俵万智のレビュー一覧
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有名な歌しか知らず初めて手に取ってみた。どの歌もリズムが良くからりとしていて読みやすい。佐佐木幸綱の跋文と著者あとがきも好感を持てた。一冊の歌集で280万部超えって凄すぎる…しかも20〜24歳の頃に詠んだ歌たち。殆どの歌が字余り字足らずなく定型に収まっていた。
中でも良いなと思ったのは下記七首。
「寒いね」と話しかければ「寒いね」と答える人のいるあたたかさ
ハンバーガーショップの席を立ち上がるように男を捨ててしまおう
男というボトルをキープすることの期限が切れて今日は快晴
今日までに私がついた嘘なんてどうでもいいよというような海
おそらくは来ることのない明日なら語りつくして眠らんと -
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〜子育て短歌ダイアリー〜
『ありがとうのかんづめ』 俵万智
月刊誌『エデュー』(edu)に2009年ー2013年に連載された「たんぽぽの日々」を元に編集・構成された続編になります。(前編は2010年『たんぽぽの日々』として出版されています。)
エデューは上の子が小学校に上がる前から、母の予習的に読み始め、特に低学年の頃よく読んでいました。子の学びについて、母として、参考になることが多かったです。お世話になりました。(蔭山先生の百ます計算もよくやりました。懐かしいです。笑)
本書では、
幼稚園卒園までの「さざやかな風」編
一年生「いちねんせいのひみつぶっく」編
二年生石垣島へ「さとうき -
Posted by ブクログ
俵万智さんのエッセイと子育て短歌ですね。
『本書は、月刊誌「エデュー」に連載していた「たんぽぽの日々」という子育てエッセイの後半部分をまとめたものだ(前半部分は2010年に「たんぽぽの日々」として出版された。)』とあとがきに語られています。また、「園児だった息子との時間、小学生だった息子との時間は、もうこの本の中にしかない。」とも綴られています。子どもさんと真っ正面から二人三脚で過ごされた子育て奮闘記、たくみん(息子さん)の成長記ですね。
短歌を……
充実の秋と言うべし
収穫の人のまあるい背中を見れば
「さざやかなかぜ」と言い張るおさなごと
甲板にいる、さざやかな風
花 -
Posted by ブクログ
1987年に刊行されてベストセラーとなった歌集で、著者が二十代前半につくった短歌を収録しています。
かざることのない日常のことばを織り込みながら、流れ出るように詠まれた歌とでもいうような印象を受けますが、それが多くの読者にこれまでの短歌とは異なるあたらしさを感じさせたのではないかと思います。ただ、本書に収められている短歌を「みずみずしい感性」ということばで形容することには、わたくし自身はやや躊躇してしまいます。
本作が刊行された1980年代は、人びとがこれまでにないほど消費社会を謳歌していた時代でした。消費による自己実現がまがりなりにも達成されつつあり、そのことが古典的なジェンダー規範をめ -
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初めて最後まで読んだ。短歌集なので読みやすい、が、57577の31の言葉の中に吹き込まれている世界が広い、大きい、深い!!
解説にもあるが、字余り字足らずが少なく、57577の定形型にはまっているため、リズミカルに詠めて、ノれる。
読んでいて楽しく、胸が躍る歌集は久しぶりだった。これはいい!
お気に入りの歌
江ノ島に遊ぶ一日それぞれの未来があれば写真は撮らず
→また次も来る。確信があれば写真なんて撮らなくていい。未来の可能性がもたらす安心感、今を楽しもうとする素直な気持ちが、いい!
フリスビーキャッチする手の確かさをこの恋にみず悲しめよ君
→フリスビーを投げると相手がキャッチしてくれる -
Posted by ブクログ
短歌集では異次元の280万部の超ベストセラー
わけあって再読したけれども、以前読んだのはいつだっけかなぁ
少なくとも大学生がその前あたり
これのヒット以降、些細な事でも「◯◯記念日」という風潮ができた気がする
世の中への影響力がすごいと思う
そして、令和の時代になって、SNSで「いいね」の数を競うような風潮に対して
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今は「いいね」の数を競うような風潮があるけれど、これはたった一つの「いいね」で幸せになれるという歌です
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と、ツィートするあたりのセンスも含めて、言葉の使い方に魅了される
収録されている中で、個人的に好きな歌
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Posted by ブクログ
ネタバレ子どもの感受性が素晴らしい。その新鮮さを隣りで受け止め、共感する万智さんがステキだ。
月山での田植え体験と「缶詰づくり」たくみん(息子さん)から
「ゆうれいのおかあさんえ、(中略)あかちゃんのときおせわになりました。ありがとう。これからもげんきでね。」とお母さんが死んだ時、一緒にお墓に入れるという可愛いお手紙。
*太平洋はいま太平の洋となりカタカナで書くバンザイクリフ
「天皇陛下万歳」と多くの日本兵が身を投げたサイパンの岬。
*硫黄島、サイパン、グアム 子に語る言葉持たねばひたすらの青
雨の日のたくみんの感じ方にもビックリ。
「雨の日は、車の音がかっこいい」と車による音の違いを楽しんでいる -
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Posted by ブクログ
1980年代にベストセラーになり、「男はつらいよサラダ記念日」まで登場し、俵万智さんは時の人となった。
本棚の隅っこにあった単行本は赤茶けて昭和の香り、ひとり暮らし、失恋の香りがした。
同時代に地方から出てきた私は彼女の短歌に魅了された。石川啄木や若山牧水が好きだった私には衝撃だった。日常や心象風景がリズミカルに映し出されていく。
三十一文字に、言葉を切り取り、切り落とす愉しさ。子ども達にも伝えたくて、短歌づくりを一緒に楽しんだこともあった。
広島カープ サザンオールスターズ
恋のうた 父、母、弟のうた
中国で詠んだうた
久しぶりの再読 新鮮な感動!