岡崎隼人のレビュー一覧
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Posted by ブクログ
警察官×殺し屋
当初ターゲットであった警察官が自分の敬愛していた小説家だったと知り、その人の命を守るため真犯人を一緒に探していくというところから物語は始まっていく。
雛鳥が最初に見たものを親として認識するように、自分の幼少期から刷り込まれてきた習性。主人公である雨乞は“父”である和尚こそが絶対的な神とし、「自分の心を殺すよう」と学習された。
でも、どんなに心を殺しても小説やある小説家、はたまた小説を書くことを愛することはやめられなかった。それに対して自分がどんな感情を持っているか言語化出来なくとも。
そして、雨乞がやがて絶対的に信じているものに裏切られていたと知ったとしても、彼には愛するも -
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Posted by ブクログ
ネタバレ書き出しが『だから捨ててと言ったのに』から始まる短編集。様々な作家さんがこの一言からそれぞれの物語を紡ぐので、本当にいろんなジャンルの話が読めるのが面白い。
個人的に印象に残っているのは多崎礼さんの『海に還る』、摩耶雄嵩さんの『探偵ですから』かな。短いからこそ、その世界にスッと入り込めてわかりやすい話が好み。『海に還る』は人魚の話で多崎さんの作品らしいファンタジーな世界観が8ページにまとまっていて良かった。『探偵ですから』はとにかくわかりやすい作品で読みやすかった。短い話なのに、物語の登場人物の心情もわかりやすかったし、飼ってる犬がしゃべりだすとか少し怖い感じもするけど、主人公が助かって良か -
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