俵万智のレビュー一覧

  • 生きる言葉(新潮新書)

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    個人的2025新書大賞!!!
    SNSが普及し、気軽に簡単に誰かとやり取りができるようになった現代。言葉の持つ魅力、威力、脆さについて、俵さんならではの考察と経験談が柔らかい文体で描かれていて、とっても面白かった!歌人として短歌や言葉と長年向き合っている方だからこそ、言葉に対しての愛がもの凄く伝わってきました¨̮♡掲載されている短歌を読んで、その優しい響きにほろりと感動しちゃった(TT)
    そしてクソリプの分類図が細かくてめちゃめちゃ笑ったwwクソリプについてここまで詳細に解説と対応方法を述べている新書は初めて( ᵔ̥̥̀ᗢᵔ̥̥́ )読む時は周りにくれぐれも注意です。笑
    言葉について、じっくりゆ

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    2025年12月07日
  • 生きる言葉(新潮新書)

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    今年度読んだ本の中で、個人的No. 1です。現代の言葉について、とても大切なことを学ぶことができます。何度も読んで、傍に置いておきたい本です。

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    2025年12月03日
  • 生きる言葉(新潮新書)

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    ネタバレ

    初読。スマホがあり、ネットがあり、SNSがあり、AIがあり、言葉の力について揺らいでいる。短歌という限られた文字数を舞台に表現してきた俵万智さんならではの、言葉についての考え方が素直に染み込んでくる。ホストクラブの歌会に参加されているのには驚いたし、その歌の伝えてくる力にも驚いた。その世界にいないと詠めない歌の希少さよ。いろんな人のいろんな短歌を読みたくなった。

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    2025年12月01日
  • チョコレート革命

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    あとがきを読んで、チョコレート革命とはそういうことか!と
    日本語の曖昧さが活きる歌がたくさん
    不倫は私にはわからなく、誰かを傷つけたくはないけども、自分のための記録として記すならば、そこにある気持ちは普通の恋愛のように感じてしまう

    サラダ記念日に衝撃を受けて読んだこちらも良かったけど
    最初に読んだもののほうがインパクト強く感じてしまう
    時間が経てば、自分のコンディションが変わればまた感じ方も変わるかな

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    2025年11月30日
  • 生きる言葉(新潮新書)

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    ネタバレ

    俵万智さんは、結婚せずに子どもを生み育てることを選んだ。まずそこ。俵万智さんが歌を詠みながら生きてきて、考えたことをつづったエッセイです。短歌を読んでいるのだから、日本の伝統を大事にしているだろうと思うのだが、AIが詠んだ短歌に共感したりとか、現代社会の激しい変化に対応し、アップデートして洗練されていく。本当に素敵だし、生き方そのものに感銘を受けました。
    以下抜粋

    耳を傾けるべきは外野ではなく、自分の心の中を流れる音楽なのだ

    つかうほど増えていくもの かけるほど子が育つもの こたえは言葉

    「どうだった? 私のいない人生は」聞けず飲み干すミントなんちゃら

    【どうしてお母さんとハグすると安

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    2025年11月30日
  • 生きる言葉(新潮新書)

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    ネタバレ

    現代の言語文化に対して歌人ならではの分析を行っている点が非常に面白かった。一概に、頭ごなしに否定的ではなく、ほとんどにおいてその言葉を作り上げた意図を見抜き肯定的な意見を残していた点も大人の姿勢として見習いたい。
    あれほど役に立たないと嫌煙していた古文にも興味が湧いた。「恋愛について学べる授業は古文だけなんですよ?」という謳い文句があるが、私は別に恋愛などどうでもよかった。だが、俵万智さんが相聞歌についてアツく語っている様子を見ると、果たして面白いのではないだろうか、いや、面白いに違いない、と思えた。
    「勉強は大人になってもできるが、遊べるのは子供のうちだけ」という主張に共感した。確かに、子供

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    2025年11月30日
  • 生きる言葉(新潮新書)

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    ネタバレ

    ネット、子ども、芝居、ラップ、小説、AI、短歌や和歌など、あらゆる場所での言葉の使い方を考察し、俵さんの実体験と共に語られた一冊。

    クソリプの分類からの、喋る家電のクソリプセンサーの話が面白い。「あと三分で洗濯が終わります」だと「洗濯が終わりますだと?この後干すのが大変なんだよ、干して乾かして畳むまでが洗濯なんだよ!」になってしまうリスクがあるので、「あと三分で洗濯ものが取り出せます」なのか。

    子どもからの質問に答える章は子育て中の自分には大変勉強になった。特になぜ勉強しないといけないの?に対する答えは、石垣島に移住して子育てをしていたことがある俵さんだからこそ説得力がある。

    歌舞伎町の

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    2025年11月29日
  • たんぽぽの日々 ~俵万智の子育て歌集~

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    私は短歌に明るくなく、歌のよさは本当には分かっていないけれど、子どもとの暮らしでよくあることをさらりと(でも、しっかりと)表現されていて、とても共感できた。特に未就学児の子の親は、「そうそう!」となると思う。
    エッセイが好きなので、歌に添えられている文章も好きだった。
    一首で、見開き一頁なのも、子育ての合間に読むのにちょうどいい。
    あるバラエティ番組から、俵さんを知り、子育ての短歌を歌っていると知り、たどり着いた。
    お人柄も好き。
    一番はじめの歌のように、私も機嫌のいい母でいたい。

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    2025年11月26日
  • サラダ記念日

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    一読して大好きになった詩集
    恋の歌も、生活の歌もどれもが共感を呼ぶ
    おそるべし、五七五七七の世界

    失礼ながら存命であることを読んでいるうちに知った
    教科書に載っていた世代だったので、、同じ時代にいられることを嬉しく思う

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    2025年11月24日
  • 生きる言葉(新潮新書)

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    子どもの相談の答えが素敵です。こんな返事を返したい。
    個人的には「光る君へ」で詠まれた短歌の解説に熱くなりました。俵万智さんの解説にこちらも感涙です。

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    2025年11月24日
  • 生きる言葉(新潮新書)

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    正しく言葉を受け取ってもらうことの難しさを考えさせられる一冊。俵万智さんの言葉のやりとりに関する実体験が散りばめてられているのも面白い。あの俵万智さんでも、言葉を尽くしたにも関わらず相手に意図通りに言葉を伝えることができず苦悶されたエピソードが印象的であった。言葉は文字で書き下ろせるものであるが、受け取られるその時はそれぞれの状況や背景から意図せぬ修飾がつくということを忘れてはいけない。また、その状況背景全てを予め理解しておくことは大変に難しいという前提を忘れず、細かな言葉のやり取りの積み重ねを心がけることでそのギャップは小さくすることができるのかもしれない。

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    2025年11月21日
  • 生きる言葉(新潮新書)

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    短歌が好きになった。説明できない分からない気持ちがあるのはなんで?という5歳の男の子に対する回答が秀逸すぎる。なんとなく言語化できていないことをどんどん言語化していってる…
    ありがたや

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    2025年11月17日
  • 生きる言葉(新潮新書)

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    学生時代に受けた国語の授業ってほんとにつまらなくて、(現代文は自分なりの解釈は許されないし、古典は時代背景とか何も考えずに暗記してたし、漢文なんて果たして勉強していたのかどうか怪しいし)、とにかくいつもテストで良い点数をとるためだけに、深く考えず勉強してたなと思う。

    でも最近、本書も含めて、日本語や言語に関する本を読むようになり、国語の奥深さ、味わい深さみたいなものを感じるようになってきた。ちょっと大人になったのかなぁ。

    本書では、ラップから短歌まで幅広いジャンルにおける日本語の魅力を知ることができ、その中でもやはりリズミカルさと、たった31字の制約の中にドラマを秘める短歌にはおおいに心惹

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    2025年11月17日
  • 生きる言葉(新潮新書)

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    歌人として有名な俵万智さんが独自の切り口で、短歌からラップからSNSで話題になったフレーズ(保育園落ちた日本死ね、とか)からAIに関するものまで、言葉の考察をする本。飾らない文体で読みやすかったし、折々に挟み込まれる短歌の内容も興味深かった。特に息子さんとの会話がユニークで好き。これはきっと俵さんだからこそ引き出せる表現の魅力なんだろうな。言葉って面白いし、難しいし、不思議。だからこそ大切にしたいなと思う。

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    2025年11月15日
  • 生きる言葉(新潮新書)

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    『サラダ記念日』や『チョコレート革命』は読んだ記憶はあるけれども、初の俵 万智さんのエッセイ集。

    『ボールはともだち』ならぬ『言葉はともだち』について様々な角度から、考察されています。

    文章が話し言葉に近い感じで描かれているので、堅苦しいと思うことなく、テンポ良く読むことができました❗️

    特に印象的な話しは、『4 言葉が拒まれるとき』と『5 言い切りは優しくないのか』、『8 言葉がどう伝わるかを目撃するとき』で、文章を書く時にはマルをつけないと気持ち悪いと思っていましたが、これからは少し改めようと思いましたし、『ホスト万葉集』なるものが出版されているとは、驚きでした❗️

    また話しのとこ

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    2025年11月14日
  • 生きる言葉(新潮新書)

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    タイトルの通り生きていて、そこで用いる言葉をつぶさに見つめて拾って使うような、誰もが共感する平易な俵さんの言葉が優しい。
    短歌とは写真のようだと思った。心が動いたその瞬間を限られた言葉でできる限り、それこそ制限の中でできる限りの言葉を尽くして、包んで、手渡すようなものだと思った。
    言葉をもって人に伝える。人の基本的な営みだが、丁寧に包んだそれを、相手が受け取って心が解けたらとても嬉しいと思う。

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    2025年11月12日
  • 生きる言葉(新潮新書)

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    子育てに慌ただしく過ごす中、寝る前に少しずつ読む毎日の癒しが終わってしまった。。。

    SNSで俵万智の

    最後とは知らぬ最後が過ぎてゆくその連続と思う子育て

    を読んで心を鷲掴みにされた。
    ちょうど息子が立って歩くようになったことを喜んでいた時期だった。
    あぁ、この子はもうハイハイしないんだと急に悲しく寂しくなったのだ。

    ピンときた通り、お子さんとのエピソードや子育てに関する話題も多く参考になったりならなかったり。
    期待していたそれも勿論良かったけど、言葉に対する言及がとても面白かった。
    短い章立てで新書ならではの簡易で読み易い文で綴られているので、本当に夜寝る前にちょっと読むのにちょうどい

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    2025年11月12日
  • たんぽぽの日々 ~俵万智の子育て歌集~

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    まさに同年代の子どもを育てておりどの歌もじんわり温かくなる
    ただ、おじさんに向けたものは涙が溢れる
    別れはいつでも突然で、そのことを改めて胸に刻もうと感じた

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    2025年10月03日
  • ありがとうのかんづめ~子育て短歌ダイアリー~

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    育児の合間に少しずつ読み進める。

    子供の月齢は違うけど、刺さる個所がたくさんあった。
    くすりと笑える個所もところどころに。

    子供がこの俵万智さんの当初の息子さんと同じくらいの年齢(小4前後)なったらまた読み返したい。

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    2025年09月13日
  • チョコレート語訳 みだれ髪

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    じつはとてつもなく情熱的でかつ「若い」。
    与謝野晶子の元の歌と、俵万智による訳が並置されており、比べつつ読み進める構成になっている。訳は口語に改められており、やはり読みやすい。

    文語で書かれた元の歌は、この歌集がいちばん刺さる若く恋する人たちの使う言葉から、やはり距離がある。その距離を埋めて、でも晶子の世界に寄り添ってもいる絶妙な訳。
    楽しく読むにしても教材にするにしても、いい本だなぁ

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    2025年08月20日