俵万智のレビュー一覧
-
Posted by ブクログ
ネタバレ俵万智さん初読みです。知ったきっかけは、あちこちオードリーにゲスト出演された回を見たことです。その番組内で息子さんの子育ての話を生き生きと語られる様子に強く興味が引かれました。それまでSNSや友人からは子育ての大変さについてはよく聞かされていたものの、楽しさについてはあまり聞いたことがなかったので、ポジティブに物事を語ってくれそうな予感を直感的に感じ取ったのだと思います。実際、読んでみるとその直感は的中していました。元来私は前向きすぎる方が苦手ですが、そんな私の心にもスっと入ってきてくれる人柄が滲み出ている本です。
特に印象に残ったのは小倉百人一首の1つの「忘れじの行く末まではかたければ今日 -
Posted by ブクログ
『プーさんの鼻』も大好きだけど、この本も負けないくらい好き。
俵万智視点だから面白いのか、女親から見る息子像というものにものすごく共感できるから面白いのか、息子くん自身が面白いのか…多分全部だな。
短歌ももちろんいいけど、エッセイでも何度も吹き出してしまった。
危ないことしていないかと子を見れば 危ないことしかしておらぬなり
小学生二人とスーパーボール二個 風呂に入ったきり出てこない
前を向けと言われる息子 「今オレが見ている方が前」とつぶやく
特大の絆創膏を購(あがな)えり 男の子かい? 男の子です
ウワバミに呑まれたゾウの絵をほめてやれる 大人になりたい、なろう
ツルの足四 -
Posted by ブクログ
読みながら、言葉というものの面白さ、使い方の奥行きをいろいろ感じた。
言葉の受け取り方に「差」があることに気づかされる。
同じ文章を読んでも、ただ読み流すのではなく、「ちょっと考えてみようかな」と立ち止まる回数が増えた。言葉をきっかけに、物事の考え方が少し深くなる感覚がある。
印象的だったのは短歌の話だ。
短歌を読んで、その作者が「この句はこんなイメージです」「私はこういうふうに考えました」と語ると、ついそれが“正解”のように思えてしまう。けれど、決してそうではない、と本は教えてくれる。
同じ言葉を見ても、作者が見ている景色と、作者以外の人が見ている景色は違う。言葉は一つでも、景色は一つでは -
Posted by ブクログ
うわーー良すぎるー!!俵万智、近頃私にとってかなり大きな存在になりつつあるひと。効果的に挟まれる大阪弁も心地良い。短歌を詠みたくなったし、大学に通い直したくなったし、子育てがしたくなった。
どれもこれも大好きな文章ばかりだけど、特に6の「子どもの真っすぐな問いに答える」は、我知らず涙があふれて止まらなくなってしまった。あとがきの谷川俊太郎のところまで繰り返し登場する、「言葉の限界」「言葉の不完全さ」の話。ずっとずっと思ってたことをまんまと言い当てられて、目の前でほらと差し出されたような感じ。うん、あらためて、心から世界と言葉を愛おしいと感じる。 -
Posted by ブクログ
男ではなくて大人の返事する君にチョコレート革命起こす 俵万智
俵万智さん、第3歌集(28才から34才までの作品)再読です。『サラダ記念日』から俵万智さんの短歌が好きで、本書もずいぶん前に購入して読みました。不倫の歌も入っていて、ドキドキでした。それは今でも変わりません。
チョコレートは甘いのも苦いのも色々あって、恋愛を表現するのにピッタリ!今年のバレンタイン、革命起こしたい人、どのくらいいるのかな。
【チョコが入っている短歌】
チョコレートとろけるように抱きあいぬサウナの小部屋に肌を重ねて
チョコを買うように少女ら群がりて原宿コンドマニアの灯り
【好きな短歌】