俵万智のレビュー一覧
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作詞家の岡村靖幸さんが歌人の俵万智さんに指導を受けながら短歌を作っていく短歌指南書。
岡村さんの作品の他に岡村さんのファンクラブサイト「DATE」会員の方からの投稿作品も掲載されています。
応募総数は「青」という題詠だけで1869作品あったそうです。
LESSON1からLESSON12までそれぞれ題詠があります。
どういう短歌がいい短歌でどういうのがダメな短歌かよくわかりました。
短歌を詠むときの推敲の過程がわかります。
「オノマトペ」や「青」などの色がテーマの題詠はよくあるので参考にしたいと思います。
投稿されている歌は数が数だけに高レベルで、私ももっと勉強しないとと思いました。
脳が短歌脳になっていず、普通の発想しかできないのだと思いました。
今の大学の文学部の人で何か書きたい人の4割は短歌、というのは驚きました。
投稿された歌の中から発想が素敵だと思った歌を以下に。
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<同じ青なのに混ざれず隣合う空のあなたと海の私は>(Sapphie)
<幼な子に戻った母の小さな手 群青色のおはじき一つ>(さらさ)
<薔薇に似た青梗菜の切り口がわたしひとりの食卓に咲く>(なつ海)
<故郷の父は嫁いだ妹の学習机で日記をつける>(山の中のアキ)
<田舎とか故郷だとか呼べなくて地元がしっかりくるんだ多摩は>(恭子)
<運動会これは中止の雨が降る 肩をしんなり落とすからあげ>(もふ)
<あの人が風になったと思わせる 頬撫でるたび花香るたび>(みのりの季節) -
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ネタバレ【メモ】
・この人の(失礼かもしれないが親しみを込めて)書く文章がすきだな
・若くみずみずしい感性と、決して軽くはない言葉のタッチ
・「乱れ髪 チョコレート語訳」を知った時はなんと感覚先行の方かと思ったが、説明書きは非常にロジカルでわかりやすく、知性をふんだんに感じる(知性、だいすきです!!)
・大好きなフルーツフレーバーティーの、色んな味を少しずつ飲んでいるような気分
・一方で、戦争や身近な歌人・詩人の死など、「亡くなること」を見つめるような文も多くあった。特に谷川俊太郎氏のエピソードについては、自分も氏のイベントでお会いしたことがあり、他人事とは思えない距離感で拝読した。
・総じて、「言葉のあらゆる可能性を楽しむ・信じる」という論調だが、結末が「言葉を疑う」谷川俊太郎氏のエピソードなのが、本全体のコントラストや輪郭をしっかり引き締めていてハッとさせられた。
・言語学で学ぶことを子育て(特に子どもが言葉を覚えていく過程)でなぞり直す、大学の言語学の講義で講師にラッパーを招く、歌舞伎町のホストとの歌会を開く、そんな世界も面白いなと思った。「ホスト万葉集」、読みたいです。 -
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毎週楽しみに見ている番組
「夫が寝たあとに」
たびたび番組に俵万智さんがゲストに来て
育児短歌の特集をしています
これが毎回面白くって( * ॑꒳ ॑* )
どの歌も共感したり、クスッと笑ったり♡
そんな育児短歌が本になるということで買っちゃいました!!
イラストはヨシタケさん♪
もう買うしかないでしょ!?
本書では司会のミキティ(藤本美貴)さんと横澤夏子さんの短歌を初め
その他の番組ゲストの短歌から
視聴者の短歌までのってます
そして育児短歌の紹介だけでなく
そもそも育児短歌とはなんぞやから
短歌の作り方まで説明されています
俵さん曰く
育児短歌は今日あったことをそのまま真空パックにできます。うまくいかなかったことも歌になるんです。
あの有名なサラダ記念日の歌は
実は7/6に起きたことでもなければ
作った料理もサラダではなく
鳥の唐揚げだったそう笑
つまり恋愛の歌は、
体験したことをそれなりに加工しないと第三者に伝わらないということだそうです。
それに比べて子育ての歌はそのまま歌にしても不思議なほどしっかりと成立します。
それくらい子育てと単価は相性がいいんだそうです(o^^o)
あとはゲストの短歌に俵さんがコメントしたり
ちょっと手直ししたりもして。
そうするとグッと良くなるのがすごいんですよー(゚∀゚)
あなたも歌を作りたくなることまちがいなし!
(誰よ)
気に入った短歌を少し紹介します♪
これはイヤ!!!!出かける前から汗の玉
今日は絶対長袖着るの!!!
ねえまって着替えがないの今日はムリ
言っても聞かず噴水突撃
オレたべるオレだいすきと跳んだはず
ひと口かじり残るインゲン
真冬でもお風呂上がりにありのまま
少しも寒くないわと歌う
着せすぎか着せなさすぎか着せすぎか
一生わからぬ子の冬支度
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『プーさんの鼻』も大好きだけど、この本も負けないくらい好き。
俵万智視点だから面白いのか、女親から見る息子像というものにものすごく共感できるから面白いのか、息子くん自身が面白いのか…多分全部だな。
短歌ももちろんいいけど、エッセイでも何度も吹き出してしまった。
危ないことしていないかと子を見れば 危ないことしかしておらぬなり
小学生二人とスーパーボール二個 風呂に入ったきり出てこない
前を向けと言われる息子 「今オレが見ている方が前」とつぶやく
特大の絆創膏を購(あがな)えり 男の子かい? 男の子です
ウワバミに呑まれたゾウの絵をほめてやれる 大人になりたい、なろう
ツルの足四本と思いこみしゆえ 永遠(とわ)に解けない問三がある
子のドラム ドンドンタッツードンタッツ 「シャーン」のところで得意そうなり
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ネタバレ私の言いたいことは、冒頭の「和歌は心の結晶」に綴られている。私が源氏物語(といっても現代語訳ですが)を手に取るとき、和歌の部分は理解が届かないこともあり、分かったようなふりをして済ませてしまっていた。あの文豪・谷崎ですら“私の技量では覚束ない”という。
しかし、俵さんは短歌の部分に焦点を絞り、「自分流に詠み直し」「万智風の役をつけるという試みしてみたい」と言って、なるほどと納得できる姿に読み解いている。紫式部が登場人物のそれぞれになり、巧拙織り交ぜて歌いわけるという指摘も、今後源氏物語を読むうえで大いに参考になる。早速「寂聴源氏」を取り出した。