山崎元のレビュー一覧
-
Posted by ブクログ
90分で特別授業(大学の一コマ分)、ということですが、
ダメなものは
リボ払い、がん保険、お任せ運用、
いいのは、
全世界株式インデックス・ファンドの
「ほったらかし投資術」
ということで、
とてもシンプル!
さらっと読めるので読んだときはあまり印象に残ってなかったのですが、改めてメモを取りながら読んでみるととてもいい本でした。
著者の娘さんが大学生になったときに分かる話に、ということだそうですが、高校の授業の必修にすべきでしょう~(業界からの反対で無理かな)。
最後についている「補講」の質疑応答もいいですね。
p15
「72の法則
年率3%で運用すると
72÷3=24年で倍になる」
p18
「「お得です」と言われた時に、「怪しい」と疑う感性というか、反射神経が、お金の世界では重要です」
p22
「「がんのようなありふれたイベントに対して、保険が適切なはずがない」と考えるのが、正しい考え方です」
p22
(確率の考え方)「が分からない人は、いつになっても金融ビジネスの「カモ」であり続ける心配が」
p28
「高額療養費制度」
p30
「十分な貯蓄のない夫婦に子どもが生まれた場合(中略)所得補償保険(就業不能保険と呼ばれることもあります)を子どもの成人まで、同じく掛け捨てで利用することです」
p36
「「ファンド・ラップ」がありますが、これは全てがダメだと言いたいくらいダメな運用サービスです。(中略)ラップの手数料と投資された投資信託の信託報酬の二重の手数料がかかる」
p37
「富裕層向けの特別に有利な運用商品など存在しません」
p39
「プロにも、アマチュアにも、市場のタイミングを適確に判断して利用する能力は「ない!」というのが運用業界の定説なのです」
p41
「「平均よりもいい運用成績の商品」を事前に見極める能力を持ったプロも存在しません」
p42
「「プロが選ぶ、投資信託〇選」という特集記事は無意味なのでしょうか。「はい、無意味です。むしろ有害です」」
p43
「そもそも、自分にとって大事な意思決定を他人に「任せる」というアプローチが人生に向かう態度としてもよくありませんし、お金の世界ではその弊害が分かりやすく現れます」
p74
「もし個別株への投資をするなら、
1.その会社のことをよく知る
2.PER(株価収益率)を見る
3.増益率を見る
4.同業種の他の銘柄と比べる
5.過去の利益予想の変化と株価の変化を比較する
6.過去の出来高(市場での取引株数)を見る」
p75
「一般論としては、取引が少ない銘柄や株価が割高(PERが高く、利益成長率が低い)な銘柄は避けた方がいいでしょう」
p78
「人生の重要な決断の3回に1回くらいは失敗すると考えておいた方がいい」
p82
(金投資は)「ゲームかつ投機として割り切って「楽しむ」のならいいかもしれない」
p85
「1.不動産、2.生命保険、3.自動車あたりには、特に若いうちは手を出さないこと」
p86
「高齢になればなるほど、幸福感に占めるお金のウエイトは減っていく」 -
Posted by ブクログ
お金とは何か、お金を稼ぐとは何か、投資について、FIREについて、解説した後、人生で大切なものはお金じゃないよ、という話。
投資の話も出てくるが、総じて、お金はあってもよいが、無ければ無いでそれだけのこと。
お金とは何かをするための手段であり、目的ではない。
お金よりも人とのつながりや信用の方が重要だ。
お金に固執するな。
大金持ちになったとしても、できることはそんなに多くは無いだろう。
おいしいものを食べる、ほしいものを買う、旅行に行く、などくらいなのでは。
そんなことはすぐに飽きてしまう。
それよりも、夢中になれることを見つけてそれを追求してくことの方がよっぽど面白い人生を送れる。 -
Posted by ブクログ
1)生活費の3−6ヶ月分を銀行の普通預金に取り分ける。残りを運用資金とする
2)運用資金は全額「全世界株式のインデックスファンド」ないしはこれに類似する運用商品に投資する
具体例:eMAXIS Slim 全世界株式(オールカントリー)、MAXIS全世界株式(オールカントリー)上場投資信託 (どちらも三菱UFJアセットマネジメント)
3)運用資金に回せるお金が増えたら同じものに追加投資する。お金が必要な事態が生じたら、必要なだけ部分解約する
NISAやIdeCOは、あくまでお金を運用する際に利用したら有利な置き場所であり、いわば器だ。
絶対に損をしないお金:個人向け国債変動金利型10年満期
手数料が高いだけでNG(アクティブファンドはほぼ全てダメ) -
Posted by ブクログ
はっきり書いてある一冊。大学生の講義の原稿みたいなものが本になった一冊。わかりやすくはっきりと書いてあります。大学生になる前に読んでおくのがアラフォー女性からの一番のおすすめですが、お金の本を読んだことのない方にも入門としていいと思います。
■3つのだめなもの
具体的にはあえて書きませんが、、他の方のお金系の本にも書いてある項目です。よくキャンペーンで電車広告みたいなありふれたところにも書いてありますが、企業が儲からないとやらないので、考えるきっかけになります。クレカ会社経由のそれ関連のDMもよく来ます。ということは、このことを知らないと、なんかお得じゃん!ということで実は損をしてしまうかもしれません。気をつけて!
■ほったらかし投資術
いろんな情報で、オトクな投資術が溢れていますが、有効なのは本書に記載されているやり方とのこと。厚切りジェイソンさんの本にも同じこと(銘柄)が書いてあったような。
■72の法則
元本が2倍になるまでの年数がわかる。意外と便利です。 -
Posted by ブクログ
投資を成功させるコツは『長期・分散・低コスト』であることがよく分かった。
NISAつみたて投資枠でオルカンなどのインデックスファンドを買い続けて、後は「ほったからし」することが資産を確実に増やす一番簡単で確実な手段であることが本書を読むと理解できる。
著者山崎元さんは他の著書で、極めてリスクの低い金融商品として国債変動型10年を勧めていた。自分で調べてみて良さそうなので購入してみた。
半年に一度、利息が振り込まれるので6ヶ月連続して購入し、10年間毎月利息が受け取れるようなスキームにした。
変動型10年の利率は1%で税金で2割引かれるので受け取りは年0.8%ほど...
まずは毎月千円受け取れれば合格と思って、シュミレーションしてみると、一口25万円が必要だったので6ヶ月連続で25万円を購入した。
銀行に預けているよりは良しと思っている。 -
Posted by ブクログ
■なぜ今、この本を手に取ったのか
ClaudeのAIエージェント(Claude Cowork)が次々と特定産業の株価を「丸ごと」押しつぶし始めている。まるで進撃の巨人の「地ならし」だ。2026年2月の急落は売りシステムの暴走と、まだ使いこなせていない株主のパニック売りなので持ち直すだろうが、遅かれ早かれ起こることだと感じている。こうした時代の転換点において、「揺るがない金融リテラシーの土台」を固めることが重要だと考えた。
山崎元さんによる本書『学校では教えてくれない お金の授業』は、金融業界の裏側を知り尽くした著者が、「個人がどのようにお金を扱うのが合理的か」という問いに対し、合理的かつ体系的な判断枠組みを提示した一冊だ。
■本書の要点を5つの柱で整理する
1. お金の正体と「人的資本」の重要性
お金は人生における「自由を拡大する手段」であり、不幸を避けるための「備え」だが、それ自体が目的ではない。山崎さんは、普通のサラリーマンにとって最大の資産は、将来の稼ぎを現在価値に換算した「人的資本」であると強調する。まずは自分の稼ぐ力を高め、維持するための戦略を立てることが、資産運用の第一歩となる。
2. 金融機関や「損な商品」との付き合い方
銀行、証券会社、保険会社などの金融機関は「客を儲けさせる」のではなく、「客から儲ける」のが仕事であるという冷徹な現実を指摘している。
銀行・証券会社: 対面窓口での相談は避け、ネット証券などを活用して不要なリスクや高い手数料を回避すべき。
生命保険: 多くの保険は「損な賭け」であり、十分な貯蓄があれば不要。どうしても必要な場合も、ネット系の掛け捨てなど、最小限のコストで済ませるのが合理的。
住宅購入: 「自分のものになる」という感情論ではなく、将来の価値を計算する「割引現在価値」の考え方で、買うか借りるかを判断すべき。
3. 資産運用の基本原理:リスクと利回り
効率的にお金を増やすには、複利の効果を理解し、「利回り」で損得を判断する習慣が必要だ。
リスクの定義: 運用におけるリスクとは、期待される収益(リターン)の「振れ幅(標準偏差)」を指す。
ハイリスク・ハイリターンの原則: リスクなしに高いリターンを得ることはできず、市場ではリスクに見合ったリターンが提供されるという「フェアな条件」を見極めることが重要。
4. 具体的な運用の鉄則:インデックスと分散
著者は、個人投資家が勝つための具体的な方法として以下を推奨している。
インデックス・ファンドの活用: プロが運用するアクティブ・ファンドの多くは、手数料の高さからインデックス・ファンドの成績を下回る。低コストなインデックス・ファンドを選ぶことが「正しい選び方」の基本。
分散投資: 特定の銘柄に集中せず、複数の業種や銘柄に分散することで、リターンを下げずにリスクを抑えることができる。
制度の活用: NISA(少額投資非課税制度)や確定拠出年金(iDeCo等)などの税制優遇制度は、コスト圧縮の観点から積極的に活用すべき。
5. 経済循環とお金のコントロール
お金の価値を生み出す「信用創造」の仕組みや、中央銀行の金融政策が市場に与える影響を理解することで、運用のタイミングを判断する材料になる。バブルの発生と崩壊のパターンを把握し、借金をしてまで投資をしないという「自制心」を持つことが、快適な人生を守るための秘訣だ。
■結論
本書は「お金の悩みを持ちすぎず、爽やかに暮らす」ために、金融ビジネスの罠を避け、シンプルな原則に基づいて合理的にお金を管理・運用するコツを伝えている。注意すべき点があるとすれば、本書の出版が2014年で、この頃はいつ果てるのかわからない長いデフレ下にあったということだ。インフレ世界に入った今こそ、デフレ下の頃に書かれた本書から2026年にも通用する普遍的な原則を理解し、自分の頭で判断する力が求められている。 -
Posted by ブクログ
①お金の運用について何が買いてあるのか。
②子どもとの向き合い方の参考にしたい。
上記2点を求めて本書を手に取った。
結果、①については新しい情報というよりは、金融素人に向けてとにかく外さないための考え方が記載されていた(18歳向けに買いた本なので当たり前だが)。
②については、息子へのメッセージの発信方法が参考になった。特に最後の実際の手紙は良い。
・18歳まで元気に育ったことが親孝行。あとは好きに生きて良い。
・少し悪いことをしても理由が納得できれば父は子の味方。
この辺りをうまく言語化していて、18歳にもきちんと伝わる表現だと感じた。
また子どものが大きくなったら手紙部分だけでも読み直したい。 -
Posted by ブクログ
2024年1月1日に永眠された、山崎元氏が、大学生の息子に宛てた、お金と人生と幸せについて、渾身のメッセージを遺した作品。
「お金」
1、生活費の半年分は貯金し、その他は投資に回す。
2、インデックス全世界型株で、「長期、分散、低コスト」を狙う。
3、余剰分がでたら、再度、投資に回し、不足したら解約を行う。
(注 不動産、信用取引、FX、仮想通貨はギャンブルで、保険は生命会社のカモ)
「人生」
投資するものは、時間・努力・お金。
そこから得る対象は、
知識、スキル、経験、人間関係、時間。
「そして、幸せ」
・その尺度は『自己承認感』
・モテる男は幸せを得やすい。
→相手の話を熱心に聞く、ひたすら聞くこと。
これが肝心だし、これだけでいいのかもしれない。
・複数の場を意識的に持て
→この世界があれば、会社などなくてもいい
【幸せの結論】
モテる男になれ!友達を大切にせよ!上機嫌で暮らせ!
息子よ、君の親孝行は既に済んでいる。お幸せに! -
Posted by ブクログ
投資のやり方を増やす本ではなく、投資への向き合い方を整理してくれる本だった。
投資は「リスクを買うこと」と割り切り、
企業の成長や経済を予測しなくてもいい。
自分にとって最適なリスクを取り、
その対価としてリスクプレミアムを得る。
そのための原則が「長期・分散・低コスト」だと、
とてもシンプルに説明されている。
特に印象に残ったのは、
投資は「やらなければいけないもの」ではなく、
やると有利だと思った人がやるものだ、という考え方。
投資を義務のように捉えていた自分には、
肩の力が抜ける一文だった。
また、バンガードの低コストの理由や、
ボーグルヘッズの10則など、
投資判断だけでなく資産形成全般に通じる
考え方が整理されている点もよかった。
投資に不安がある人や、
情報を追いすぎて疲れてしまった人にとって、
「考えすぎなくていい」という納得を与えてくれる一冊。