【感想・ネタバレ】人生を自由に生きたい人はこれだけ知っていればいい お金で損しないシンプルな真実のレビュー

あらすじ

金融のプロが、お金の教養のエッセンスだけを厳選してまとめたコンパクトな教科書。これだけ知っておけば、人にだまされず、お金と一生うまくつきあっていける。高校生でも理解できて、大人が何度読んでもためになる、お金入門の決定版。

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Posted by ブクログ

思い起こせば投資に興味を持った際に最初に出会ったのが山崎元さんの書籍でした。自分の資産形成、お金へのマインドは山崎さんからの影響を多大に受けておりますね。

そんな山崎元さんが子どもにも理解できるよう分かりやすく、お金の普遍的な本質(あくまで現在のシステムに沿ってですが)を伝えてくれるありがたい内容です。

直前に読んだ本とは少し意見が異なる、マイホームは投資という観点で購入するべし(別本では住宅は投資ではない、投資とは保有することで利益を獲得するものであり、売買を念頭に置いたものではない)という。
もう一つ、個人的に妄信していたドルコスト平均法は株価が下がった後に上がりやすい(上がった後は下がりやすい)という確固たる傾向があれば有利だが、そんなことはなく結局同等のリスクを負うだけで、逆に投資期間の機会損失なのだとか。
人によってものの考え方は多様なのだなと思うところです。

後は、必要貯蓄率の方式を挙げてくれていおり簡単にシュミレーションしてみて今後の貯蓄額が感覚的を掴めたのが、具体的な収穫ですね。いやー、おすすめです。

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2021年09月23日

Posted by ブクログ

私のお気に入りの経済評論家のお一人である山崎元さんの著作です。
山崎さんの著作の本を読むのは『難しいことはわかりませんが、お金の増やし方を教えてください』に続いて二冊目となります。
今回の『お金で損しないシンプルは真実』は、新書サイズのハードカバーで、常に机上の目につくところに置いて、投資やお金に関して迷いがでたり、初心に返るときに振り返り、何度も読む本だと感じました。

お金の教科書としての入門書であり、長きに渡り通じるお金の常識や気をつけることが書いてある説明書でもあります。
あとがきに、本書は年月が経っても内容が古くならないようにシンプルで分かりやすいお金の本にしたいと、編集者の方から依頼があったとありましたが、まさにシンプルで明確な指南書となっています。
この本の企画をした編集者の人は本当にえらい!と思います。

2021年現在、どんな立場の人でも資産運用からは、もう逃れられない世の中になったと私は実感しています。
私自身、住宅ローンの借り換えをしたら、800万円ほどローン残高が減ったのですが、つまり、それだけ低金利の世の中で、例えば、銀行に定期預金を100万円しても数円しか利息がつきません。あれ?おかしいな?定期預金ってこんなに低金利だったっけ?と不思議に思い、色々調べて、私もとうとう資産運用を初めることになったのが数年前です。

最初は右も左も分からず、各証券会社の記事やWebの個人ブログを読みました。
最近は特に総資産数億円を達成した「億り人」の記事が目立ちますが、それは全て成功した「その人の自伝」です。
確かにやり方や銘柄が書いてあったり、資産運用はこうあるべきだと心得が書いてあるのですが、それはあくまでも著者が成功した後に書いた内容なので、成功した体験記でしかなく、これから資産運用しようとする人の道しるべにはなり得ません。
憧れの対象にはなりますが、指導者とはちょっと違うのではないか?と個人的には感じることが多々あります。

そうは言っても、ちょっと運用方法をマネしてみたりはしていますが、あくまでも、『億り人になった人の成功自伝』だと、○○円から始めて○億円系の本を数冊読んで感じましたし、マネっこ運用をする場合は、あくまでも「成功人の歴史をなぞる練習だ」と自分に言い聞かせています。

では、本当の初心者はどうしたらいいのでしょうか?
その疑問の前に、お金とは? 世の中の仕組みはどうなっているのか? 知る事がとても大切で、その問いに答えてくれるのが本書だと思います。
もちろん、シンプルな資産運用の仕方もはっきりと書いてあります。

投資信託に関しては、自分の運用中商品群と比べてみて「あ、本当だ!」と思う事がいくつかあったため、本著を読み終わった直後に投資信託の断捨離を少ししました。
具体的には、信託報酬が高かった「三菱UFJ国際eMAXIS Neo自動運転」を解約しました。
購入したときの理由は、「AIが出始めた頃に試しに買ってみただけ」でしたので、ほんのちょっとの口数しか保有していませんでしたが、+11.85%の損益で解約することにしました。
このように、直ぐ具体的に行動に出る事ができる学びが、本著にはいくつかあったので、読んで本当によかったと思います。

実用書は読んで一度目だから気がつく点と、何回か読み返すと気がつく点、さらに経験を積んでから読むと気がつく点があると思いますが、本著はお金に関する初心者から熟練者まで、読めば何かしらの気づきがある良書だと思います。
読み終わったばかりですが、また繰り返し読んでみたいと思います。

本著の冒頭部分を小学二年生の息子に読み聞かせましたが、しっかりと内容を復唱して『ママぁー!つまりこういうことでしょ?』と話してくれたのはうれしかったです。小学二年生でもちゃんと理解してくれたようです。
小学校で早く金融関係が義務教育になるといいなと強く思いました。
生きるために絶対必要なことを、なぜ教えないのか疑問でしょうがないですね。

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2021年08月11日

Posted by ブクログ

ネタバレ

著者の山崎元さんは資産運用についての本をたくさん出している。10年以上前にAssocieを定期的に読んでいた頃、1ページの経済コラムを書かれていて、その頃には「ふーん」と読み流していたのだが、家族ができてからは自分の資産をどうするか、縮退していく可能性が高い日本経済の中で家族が生き残っていくためにはどんな財務管理をしていくべきか、みたいなことを考えるようになり、改めてこの人の本を読むようになった。

著者は20冊以上の本を出しているが、主張は基本的に一緒で、本のターゲットや性質によって文体の硬軟を書き分け、詳しく書くか概説で留めるかを決めている、といった感じ。その中でもこの本は、著者の基本的な考え方がコンパクトにまとめられていて、まさに「シンプル」な指南書と言える。

まずはこの本で山崎さんの理論に触れて、しっくり来るならばより専門性の高い(NISAや確定拠出年金に特化した著作もある)本に手を広げるのが効率的だと思う。
逆に、山崎さんの理論が肌に合わなければ、他の論者を探してみるのもいいと思う。資産運用に関する本はピンからキリまでやたらにあるので、「読んでしっくり来る」「その人の言い分を参考に資産運用して失敗しても後悔しない」ことを判断基準にするのがいい。

個人的には、山崎さんの「お金はなにかを叶えるための手段であり、稼ぐことを目的にすべきではない」「お金に色はついていないので、特定の支出目的のために貯蓄や資産運用を縛るのは間違い」という理論が好き。

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2020年12月29日

Posted by ブクログ

預金、債券、株、投資など、お金についてよく分からず漠然とした不安を抱く人におすすめ。経済界の権威である先生が、お金を扱う上でのシンプルな考え方と行動を簡単に教えてくれている本。筋道が通っていて非常に分かりやすいため、経済に詳しくない全ての人に役立つと思う。 私は経済には詳しくないが、自分のお金を管理する具体的な方法を知り、実行することでより理解を深めることができた。初めて読んでからおよそ1年経つが、概ね失敗はないし、何より不安感が無くなった。

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2019年11月15日

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サクッと読んだ程度ですが、この本は入門書向けとしてコンパクトにまとめられた良書です。
お金のことを勉強してこなかった・これから勉強を始める方におすすめです。
保険や借金、資産運用など単元ごとにまとめてあるので読みたいパートだけ読むでも良いと思います。

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2019年11月04日

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お金の心配を最小限にして、人生においてお金以上に大切なたくさんのことに時間や労力を使えるように。

山崎さんが他著でも書かれている内容がシンプルにまとまっていて、息子が成人するまでに読ませたい一冊。

「もし新入社員の教育を任されたとしたら教えることは3つだけ。まずは、遅刻せず時間を守るようにすること、次に必要な挨拶が堂々とできること、そして借金をしないで生活できること。」との事。この本を読むにはまだ幼い息子には、その3つと「リボ払いを選ぶような経済観念のない相手とは結婚するな。」という事だけは今のうちから教え込んでおこうと思う。

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2024年03月24日

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山崎さん思想が端的に記された一冊。短くてシンプルな本なので、すぐに読み切れます。「銀行の窓口には買っていい商品がほとんどない」と言い切る姿勢が相変わらずいいです。
ほほぉと思ったところとしては、

■リボ払いするような相手とは結婚するな
■再就職コストを安くみてはいけない。次の枝をつかんでから今の手を離すべき。
■地雷源が8つある。毎月分配投信(税金と手数料高い)、外貨建て保険(手数料高い)、ラップ口座、株主優待、無料相談、保険セールス、販売系FP、銀行員
■運用に目的やら目標額やらはいらない。
■自分の金の運用を人任せにしてはいけない。

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2023年12月23日

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著者の他の書籍と言っていることは同じ。お金はシンプルに扱って主体的になるべきだということ。ただ他の本と比べて、新社会人向けというか、お金を扱うことに慣れていない人が騙されないようなアドバイスが多い印象

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2022年01月18日

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今までお金に対する勉強をあまりしたことがなく、お金に対する知識に自信がないのなら、まず本書を読むことをおすすめしたい。万人におすすめできるお金の教科書ともいうべき良書である。

お金に対する知識として、これくらいのことは知っておかないと、お金を損してしまう可能性があるので、学校で必修として教えてもいいような内容だ。

まともな経済学やファイナンス関係の本は、分厚い本が多い中、お金について最低限知っておきたいことが、コンパクトにうまくまとまっていて、誰でも読みやすいというところが、この本の最大の価値である(本書は200ページ弱で、文字数も少ない)。

金融リテラシーを高めることに興味がなく、普段、金融・経済関係の本を読まないような人たちに対してもおすすめできる。家族へのプレゼントとしても最適だ。

社会に出たばかりの人に特におすすめだが、年齢にかかわらず、まともなマネー本を何冊か読んだことがない人は、まともなマネー本の最初の一冊としておすすめしたい。

お金を持っている高齢者世代も、銀行員にカモられる危険性が誰よりも高いため、特に読んだ方がいい世代に属する。本書に書いてあることを知っていれば、不利な金融商品を売り付けられるのを避けることができるし、セールスの場であるマネーセミナーのようなものに行ってみようとも思わなくなるだろう。

必要最低限のことを端的に書いている分、あまり踏み込んではいないが、深掘りしたい人は、本書の主張と違った本を読んでみるのではなく、本書の主張に沿った内容の本を選べば間違いはない。

マネー本は種類がたくさんあり、その内容は玉石混交で、玉は少なく、石が多い。実行に移すと必ず損をしてしまうような、読まない方がいい本の方が多いのがこのジャンルの特徴なので注意が必要だ。

その点、山崎氏の本は主張が一貫しており内容が重複することもあるだろうが、まともな内容でハズレがないので、この本を面白く感じた人なら、まずは山崎氏の本から選ぶのがいいかもしれない。

この本に載っていないことで、お金で損しないために必要な知識は、消費に対して不利益を被らないために、セールスとマーケティングの手法を学ぶこと。不合理な意思決定をしないように、行動経済学の勉強もした方がいいだろう。

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2021年11月27日

Posted by ブクログ

山崎元先生の本を何冊か読み、お金について真剣に考えるようになりました。

老後資金がどれだけ必要なのか、そのために必要な貯蓄はどれだけなのか、など具体的な説明が多く参考になりました。

無リスク資産は国債にし、リスク資産は確定拠出年金やニーサの投資信託(国内株式、外国株式)にしました。
今まで何も考えずに、確定拠出年金は元本保証の商品、給料天引で財形貯蓄していましたが、自分としては変えて良かったと思っています。

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2020年02月09日

Posted by ブクログ

山崎元さんの金融コラムはよく読んでるので、目新しいことはなかったけど、人にお勧めしたい。

お金に色はついてない。
最も効果的な資産運用法は誰でもいつでも適用できるというのは、ほんとシンプルでわかりやすい。

妻にも読ませたい。
お金に色を付けたがる感情の人だから。

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2020年01月15日

Posted by ブクログ

いつものヤマゲン先生節。
今までの著書と、内容は大体同じ。
ちょっと他の本などで勉強して、変な色気を出そうとしたところを冷静にさせてくれた。

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2019年09月21日

Posted by ブクログ

お金は合理的に使う
価値ある人材になる
借金はできるたげしない
保険はしない
自分への投資を意識する
稼いだお金→今使う、将来使う
当時はリスクプレミアム
リスク運用はインデックスファンドで
まずは手数料をチェックする→0.5パーセント以上は取られすぎ

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2019年08月28日

Posted by ブクログ

良くまとまっていて参考になった。高齢の両親に薦めたい。金融機関の話法が沢山載っていて、それに乗ってはいけない、と。で、真に考えるべきはこういうこと…という構成。

以下、参考になった箇所の引用。

お金を運用する際には、まず自分がどれくらいのリスクをとっても大丈夫かを考えてから、始めるのが鉄則です。先に必要な達成額を決め、そこから逆算して運用計画を立てるのは不適切な手順であり、危険です。
仮にそれが人生のある時点においてどうしても必要なお金ならば、運用ではなく、働いて稼ぐか、現在の支出を我慢して貯蓄をするなどして、今の支出と将来の支出のバランスを取ることを考えるべきであり、これこそが正しいアドバイスです。

たとえば35年ローンで4千万円の家を購入する場合、金利や諸経費を合わせると、現在の低金利の状況下でも総額では6千万円くらいの支払いになります。2千万円ものお金を余計に支払うのだということを、把握できているのでしょうか。

「自らの価値観に反するところに身を置くならば、人は自らを疑い、自らを軽くみるようになる」。そして、会社を辞めるのにふさわしい場合として、「組織が腐っているとき、自分がところを得ていないとき、あるいは成果が認められないとき」(ピーター・ドラッガー)。

金融機関のセールスマンは、いろいろなタイプの商品を売って手数料を稼ぎたいために、投資家の「タイプ」の違いをしばしば強調するのだと考えてください。いろいろなタイプに合った運用とは、つまり、いろいろな形であなたからお金を巻き上げるためにでっち上げられたフィクションなのです。そのような売り手の思惑にだまされずに、すっきりシンプルに運用を考えましょう。

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2019年05月19日

Posted by ブクログ

山崎元さんの考えに共感して、いくつか本を読んでますが、今までの著書とさして変わらない内容ではありました。
今一度、金融商品と向き合う気持ちを整理するのに良いとおもいます。
今まで山崎元さんの本を読んだことがない方なら、この一冊で十分かとおもいます。
ただ、お金の常識は日々変化するので、ここに書いてあることだけを意識するのではなく、広くアンテナを張って情報を入れることが大事だと思いました。

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2018年08月16日

Posted by ブクログ

シンプルで分かりやすい本。だいたい私の考えと同じ。未来の「お金」がどうなるかは、やっぱり今の時点では分からないよね。

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2018年04月09日

Posted by ブクログ

最低限社会人として知っておくべきお金のノウハウを紹介した本。
お金の増やし方や付き合い方を紹介しており、いろいろ勉強になったけれど、社会保障費や税金の知識は紹介していない。一生懸命お金を増やしても、その分社会保障費や税金に沢山持って行かれたら意味ないような気もするが。損しなければ、こういうお金は無視してもいいのかな。

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2022年07月05日

Posted by ブクログ

筆者の山崎さんのお金にまつわる哲学を簡易にまとめたもの。

冒頭、中盤、最後に記載の以下フレーズが結論に近い。

●冒頭:伝えたいこと
1.お金は人生の自由を拡大する手段だが、あくまでも手段にすぎない。
2.お金は、たんたんと合理的に扱うといい。
3.お金の運用は、他人(プロを含む)に任せるよりも自分で行う方が簡単であり、安心でもある。

●中盤
経済的に豊かに人生送るための筆者の優先順位
①働いてお金をかせぐこと
②お金を貯めること
③住居
④生命保険
⑤自家用車
⑥お金の運用、投資

●最後
1.「価値」が増え効率が高い方がいい
2.リスクは小さい方がいい
3.自分が持つリスクは自分で決めるべきだ
4.「価値」の投資を分散することでリスクを低下できる
5.運用サービスに支払う手数料は小さい方がいい
6.運用で利益を得る他人に「相談」するのは危ない
7.自分がコントロールできるシンプルな運用がいい

お金は基本的には自分が働いて得るもので、運用で大きくするためにはある程度リスクをとっても良いお金の範囲でやる。

銀行やFPなどは自分たちの利益を取ることを考えているので、手数料など高いものに誘導しがちなので、なるべく接触しない方がいい。

投資の本質は、リスクを取ったことによって追加される価値(リスク・プレミアム)をなるべくたくさん、長期にわたって上手にためこむこと。

投資と投機の違い

投資
100の価値を1年間投資した時に、リスクはあるけれども、それが105になるという期待値を持っている。
投機
期待値は100のまま。将来の価格の当てっこを戦う「ゼロサムゲーム」
自分は相手の見通しが間違うという事に対して賭けている。
賭けが当たった人の儲け分を、賭けがはずれた人が支払う仕組み。

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2021年05月14日

Posted by ブクログ

さっと読めます。

保険セールスとか無料相談とか銀行員とかファイナンシャルプランナーとか
信用してはいけないと思った。
自分で決め選ばなければいけない
iDeCoやNISAにはリスク資産を割り当てることは参考になった

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2020年01月08日

Posted by ブクログ

・再就職のコストを過少評価しない。
次に働く場所を確保してから、今働いているところを離れる。
・ほぼベストなシンプルな運用法
1.生活費の三か月分を普通預金に置く
2.残りのお金を、リスク運用のお金と、無リスク運用のお金に分ける。
3.リスク運用のお金は、国内と海外の株式に広く投資する投資信託(インデックスファンド)に投資する。
4.残りの無リスク運用のお金は、主に個人向け国債で持つ。
・まず手数料をチェックする。

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2019年01月23日

Posted by ブクログ

投資を始めるにあたってまず知っておかなければならない事が詰まっている。読みやすく内容は必要最低限なのですより深く掘り下げたければそれぞれの分野の良書を読めば良い。

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2018年03月31日

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