俵万智のレビュー一覧
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Posted by ブクログ
読んでよかった。
本編と大幅にずれにずれた感想だけれど、高階貴子が詠んだ和歌が絶世の恋文すぎて感激した。
学生の頃はきちんと意味を理解できず、死にたいくらい好きって大袈裟〜〜くらいの感想しか持てていなかった気がするけど、色んな経験を積んだ今、まず、死にたいくらい好きと思える人と出会えていることが素直に素敵だなと思う。
人の心は不変で無いことを理解し、受け止めているからこそ、今、この瞬間、この幸せな気持ちと相手への深い愛情を、言葉で表現できる最大限の方法で詠んだ歌だったんだと分かって、なんかとにかく胸に込み上げてくるものがあった。この複雑な心境を31字で表現できるって何事。
自分の語彙力があま -
Posted by ブクログ
さっそく今年ベスト本候補。
やはり非常に文章が美しい。1文1文、1語1語が丁寧に紡がれている感じがして、読んでいて心地が良かった。所々に俵万智の息子の言葉が引用されていたが、面白いほど表現が絶妙で俵万智の息子然としていた。言葉と実際の事象が1対1で対応していないことはなんとなく気づいていたが、それを認識した上でどのような言葉を選ぶべきか、現実との差異を少なくするにはどうするべきか、そういった丁寧な言葉の選択は最近できていない。どうしてもスピード重視になってしまう生活の中で、丁寧に言葉を紡ぐということが疎かになってしまっていることに気づかされた。そんな中で短歌を詠むことは手軽で良いトレーニングだ -
Posted by ブクログ
言葉のプロフェッショナル
俵万智さんの短歌の背景が知れる
抱きしめて確かめている子のかたち心は皮膚にあるという説
→心はどこにあるの?心は脳にあるという説、心臓という説、ハグしてもらうと安心するから皮膚にあるという説。その説を知って生まれた句だそう。
あとがきにあるように、本書は「大好きな日本語と息子」の話だが、そのどちらもが興味深く面白い。日本語を大好きで、日本語の可能性と魅力を知っている人が身近なものを語るとこうも学びが多いのか。
俵さんの息子はかなり特殊な環境で育ったそう。小学校は石垣島の複式学級レベルの小規模校。そこで子どもたちだけで野放図に遊び回った、いつの間にかゲームもしなくなり、 -
Posted by ブクログ
ネタバレ私の言いたいことは、冒頭の「和歌は心の結晶」に綴られている。私が源氏物語(といっても現代語訳ですが)を手に取るとき、和歌の部分は理解が届かないこともあり、分かったようなふりをして済ませてしまっていた。あの文豪・谷崎ですら“私の技量では覚束ない”という。
しかし、俵さんは短歌の部分に焦点を絞り、「自分流に詠み直し」「万智風の役をつけるという試みしてみたい」と言って、なるほどと納得できる姿に読み解いている。紫式部が登場人物のそれぞれになり、巧拙織り交ぜて歌いわけるという指摘も、今後源氏物語を読むうえで大いに参考になる。早速「寂聴源氏」を取り出した。