俵万智のレビュー一覧
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Posted by ブクログ
ネタバレ歌とそれにまつわるエピソードを見開きで紹介。
市橋さんの写真付きで更に歌の世界が広がる。
親子の素敵な関係が歌でこんなに豊かで自由に表現できるのだなあと感嘆しつつ温かい気持ちになれる。
『心のシャッターを切るように書いてきたので、リアルであることは間違いない』
好きな歌
みかん一つに言葉こんなにあふれおり
かわ・たね・あまい・しる・いいにおい
親は子を育ててきたと言うけれど勝手に赤い畑のトマト
クレヨンの一本一本一本に名前書く時四月と思う
はじめての波はじめての白い砂はじめての風はじめての海
振り向かぬ子を見送れり振り向いたときに振る手を用意しながら -
ネタバレ 購入済み
映像が思い浮かんで楽しい
タイトルになっている短歌と、教え子の生徒さん達を詠んだ歌が大好きで、電子書籍になっているのを見つけて改めて買いました。
読むと、見知らぬ生徒さんたちなのに、顔が思い浮かぶような気がします。
もう一度読んで、やっぱり好きだなあと思いました。 -
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Posted by ブクログ
源氏物語は子供の頃から大好きで、いろんな方の訳を読みましたが、短歌は難しいので、わりと飛ばし読みしていました。源氏物語は795首の和歌が登場しますが、あらためてじっくり和歌にふれることで、紫式部から続く、言葉そのものの意味、言葉のに含まれた想い、教養、いえなかったことをほのめかす、その言葉に重なる別の意味の想いを感じることができます。すごくおもしろい。日本の心は本当におもしろい!
先日、源氏物語の1つを鎌倉時代の歌人、藤原定家が書き写した写本が新たに見つかりました。しかも有名な「若紫」の帖!当時、定家のように位の高い人物しか使うことが許されなかった青墨も使われ、定家本といわれる青表紙。戦後初め -
Posted by ブクログ
俵万智の本気。
★★★★★
百年以上前の与謝野晶子の情熱の歌集「みだれ髪」を俵万智が一首一首、現代風に翻訳していく。そのアレンジが面白すぎる。サラダ記念日では、セロリやサザンなどのカタカナを用いて従来の型を破り、センセーショナルを巻き起こした。漫才界でいうと「笑い飯」に似ている。そのパロディーセンスは今回もいかんなく発揮され、ページが進むごとにこれでもかと加速する。中学二年生の遠足の短歌で与謝野晶子賞を受賞し、さらにこの度「サラダ記念日」を読み解いた姪っ子にぴったりの本。少し難しいけど、ぜひ挑戦してもらいたい。(大阪府・男性)
というレビューを添えて、中学校二年生の姪っ子に贈った。2016.