俵万智のレビュー一覧

  • サラダ記念日

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    人生で初めて歌集を購入。
    三十一字とはかくも世界を表現できるのか。
    達観しているような歌もあれば、時折若すぎる感性が飛び出してくるようで飽きがこない。それでいて世界の切り取り方、その視点の鋭さ一辺倒ではなく素人の私でも感嘆してしまう言葉の技法。
    次作も必ず買おうと決めている。

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    2025年02月12日
  • サラダ記念日

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    有名な歌しか知らず初めて手に取ってみた。どの歌もリズムが良くからりとしていて読みやすい。佐佐木幸綱の跋文と著者あとがきも好感を持てた。一冊の歌集で280万部超えって凄すぎる…しかも20〜24歳の頃に詠んだ歌たち。殆どの歌が字余り字足らずなく定型に収まっていた。
    中でも良いなと思ったのは下記七首。


    「寒いね」と話しかければ「寒いね」と答える人のいるあたたかさ

    ハンバーガーショップの席を立ち上がるように男を捨ててしまおう

    男というボトルをキープすることの期限が切れて今日は快晴

    今日までに私がついた嘘なんてどうでもいいよというような海

    おそらくは来ることのない明日なら語りつくして眠らんと

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    2024年12月06日
  • 愛する源氏物語

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    源氏物語を読んだことはないけれど、光源氏が主役でモテモテの世界のお話?というイメージ。
    本書を読んで、源氏と関わる女性たちが主役に感じました。
    当たり前だけど、時代が違っても人間らしく憂いたり喜んだり…むしろ現代より気持ちの面では素直というか自由というか…各々の事情はあれど、何かを選択して生きる女性たちの姿に心を揺すられる思いがしました、、
    そして筆者が薫に厳しいのがなんだか面白かったです笑

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    2024年11月22日
  • チョコレート革命

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    三十歳前後につくられた三冊目の歌集。旅行や不倫の歌が多め。

    映画や舞台にも引けを取らないドラマが短歌という表現媒体でも展開されていて非常に楽しめた。

    あとがきに、「短歌は、事実を記す日記ではなくて、真実を届ける手紙で、ありたい。」「人を想って揺れる心は、これからも私にとって、大きなテーマだ。」とあり、この方の歌に惹きつけられた理由がわかった。

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    2024年11月14日
  • トリアングル

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    読み終わって最初の感想は「苦しかった」だった。
    主人公をはじめとして、登場人物たちの行動が、私にとっては「いけない」ことだった。
    ただ、その「いけない」ことをする心理や感情は理解ができて、胸が詰まった。
    人間にとって倫理観や道徳は大切だと思う。ただ、人生には、善悪では判断できないこともあるはずで・・・
    倫理と感情が相反する時、今までの私なら「こうあるべき」を優先していたが、当書を読んだ今は「こうしたい」を優先してみてもいいのかな・・・と思ったり思わなかったり。

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    2024年11月12日
  • ありがとうのかんづめ~子育て短歌ダイアリー~

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    〜子育て短歌ダイアリー〜
    『ありがとうのかんづめ』 俵万智

    月刊誌『エデュー』(edu)に2009年ー2013年に連載された「たんぽぽの日々」を元に編集・構成された続編になります。(前編は2010年『たんぽぽの日々』として出版されています。)
    エデューは上の子が小学校に上がる前から、母の予習的に読み始め、特に低学年の頃よく読んでいました。子の学びについて、母として、参考になることが多かったです。お世話になりました。(蔭山先生の百ます計算もよくやりました。懐かしいです。笑)

    本書では、
     幼稚園卒園までの「さざやかな風」編
     一年生「いちねんせいのひみつぶっく」編
     二年生石垣島へ「さとうき

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    2024年11月03日
  • 考える短歌―作る手ほどき、読む技術―

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    読者の心に響く短歌のコツを伝授。具体的な例を挙げ、分かりやすい。技術を磨く知識は元より、詠む者の心の柔軟性や継続力も、創作には必要不可欠だと知る。手厳しい短歌道である。

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    2024年09月30日
  • ありがとうのかんづめ~子育て短歌ダイアリー~

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    俵万智さんのエッセイと子育て短歌ですね。
    『本書は、月刊誌「エデュー」に連載していた「たんぽぽの日々」という子育てエッセイの後半部分をまとめたものだ(前半部分は2010年に「たんぽぽの日々」として出版された。)』とあとがきに語られています。また、「園児だった息子との時間、小学生だった息子との時間は、もうこの本の中にしかない。」とも綴られています。子どもさんと真っ正面から二人三脚で過ごされた子育て奮闘記、たくみん(息子さん)の成長記ですね。

     短歌を……

     充実の秋と言うべし
      収穫の人のまあるい背中を見れば

     「さざやかなかぜ」と言い張るおさなごと
      甲板にいる、さざやかな風

     花

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    2024年09月14日
  • サラダ記念日

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    あの有名なサラダ記念日の短歌だけ知ってたけど小説の文だと思ってて、小説だと思って読み始めたら短歌集でびっくりした。初めて短歌集を読んだけど57577でこれだけ情景が浮かぶものが作れるんだなあと感じた。

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    2024年08月25日
  • かぜのてのひら

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    ネタバレ

    特に好きな歌。

    ◇母と娘のあやとり続くを見ておりぬ「川」
    から「川」へめぐるやさしさ

    ◇泣きじゃくるチア・リーダーよこんなにも悔しいことがあるということ

    ◇読み終えてしまった推理小説のように男に抱かれておりぬ

    ◇渡されし缶コーヒーは生ぬるくあなたをかばうように飲みほす

    ひらがなとカタカナを意識しながら読んだ。

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    2024年08月19日
  • サラダ記念日

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    1987年に刊行されてベストセラーとなった歌集で、著者が二十代前半につくった短歌を収録しています。

    かざることのない日常のことばを織り込みながら、流れ出るように詠まれた歌とでもいうような印象を受けますが、それが多くの読者にこれまでの短歌とは異なるあたらしさを感じさせたのではないかと思います。ただ、本書に収められている短歌を「みずみずしい感性」ということばで形容することには、わたくし自身はやや躊躇してしまいます。

    本作が刊行された1980年代は、人びとがこれまでにないほど消費社会を謳歌していた時代でした。消費による自己実現がまがりなりにも達成されつつあり、そのことが古典的なジェンダー規範をめ

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    2024年08月15日
  • ホスト万葉集 巻の二 コロナかもだから会わない好きだから コロナ時代の愛なんてクソ

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    1巻目より上手くなってる!
    お母さんの歌がいいわー

    最近は ホストごときで悩んでと 鼻で笑ってやったりもする

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    2024年08月10日
  • サラダ記念日

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    初めて最後まで読んだ。短歌集なので読みやすい、が、57577の31の言葉の中に吹き込まれている世界が広い、大きい、深い!!
    解説にもあるが、字余り字足らずが少なく、57577の定形型にはまっているため、リズミカルに詠めて、ノれる。
    読んでいて楽しく、胸が躍る歌集は久しぶりだった。これはいい!

    お気に入りの歌

    江ノ島に遊ぶ一日それぞれの未来があれば写真は撮らず
    →また次も来る。確信があれば写真なんて撮らなくていい。未来の可能性がもたらす安心感、今を楽しもうとする素直な気持ちが、いい!


    フリスビーキャッチする手の確かさをこの恋にみず悲しめよ君
    →フリスビーを投げると相手がキャッチしてくれる

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    2024年07月20日
  • サラダ記念日

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    短歌集では異次元の280万部の超ベストセラー

    わけあって再読したけれども、以前読んだのはいつだっけかなぁ
    少なくとも大学生がその前あたり

    これのヒット以降、些細な事でも「◯◯記念日」という風潮ができた気がする
    世の中への影響力がすごいと思う

    そして、令和の時代になって、SNSで「いいね」の数を競うような風潮に対して
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    今は「いいね」の数を競うような風潮があるけれど、これはたった一つの「いいね」で幸せになれるという歌です
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    と、ツィートするあたりのセンスも含めて、言葉の使い方に魅了される


    収録されている中で、個人的に好きな歌
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    2024年07月19日
  • サラダ記念日

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    ★★★☆☆テレビのドラマと情報番組で取り上げられていたので、積ん読本をよそについつい買ってしまいました。こんな風に思われるっていいなぁ〜と思う歌もありました。揺れる気持ちが分かりやすく表現されていると思いました。

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    2024年07月14日
  • ありがとうのかんづめ~子育て短歌ダイアリー~

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    ネタバレ

    子どもの感受性が素晴らしい。その新鮮さを隣りで受け止め、共感する万智さんがステキだ。
    月山での田植え体験と「缶詰づくり」たくみん(息子さん)から
    「ゆうれいのおかあさんえ、(中略)あかちゃんのときおせわになりました。ありがとう。これからもげんきでね。」とお母さんが死んだ時、一緒にお墓に入れるという可愛いお手紙。

    *太平洋はいま太平の洋となりカタカナで書くバンザイクリフ
    「天皇陛下万歳」と多くの日本兵が身を投げたサイパンの岬。
    *硫黄島、サイパン、グアム 子に語る言葉持たねばひたすらの青

    雨の日のたくみんの感じ方にもビックリ。
    「雨の日は、車の音がかっこいい」と車による音の違いを楽しんでいる

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    2024年07月04日
  • ホスト万葉集 嘘の夢 嘘の関係 嘘の酒 こんな源氏名サヨナライツカ

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    和歌とホストは、相性がいいだろうなと思っていました。
    読んでみてなるほどなと思いました。
    平安貴族は仕事と恋愛のために、せっせと歌を作りました。ホストもそれに重なるところがかなりあります。
    ただ今まで誰もこの二つを結びつけていませんでした。
    それをした手塚氏は、凄い人だなと思いました。
    一読する価値のある本だと思います。
    私は今日から三大和歌集を教える為の参考として、朝1時間少々でざっと読みました。
    全く関係を持たなかった世界を少し垣間見る事が出来て、楽しかったです。

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    2024年07月02日
  • 考える短歌―作る手ほどき、読む技術―

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    言葉の選び方 伝え方 描き方など
    制限の中での表現の深さの浅い部分に触れられた

    何を加えて何を減らすか
    取捨選択と構成の難しさ

    日常会話でも他の表現でもそうなのかも

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    2024年06月29日
  • たんぽぽの日々 ~俵万智の子育て歌集~

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    ネタバレ

    「あの赤い花がつつじで
    この白い花もつつじと呼べる不思議さ」
    子育てしていると、もう一度自分の中に「子どもの目」が宿るという俵万智さん。
    今、孫育て中の私も、「子どもの目」が蘇って嬉しい。

    「逆光に桜花びら流れつつ
    感傷のうちにも木は育ちゆく」
    河野裕子さんの言葉「子どもはね、いつも、そのときが一番かわいいの」社会人のお子さんにもそれが言えるとは。子どもや孫との「いま」を愛おしみたい。

    「いのちとは心が感じるものだから
    いつでも会えるあなたに会える」
    不在を感じる時こそ再会できているのか。
    千の風になったとしても。

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    2024年06月27日
  • サラダ記念日

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    1980年代にベストセラーになり、「男はつらいよサラダ記念日」まで登場し、俵万智さんは時の人となった。
    本棚の隅っこにあった単行本は赤茶けて昭和の香り、ひとり暮らし、失恋の香りがした。
    同時代に地方から出てきた私は彼女の短歌に魅了された。石川啄木や若山牧水が好きだった私には衝撃だった。日常や心象風景がリズミカルに映し出されていく。
    三十一文字に、言葉を切り取り、切り落とす愉しさ。子ども達にも伝えたくて、短歌づくりを一緒に楽しんだこともあった。

    広島カープ サザンオールスターズ
    恋のうた 父、母、弟のうた
    中国で詠んだうた
    久しぶりの再読 新鮮な感動!

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    2024年06月26日