山崎元のレビュー一覧
-
Posted by ブクログ
ネタバレ仕事とは人生の多くの時間を費やすものだから、もっと積極的に自発的に動くべきであり、その点で身のある示唆を与えてくれる本。「自分の人事を自分で行う」という点で、価値観にマッチした。
<成功する転職の5条件>
1.仕事の内容が事前に明確。2.前の仕事を活かす。3.仕事に成長がある。4.よい親分の手引き。5.転職の目的が明確。
<自由度を拡大するための転職>
死ぬまで仕事を与えてくれるわけではない。自分に特有の環境や状況に合わせて、会社が環境を提供してくれる保証はない。会社を離れた、自分という個人を尊重した働き方、社会との関わり方を模索する転職もある。 -
Posted by ブクログ
ネタバレ[ 内容 ]
会社は一年で辞めてもいいし、何回辞めてもいい。
ただ、一つのことを計画・実行するには二年くらいの単位で考えると具合がいい。
二〇代のうちは、やり甲斐ある仕事を見つけ、スキルを身につけるのが最優先だ。
二年先の自分をイメージして、自分に向かないとわかったら、早めに転職するほうが賢い。
揺るぎなき「人材価値」の作り方から、会社の捨て方・選び方まで、収入とやり甲斐の両面から満足のいくキャリア戦略を徹底指南。
[ 目次 ]
第1章 今の時代を働く考え方
第2章 人材価値のセルフマネジメント
第3章 会社の捨て方・選び方
第4章 女性のためのキャリア戦略
第5章 転職の実際
第6章 私の転職を振り返る
[ POP ]
[ おすすめ度 ]
☆☆☆☆☆☆☆ おすすめ度
☆☆☆☆☆☆☆ 文章
☆☆☆☆☆☆☆ ストーリー
☆☆☆☆☆☆☆ メッセージ性
☆☆☆☆☆☆☆ 冒険性
☆☆☆☆☆☆☆ 読後の個人的な満足度
共感度(空振り三振・一部・参った!)
読書の速度(時間がかかった・普通・一気に読んだ)
[ 関連図書 ]
[ 参考となる書評 ] -
Posted by ブクログ
自分自身2年経たずに転職した経験があって言うのも何だが、短期間に転職を繰り返している人物の心象はあまり良くないし、これを数回繰り返した後に、転職先の選択肢がどれだけあるのか若干疑問(この問題は業界によると思うが、少なくとも所謂日本の大企業への選択肢はほぼなくなると思っていいのではないかな)なので、可能ならひとつの会社に永く勤務できたほうが良いんじゃないかとも思う。ただ、あとがきにあるように転職は「自分の意思で自分の進路を選んだという充実感」と「自分の運命に対する責任を自分で握るスリル」というものがあって、これは転職することによってしか得られない麻薬のようなものだと思う。
-
Posted by ブクログ
今の自分の置かれている環境からして、タイトルをみたら手を伸ばさずにはいられない一冊だった。一気に読んだ。
転職を繰り返してきた著者の教えるキャリア(人材価値)の創り方などが説明されていて、今、会社を辞めようか考えていない人にもお勧めできる。
特に印象に残ったのは、会社は概して若い人程安く雇用でき、培ったスキルを生かす時間が多いので、人材価値が高い。それはつまり、ビジネスパーソンは年齢を重ねるごとにその価値を減価させている。これを補う為に、スキルを向上させる必要がある、という指摘。当たり前と言えば当たり前だが、これをはっきり意識して、スキルを向上させてきた人と、そうでない人、自分の職場の人を見ていても一目瞭然だ。こういう危機感をはっきり意識して自分を高めていく事が大事なのだと切に思った。
もう一つ印象に残ったのは、人材価値を決めるのは、1)顧客 2)プロダクト(=スキル) 3) 対人能力 という事。
今の自分には、このどれ一つも身につけていない。にも関らず、安易に転職を考えていたのだから、背筋が凍る。
概して、著者の経験から、紹介されている考え方は、外資系の金融業に当てはまる。私は外資系(メーカー)で働いているが、著者の「外資は〜」で始まる主張に違和感のある部分もあった。
恐らく、著者が勧めるような事を実行できる人は、一部の金融で働いている人で、相当に地頭の良い人に実際は限られるにではないだろうか。
しかし、これからの時代は、恐らく外資系の金融に限らず、仕事そのものに対するスキルが”会社specific" ではなく"業務specific"になっていく気がする。よく聞く言葉で言うと従来の就職は「就職ではなく就社」であったということ。これが、あらゆる業界において就職に早晩変わるときに、全ての人が著者の指摘するような働き方や会社選びをすることになるだろうと感じた。
•いったん正社員で就職できた場合、最低限、次の就職先を確保してから
•仕事をしていると、その仕事のビジネス上の価値を離れてそれを行う事自体に価値ががあると思ってしまう場合があり(中略)、その仕事に最適化された自分のスキルが無駄になる
•自分の価値観に合わない仕事に就くと。
1) しばしば自分に疑いを持つようになり
2) いざというときに頑張りが利きにくい
•自分の収入についての心得
1) 会社が自分に支払う報酬は、自分の仕事への評価でもあるから、プロとして、これが納得できるかどうかについては、大いに関心を持って、意見があれば主張すべき
2) 自分の収入と他人の収入を比べてならない
•ビジネスパーソンは、時間が経ってもスキルが向上しない場合、年齢を重ねるだけで人材価値が下がる
•30代前半になると、一応の能力の完成を見ていて、かなりの個人差がついている
•若年転職のメリット。転職先で早く認知されたいという緊張感から、仕事の勉強に力が入って、結果として仕事の勉強の能率が上がる事が多い
•20代の早い時期の転職は「仕事を選び、覚えるために転職する」と考えていい
•転職の際は、次の職場決まってから現在の職場に退職の意思を伝える
•転職の際には、自分が関った仕事のアウトプット例えばレポート)効果的。
•日本の会社によくいがちな「ゼネラリスト」は自分の人材価値を、一つの職種に限る事が苦手かもしれない。しかし、と採る側は、何らかの具体的な仕事に対して採用する
•「転職の親」を社内で裏切ったりしないというのが当然という「転職の仁義」が存在する
•退職は会社都合が良い
•「(現在の職場では)学べる事がに限界があるから」「もっと高度な経験をしたいから」辞めたい理由は、仕事の内容か、仕事の学習環境のいずれかで説明するのがスマート
•楽に職場に適応するには、「自分を出すよりも、相手を知る方が先」
•「レベルの高い仕事さえ覚えれば、後からお金を稼ぐのはそう難しいことではない」
ビジネスパーソンの仕事上の能力のピークは30代の前半にあり、この年代である程度の実績を上げる事ができるかどうかが非常に重要 -
Posted by ブクログ
前半は、仕事全般についての捉え方と、30代前半までのキャリアプラン、有能なビジネスマン像などに触れている。
後半は転職の心得的な記述が多いかな。転職の段階、あるいは転職というものをもう少し身近に感じるころに読み直してみたい。著者の転職観は参考になる。
■印象に残った項目
・「仕事のやりがいを決める2つの要素」
-他人の役に立っているという実感、自分の仕事が進歩・成長しているという実感
うっすらと想像はつくが、言葉にしてもらうとすんなりと入ってくる。
確かにこの2つがうまく回っているとき、仕事であっても研究であってもおもしろいものだなと思う。
インターン・研究ともにそういうフェーズがあるものの、往々にしてその後いずれか、あるいは双方ともに魅力が低下する経験をしたな。
2つの要素の後者(自分の仕事が進歩・成長)の項目が、
「賃金を物差しとした過去の日本の年功序列システムをうまく説明する」
という記述はなるほど。
・自分の価値観に合わない仕事に就くと陥りやすい症状
-しばしば自分に疑いを持つ
-いざという時にがんばりが利きにくい。
これもなるほど。
・その分野で10年集中的に努力を投入した場合に、第1人者になれる。
■その他
・報酬の四階層(著者の他の記事等でもよく見かける。)
・報酬の差を規定する「お金に関する立地条件の差」と「個人の会社に対する交渉力の強弱」
・陰気な成果主義が蔓延する日本企業と経営茶坊主であるマネジメント層
・人材価値を決める3要素:顧客・自分のプロダクト・対人能力(前者2つには劣る)
・社会人の勉強法(勉強をして、自分のエッジとして使えるレベルの勉強がどの程度の水準であるのかを示していて参考になる。) -
Posted by ブクログ
TVでもおなじみの経済評論家である、山崎元さんの「転職論」。
知らない人もいるかもしれないので、一応書き添えていくと、著者はこの本を書いた時点で12回転職している。(三菱商事→野村投資信託→住友生命保険→シュローダー投資→NBインベストメントテクノロジー→メリルリンチ証券→ パリバ証券→山一證券→第一勧業朝日投資信託顧問→明治生命保険→三和総研など)
本を読んだ後に思ったことは、まだ若い人、とくに就職を控えた学生や20代前半から20代後半のビジネスパースンは必読であろう、ということだ。
まず、本の冒頭で著者はこう主張する。
「転職を恐れるな!就職にあやまりはつきものだ。これからは、自分の人材の価値を考えながら、生きていかなければならない。会社とは、皆が思っているほど盤石なものではない」と。
これに反対する人はいないのではないだろうか。この本の感想を書いている時点で(2008年11月1日)、三洋電機がパナソニックに吸収されそうであるし、ちょっと前にさかのぼれば、ダイエーやそごうが民事再生法を申請し、産業再生機構入りした。これらからも分かるように、大企業に入って、一生勤め上げるという時代は、残念ながら終わってしまった。
そこでアドバイスとして、著者は、28歳までに自分のスキルを磨く職業を決め、30代前半には脂の乗った状態で仕事をするということをすすめている。
読んでいて、ドキッとしたのが、昨今における資格ブームに対する警鐘である。これは海外MBAも含まれると著者は書いている。
もっと具体的には、いくら海外MBAを取ろうとも、入学した大学で人材価値が決まってしまうという点が多い、ということ。たとえば、青学から戦力コンサルティング会社や投資銀行は難しいようだ。(彼の知り合いのヘッドハンター談)
著者はこういった勉強ブームを収入の向上につながらないとしながらも、消費としてみれば面白いんじゃないかと言っている。つまり、人生はお金だけではない。勉強には社会を深く知ったりする側面もあるのではないか、と。
ちょっと考えさせられる部分であった。
それよりも仕事で結果を出すしかないんですね。MBAを視野に入れている自分としては、ちょっとショックな部分であった。
自分のスキルか。うーん、悩ましいですね。
-
Posted by ブクログ
お金の話は、正直私にはまだ難しかった。
勉強しなくては、、という気持ちにさせられた。
お金以外にも、働き方について書かれていて
こちらは勉強になった。
労働者に限らず、工夫のない者は損をする。これは、責任論以前の経済の現実だ。他人と同じであることを恐れよ。無難を疑え。
経済は「適度なリスクを取る者」にとって有利にできている。
労働者タイプAには、①他人と取り替え可能な同じような人材になる、②会社が用意した働き方だけで満足する、③雇用不安や賃金減少のリスクを極端に嫌う、などの特色がある。
こうした人材になると、会社に対する立場と交渉力が弱くなり、会社の言いなりになって能力の割に低賃金で働かざるを得ない。
実質的に「使い捨て」されることも珍しくない。
リスクを回避したがる者が提供する価値を、リスクを取ってもいいと思う者が吸い上げるのが経済循環の仕組みだ。
会社が失敗したら、あるいはクビになったら、またやり直すといいし、現在はかつてとちがってそれが可能だ。不動産投資のようなものと異なり、失敗しても借金なしだ。
時間を使って夢中になることができるような興味を持てる仕事か、次に、自分の倫理観に反しない仕事か、の2点で仕事を選んで働いてみよう。合わなければ転職するといい。
興味を持って面白いと思える仕事でないと、ライバルにつための努力が続かない。これは競争上決定的に不利だ。
また、自分の倫理観に反する仕事は、いざという時に頑張りが利かない。例えば、個人向けの証券営業の仕事を、「工夫すると数字が上がる仕事で、世の中のためにもなっている」と感じる人もいれば、「数字を上げるために嘘をついているようで嫌な仕事だ」と思う人もいる。
「自分を磨き、リスクを抑えて、確実に稼ぐ」ことを目指す古いパターンよりも、「自分に投資することは同じだが、失敗しても致命的でない程度のリスクを積極的に取って、リスクの対価も受け取る」のが、新しい時代の稼ぎ方のコツだ。リスクに対する働きかけ方が逆方向に変わった。
仕事で株式性のチャンスに恵まれない場合は、インデックスファンドの長期投資が効率のいい株式リスクとの付き合い方になる。これは、凡人でもできるけれども、一見偉そうな他の投資よりも優れている。お金にも働いて貰うといい。 -
Posted by ブクログ
インデックス投資のバイブルとして知られる名著の全面改訂版。結論として「オルカン一択」という王道のアプローチを改めて確信させてくれると同時に、単なるマネーマネジメントに留まらない人生戦略としての投資観を提示してくれる。
本書の魅力は、投資を「増やすための技術」ではなく「淡々と継続するためのメンタル管理」として捉えている点にある。企業の利益や経済成長を予測しようとするのではなく、「リスクを買う」と割り切って市場に居続けること。そして、売買を繰り返すのではなく「持っていること」自体が投資であるという姿勢は、日々の値動きに一喜一憂しがちな投資家にとって強力な羅針盤となる。
また、お金の運用と同じか、あるいはそれ以上に「人的投資」や人生のバランスが重要であるという指摘は非常に深い。過度にFIREを急ぐあまり、経験や人間関係の幅を狭めて「より稼げない人・つまらない人」になってしまうリスクへの警鐘は、お金と人生の主導権をどう取るべきかを見直す素晴らしいきっかけになる。 -
Posted by ブクログ
2024年に癌で他界した経済評論家の遺作。
がんと診断されると食事などの生活での制約、種類によっては余命の制約が見えてくる。「この制約の下に、自身の目的を最大化することが見えてくる」と説く。
本書ではお金のことはあまり書かれていないが(強いて言うならがん保険のことくらいか)、病になって気づいた人生観を淡々とかく。感情的な部分はあまりなく。著者の場合は幸せの構成要素は「自由」と「人間関係」とし、お金は両者を手に入れるにあたってポジティブな影響力を持つ要素だとする。
自分の人生のフィナーレを飾ると思えば、がんに対する恐怖を軽減されるかもしれない。