俵万智のレビュー一覧

  • たんぽぽの日々 ~俵万智の子育て歌集~

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    まずタイトルが素敵。

    「たんぽぽの日々、、?」となって手に取った。
    そういうことね…

    わたしもこどもを産んで過ごしているとこんな風に感じられるときが来るのかな、と思うと少しわくわくする。いまのわたしにとっては大好きな彼との日々がたんぽぽのよう。風に吹かれてはすぐにいなくなってしまいそうで心配だけどずっとここにはきっと居られないし、隣で過ごせる時を丁寧に楽しみたいと思った。

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    2022年07月20日
  • たんぽぽの日々 ~俵万智の子育て歌集~

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    ネタバレ

    歌とそれにまつわるエピソードを見開きで紹介。
    市橋さんの写真付きで更に歌の世界が広がる。
    親子の素敵な関係が歌でこんなに豊かで自由に表現できるのだなあと感嘆しつつ温かい気持ちになれる。
    『心のシャッターを切るように書いてきたので、リアルであることは間違いない』

    好きな歌

    みかん一つに言葉こんなにあふれおり
    かわ・たね・あまい・しる・いいにおい

    親は子を育ててきたと言うけれど勝手に赤い畑のトマト

    クレヨンの一本一本一本に名前書く時四月と思う

    はじめての波はじめての白い砂はじめての風はじめての海

    振り向かぬ子を見送れり振り向いたときに振る手を用意しながら

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    2021年11月14日
  • オレがマリオ

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    俵万智の作品の中でもかなり好きなものだった。自分の年齢が上がったからか。3.11について、子供について。さらに刹那的に感じられ、母として女性の愛を感じる。

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    2021年09月11日
  • たんぽぽの日々 ~俵万智の子育て歌集~

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    さくっと読めて、心がじーんと温かくなる子育てエッセイです。
    短歌も、言葉選びがとってもリアルで今子育て真っ最中の身としては、しみじみと共感できます。

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    2021年07月23日
  • 考える短歌―作る手ほどき、読む技術―

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    伝えたいことをより的確に、印象的に短歌にあらわすテクニックが書いてある。俵万智さんのBefore/Afterつきで勉強になる(個人的にはBeforeの方が好きだが、会話体になるとAfterが断然良い)。
    短歌の技法ではあるが、言葉による表現のエッセンスが詰まっていると思う。普段から何かを伝えるときに意識したいと思った。

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    2021年05月08日
  • オレがマリオ

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    万智さんの人生が垣間見れたように感じた。
    お子さんも万智さんもどこまでも自由で美しい人だなと思った。

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    2021年01月18日
  • チョコレート革命

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    サラダ記念日とは打って変わって、大人の恋。
    俵万智さんより好きになる歌人は、この先きっといないでしょうと思った。そう思わせる「ほんとう」の気持ちが、この歌集には込められていた。

    男ではなくて大人の返事する君にチョコレート革命起こす

    私もいつも、同じことを思っています。
    言葉が大人になってしまったら、チョコレート革命を起こす。私もその反旗運動に、参加させてください。

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    2020年12月29日
  • かぜのてのひら

    ネタバレ 購入済み

    映像が思い浮かんで楽しい

    タイトルになっている短歌と、教え子の生徒さん達を詠んだ歌が大好きで、電子書籍になっているのを見つけて改めて買いました。
    読むと、見知らぬ生徒さんたちなのに、顔が思い浮かぶような気がします。
    もう一度読んで、やっぱり好きだなあと思いました。

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    2020年11月06日
  • ホスト万葉集 嘘の夢 嘘の関係 嘘の酒 こんな源氏名サヨナライツカ

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    ネタバレ

    NHKで特集されていて、今日たまたま書店で見かけたので購入。短歌を読んでいくと、これまで私にとっては記号でしかなかった「ホスト」が、一人ひとりの人間なのだとしみじみ思う。


    特に好きだなと思った5首。

    ・愛してる口先だけで言われたと分かっていても魔法の言葉

    ・約束をしたから買ったバスソルト何気ない君の小さなおねだり

    ・あの人はそんなんじゃないと言う君も言われるアイツも素敵なんだね

    ・嫉妬深い君がイヤだと泣くからさ抜けばいいのに今日もオナ禁

    ・夕暮れと共に目覚めて家を出る夜から始まる僕の一日

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    2020年10月16日
  • たんぽぽの日々 ~俵万智の子育て歌集~

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    さすが俵万智さん。重ね合わせるのもおこがましいが、同じ国語教師→母という今の自分にぴったりでした。言葉にしたいけどしっくりこない、それを言語化してもらえました。

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    2020年06月12日
  • ありがとうのかんづめ~子育て短歌ダイアリー~

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    2019.10月。
    環境って大切だなと。子どもは自然の中で…だ。ふたりでひとつずつ考えて、毎日を過ごしてる感じがする。いい関係だなあ。

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    2020年03月02日
  • 愛する源氏物語

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    源氏物語は子供の頃から大好きで、いろんな方の訳を読みましたが、短歌は難しいので、わりと飛ばし読みしていました。源氏物語は795首の和歌が登場しますが、あらためてじっくり和歌にふれることで、紫式部から続く、言葉そのものの意味、言葉のに含まれた想い、教養、いえなかったことをほのめかす、その言葉に重なる別の意味の想いを感じることができます。すごくおもしろい。日本の心は本当におもしろい!
    先日、源氏物語の1つを鎌倉時代の歌人、藤原定家が書き写した写本が新たに見つかりました。しかも有名な「若紫」の帖!当時、定家のように位の高い人物しか使うことが許されなかった青墨も使われ、定家本といわれる青表紙。戦後初め

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    2019年10月25日
  • たんぽぽの日々 ~俵万智の子育て歌集~

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    著者の子供が幼稚園に通っていた頃の歌と
    それに寄せたエッセイ集。

    子育てを慈しむちょっと高齢ママの視点は
    私にピッタリだった。

    共感したり、気付かされたり、思い出させてくれたり
    読んでる間はずっとニコニコ顔になっていて
    日向ぼっこをしているような心持ちになった。

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    2019年08月14日
  • ありがとうのかんづめ~子育て短歌ダイアリー~

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    息子さんとの日常に短歌を添えているエッセイ。
    言葉選びのセンスとか、日常を魅せる才能とか、すごく楽しく読めた。

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    2019年07月07日
  • 愛する源氏物語

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    万智訳がどれも妙訳!元の和歌の世界観を崩すことなく現代語に訳されていて、五七五七七の歌のリズムまで味わえるのがとてもいい。
    俵万智の、歌人としての技術的・叙情的な視点、裏付けされた古典の確かな知識、全てが集約されていて、本当に「見事」の一言。人物解釈も巧みで、なるほどなあと思わされる。
    とにかく、終始興奮するほど素晴らしかった。興奮しすぎて心臓がドキドキして読めないくらい。こんなに興奮したのは大塚康生氏の『作画汗まみれ』を読んで以来です。

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    2019年02月14日
  • たんぽぽの日々 ~俵万智の子育て歌集~

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    数学の定理が普遍の真理であるのと同じように、俵万智の当たり前のことが当たり前に書かれているように思わされる。
    機嫌のいい母でありたいし、俵さんのように子の成長を見守っていきたい。

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    2018年02月02日
  • ありがとうのかんづめ~子育て短歌ダイアリー~

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    万智さんの短歌はもちろん、息子さんとの日々の暮らしを綴ったエッセイはいつも楽しく読ませていただいている。
    私にも3人の子ども、息子が2人いるので、「男の子ってそうだよね」と共感するところも多いけれど、万智さんの大らかで子どもを見守るあたたかいまなざしは、いつも見習いたい、私もそうでありたいと思う。
    息子さんも成長して、プライバシーの問題もあるかも知れないが、これからも少しでも息子さんとのやりとりや暮らしの様子を読ませてもらいたい。

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    2018年01月02日
  • 愛する源氏物語

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    源氏物語の中の感情渦巻く和歌への切り込みが痛快ですっきりする。登場人物のそれぞれになりきって数々の歌を詠む紫式部もすごい。氷砂糖をなめるように和歌を味わいたい。

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    2016年06月21日
  • チョコレート語訳 みだれ髪

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    俵万智の本気。
    ★★★★★
    百年以上前の与謝野晶子の情熱の歌集「みだれ髪」を俵万智が一首一首、現代風に翻訳していく。そのアレンジが面白すぎる。サラダ記念日では、セロリやサザンなどのカタカナを用いて従来の型を破り、センセーショナルを巻き起こした。漫才界でいうと「笑い飯」に似ている。そのパロディーセンスは今回もいかんなく発揮され、ページが進むごとにこれでもかと加速する。中学二年生の遠足の短歌で与謝野晶子賞を受賞し、さらにこの度「サラダ記念日」を読み解いた姪っ子にぴったりの本。少し難しいけど、ぜひ挑戦してもらいたい。(大阪府・男性)

    というレビューを添えて、中学校二年生の姪っ子に贈った。2016.

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    2016年02月26日
  • 短歌のレシピ

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    短歌における、様々な表現テクニックを『割り切って』を紹介、説明した面白い本。
    作品添削の形式で書かれているので、解りやすいが、テクニック説明なので、内容が原作と離れているところもあるが、その辺りも割り切っている所が著者らしい。
    『写生』重視の歌人であったら、とても出来ない様な飛躍もあって、それも楽しい。
    ただ、やはり短歌は技術ではなくて『真実』に入り込んで率直で簡明に述べることが重要だと、私は思う。

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    2015年02月13日