がんになってわかったお金と人生の本質

がんになってわかったお金と人生の本質

ビジネス・実用
1,760円 (税込)

8pt

最後の1秒まで幸福は追求できる
その真実をつづった遺稿を特別収載。
最期の時間でたどり着いた「人生の最終原理」とは――

筆者は2022年の夏に食道癌が見つかった。
本書は、癌の各局面にあっての考え方や意思決定の記録である。
お金よりも大事なことにどうやって気づくか、
限られた時間をいかに生きるか――。
遺稿「癌の記・裏日記」も特別収載。

【本書の内容】
第1章 癌患者と投資初心者は似ている
ステージIII、「真面目な癌患者になろう」
情報を、拾うか、捨てるか
上機嫌な癌患者でありたい

第2章 がん保険はやっぱり要らなかった
治療にかかったお金はいくら?
「不安に対処する」ための保険は賢くない
加入していい保険の条件

第3章 癌になって分かった、どうでもいいことと大切なこと
悩ましい頭髪の問題
わが物欲生活と身辺整理
再発、意識する持ち時間
癌患者には親切にしないで

第4章 山崎式・終活のセオリー6箇条
最晩年の住まいと介護を考える
お金を守る超合理的相続対策
「墓なし・坊主なし」のわが家の弔いルール

第5章 お金より大事なものにどうやって気づくか
〝善意の愉快犯〞として生ききる
お金は「増やし方」より「使い方」こそ大切だ
「幸福」を決めるたった一つの要素
「お金より大事なもの」にどうやって気づくか

最終章 癌の記・裏日記

【著者プロフィール】
山崎元(やまざき・はじめ)
経済評論家。専門は資産運用。1958 年北海道生まれ。東京大学経済学部卒業後、三菱商事に入社。野村投信、住友信託、メリルリンチ証券、楽天証券など12 回の転職経験を持つ。連載記事やテレビ出演多数。著書に『全面改訂 第3版 ほったらかし投資術』(水瀬ケンイチとの共著、朝日新書)、『超改訂版 難しいことはわかりませんが、お金の増やし方を教えてください!』(大橋弘祐との共著、文響社)、『経済評論家の父から息子への手紙――お金と人生と幸せについて』(Gakken)など。2024 年逝去。

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がんになってわかったお金と人生の本質 のユーザーレビュー

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感情タグBEST3

    Posted by ブクログ

    ちゃんとタイトル通りお金と人生の本質に触れつつ、山崎さんの最後の歩みが描かれています。

    以下、本編内容含む


    山崎元さんは、ご自身がお亡くなりになる直前にお母さまを見送られ、『親不孝をせずに済んでよかった』と感じたそうです。
    その後、1月2日にご逝去されたことに、深い縁のようなものを感じました。

    0
    2026年03月30日

    Posted by ブクログ

    「正しいことを、なるべく面白く、多くの人に」伝え続けてくれた山崎さん。最期の最期まで、その姿勢を貫き通してくれたということが本書を読んで実感できた。
    特に本書は、今後もし自分ががんになったら必ず読み返したいと思う内容だった。

    もっと山崎さんから沢山のことを教えてもらいたかったと悲しい気持ちは残るが、山崎さんの著書を読み返しながら自分なりに考えていきたいと思う。


    [覚えておきたいこと]

    ☆癌に関する情報ソースは国立がん研究センターのHPと「診療ガイドライン」がオススメ。

    ☆経済学に「地位財」(経済学者ロバート・フランクの本より)と呼ばれる概念がある。自分の経済的な力・地位を対外的にアピールできる財のことで、不動産、高級自動車、衣装、アクセサリーなどが典型的に該当し、非地位財の典型は余暇の時間。
    人は、何らかの地位財について、意図的に競争から降りると、家計が楽になって生活の幸福度が改善することが多い。

    ☆癌が再発したことに関して、それまでの検査や治療方針などの選択を検討し後悔することはない。ここまでに至った諸々は、「サンクコスト」である。大事なのは、これから何をするかだけだ。原因は、「そういう癌だった」と整理しておくのがよい。

    ☆ 「意見や主張の表現は、面白いものを上、真面目なものを中、怒りとして表すものを下とする」と心掛けている。

    ☆ 経済評論家人生の中での反省点→活動開始から5~10年くらいの頃までは、運用のプロである機関投資家の運用方法(例:日本の年金を運用するGPIFは国内外の債権、株式を各25%ずつ保有)を簡略化すれば、個人も理想的な資産運用ができると考えていたが、これは間違いだった。なぜかというと、プロの運用方法が必ずしも正しいわけではないことと、決められた時期にある程度のパフォーマンスを出すことが求められるプロに比べて、個人の時間軸や投資の目的は様々であるから。
    個人で運用する商品は全世界株インデックスファンドだけでいい。運用に思い入れを持ち込まず、値動きしても一喜一憂しない程度の金額をそこに投入したら、あとは自分がどう稼ぐのか、運用以外の部分を大事にしよう。

    ☆ マーケティングとは、大して価値がないものを価値を大きく見せて売るための技術の寄せ集めに過ぎない。

    ☆ お金の損得よりも大事なものに気づくスイッチは「怒り」。
    しかし、怒っている状態は自分の精神コントロールを失っている状態で判断を誤りやすいので、「怒り」はそのままにしておいてはいかず、妥当な理由(「信用」や「共感」など)に変換する必要がある。
    怒りに対する感度を高く保ち、必要な時に正しく怒り、ただしいつまでも怒ってはいけない、ということを心がけることで、お金で考えた損得としては損であっても、自分が持っている「信用」の方が大切だ、といったことに気づくことができるようになる。

    ☆ 稲盛郡夫氏は部下に宛てた手紙の冒頭に、以下のように記した。「明るい人が成功する。人の長所を認める人が明るい」
    この言葉を手紙の冒頭に持ってくるのは、人間が分かっているな、と感心した。仮にこのエピソードを誰かに話したとすると、私は楽しいし、それで感心されると嬉しい。感心されると、その発見がちょっと自慢で嬉しい。
    正しくて、面白いことを、できるだけ沢山の人に伝えたい。伝えることで、私は感心されたい。

    ☆ 最後の最後に人生のコツをもう一つ付け加えるなら、「愛嬌」ではないか。愛嬌のある人になるために大切なのは、なんと言っても威張らないことだ。自分のことを笑う心の余裕、これが愛嬌の必要条件だ。

    0
    2026年03月04日

    Posted by ブクログ

    山崎さんの考え方がやっぱり自分は好きだなと再確認できました。終活のお話の中にあった、子育てが終わったら小さい家に移ること(出来たら便利な場所)、お寺や檀家と縁を切ることは、実践したいと思います。また、早期fireが自分の人的資本を小さくしてしまうことにも共感しました。そして、「怒り」が損得勘定から抜け出すスイッチになるというのも今まさに自分が体感していることです。ただ、この怒りの状態を長く続けることは良くないとのことなので、上手く沈めて共感と信用を得ることを心がけたいです。最後に、癌宣告を受けた中で、自分の持ち時間を冷静に計算し、目的を最大化させた山崎さんに改めて敬意を表します。お母様と死の順番が逆にならなかったことも、最後の親孝行だったと思いました。

    0
    2025年09月20日

    Posted by ブクログ

    癌になったことをきっかけに、山崎さんが考える人生の本質を知りたいと思い手に取って読んでみた。
    最後まで読んで、非常に考えさせられた。
    今までの自分の人生と照らし合わせるのはおこがましいが、本書の内容を参考にこれからの人生をより良いものにしていきたいと思った。

    0
    2025年05月01日

    Posted by ブクログ

    著者の文章に最初に接したのは、著作ではなく、
    村上龍氏のメールマガジンだっただろうか。
    龍さんが用意したお題に、何人かの著名人が回答するのだが、
    山崎さんもその中にいた。
    内容はむろん覚えてはいないが、理路整然とした、
    わかりやすいものだったという記憶がある。
    そんな山崎さんが2024年1月1日にのどの癌で亡くなった。
    ベストセラーになった「経済評論家の父から息子への手紙」は当然読ませてもらった。
    これもまたわかりやすい、愛のある文章だった。
    そして今回手にしたのがこの本。
    息子向けではなく、自分の考えを記しておこうと残した内容になっている。

    経済評論家らしく、自分の癌を経済用語で語っている。
    あの時ああしておけばよかった、という後悔はしない、ということを
    「サンクコスト」だから、という言葉で表現している。ユニーク。

    がん保険を否定している。同感。その分投資するなりした方がいい。
    生命保険も。子育て期間中だけでいい。子供の成長とともに減らせばいい。
    私もそうしてきた。

    墓についても共感する。親は墓を建てた直後に死んでしまったので守らざるを得ないけど、
    自分の代になったら、娘らに面倒見させるのは申し訳ないと思っている。
    墓じまいして、八柱霊園の共同墓地にでも入れてもらおうかと、、、
    著者は北海道の海に散骨したらしい。佐渡の海に散骨するか、、、

    FIREも否定している。
    つましく暮らしてためたお金の利息で生きるより、
    若いうちは自分に投資したらいい、と。
    同感。
    だが、どう投資すればいいのか、どうすればよかったのか。
    私自身よくわからない。
    今が一番自分に投資している。遅い?いや、65からが勝負、と思いたい。
    あ、著者は65で亡くなっている。早すぎる。その頭脳、もったいない、、
    まあしかしこうして本という形で触れることができるのだが。

    お金は悩ましいものだ。DIE WITH ZERO は理想だな。
    どうすればそうできるか。
    研究していこう。
    しかしまずは健康を維持し、健康でいる限り、世の中に貢献して、
    いくばくかのお金をいただきたい。
    ・・・サラリーマン生活しかしたことがないが、
    いろんなものから自由になった今こそ、やるときなのだろう。

    別に起業を薦める本でも何でもないが、そんな気にさせてくれた。
    善い本を読んだ。


    第1章 癌患者と投資初心者は似ている
    ●ステージⅢ、「真面目な癌患者になろう」
    どのように見つかったか/癌検診に消極的だった理由/医療の商業主義化の悪影響/損得勘定だけでも「検査受けるべし」/長年の飲酒習慣と食道癌
    ●情報を、拾うか、捨てるか
    情報を制限しないと、身が持たない/利害関係のない、好意的な医療専門家を探す/5年生存率の見当を付ける/治療方針の決定/「親切な人」は意外と困る/「自分は素人投資家と一緒だな」/癌も投資も情報収集に意味がない場合がある
    ●上機嫌な癌患者でありたい
    癌患者の時間と「資源の最適化」

    第2章 がん保険はやっぱり要らなかった
    ●治療にかかったお金はいくら?
    人生をやり直すとしたらがん保険に入るか?/衝撃の負担額/治療費は貯金で楽に間に合う/癌治療で、実は最大のコストとは?
    ●「不安に対処する」ための保険は賢くない
    意思決定は結果論ではなく「事前」がベース/「がん保険には入らない」という結論を何度でも出す/先進医療特約をどう考えるか
    ●加入していい保険の条件
    安心ではなく必要性で判断する/相談はしても人間からは買わない

    第3章 癌になって分かった、どうでもいいことと大切なこと
    ●悩ましい頭髪の問題
    物、仕事、人間関係などの必要・不必要/「下級の落ち武者」のような髪/坊主か帽子かウィッグか/ウィッグは乗用車並みのコスト/脱毛本番とバリカン坊主/ヘアスタイルの呪縛と不経済/ヘアサロンに行くことのトータルコスト/こだわりは案外どうでもいい
    ●わが物欲生活と身辺整理
    私の収入/地位財競争から降りることが幸せへの道/増え続けた持ち物を手放す/衣類は夏冬一着ずつだけ/悩ましい蔵書整理/捨てて後悔した本
    ●再発、意識する持ち時間
    体力と時間と仕事/仕事は10年に一度リニューアルせよ/活動期間2年で何をすべきか/「進行が早いので、半年は保証できません」/治療を中断した理由/ガジェットを最低限に/残された時間でやりたい三つのこと/仕事があるから元気が出る
    ●癌患者には親切にしないで
    飲酒で得たものと失ったもの/「実はどうでもいいこと」を一つ見つける/自分が会いたい人にだけ会う/昔話をしたがる人には会わない/癌患者にとって一番ありがたい人

    第4章 山崎式・終活のセオリー6箇条
    ●最晩年の住まいと介護を考える
    人生の手仕舞いは難しい/生活はシンプルに/介護は施設で行う
    ●お金を守る超合理的相続対策
    相続は早めに決める/親のお金を守れ!/山崎家が相続の時に行った「三つの対策」/
    親の最晩年の資産運用は「2世代運用」で
    ●「墓なし・坊主なし」のわが家の弔いルール
    宗教なしの弔いは十分可能/死は突然やって来る/家族だけでゆっくり別れる/葬式の総費用は37万/お墓は撤去した

    第5章 お金より大事なものにどうやって気づくか
    ●〝善意の愉快犯〞として生ききる
    「山崎さんは、どのようなことがしたいのですか」/私のミッション・ステートメント/「経済評論家」という仕事/お金に感情を振り回されない/運用に思い入れを持ち込まない/予想と希望を混同させない/マーケティングとは嘘のラッピングのこと
    ●お金は「増やし方」より「使い方」こそ大切だ
    お金には「使い時」がある/「守銭奴型FIRE」に疑問あり/貯めることと使うことの「いい加減」/自分が若いサラリーマンだったら?/資産運用は「一番いいもの」一本/イベントよりも日常重視
    ●「幸福」を決めるたった一つの要素
    お金を稼ぐには幸福の犠牲が伴う/「お金」と「自由」のトレードオフ/幸せになるための平凡な結論
    ●「お金より大事なもの」にどうやって気づくか
    お金の呪縛から逃れる鍵はどこ?/三つの「厄介な性質」/気づくスイッチは「これ」だけ/人はなぜ時に「損なこと」を選ぶか?/怒りを「信用・共感・プライド」に変換せよ

    最終章 癌の記・裏日記

    0
    2025年04月11日

    Posted by ブクログ

    書籍の冒頭からサンクコストという言葉が印象的だった。山崎さんの人生観そのものといった感じで、自分もそうやって生きていこうと思った。過去の事、起きてしまった事は変えられないのだから、これから出来ることに最大限のリソースを割くということを意識していきたい。
    また、時間が限られている中で執筆した著者の考える本当の幸福についても生きる上での考え方として参考にしていきたい。やはり自身の中でどう自由を作り上げるのか?は大切なことだし、考えなければ自ずと不自由な世界に入ってしまう。作業者にならないためにいかに自分で目的を作り、(本当の意味で自分に正直に)日々を生きられるかが豊かな人生を形成してくれるのだと思う。
    お金持ちにはなれていないけど、心の豊かさは失うことなく、毎日を大切に生きていきたい。そう考えると今の人生が幸せだと思える。健康で不自由のない暮らしがあるだけで本当は幸せなんだ。

    0
    2025年02月11日

    Posted by ブクログ

    2024年1月1日に逝去した、山崎元氏が、読者に対して、人生の幸福を追求するためのメッセージを残してくれた 

    最後の日記で伝える、良き人間のコツは。。
     
    「愛嬌のある人は羨ましい」
    「明るい人が成功する。人の長所を認める人が明るい(稲盛和夫)」 

    あの合理的な山崎元が最後に語るこの言葉。。これが人生を豊かにする真理なのかもしれないなー 

    0
    2026年06月18日

    Posted by ブクログ

    この人とは、土台収入が違うから、保険は要らないと言われてもそうは思えないのだけど、その他の、自分の人生の終焉に向かって一日一日をどう考え、どう過ごすのか。もっとも書き振りは淡々としているからあまり深刻にならずに最後まで読めた。
    でも果たして、自分が今まさにがんに罹っていたなら同じようには思えなかったのだろうなと。
    死ねばお金は持っていけない、でもだからと言ってお金がなくてもいいわけではない。

    0
    2026年03月27日

    Posted by ブクログ

    【最期】
    投資の本ではなく、がん進行による体の変化を克明に表現された本となっています。都度訪れる分岐点で、山崎さんの「覚悟」を感じることができる作品です。

    死ぬ間際まで選択しなければならない場面が出現してきます。人間というものはそういう生き物かもしれません。
    がんという病にかかっている状況下でも、山崎さんは感情に流されず、自分なりの理由つけ(論拠)を行い、淡々と判断されていきます(本人は淡々と判断してるわけではないのかもしれませんが、読んでいるとそう感じます)
    結論が明確で、病に侵されながらも迷走するようすはみられませんでした。さずが、山元さん!

    がんになったことを振り返るシーンでも、お酒をストレートで飲んでいるのでのどや食道にがんが発生することはある程度認識済みで、運命ととらえていることを淡々と語られており、肝が据わって堂々とされています。うじうじと後悔する場面がありません。

    今回、投資とは少し離れた作品でしたが、山元さんという人間がいい意味で露骨に現れた作品で気持ちよく読み進めることができました。

    もう、山元さんの新しい本を読むことができないのは残念ですが、いままで発行された本は永遠に残されてますので、いつでも読み返せることが唯一の救いです。

    0
    2025年10月05日

    Posted by ブクログ

    「お金よりも大事なものがあると気づくこと」生きていくにはお金は必要だけど手段が目的化してしまわないように、、
    人生シンプルに生きて、本当に大事な人との時間を大切にすること、日々心していることではあるけど、著者の言葉だけに響くものがありました、、

    0
    2025年09月17日

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