俵万智のレビュー一覧
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どうすれば気持ちを正確に伝えることができるのか。
短歌上達の秘訣は、優れた先人の作品に触れることと、
自作を徹底的に推敲吟味すること。
ちょっとした言葉遣いに注意するだけで、世界は飛躍的に広がる。
今を代表する歌人・俵万智が、読者からの投稿を元に
「こうすればもっと良くなる」を添削指導。
この実践編にプラスし、先達の作品鑑賞の面からも、
表現の可能性を追求する。短歌だけに留まらない、俵版「文章読本」。
(帯より)
新潮社の「考える人」に応募された何千という作品の中から幾つかが添削例として載せられている。
心が揺れたからこそ言葉になり、歌になる、という観点から無駄をなくし、より読者に伝わる歌を詠めるように指導がなされている。
目のつけどころ、視点の転換、言葉の用法など様々な切り口で鑑賞し、添削される。
定型に上手い具合に収まった一首ができたと思っても、もういちど徹底的に推敲してみると、別のよりよい収め方があるかもしれない、というのが印象的だった。
初心者にはとてもわかりやすい一冊だった。 -
Posted by ブクログ
ネタバレ「大好きな日本語と息子」の話だったようにも思う、とのことだが、まず浮かんだ感想としては、俵万智さんはすごく行動力のある人なんだろうなあということ。
そのバイタリティを見習いたい!
クソリプに学ぶ、の所は読んでニヤニヤしてしまいつつ、鋭さと解像度の高さにさすがだなと思った。
AIについて書かれている部分には驚いた。"敵視しているわけでも、張り合おうと思っているわけでもない。本質的な違いを認識したうえで、面白い相棒として付き合っていけたら、というスタンス"とのこと。創作する立場の人は、AI嫌なんだろうなと思っていた。"どことなく人間をマシンとして見ているから、『AIに侵食される』みたいな論が出てくるのかなと思います」(これは言語学者の方の言葉として紹介されている)。なるほど〜。生産・結果の優劣に焦点が当たると、そういう論になるのか。"人間にとって作品はあくまで副産物であり、心を掘り当てることが創作の醍醐味"とのこと。
短歌には国語の授業以来、ちゃんと触れていない。現代の短歌に興味が出てきた。
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Posted by ブクログ
俵万智さんが源氏物語の和歌部分を口語短歌に訳し解説をしている本。登場人物の和歌の上手い下手や、紫式部がなぜそういう設定にしたのか、などの考察もあり面白い。
これまで源氏物語を訳してきた与謝野晶子、谷崎潤一郎、瀬戸内寂聴などがどのように訳したのかも記されており、和歌については注釈をつけたり散文に読み替えるに留め、訳すことはあまりされていなかったとのこと。谷崎潤一郎の『和歌は散文ではなく、意味にとらわれて調べを感じられないよりは、わけも分からず調に酔いしれたほうがずっといい』という言葉が印象的。
そんな中でも短歌を現代語版に詠み代えることは、俵万智さん本人も『やんちゃと思われるだろう』と書いていたが、凄い技術だし、現代を生きる我々がわかりやすい世界観で訳してくれて有難い。一方で、原文と万智訳が並べられていて、当時の言葉だからこそかけられている言葉もあることも分かり、和歌の奥深さも知ることができた。
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Posted by ブクログ
月一で開いた「出勤前歌会」から、コロナ禍の最中のZoom歌会まで。
歌舞伎町のホストたちが2年間で作った短歌900首から、300首を厳選。
歌舞伎町のホストさんたちが作った短歌を集めた歌集です。
300首も収録された歌集というと、さまざまな雰囲気の歌があるのを想像しますが、収録されている歌のほとんどのテーマが酒、女、金、夢や序列などで、退廃的な「繁華街の夜」のイメージが強いのが印象的です。
それでも、みなそれぞれ個性があって面白い。ホストクラブには行ったことはないですが、よまれた歌から、ああ、きっとこの人は売れてるんだろうなとか、まだ新人とかなのかなとか想像するのも面白いですし、最後にホストさんたちの顔写真も載っているので、歌と本人のギャップなんかを楽しんでみるのもいいかもしれません。