あきのレビュー一覧
-
Posted by ブクログ
ついに完結してしまったー。
続きを書くと知った時はこんなに嬉しいことがあっていいのかと。時が経って、好きな物語が再び動き出すなんて素敵な出来事でした。
この、激しさが水面下にありつつの、表面化は少ない描写がなんとも心地いい。
この章は大きな流れとして父親の痕跡を探る物語だったけど、その中で生き方を葛藤する妖精たちがたくさん出てきて。人生でも長くてどう生きるかなんて上手く考えられないのに妖精として生まれて、長い長い時間を出会ったり別れたり、楽しんだり悲しんだり。
純粋な彼らがどうか穏やかに過ごせますようにと祈らずにはいられないお話でした。
フラウはこれからどのくらい生きるんだろう。
ローガンとも別れが来ると思うと…。
シャルとアンが穏やかな最期を迎えられますように。 -
Posted by ブクログ
今回は謎の男ギルバートの正体を探るべく、彼の誘いに乗ってみるアン・シャル・ミスリルたち。そしてまんまと罠にはまりますが、もちろん持ち前の正義感が上手く発動して、悲しいハッピーエンド。力の有るものに寄りかかりすぎる愚者を知らされます。さあ、ついにギルバートの○○がわかる次巻。楽しみだ。次はどんな仕掛けが待ってるんだろう?シュガーアップルはいつも~~編っていうサブタイトルでまとまった巻の塊があるんですが、これは「銀砂糖師の家」だそうです。うーん?家から遠くて帰れない日は続くけど、結果そこにおちつくのかな。夫婦になってシャルのたがが外れて楽しいけど、早く本当に穏やかな日々を迎えて欲しいです。あ、小説終わっちゃう。
-
購入済み
性格描写が稚拙すぎる
西欧のおとぎ話に素材を取ってそれをシンデレラの靴でつないでみせるプロットはよくできている。ただ人物の描き方にまだ立体感が足りない。辞典の項目解説のように描いてみせるだけで、それを現していることになっている会話文はまるで禅の公案。つまり所詮項目解説のような地の文での描写がないと説得力が無い。要するに会話で人物を描こうという試みは、原則として全部、失敗していると言って良い。
とりわけ主人公の、気の弱さというか自信のなさを、会話文はもとより独語パートでさえ、冒頭の吃音で描こうとする手法が全巻を通して同一であるために、これだけの巻数を重ねて描き出しているはず(というより、結果としては成功していないから、ただの「つもり」)の、主人公の精神的な自立とか成熟とかが、却って実感できないで終わる。 相方のヘタレぶりも、ぶっ飛びすぎているだけでまったく必然性がない。
それどころか、主人公の性格描写として「どもり」の連発に頼る手法は、読んでいてただただ鬱陶しいだけだった。筋立ての興味が無かったら、たぶん半分も読まずに捨てた。それくら鬱陶しい。著者は会話文を音読するトライアルをしたほうがいい。どれほど鬱陶しいかわかるはずだ。TVドラマだったら演出が無能と言われるレベル。
背景はとても良くできているのに、登場人物がまるで子供会のペープサートみたいなのは、とにかく会話文にせよ人物描写にせよ、語彙と工夫のレベルが低すぎるから。
全体の編成は星5で良いが、文章そのものの筆力は良くても星3、ところにより星2。全体評価は大負けに譲っての4。 -
Posted by ブクログ
フレデリカは国王夫婦の一人娘で、次代の王様。慣習に沿って教育され、親しい友人もなく両親とさえ一緒にいられない。王の予定が変わり、来客のもてなしで馬の遠出ができなくなったため、代理のフレデリカが乗馬中に馬が暴れだし、それを止めようとして蹴られた台所番のグレーテルにフレデリカの魂は入ってしまう。フレデリカの体は虚ろなので、腐らない死体になった。グレーテルの魂はというと…。元に戻るための方法を探すなか、第三騎士団長のイザークと親しくなっていき、元々親しかった第一騎士団団長のユリウスも大きく関わってくる。
軽いタッチでお話が進むのに根底には国を守る王としての心構えであったり、キュンキュン要素が絡んできたりと、大変面白く読めました。あきさんのイラストも素敵過ぎます。もっと見たい、カラーで。
フレデリカが複数のならず者に襲われそうになるシーンはあるものの、小学生が読んでも特に問題なさそう。やや、艶っぽくなりそうな際どいラブシーンもアリ。 -
Posted by ブクログ
ネタバレ人間王と妖精王で取り決めた誓約を叶えるため、シャルとアンは最初の砂糖林檎の木を求めて秘密裏に旅に出る。銀砂糖の未来のため、銀砂糖の幸福を待つすべての者(人間も妖精も)のため、そして何より自分たちのために「最初の砂糖林檎の木」へと急ぐ2人。そして、たどり着いたその場所でアンとシャルは三千年もの長い間を生きてきた銀砂糖妖精筆頭と出会い、彼を納得させる銀砂糖の作品を作ることになり・・・。
難しい言葉も無くて、シリーズだから馴染みがある。そのせいか、本当にスラスラ読めてしまう作品。
今回は大きな流れで言うと起承転結の起から承の部分。お父さんが登場したけど記憶が無くて…(お父さんの挿絵が無かったのには意味があるんだろうか)
セラとリラ、今回も綺麗な妖精が出てきて人間と妖精の生き方の新たな一例を見せてくれた。あぁ、確かにそう言う生き方もあるなと(命を燃やしてだけど)
でも結局アンがどうしようが楽園は続かなかった訳で、ある意味ハッピーな終わりだったんじゃないかと思う。今後が描かれるのか分からないけど無事にエリル達と合流して欲しい。(でもあの一軍が決起したらまた人間と妖精が対立してしまうのかな)
次からはどう言う展開になるのか、お父さんお母さんの馴れ初めとかあんまり興味な…ゴホゴホ
最近アンが危ない目に遭ってシャルがワタワタしてるのが楽しいので次回にも期待。 -
Posted by ブクログ
ついに最終巻まであと一冊。今回はせっかく手に入れた最初の銀砂糖は幼い妖精王エリルに持ち去られるし、ラファルはこれから平和協定結ぼうとしてるのに人を殺すし、コレット公爵はそれを楯に妖精との契約予定は破棄して危険分子妖精王達を滅ぼそうと仕掛けてくるし、絶対絶命。
銀砂糖子爵がすべての銀砂糖を使って幸運を招こうとした造形が何だろう?と想像しながら読んだけど、その物が解ったときに、感動を覚えました。なるほどねー。
これだけ長いシリーズだとダレることも多いけど、問題おこって数冊で一度解決していくスタイルと、全体を通して社会的構造を根底に含んだ話の流れが飽きずに読ませてくれた。社会的に虐げられた種族(妖精)が人間と同じように生きるようになるために必要なこと。それは戦いでは無理で、じゃあどうする?という問題、深いです。