【感想・ネタバレ】短歌のレシピのレビュー

あらすじ

短歌の上達に早道や抜け道はないが、陥りやすい“落とし穴”を知っていれば、無駄な回り道はせずにすむ。そして“素材”(=伝えたい思い)の持ち味を生かすために、さまざまな“道具”を持ち、“調理法”を知っておくことが大切だ。「味覚に訴えてみよう」「理屈は引っこめよう」「季節の変わり目をとらえよう」――。現代を代表する歌人が投稿作品の添削を通して伝授する、日本語表現と人生を豊かにする三十二のレシピ!

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Posted by ブクログ

わかりやすく短歌の書き方が書かれています。短歌を作りたいと思って最初に読む本というより、より作品をよくするために読む本だと思います

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2025年08月14日

Posted by ブクログ

前回読んだ『考える短歌』と同様、短歌を詠む上での注意点を知ることができて勉強になりました。
短歌の面白さが言語化されていて、より一層短歌というものを知ることができました。

・別々の歌の上の句、下の句を入れ替えてみる
・「あの」「この」「その」はわかりにくいので使わないようにする
・比喩を使うときは効果的に使う
・言い過ぎないようにする
・同じ言葉、同種の言い回しは避ける
・リフレーンを使ってみる
・題材は1つに絞る
・A+Bの効果を狙う
・倒置法を活用する
・理屈っぽくならないようにする
・意味の重なりに注意する
・名詞の連続(ものづくし)
・「ような」をとって暗喩で
・意外な動詞を使う
・「は」と「が」のどちらが良いか推敲する
・字余りになっても助詞はつける
・語順を確認する
・「できごと+思い」の「思い」をサラッとしすぎない
・連作をつくるときは順番を意識する

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2023年08月26日

Posted by ブクログ

この本の紹介として「キケン!こんな落とし穴がありますよ」という落とし穴集、「便利!こんなレシピがありますよ」という一面と表現、読みやすく親しみが持てる内容。
投稿作品添削例を示しているのが具体的でがらりと生まれ変わるのが癖になる。
全く違う二首を入れ替えることで印象がかわり「小さな飛躍が、言葉に深みを与えてくれる」例、動詞の重なりの解消や変更、序詞の利用、状況説明の省略、倒置法、羅列の効果、「は」を「が」に変えたほうがいい場合が多い、助詞を入れたほうが名詞の首が座る、「できごと+思い」という構造の工夫、連作の並べ方など、実例を通して学ぶことができる。今後の推敲の参考にしたい。

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2023年05月15日

Posted by ブクログ

短歌における、様々な表現テクニックを『割り切って』を紹介、説明した面白い本。
作品添削の形式で書かれているので、解りやすいが、テクニック説明なので、内容が原作と離れているところもあるが、その辺りも割り切っている所が著者らしい。
『写生』重視の歌人であったら、とても出来ない様な飛躍もあって、それも楽しい。
ただ、やはり短歌は技術ではなくて『真実』に入り込んで率直で簡明に述べることが重要だと、私は思う。

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2015年02月13日

Posted by ブクログ

「限られた字数の文学」という共通点で、漫画のセリフとモノローグの推敲にも役立ちました。
作品をより良くするための技術・思考法がぎゅっと詰まっています。
終盤は短歌の技巧に特化していた印象です。

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2025年08月14日

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俵万智さんの短歌の指南書ですね。
季刊書「考える人」2004年夏号から2009年冬号連載の「考える短歌」のアンソロジーです。
添削をされてもいいと云う条件で投稿された短歌を、俵万智さんが十六の講目で、短歌の指南をされています。
 「短歌を美味しく作るには?」というコンセプトでスッキリと美味しい短歌の作り方を三十二のレシピで、解りやすく端的に綴られています。

 第一講 味覚に訴えてみよう
     擬音を生かそう
 第二講 時には荒療治を試してみよう
 「あの」って、どう? と言われないようにしよう
 第三講 比喩の出し方に心をくだこう
     だめ押しの一歩手前で止めよう
 第四講 枕詞をつかってみよう
     同じ言葉、どうしゃの言い回しは避けよう
 第五講 序詞をつかってみよう
     メールを使って恋をしよう
 第六講 リフレーンをつかってみよう
     時には表現を薄めることも
 第七講 A➕Bの効果を狙おう
     倒置法を活用してみよう
 第八講 理屈は引っ込めよう
     意味の重なりに気をつけよう
 第九講 読者を信頼しよう
     ものづくしという手法
 第十講 あと半歩のさじ加減をかんがえよう
     時にはドラマチックに
 第十一講 格言的なフレーズを生かすには
     「ような」をとって暗喩で勝負してみよう
 第十二講 動詞にひと工夫してみよう
      「は」と「が」で変わること
 第十三講 リズムをとるか助詞をとるか
      動詞をさらに工夫してみよう
 第十四講 主役は一人にしよう
      語順をよく確認して仕上げよう
 第十五講 「できごと➕思い」という構造
      旅の歌を詠んでみよう
 第十六講 季節の変わり目をとらえよう
      歌の並び方を考えよう

 俵万智さんによると、短歌をたくさん読んでたくさん詠み続けるのがシンプルだけれども、短歌を上手に作るコツだそうです。
 ぼちぼちながら、少しずつ短歌を生活に取り込めるようになればと、読んだ一冊でした。価値は有りますね。                                   
     

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2024年06月13日

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短歌や俳句を鑑賞するのが好きなので、さらに面白くなるかと読んでみた。
少し変えるだけでガラリと印象が変わるのがとても楽しかった。

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2018年03月20日

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ネタバレ

短歌歴5ヶ月の私には、まだ真似出来そうもないテクニックもありましたが、ちょっと頑張れば取り入れられそうな作歌のヒントもたくさんありました。

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2023年02月02日

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天才的過ぎる。なんども息を呑みました。
俵さんが少し文字を動かしたり、削ったりするだけで、あざやかな色に輝きだすのがすごい!
生涯忘れられない短歌になったものがいくつもありました。

特に好きだったのは
「まだすこし乾ききらないTシャツ抱きしめてちょっと泣いた」(p99)を
「まだ乾ききらないTシャツ抱きしめて泣いた一人の部屋」に直して、ひとこと。
”作者は運動部のマネージャーかもしれない”。
切なすぎて、美しすぎて、心臓に一直線に矢が刺さりました。見事!

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2014年05月31日

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毎年、歌会始が行われると短歌が気になって、気になって。同じ短歌といえど、俵さんの超感覚な短歌とはちょっと重きが違うような気もするが、読んでみて勉強になった。これ、ほんと。ただ、なるほどとその場では感じても、これが実際に役に立つまでには山ほどの努力が必要。感覚的なことはとても難しい。
ちなみに、来年の歌会始のお題は「本」 

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2014年02月26日

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投稿された歌を添削しつつ、具体的な推敲のテクニックを披露。
レシピというよりは、あと一歩満足できない歌を良くするためのテクニカルアドバイスのような感じで面白かった。

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2013年04月14日

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短歌の添削を通して、短歌、ひいては日本語の味わいを楽しめる本です。短歌作りの趣味のない私でも楽しく読めました。短歌を楽しむことで、自分のことばも豊かになるのかなぁ。

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2013年04月08日

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季刊「考える人」2004〜2009年で、短歌を募集して添削したもの

「かなり踏み込んで手の内をみせたなあ」と書かれているが、添削されることで短歌の勘所や良さがかなり浮き彫りにされている
読んでいて凄いと感じ、なんでそう感じるのかも疑問に思う
ゼミか何かでもっと詳しい例や解説を聴いてみたくなる

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2025年11月04日

Posted by ブクログ

第1講 味覚に訴えてみよう/擬音を生かそう
第2講 時には荒療治を試してみよう/「あの」って、どの? と言われないようにしよう
第3講 比喩の出し方に心をくだこう/だめ押しの一歩手前で止めよう
第4講 枕詞を使ってみよう/同じ言葉、同種の言い回しは避けよう
第5講 序詞を使ってみよう/メールを使って恋をしてみよう
第6講 リフレーンを使ってみよう/時には表現を薄めることも
第7講 A+Bの効果を狙おう/倒置法を活用してみよう
第8講 理屈は引っこめよう/意味の重なりに気をつけよう
第9講 読者を信頼しよう/ものづくしという手法
第10講 あと半歩のさじ加減を考えよう/時にはドラマチックに
第11講 格言的なフレーズを生かすには/「ような」をとって暗喩で勝負してみよう
第12講 動詞にひと工夫してみよう/「は」と「が」で変わること
第13講 リズムをとるか助詞をとるか/動詞をさらに工夫してみよう
第14講 主役は一人にしよう/語順をよく確認して仕上げよう
第15講 「できごと+思い」という構造/旅の歌を詠んでみよう
第16講 季節の変わり目をとらえよう/歌の並べ方を考えよう

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2014年04月30日

Posted by ブクログ

 短歌を学ぶために読んだ本であるが、本書をよかったと選んで思っている。
 投稿された短歌を添削していきながら、短歌を制作していく上での技術を培っていくことが本書の内容となっているが、むしろ短歌を知らない人のために書かれていると云ってもいいくらい懇切丁寧に解説がなされている。
 これを読むことによって短歌という世界のアウトラインだけでも描けるようになるし、基礎を知ることによって短歌に触れることが出来るようになる。
 短歌入門書という位置づけで考えるなら何の不自由のない著書であるといえる。

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2013年08月24日

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