俵万智のレビュー一覧
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Posted by ブクログ
子育てに関するお話がいくつかあり、お子さんを自然に近い場へと送り出したことや、ラップに関する知識や動画、仕事にまつわることを親子でお互いに伝え合ったりと、こんな親子の関係って良いなあと思うエピソードでした。
「デジタルになるべく触れさせないことが1番の英才教育」といったことを本書で述べられており、私は妻にも「俵万智さんが言ってたよ!」と伝えて自分の未就園児の息子たちにも見せるのを控えるようになりました(もともと良くないなとは思ってはいたのですが、これを機に)。これが私にとってこの本から得た「生きる言葉」かもしれません。
別のところでWHOが2歳までの子に見せても良いテレビ等の時間は0時間だ -
Posted by ブクログ
サラダ記念日
名前は知っていましたが、読んだことないなと思いながら手にした俵万智さんの一冊
一人息子とのやりとりが、なかなか出来た息子さんだなと思うし、俵万智さん自身も息子の言葉に感動したり。子供って、発見の連続なのでしょうね。
SNSなどで言葉が簡単に発信できる時代だからこそ、相手への想像力は大切だと思うし、AIには出来ない世界
子どもの問いに答える中に、勉強が嫌いという話しがあったけど、戦中や戦前の大人にとって、勉強が好きなだけできて羨ましいとか。立場が変われば味方や考え方も変わる物だなと。普通の人はテストで100点だと嬉しいかもしれないけど、著者のお父さんは自分の知っていることしか -
Posted by ブクログ
10章のAIに短歌を詠ませてみる話と、11章の言葉を贅沢に使うというテーマが特に面白かった。6章くらいまでは、言葉と同じくらい、息子についての話が多いなあと思ったが、最後の谷川さんの言葉を知って納得した。俵万智の中では言葉を語るうえで息子の話は欠かせないんだなーー母になったことのない私にはわからない感覚だけど。
短歌と離れた日常的なトピックから言葉を語るピースを拾い上げていくような語りは、心の揺れを見逃さない俵の作風に通ずるところがあって、この話から飛躍するの?みたいな新鮮さに恐れ入ったりもした。あと、クソリプ分類みたいなことを真面目にやってくれる作家は、俵万智くらいだと思う。
p67 ラ -
Posted by ブクログ
新書を買うというのは、当たりハズレが大きいという意味においてギャンブルに近い。
本書は紛れもなく「当たり」であった。
言葉のプロフェッショナルである俵万智さんの著書である。ホストの作る短歌、大河ドラマで取り上げられた和歌、演劇、ラップ、クソリプに及ぶまで、様々な分野において言葉がどのように使われ、どのように伝わり、どのような思いを乗せているのか、また、乗せられていないのか。一文字だけで伝わり方が大きく変わってしまうことなど、言葉や、言葉を使った芸術・文化の面白さ、難しさ、深さを感じることが出来る、これからの言葉への触れ方、使い方の目線が少し変わるような一冊でした。
言葉遊び大好きで、言葉 -
Posted by ブクログ
ネタバレ## 感想
源氏物語は人によって見方が変わる不思議な物語だ。
色々な本を読んできたけど、それぞれで見る角度が違って面白い。
和歌は31文字の文字制限がある分、伝えたい気持ちが凝縮されるので、この和歌の中にこそ、キャラクターたちの本音が込められている。
思えば、源氏物語にはたくさんの恋愛の形が描かれる。
源氏物語が長く長く読まれているのは、誰もがキャラクターの誰かに感情移入できるからかもしれない。
私は学生の頃学校で習ったときには正直「長いな〜」「すごい浮気するな〜」くらいに思っていた。
しかし本を読むにつれ、色々な角度から見ることで、だんだんキャラクターたちの理解が深まっていった