あらすじ
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超話題の第一巻から半年で、早くも登場!
「夜の街」から、素顔の五・七・五・七・七!
コロナ禍まっただなかの7月から11月に作った600首から300首余りを厳選。 今回は、「姫(お客様)」から「母」からのアンサー短歌を収録。
大反響の『ホスト万葉集』(7月6日)発売後も、歌舞伎町ホストと編者たちは、Zoomで歌会を続けた。7月から11月に開いた歌会は6回。歌会は、NHKも密着取材。ホストたちの短歌の実力もどんどん上がり、歌会には、200首を超える歌が集まったときも。6回の歌会でホストたちが作った短歌591首から、375首を、俵万智・野口あや子・小佐野弾という、「歌壇」の第一級の歌人たちが選歌・構成。家族と故郷の最終章「あんたのうちよ」は号泣必至!
(おもな収録歌)
〈「歌舞伎町2020 マスク盛れ盛れ」ほかより〉
どの街も夕日沈めば夜の街 それならいっそコロナ街
夜の街 感染4割なるほどね なら6割は昼の街やん
マスク盛れ 活かさぬ手はないイロ掛けて 君は手の上 コロコロコロナ
あなたからうつったんなら別にいいむしろシェアしてなんかエロくね
出かけたい出かけられないコンチキショー そういえば誕生日だね百合子おめ
夜の街外から見るか内から見るか 正義はどこにもない自分で決めろ
コロナ禍にみてはダメなの夢なんて じゃあ教えてよ今の生き方
「これ好き?」が「これ知ってる?」に変わったね見つけてきてね新しい好き
歌舞伎町無縁の街のはずでした 去年の夏に君に会うまで(お客様より)
〈最終章「あんたのうちよ」より〉
「生きてるだけでいいじゃない」ああ微笑みて息子亡くせし友の言う(母より)
畳まれた中学ジャージ洗い立て この洗剤が実家の匂い
(目次紹介・章タイトル)
歌舞伎町2020 マスク盛れ盛れ
ちょっくら歌会
母の連絡
姫の愛情、僕の夢
やらかしちゃったし腹も減ったし 今日もGo To ラーメン二郎
恋の時間差
夜の街 外から見るか内から見るか
Love or money? Love and money?
「あんたのうちよ」
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感情タグBEST3
Posted by ブクログ
買ってから2巻目だと気づいた。
自由でのびのびしていておもしろかった。職業色が全面的に出ており、知らない知見を得た。私も短歌を詠みたくなった。
Posted by ブクログ
第2段が出てたー!
コロナの勢いが衰えない中でZOOMで続けられた歌会。
世の状況を反映しながら、色恋、仕事、社会など、さまざまな言葉、表現で
彼らにしか書けない歌が生まれる。
巻末の座談会を読んで、確かにこれは仕事詠でもあるんだなと気付く。
コロナの中にあったリアル。
いずれコロナ禍という大きな歴史を記録した本にもなりそうな。
川柳めいた笑えるものもあり、小説のように世界が垣間見えるものもあり。
選考している側からは、読み手の上達具合や出世具合まで分かるようで面白い。
またプロの歌人が忘れていた基本のようなものを、刺激する力もあるようだ。
Posted by ブクログ
純粋にセイシャルワーカー=男娼の大衆化されたもの、とまでは言えないがその周辺。あるい副次的産業。
コロナ自粛で昼職は途絶えても風俗嬢は来店するらしい(射精産業に協力金は出ない)/歌舞伎町という表のシモの銀座に相当するエリアで女子昼職の社会的地位収入の向上に応じてホストも中卒普通から「早稲田慶応ザラ」に移行/プレバトの俳句は俺が唯一、配偶者と同時視聴する番組で、評価不定のうちにツベコベあげつらう楽しさ(歌の前では平等)は、平安時代からの大和心。17音とちがって31音は因果関係、時代変遷を描写できる/「褒めてもらいたい欲求」男性客はゲイバーにないものを求める/作者写真を見ると顎が弱そうで失望。村上宗隆愛す
Posted by ブクログ
全く前知識なしで読んだけど、めちゃくちゃ面白かった。夜の街ばかりが敵視されていた中で、そこで働くホストが『泣いた赤鬼』というのは、なるほどと思うと同時に切なくなる。
Posted by ブクログ
前作同様手塚マキ氏の音頭のもと80人のホストたちが詠んだ短歌。
あなたからうつったんなら別にいいむしろシェアしてなんかエロくね 三継大貴
ほか、いかにもホスト〜ってのもあれば、マジな恋心の短歌、ホストやってるっす親に言えない辛さなど様々なリアル。
Posted by ブクログ
■以下よかった短歌
泣くのなら 笑顔にさせよう ホストギス
パーリナイ 現実忘れて お酒飲む 今月お金 またたーりない
小鳥とも 鈴とも違う 私たち 飛べず鳴らぬが 言葉選べる
後悔は 先に立たずと 言うけれど 後からならもう 来なくていいよ
コロナ禍で 取り沙汰される 歌舞伎町 普通に生きれるのなら 喜んでそうしますけど?
人は言う しょせん夜の身 でも気付く 夜を学んだ 人の深みを
コロナかも だから合わない 好きだから コロナ時代の 愛なんてクソ
歩くのが 前より遅くなったのは 君の歩幅が 染みついたから
台風と かけて歌舞伎の 街と解く。 円の動きに目を離せない