山崎元のレビュー一覧
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Posted by ブクログ
これまでは4分割で株と債券、国内と海外などのポートフォリオを組んで、ときどきリバランスをする、などというのがデフォだった気がするのですが、今回書かれているのは、
NISAやiDeCoなどを最大限に利用して、
p42
「「リスク資産」は全て全世界の株式に投資するローコストな(手数料の安い)インデックス・ファンド(「eMAXIS Slim 全世界株式(オール・カントリー)」など)に投資する」
以上!
といういたってシンプルなもの。
いいですね!
内容は基本ルールを腑に落ちるように、実践しやすいように、細かく例をあげて説明してくれています。
p23
「嫌な仕事を、仕事だと割り切れることもまた、経済的に独立した人の強さの一つ」
p37
「男性は女性よりも約45~67%程度多く売買を繰り返す傾向にある」
p45
「「最大限許容可能な損失額の3倍」までに、リスク資産の投資額を抑える必要があります」
p46
「1年後に「3分の1の損」と「4割の儲け」という広い範囲で変動しながらも、「平均的な投資のリターンは年率5%だ」と考えたうえで、リスク資産に「金額でいくら」投じてもいいか」
p57
「「無リスク資産」は、「個人向け国債変動金利型10年満期」と「1人1行1000万円以内の普通預金」
p58
「「リスク資産」は”全額”「全世界株式インデックス・ファンド」」
p58
「三菱UFJ国際投信の「eMAXIS SLIM 全世界株式(オール・カントリー)」」
p58
「投資とは「買ったり・売ったり」することではなく、「持っていること」です」
p63
「確定拠出年金の運用対象は、自分が持っている資産の中で「期待するリターンの高い対象」を割り当てる」
p63
「確定拠出年金での運用商品の選択肢は、「全世界株(日本含む)」、「全世界株(日本除く)」、「先進国株(日本除く)」のいずれかに該当するインデックス・ファンドが、ほぼ唯一の正解」
p99
「SBI証券のiDeCo講座のおすすめ商品
「SBI・全世界株式インデックス・ファインド」
p111
「期待リターンに関しては、「過去の延長を将来の予想とする」アプローチは全く役に立ちません」
p114
「S&P500よりも世界株(日本除くでも)の方が明らかに優れている」
「日本株を含む世界株の方が僅かながらリスクが小さくなるはず」
p115
「世界株への投資が、日本株を含むもので91点、日本株を除いたもので90点、S&P500は85点に近い80点台前半の点数」
p125
「買った株式をお金の必要が生じるまで一切売らない」
「「投資は勝ち負けではない」、「売り買いすることではなくて、持っていることが投資なのだ」
p126
「銀行でリスク資産を運用するのは100%ダメ」
p127
「手数料の高い投資信託やラップ運用(ファンドラップ)などを選ぶのは絶対に止めて」
p128
「セールスマンの力を甘く見てはいけません」
「毎月分配型の投資信託や、ファンドラップ、外貨建ての生命保険など、手数料が高く、持たない方がいい資産」
「これら三つの商品は、かつて金融庁が「金融レポート」(平成27事務年度版)で、問題があるとして取り上げたもの」
「即刻解約して、ほったらかし投資術に編成し直すことをお勧めします」
p129
「投資の三原則とは「長期・分散・低コスト」」
p132
「投資にあっては、実は「リスクを買う」ことが本質なのだと割り切るのがいいと思います。企業の利益や経済の成長を「予測」する必要はありません」
p133
「投資教育にあっては、割引現在価値とリスク・プレミアムについて理解させること」
p134
「自分にとって適切な大きさのリスク分だけ株式を保有し続けて、リスク・プレミアムの実現を期待する」
「マーケットに居続ける」以外に、この上昇を手にする方法がありません」
p148
「「運用のリスクは、リスク資産への投資額で調整する方が、運用商品の選択で調整するよりも効率的である」」
「低金利の現在、内外の債券に投資することは非効率的」
p150
「為替のリスクがあるのに、高いリターンが期待できないから外国債券への投資はしなくてもいい」
p151
「ほったらかし投資ではいわゆる「損切り」は不要です。損切りの癖をつけてしまうと、ほったらかし投資では儲けにくくなります」
p175
「『波瀾の時代の幸福論ーマネー、ビジネス、人生の「足る」を知る』」
幸福の要素
「1.自主性ー自分の人生を自分で決められること。
2.関係性ー家族や友人など親しい人たちと良い関係でいられること。
3.能力を活かすー与えられた才能や自分で獲得した能力を活かし、学びたいと考え、学ぶ努力を続け、人の役に立つこと。」
p176
「『ウォール街のランダム・ウォーカーー株式投資の不滅の真理』」
「『敗者のゲーム』」
「"Do the right thing"「全てにおいて正しいことをしよう」」
p176
「「自己決定」「自分が人から承認されて自分も人に良いことをしているという相互性」「自分はプラスに変化しているという成長の実感」」
p181
「数時間掛けて仕組みづくりを行い(1日は掛かりません)、その後は1年に一度、1時間ほど掛けてポートフォリオのリバランス(目標比率に戻すこと)」
p184
「市場全体に幅広く投資し持ち続ける「バイ&ホールド」は、他の多くの投資手法に対し一貫して良好なリターンを得ることができるという「真実」」 -
Posted by ブクログ
質問者と回答する山崎先生のそれぞれのぶっちゃけ、掛け合いが面白い。私が読んだのは2017年の本なので、2023年に出た改訂版では(そちらを読めばよかった!)お勧めの投資先が「eMAXIS Slim全世界株式」に変わっていたりするようだけど、それ以外の「家を買うべき?保険は?」という話なども載っているし基本が学べる。基本的な部分は改訂版とあまり変わっていないと思いたい。。薄い本なのにたくさん引用してしまった。
それにしても、NISA成長枠をキャピタルゲインの方が非課税の恩恵が大きい、と思いつつ、インカムゲインの非課税対策に使っているけど、やっぱり大きく上がる可能性が高い株に使ったほうがいいのかなあ。でもそういう株は下がる可能性も高いし。
っていうかハイリスク、ハイリターンでも新興国株式インデックスってすごく堅実な。。平均で8%プラスっていいかも。
p26
「72を『利率』で割ると『2倍になるまでにかかるおおよその年数』が出る」
p28
個人向け国債、
「どれを買えばいいんですか・・・」
「買うのは、満期が10年の『変動金利型10年満期』」
(中略)
「おろせないのは最初の1年だけ。それ以降はペナルティ(過去1年分の金利だけ)を払えばおろせる」
p51
「トレーディングって言って、素人には向かない特殊ゲームなの。車の免許しか持ってないのに戦闘機に乗って空中戦をやるようなもの」
p54
「売る側が熱心に売ってくるのって、ほぼ100%自分らが儲かるから売ろうとしている(中略)投資信託って日本だけでも五千種類以上あって、たぶん99%は検討にも値しない」
p62
「投資信託を買うポイントは5つある。運用管理費用(信託報酬)の安いものを選ぶこと、販売手数料の安いネット証券で買うこと、毎月分配型を選ばないようにすること、ファンドの資産規模や流動性を確認すること、過去の成績で選ばないこと」
p62
「現時点(2017年)で買うべき投資信託は、
1.上場インデックスファンドTOPIX(国内株式の投資信託)
2.<購入・換金手数料なし>ニッセイ外国株式インデックスファンド(外国株式の投資信託)」
p82
「(金の投資は)『働かない美人の奥さん』(中略)長期的に資産を増やすには向いていない」
p94
「家は価格が十分安ければ買ったほうがいいというのが大原則だけど、これから人生が動く若い人は賃貸のほうが無難なことが多い」
p94
「複利はマイナスにも威力を発揮するから、時間をかけて返済するほど損をする。」
p94
「仮に家のローンが金利2%だとしたら、早く返すだけ、2%で運用しているともいえる」
p94
「新築のマンションをやめること。(中略)新築マンションは価格の約3割は経費と売る側の利益だと言われている。だから、買った時点で、3割引きの価値しかない」
p99
「民間保険の医療保険では、掛け金の半分近くが自分の保障以外に使われている」
p104
「自分が死んだら家族が路頭に迷う、そんな人だけ(中略)ネットの保険会社で、子供が自立するくらいまでの10年~20年、最低限の期間に掛け捨て型で、『残される家族の人数』×『1000万円』くらいの死亡保障だけの特約のないシンプルな保険に入るといい」
p121
「一気に買ったほうがいい(中略)毎月少しずつ買うと、分けて買う分、購入手数料(イニシャルコスト)が余計にかかる」
p128
「大切なのは、見通しをつけること。これくらいの貯金、運用をすれば、だいたいこれくらいになる。というイメージをもっておくといい」
p130
「少ない投資額でリスクを大きくとりたいなら、おすすめは新興国のインデックスファンド(中略)『eMAXIS新興国株式インデックス』(中略)平均するとだいたいプラス8%くらいになるイメージ(中略)ハイリスク、ハイリターンの投資をするときに、使えるのが、NISAの非課税運用枠」
p135
「国から払われる年金というのは、現役世代から徴収した年金だけじゃなくて、税金でもまかなってる(中略)だから、年金を支払わずに、年金の受給資格を失ってしまう若者は、払った税金分を損しているとも言える」
p138
「60歳を過ぎて受け取るときに所得税がかかる」
p147
「不動産投資は難しい投資で、業者の儲けが大きいので近づかない方が無難。不景気で大きく不動産価格が下がる時期まで待たないといいことはない」
p150
「お金を運用する上で一番大切なこと(中略)ちゃんと働くことだね(中略)人的資本を大きくするのは安全で効率的な投資」
p151
「人はお腹が空くからご飯を食べるし、本を読むし、誰かと話したくなる。だから仕事自体がなくなることはないんだよね。働く気力とスキルされあれば、たいていのことはなんとかなっちゃう。そういう意味でも、これからの時代、どんな状況になっても働く術を持っていることは最強の保険になる」
p151
「老後だから、自分のやりたい仕事をやればいい。そんなにお金も必要なくなるからさ。だから、今のうちにやりがいのある仕事を見つけておくっていうのは、本当に大切な投資」 -
Posted by ブクログ
90分で特別授業(大学の一コマ分)、ということですが、
ダメなものは
リボ払い、がん保険、お任せ運用、
いいのは、
全世界株式インデックス・ファンドの
「ほったらかし投資術」
ということで、
とてもシンプル!
さらっと読めるので読んだときはあまり印象に残ってなかったのですが、改めてメモを取りながら読んでみるととてもいい本でした。
著者の娘さんが大学生になったときに分かる話に、ということだそうですが、高校の授業の必修にすべきでしょう~(業界からの反対で無理かな)。
最後についている「補講」の質疑応答もいいですね。
p15
「72の法則
年率3%で運用すると
72÷3=24年で倍になる」
p18
「「お得です」と言われた時に、「怪しい」と疑う感性というか、反射神経が、お金の世界では重要です」
p22
「「がんのようなありふれたイベントに対して、保険が適切なはずがない」と考えるのが、正しい考え方です」
p22
(確率の考え方)「が分からない人は、いつになっても金融ビジネスの「カモ」であり続ける心配が」
p28
「高額療養費制度」
p30
「十分な貯蓄のない夫婦に子どもが生まれた場合(中略)所得補償保険(就業不能保険と呼ばれることもあります)を子どもの成人まで、同じく掛け捨てで利用することです」
p36
「「ファンド・ラップ」がありますが、これは全てがダメだと言いたいくらいダメな運用サービスです。(中略)ラップの手数料と投資された投資信託の信託報酬の二重の手数料がかかる」
p37
「富裕層向けの特別に有利な運用商品など存在しません」
p39
「プロにも、アマチュアにも、市場のタイミングを適確に判断して利用する能力は「ない!」というのが運用業界の定説なのです」
p41
「「平均よりもいい運用成績の商品」を事前に見極める能力を持ったプロも存在しません」
p42
「「プロが選ぶ、投資信託〇選」という特集記事は無意味なのでしょうか。「はい、無意味です。むしろ有害です」」
p43
「そもそも、自分にとって大事な意思決定を他人に「任せる」というアプローチが人生に向かう態度としてもよくありませんし、お金の世界ではその弊害が分かりやすく現れます」
p74
「もし個別株への投資をするなら、
1.その会社のことをよく知る
2.PER(株価収益率)を見る
3.増益率を見る
4.同業種の他の銘柄と比べる
5.過去の利益予想の変化と株価の変化を比較する
6.過去の出来高(市場での取引株数)を見る」
p75
「一般論としては、取引が少ない銘柄や株価が割高(PERが高く、利益成長率が低い)な銘柄は避けた方がいいでしょう」
p78
「人生の重要な決断の3回に1回くらいは失敗すると考えておいた方がいい」
p82
(金投資は)「ゲームかつ投機として割り切って「楽しむ」のならいいかもしれない」
p85
「1.不動産、2.生命保険、3.自動車あたりには、特に若いうちは手を出さないこと」
p86
「高齢になればなるほど、幸福感に占めるお金のウエイトは減っていく」 -
Posted by ブクログ
お金とは何か、お金を稼ぐとは何か、投資について、FIREについて、解説した後、人生で大切なものはお金じゃないよ、という話。
投資の話も出てくるが、総じて、お金はあってもよいが、無ければ無いでそれだけのこと。
お金とは何かをするための手段であり、目的ではない。
お金よりも人とのつながりや信用の方が重要だ。
お金に固執するな。
大金持ちになったとしても、できることはそんなに多くは無いだろう。
おいしいものを食べる、ほしいものを買う、旅行に行く、などくらいなのでは。
そんなことはすぐに飽きてしまう。
それよりも、夢中になれることを見つけてそれを追求してくことの方がよっぽど面白い人生を送れる。 -
Posted by ブクログ
1)生活費の3−6ヶ月分を銀行の普通預金に取り分ける。残りを運用資金とする
2)運用資金は全額「全世界株式のインデックスファンド」ないしはこれに類似する運用商品に投資する
具体例:eMAXIS Slim 全世界株式(オールカントリー)、MAXIS全世界株式(オールカントリー)上場投資信託 (どちらも三菱UFJアセットマネジメント)
3)運用資金に回せるお金が増えたら同じものに追加投資する。お金が必要な事態が生じたら、必要なだけ部分解約する
NISAやIdeCOは、あくまでお金を運用する際に利用したら有利な置き場所であり、いわば器だ。
絶対に損をしないお金:個人向け国債変動金利型10年満期
手数料が高いだけでNG(アクティブファンドはほぼ全てダメ) -
Posted by ブクログ
はっきり書いてある一冊。大学生の講義の原稿みたいなものが本になった一冊。わかりやすくはっきりと書いてあります。大学生になる前に読んでおくのがアラフォー女性からの一番のおすすめですが、お金の本を読んだことのない方にも入門としていいと思います。
■3つのだめなもの
具体的にはあえて書きませんが、、他の方のお金系の本にも書いてある項目です。よくキャンペーンで電車広告みたいなありふれたところにも書いてありますが、企業が儲からないとやらないので、考えるきっかけになります。クレカ会社経由のそれ関連のDMもよく来ます。ということは、このことを知らないと、なんかお得じゃん!ということで実は損をしてしまうかもしれません。気をつけて!
■ほったらかし投資術
いろんな情報で、オトクな投資術が溢れていますが、有効なのは本書に記載されているやり方とのこと。厚切りジェイソンさんの本にも同じこと(銘柄)が書いてあったような。
■72の法則
元本が2倍になるまでの年数がわかる。意外と便利です。 -
Posted by ブクログ
投資を成功させるコツは『長期・分散・低コスト』であることがよく分かった。
NISAつみたて投資枠でオルカンなどのインデックスファンドを買い続けて、後は「ほったからし」することが資産を確実に増やす一番簡単で確実な手段であることが本書を読むと理解できる。
著者山崎元さんは他の著書で、極めてリスクの低い金融商品として国債変動型10年を勧めていた。自分で調べてみて良さそうなので購入してみた。
半年に一度、利息が振り込まれるので6ヶ月連続して購入し、10年間毎月利息が受け取れるようなスキームにした。
変動型10年の利率は1%で税金で2割引かれるので受け取りは年0.8%ほど...
まずは毎月千円受け取れれば合格と思って、シュミレーションしてみると、一口25万円が必要だったので6ヶ月連続で25万円を購入した。
銀行に預けているよりは良しと思っている。 -
Posted by ブクログ
■なぜ今、この本を手に取ったのか
ClaudeのAIエージェント(Claude Cowork)が次々と特定産業の株価を「丸ごと」押しつぶし始めている。まるで進撃の巨人の「地ならし」だ。2026年2月の急落は売りシステムの暴走と、まだ使いこなせていない株主のパニック売りなので持ち直すだろうが、遅かれ早かれ起こることだと感じている。こうした時代の転換点において、「揺るがない金融リテラシーの土台」を固めることが重要だと考えた。
山崎元さんによる本書『学校では教えてくれない お金の授業』は、金融業界の裏側を知り尽くした著者が、「個人がどのようにお金を扱うのが合理的か」という問いに対し、合理的かつ体系的な判断枠組みを提示した一冊だ。
■本書の要点を5つの柱で整理する
1. お金の正体と「人的資本」の重要性
お金は人生における「自由を拡大する手段」であり、不幸を避けるための「備え」だが、それ自体が目的ではない。山崎さんは、普通のサラリーマンにとって最大の資産は、将来の稼ぎを現在価値に換算した「人的資本」であると強調する。まずは自分の稼ぐ力を高め、維持するための戦略を立てることが、資産運用の第一歩となる。
2. 金融機関や「損な商品」との付き合い方
銀行、証券会社、保険会社などの金融機関は「客を儲けさせる」のではなく、「客から儲ける」のが仕事であるという冷徹な現実を指摘している。
銀行・証券会社: 対面窓口での相談は避け、ネット証券などを活用して不要なリスクや高い手数料を回避すべき。
生命保険: 多くの保険は「損な賭け」であり、十分な貯蓄があれば不要。どうしても必要な場合も、ネット系の掛け捨てなど、最小限のコストで済ませるのが合理的。
住宅購入: 「自分のものになる」という感情論ではなく、将来の価値を計算する「割引現在価値」の考え方で、買うか借りるかを判断すべき。
3. 資産運用の基本原理:リスクと利回り
効率的にお金を増やすには、複利の効果を理解し、「利回り」で損得を判断する習慣が必要だ。
リスクの定義: 運用におけるリスクとは、期待される収益(リターン)の「振れ幅(標準偏差)」を指す。
ハイリスク・ハイリターンの原則: リスクなしに高いリターンを得ることはできず、市場ではリスクに見合ったリターンが提供されるという「フェアな条件」を見極めることが重要。
4. 具体的な運用の鉄則:インデックスと分散
著者は、個人投資家が勝つための具体的な方法として以下を推奨している。
インデックス・ファンドの活用: プロが運用するアクティブ・ファンドの多くは、手数料の高さからインデックス・ファンドの成績を下回る。低コストなインデックス・ファンドを選ぶことが「正しい選び方」の基本。
分散投資: 特定の銘柄に集中せず、複数の業種や銘柄に分散することで、リターンを下げずにリスクを抑えることができる。
制度の活用: NISA(少額投資非課税制度)や確定拠出年金(iDeCo等)などの税制優遇制度は、コスト圧縮の観点から積極的に活用すべき。
5. 経済循環とお金のコントロール
お金の価値を生み出す「信用創造」の仕組みや、中央銀行の金融政策が市場に与える影響を理解することで、運用のタイミングを判断する材料になる。バブルの発生と崩壊のパターンを把握し、借金をしてまで投資をしないという「自制心」を持つことが、快適な人生を守るための秘訣だ。
■結論
本書は「お金の悩みを持ちすぎず、爽やかに暮らす」ために、金融ビジネスの罠を避け、シンプルな原則に基づいて合理的にお金を管理・運用するコツを伝えている。注意すべき点があるとすれば、本書の出版が2014年で、この頃はいつ果てるのかわからない長いデフレ下にあったということだ。インフレ世界に入った今こそ、デフレ下の頃に書かれた本書から2026年にも通用する普遍的な原則を理解し、自分の頭で判断する力が求められている。