岡崎隼人のレビュー一覧
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購入済み
怖すぎて後悔するまである
個人的に『残穢』以来の、「読むんじゃなかった……怖すぎ。でもめっちゃ面白い」な作品でした。
書店通いを趣味としている方に、特にクリティカルヒットな怖さです。
そもそも書店って店内で大騒ぎするお客さんも少ないですし、皆さん黙々と本を選びがちですし、明るい雰囲気に反して静寂を是とする神秘性もありますよね。
そして本棚のおかげで死角も多い。棚の向こう側に何がいるのか、店員さんにだって分からない。
……適役じゃん、怪談の舞台に。
むしろなんで今まで、誰も選ばなかったの。
一度気付いてしまうと、馴染みの本屋さんに行ってもソワソワしそうな自分がいます。
悔しい反面、この現実への侵食感も楽しくて。
怖すぎて読んだことを後悔したのは事実ですが、こんなにも尾を引く怖さを生み出して下さった作者様に感謝です。 -
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25編のショートショート集で、ちょっとした時間にも読み進める事ができて楽しかったです。
全て『だから捨ててと言ったのに』の一言から始まり、そのあとは作者さんによって推理物になったり、ホラーになったり、感動物になったりと、ショートショート集なのにとても読みごたえがありました。
知っている作家さんの作品には作家さんらしさが出ていて楽しめました。初めての作家さんの作品もあったので好みの作風の作家さんの他の話も読んでみたくなりました。
このショートショート集をきっかけに読書の幅が広がりそうです。
今回は第四弾目とのことで、前作も読んでみたくなりました。 -
Posted by ブクログ
赤ちゃんの頃に捨てられ、殺し屋になるべく和尚のもとで育てあげられた雨乞。
修業を積み心を殺す事に成功し殺し屋として生きていく。
そんな雨乞が椿依代という作家が書く小説に出会ってしまった。
小説に出会い、椿依代と出会い、殺していた心を徐々に取り戻していく。
雨乞の純真さに魅力を感じ、最後の方はじんわりくる。
いや~面白かった。
しかも、読んだ小説は痕跡を残さない為に燃やしてしまうから手元に残らない。
そのために、なんと!!76冊も買い、全文を覚えてしまう程に。同じ本を76回も繰り返した事ないな。すごい。
そして、自分でも書き始めるのだが、上手く書けない、、でも、私は雨乞の書く小説好きでした笑。ショートショートの中に紛れてそう笑
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Posted by ブクログ
ネタバレショート・ショートなので、一編が8ページくらい。その短い中で背景をぼかしつつも確信に迫る書き方してたりするものもあり、うまく咀嚼できないまま終わったものもあり、でも面白い短編集だった。
始まりが不穏なので、大体不穏な話が多い中、最初から最後までハッピーに終わる「切れたミサンガ」が好き。
人でも殺したんかと思いつつ、同じ格好ときたのでSFかと思ったら 笑
安定のホラーの「こわくてキモくてかわいい、それ」も好き。
それが不気味だけど、主人公が見下されてることに気付きながらも知らないふりして難を逃れてて、性格悪い私はざまみろと思ってしまった。
「久闊を叙す」も良い。
こんな形で、我が友李徴子を読むとは。新鮮な感覚だった。 -
Posted by ブクログ
書店にまつわる実話怪談を集めたものかな〜と
読み始めはそう思っていたけれど、
次第にある1つの怪談を主人公の著者が
深掘りしていくにつれて
あれ?なんか不穏な空気に……((((;゚Д゚)))))))
思っていた内容を良い意味で裏切られて
久しぶり怖かったと感じた作品でした。
子どものようなもの、エプロンの紐を外す何か
「じかんだよ」と話す声…
全国から集められた怪談話に少しずつ
ある共通点が浮かび、その原因を
突き止めようとするにつれて
現実の生活や周りの人にもある変化が。
侵食していく恐怖に正直言って
夜中のトイレ怖くなりました(大人やのに)
あと明るい本屋さんでも実は
安全圏ではないのではということを
考えさせられて
本の中に出てきた本屋がないことを願い、
それでも本屋に足を運ぶんだろうなと思う。
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Posted by ブクログ
書店だけは、聖域だと思っていた。
隅々まで明るくて、人がたくさんいて、
怖さとは無縁の場所。
でもこの本を読んだら、
書店に行くのがちょっと怖くなってしまう。
『書店怪談』岡崎隼人
本にまつわる怪談って、世の中には数多く存在する。
たとえば古書なら、前の持ち主や来歴が気になることもある。
だから古書店と怪談というのは、
とても親和性が高いと思うのだ。
でも!!!
新刊を扱う書店って、
私の中ではどちらかというと「陽」の場所だった。
書店を舞台にした怪談なんて、本当に怖いの?
そう思っていたのだけれど……
これがまた盲点だった。怪談の宝庫やないか!!!
棚から本を抜いたあとの隙間を見たことはありますか?
バックヤードで監視カメラを覗いたことはありますか?
朝出勤したとき、無人の店内でBGMが流れていたことはありますか?
……あぁ、無数に出てくるじゃないか。
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著者の岡崎隼人さんと講談社の編集者が協力し、
書店を舞台にした怪談を全国の書店員たちから募集して、
一冊の本を作り上げようとする。
そんな構成のモキュメンタリーホラー。
本書は、小野不由美さんの『残穢』を思わせるつくりで、
実際に作中でもその名が登場する。
不気味な怪談から、
少し心あたたまるような怪談まで、
そのバリエーションはかなり幅広い。
けれど二人は、それらの怪談に
ある共通点を見つけてしまう。
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こういう、現実をじわじわ侵食してくるタイプのホラーは怖い。
それも「書店」という、
本好きにとっては聖域みたいな場所で起こるから、なおさらだ。
書店だけなら、まだいい。
でも、それがついてきてしまったら……。
そして一番怖いのは、
怪異そのものよりも、
生身の人間が少しずつ狂っていくことなのだと思う。
これを読んだら、書店員さんは
閉店時に最後の一人になるのが
ちょっと恐ろしくなるかもしれない。