俵万智のレビュー一覧

  • かぜのてのひら
    「サラダ記念日」のピュアな恋のうたとは少し変わって、教師としての目線や、過去の恋愛を顧みるような目線、本気で相手を想えない葛藤など、時の流れを感じれた



    自転車を漕いで初めて会いにゆきし日のスピードを思いつつ漕ぐ
  • オレがマリオ
    それぞれの詩が繋がりあったエッセイのような小説のような詩集。詩ならではの躍動感と自然の描写が想像力を掻き立てる作品に。
    母でありながら1人の女性であることを忘れず恋の描写もあったのが人間らしかった。
    他の作品も読みたい。
    77/100
  • ありがとうのかんづめ~子育て短歌ダイアリー~
    俵万智
    1962年 大阪府生まれ
    サラダ記念日

    一人息子のシングルマザー
    東北大震災を機に石垣島へ移住
    子育てエッセー

    前向きで暖かい日常と子どもへの愛情が良く伝わってくる
  • かぜのてのひら
    特別でない路傍の石がかくも煌めいてみえるなら、忙殺による暗雲は風に攫われる。思考の整理が追いつかなくて不安でも、まだ目が輝いている。まだ心は鳴る。それがどんなに私を。
  • ホスト万葉集 嘘の夢 嘘の関係 嘘の酒 こんな源氏名サヨナライツカ
    古来から、日本人は歌で愛を伝えてきたわけで、
    愛を売る職業のホストに短歌はもってこいなのかもしれない。

    全体的にストレートな歌が多かった。

    ホスト○年目でまとめてるので、
    ガツガツしていた句が、だんだん落ち着いたり、後輩ができたりして、
    ホストたちの生活の移り変わりを感じて面白かった。
  • ホスト万葉集 巻の二 コロナかもだから会わない好きだから コロナ時代の愛なんてクソ
    全く前知識なしで読んだけど、めちゃくちゃ面白かった。夜の街ばかりが敵視されていた中で、そこで働くホストが『泣いた赤鬼』というのは、なるほどと思うと同時に切なくなる。
  • 考える短歌―作る手ほどき、読む技術―
    俵万智(1962年~)氏は、早大第一文学部卒の歌人。大学卒業後、高校の国語教員として働きながら発表した『野球ゲーム』が1985年の角川短歌賞次席となり、その奔放で斬新な表現で現代口語短歌のホープとして一躍脚光を浴びた。『八月の朝』で1986年の角川短歌賞を受賞。翌年に発行した第一歌集『サラダ記念日』...続きを読む
  • ホスト万葉集 嘘の夢 嘘の関係 嘘の酒 こんな源氏名サヨナライツカ
    出オチ感があるタイトルだったけど、中身はマジメに短歌だった。ホストならではの心の機微が詰まっていて、妙に生々しくて良い。光源氏は元祖チャラ男という解説は、言い得て妙だと思った。
  • ホスト万葉集 嘘の夢 嘘の関係 嘘の酒 こんな源氏名サヨナライツカ
    心に刺さる一句から、あけすけな一句まで。稚拙と思うものも多いけど、誰かが何かを伝えようとする短歌はいずれも等しく尊い!
  • トリアングル
    その表現を、言葉を、何度もかみ締めたい1冊。
    題材によるものか主人公によるものか、私個人としては「そうそれ、そうなんだよ」感目白押しだった。
    各人が各人の世界を生きていて知らないことはないと同じという観念、それな過ぎてページの端を小さく折った。
  • ホスト万葉集 巻の二 コロナかもだから会わない好きだから コロナ時代の愛なんてクソ
    詠者名を眺めていると、「あ、この人短歌詠むのにハマってるのかな」みたいなのが伺えて微笑ましかったです。
  • ホスト万葉集 嘘の夢 嘘の関係 嘘の酒 こんな源氏名サヨナライツカ
    本物のホストによる短歌が300首ずらりと並ぶ。ホストが短歌??と思う人もいるかもしれない。しかし、短い言葉で想いを伝え、微細な所作に敏感に気づく力は通常の人間を凌駕している。光源氏が元祖チャラ男であるように、ホストは歌を詠む素養がある。私が好きな歌「歌舞伎町 東洋一の繁華街 不要不急に殺される街」
    ...続きを読む
  • ホスト万葉集 嘘の夢 嘘の関係 嘘の酒 こんな源氏名サヨナライツカ
    自分の知らない世界のことを知れる面白さと、手塚マキさんが本の中で仰っているように、短文でのやり取りに強いホストの人たちの才覚が存分に表れた、独特の短歌のリズム感が面白かったです。
    短歌ということで、パラパラと読み返しやすく、たまに読んではそれぞれの短歌の明るさや切実さに謎に励まされています。
  • オレがマリオ
    詩人の感性の高さに心震わせる。
    歌にすることで想像力をかき立てられることを、俵万智さんから毎度強く思い起こされる。
    この時はこんな状況かな?と思いを巡らしながら読む素敵な詩集。
  • トリアングル
    33歳、フリーライターの主人公は
    仕事は順調
    妻子ある年上の恋人との関係は良好
    フリーターで年下の恋人からは新しい刺激を受けている。
    次第に関係性は変化し、考えもを
    小さな決断を繰り返して、時間が進んでいく。

    挿入されている短歌が素晴らしい。
    心情や心情が投影された情景が詠まれている。
    短く選び抜...続きを読む
  • ありがとうのかんづめ~子育て短歌ダイアリー~
    孫が生まれきてくれて、ありがとう。おかあさん、小さいけど、がんばって産んでくれてありがとう。ありがとう
  • たんぽぽの日々 ~俵万智の子育て歌集~
    読みやすく覚えやすくて感じよく平凡すぎず非凡すぎぬ名

    今日までに私がついた嘘なんてどうでもいいよというような海

    親子という言葉見るとき
    子ではなく親の側なる自分に気づく
  • 短歌のレシピ
    短歌や俳句を鑑賞するのが好きなので、さらに面白くなるかと読んでみた。
    少し変えるだけでガラリと印象が変わるのがとても楽しかった。
  • ありがとうのかんづめ~子育て短歌ダイアリー~
    雑誌に掲載されていた子育て短歌ダイアリーの
    後半部分。幼稚園から小学生時代を綴っている。

    シングルマザーとして、親元の仙台に暮らしていた時
    東日本大地震が起こり、落ちつかない一時期を
    逃れていっとき避難のつもりで沖縄へ。
    友人の住む石垣島へ滞在したのがきっかけで
    その小さくて限りなくあったかいコミ...続きを読む
  • 短歌の作り方、教えてください
    歌手と歌人、違うフィールドで「言葉」を扱うふたりが相互のやり取りを繰り返しながら短歌の添削指導により「歌」に親しんでいく。
    五七五七七のリズムを飲み込めずに四苦八苦する一青さんが自分なりに飲み込んでいく様と共に、歌手という普通の人の生活からは見えない視点で切り開く世界と日常の断片。
    なるほど、虚実を...続きを読む