牧水の恋

牧水の恋

850円 (税込)

4pt

3.5

旅と酒の歌人・若山牧水は、恋の歌人でもあった――。

白鳥は哀しからずや空の青海のあをにも染まずただよふ
幾山河越えさりゆかば寂しさのはてなむ国ぞけふも旅ゆく

これらの名歌が生まれた背景には、小枝子という女性との痛切な恋があった。
若き日をささげた恋人の持つ秘密とは?
恋の絶頂から疑惑、別れまでの秀歌を、高校時代から牧水の短歌に共感し、
影響を受けてきた俵万智が丁寧に読みこみ、徹底した調査と鋭い読みで、二人の恋をよみがえらせる。
スリリングな評伝文学。

第29回宮日出版文化賞特別大賞受賞作。

『ぼく、牧水!』の対談集がある俳優・堺雅人氏も絶賛。

「解説」は牧水研究の第一人者・伊藤一彦氏(堺氏の高校時代の恩師で、『ぼく、牧水!』の共著者)。

※この電子書籍は2018年8月に文藝春秋より刊行された単行本の文庫版を底本としています。

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牧水の恋 のユーザーレビュー

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感情タグBEST3

    Posted by ブクログ

    ▼若山牧水と言えば、

    白玉の歯にしみとほる秋の夜の酒はしづかに飲むべかりけり

    くらいしか知りませんでした。この歌は素敵だなあと憶えていました。
    それ以外どんな人か全く知らず。たまたまBOOKOFFで見つけてなんとなく購入。

    ▼歌人の俵万智さんが書いています。評伝です。時折、「同じ短歌詠みとして

    0
    2024年06月01日

    Posted by ブクログ

    旅と酒の人、若山牧水
    好きな歌人です。
    白鳥は哀しからずや空の青海のあをにも染まずただよふ
    幾山河越えさりゆかば寂しさのはてなむ国ぞけふも旅ゆく
    漂泊の詩人、旅と酒を愛する、飄々とした、朴訥な、達観したようなイメージを、牧水に持っていました。
    しかし、これらの名歌が生まれた背景には、小枝子という女性

    0
    2024年05月12日

    Posted by ブクログ

    私ずっと俵万智さんのこと誤解していたかもしれない。恋の歌専門の感情120%、現代の与謝野晶子だと思っていたけれど、とんでもない。やはりプロですね。知識量が途方もない。

    0
    2024年02月18日

    Posted by ブクログ

    若山牧水という人物がどのような歌人だったのか、俵万智が細かく解説しています。男性が和歌に思いを連ねて吐き出しているので、少々女々しく感じてしまい、初見だと、驚きました。
    当時の想いの長けをいろんな友人に吐露していたり、既婚者であることを知らずにお付き合いをしていた牧水の状況、心情を考えると牧水の純真

    0
    2022年01月13日

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