる姿に読み解いている。紫式部が登場人物のそれぞれになり、巧拙織り交ぜて歌いわけるという指摘も、今後源氏物語を読むうえで大いに参考になる。早速「寂聴源氏」を取り出した。