俵万智のレビュー一覧

  • たんぽぽの日々 ~俵万智の子育て歌集~

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    作者の等身大な子育て模様に共感と好感を覚える。
    こうあるべき、とか、こう育てましょう、という育児本とは違い、素直に読める一冊。
    母親として「今」を生きる同志、そうだよね〜と何度も頷いた。
    続編が読みたい。

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    2013年02月21日
  • トリアングル

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    俵万智の歌物語。歌集ではひとつひとつからつながりを感じたり、物語を想像していたけど、今回はバックグラウンドがもともとあるという感じ。
    文体もとてもフラットで、喫茶店で人の恋愛話を聞くような気軽さだ。
    主人公の薫里にはMという不倫の恋人がいるが、それとは別に年下の圭ちゃんと付き合い始めるところから物語が始まる。
    恋愛って、男と女って、結婚って…最近、ひととおりの価値観で固まっていたものが、融解して、少し動きだすような思いで読んだ。
    年上の男性に無限の安心を求めて、年下の男性に刺激と新鮮さを覚えて、母親に理解を求めないながらも助言を欲し、女友達には思わず意地悪になってしまう。
    わかる、わかる。

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    2013年02月21日
  • トリアングル

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    節目節目の短歌がさすがだった。素敵でせつない。短歌集より背景がわかってなるほど〜ってメモりたくなるほど。また読もう。

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    2012年11月09日
  • たんぽぽの日々 ~俵万智の子育て歌集~

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    俵万智さんの育児の日々を、短歌とエッセイ、写真でつづる素敵な本。俵万智の短歌は恋愛もの、不倫ものなども良かったですが、私はこの育児ものが一番好きです。本書を読んでつくづくこの方の歌は素晴らしいと思いました。子供は恐らく幼稚園くらいの男の子だと思いますが、私も息子が幼稚園なのでとても共感します。

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    2012年07月29日
  • 愛する源氏物語

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    源氏物語の本文をきちんと読んでいない私でも楽しめた。どちらかというと女性目線で解釈が進む(筆者の恋愛観など)ので、それが嫌な人にはお勧めできないが、読み物として面白い。原書を読みたくなった。

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    2012年06月18日
  • 考える短歌―作る手ほどき、読む技術―

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    中学生のときに買っていた本で、片付けをしていて久しぶりに見つけたので再読しました。

    とても読みやすいことばで書かれていますし、すこし短歌に興味があるような方にはぜひともおすすめしたい一冊です。この本は、一般の人が詠んだ短歌を俵万智さんが添削する部分と、それに関連して俵さんがピックアップしたプロの歌人の短歌を何首か鑑賞する部分からなっています。章もけっこう細かく分けてあって、扱われているテーマも絞り込んであるので、予備知識がなくてもさくさく読み進められます。どなたでも「ひとこと使い方をかえるだけで、こんなにことばがかがやくんだ!」というさわやかなよろこびが楽しめるはずです。

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    2012年01月05日
  • トリアングル

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    年上の不倫相手と年下の恋人との関係を続けてる女性のお話。なんで不倫はいけないの?なんで二股はいけないの?そう考え上手く生きている主人公を見てるとなぜか共感してしまうお話。ただ最後はどっちつかずな終わり方なのですっきりというよりはちょっとこの後が気になる終わり方

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    2015年06月28日
  • 愛する源氏物語

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    歌より何より、源氏を始め夕霧、薫、匂宮の全員にいらいらしっぱなし!
    女の人の心の動きが描かれた部分が繊細な物語で、そこが醍醐味だと思われるのだけど、ほとんどが可哀想なので女性としては辛い。宇治十帖は特に暗いし…
    伊勢物語のライトな感じの方が、いまの私には好みです

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    2011年10月11日
  • 愛する源氏物語

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    よかたです。
    拙者は万智ちゃんファンなのだが。

    きっと「恋愛」を通して、人間の、
    理性の手綱じゃ馴らせないじゃじゃ馬な欲望とか、かと思へば、
    狂おしい欲望に強引にストップ命令をかけてしまう
    お利口サンな理性とか…を己で嫌という程、
    味わっているひとなんだろうといふのが
    言葉ひとつひとつから伝わってくるからなんだろう。

    万智ちゃんの着眼点や描写がとても好きなのだが、
    とくに「女性」の心理描写は、いい。

    なまなましくて、りあるで、好きだ。

    「源氏物語」は今までにも現代語訳や漫画で見てきたが、
    この和歌で読む源氏物語は実に奥ゆかしい。

    「心の結晶である和歌を、小石のように飛び越えてしまうの

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    2011年08月03日
  • トリアングル

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    主人公の考え方や行動が、共感できるかできないかは別として、すごく人間らしくて自然。ストーリーのために動かされてるって感じがしない。間に挟まれている短歌も素敵。

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    2012年01月26日
  • トリアングル

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    33歳の独身女性が、年上の不倫の男性と年下の恋人の間で悩む。
    カオリの感覚がとても近くて共感した。
    なんというか、セックスしないと決めた日に勝負できないパンツを履いたり、仲のいい女友達にちょっと意地悪言って心が広くなったり、不倫相手の妻に対して別の場所で別のイスに座っていると割り切ったり・・・。
    女が書いた女の小説だと思う。
    それでも、よくある設定でも、あとから「どんな内容だっけ?」と思わないのは、短歌が挿入されているから。
    そのおかげでエピソードがぐっと心に近くなって状況を吟味したくなる。さすが俵万智!

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    2011年01月12日
  • チョコレート語訳 みだれ髪

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    確か年始ごろに、りょうが与謝野晶子を演じていてそれがかっこよかったもんだから、興味をもった。
    俵さんの訳短歌もぴったりでよかった。

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    2016年11月16日
  • 考える短歌―作る手ほどき、読む技術―

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    短歌初心者がひっかかりやすい場所を具体的に言葉にしてくれている入門書。
    短歌を詠み始めたい方に、そしてもっと上達したい方に。

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    2010年01月08日
  • トリアングル

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    妻子ある年上の恋人がいて、年上の彼も現れ、同時進行でお付き合いをするという、私にはありえない設定でしたが、それなりに主人公に感情移入して読むことができました。

    短歌が随所に織り込まれていて、小説本文の内容を凝縮していたり、補足していたりと効果的な表現方法として使われていました。

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    2009年11月06日
  • 考える短歌―作る手ほどき、読む技術―

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    俵万智が短歌の例を取り上げて添削しながら、そのコツを伝授する!という趣旨のもの?
    実際彼女の感性は鋭くて、「たしかにここを直すとよくなった!」となることがしばしば。
    その一方で「なんで直したの?」というものもあるから、やっぱり一首ごとの評価は人の感性次第なのかな、とも思ったり。
    それでもちゃんとカテゴライズされて、推敲するときのポイントを教えてくれるので面白い。
    なんも考えずにまず短歌を詠んでみて、それからこれをもとに直していくといいものができそうって思える一冊です。

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    2009年10月04日
  • 愛する源氏物語

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    源氏物語に出てくる和歌を軸としながらも、この物語のエッセンスを上手く説明している。
    特に「万智訳」で登場する和歌を詠み直しているところが心憎い。
    理系だったボブには、高校生時分にこんな調子の授業があったら…と思ってしまう。
    「あさきゆめみし」も読まず、果敢に原文にぶつかっていたなぁ。
    万智的解釈が随所に出てきますので、これも参考になります。

    なかなか手に入れることができなかった1冊。

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    2009年10月04日
  • 愛する源氏物語

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    歌だからこそ、大胆な本音や心の奥の想いを雅な言葉や曖昧な表現に包んで詠むことができる、という見解に感銘を受けた。日本語の表現が持つ不確かさゆえの美しさを改めて知った。
    また、当時の歌のやり取りと現代のメールのやり取りを重ね合わせている部分で、日本人の心性の不変性を読み取っているようで面白いと思った。
    ただ、俵万智の解釈は痛快で面白い反面、その俗っぽさや本人の独自の価値観が濃く出すぎていると思うようなところもあった。そこが面白いところでもあるのだが、「ボキャ貧」という表現や「BC」の話など、やや品性にかけるように私には思えた。もう少しだけ、源氏物語のオブラートに包まれたような優美さや色っぽさを失

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    2009年10月04日
  • 考える短歌―作る手ほどき、読む技術―

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    短歌は何でもありだけど、やっぱり技術は知らないより知っていた方がよいし、ないよりはああった方がよい。

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    2009年10月07日
  • 愛する源氏物語

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    今までで一番、源氏物語のすごさを感じた。話が面白いのはもう、分かってる。そこに和歌というエッセンスをプラスするか、しないか。これは断言できるでしょう。しなきゃもったいない。

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    2009年10月04日
  • 愛する源氏物語

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    源氏物語に出てくる和歌を現代の口語の和歌に読み直した,という試みが良かった.ちょっと口語すぎてつまらないところもあるけど.あと,解説とかつっこみとかもすごく楽しい,というか,そうそう!という感じだった.

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    2009年10月07日